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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

海喜館

10月の初めの頃だったか、
テレビをつけると、
積水ハウスが
東京都品川区の土地購入代金約55億円をだまし取られた事件を報道していた。
そのとき「地面師」なる言葉をはじめて知る。
野坂昭如の「とむらい師たち」「エロ事師たち」でもあるまいが、
語感からも犯罪の匂いがぷんぷんとする。
品川区西五反田にある約300坪の土地・・・・破格の安値で約60億!?
とすればあそこしかない。
じっとTVの画面を見つめる。
海喜館だ。
------------------
海喜館は 散歩で通り過ぎるとき、時々撮影している。
今年撮影した分をハードディスクから探してみた。
海喜館1-1071-21
目黒川の桜を撮りに行ったときの一枚。
遠くに見えるのが海喜館の桜の花。
横を目黒川が流れ、橋を渡ったところに海喜館がある。
海喜館2-1090-13
5月、築地塀
海喜館3-1090-10
海喜館4-5月1090-16
5月のこの時点で、営業は停止、海喜館は終わったようだ。
海喜館4-5ヵ月後1152-29
5ヵ月後も放置自転車はそのままの状態になっていた。
海喜館5-1094-25
夕方 月が出ていたのでR2フィルターをつけ空を暗く落としてみた。
コントラストを付けるため二段現像してる。
モルタルの建物は海喜館の客室。
海喜館6-1094-40
二段現像を試していた時期。テスト撮影を行なっていた。
海喜館7-1106-36
自動コンパクトカメラで撮影。
時としてオートフォーカスがうまく動かないときもあるが、
かえって海喜館(怪奇館)を表現できているのでは?
海喜館8-1130-8
海喜館9-1130-6
海喜館10-1130-7
9月、近くを散歩して撮影していた。
海喜館11-1152-27
海喜館12-1152-26
10月の下旬撮影。
築地塀の下にジュースの空き缶が1つ置かれていた。
それが面白いと、シャッターを切ったまで。
他意はありません、ただそれだけでもシャッターを切り フィルムを浪費しています。
これは 本日 横を通り過ぎるとき撮影したデジタル画像です。
海喜館DSC02544
どのような場所で、どのような建物か 
その情報を伝えるとしたらデジタルカラーのほうが正確に伝えられる。

目の前の事物を即物的に伝えたいならデジタルカラーがいい。
しかし 即物的だと、思考は停止する。
いいね、いい写真だ・・・それだけで、もう沢山!
それ以上のものを写真に感じようとはしなくなる。

散歩していて、街でデジタルカメラを持つひとが減っているのを感じる。
代わって、気楽にスマホを取り出し、眼前の映像を記録していく。
記録したが・・・・記憶に残るだろうか?

安直にしたこと、
簡単にできたことは、
なに大丈夫、すぐできるからと、
すぐに忘れてしまう。

モノトーン写真は、抽象化されることで、情報は欠落する。
欠落した部分に触発され、それを補おうとすると、
隠されていた本質がそっと現れて、見えるようになる・・・・、
いいなぁと思える写真を撮ることは、なかなかできないが、
できれば記憶に残る作品となるだろう。
写真を撮ることは 撮る人の品格、センスが試される。
同時に、見る人の力量も試されている。
抽象化されたことで失ったものを補おうと、思考をめぐらし、写真を読み解こうとする。
読み解くものがないモノトーン写真は 面白くもない駄作だ。
写真の眼は そのようにして開いていくのだと思う。

簡便が一番。
面倒なモノトーンに、だれが見向くだろう?
モノトーン写真が流行らなくなるのは 時代の趨勢、致し方ない。

ささやかな抵抗、
モノトーンフィルムで記録した今年の「海喜館」です。


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  1. 2018/11/02(金) 17:31:07|
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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