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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

一駅散歩  新宿西口から新宿まで ・・・・あまりにも個人的な備忘録

写真は、人に見せて 初めて写真となると言うけど・・・・
確かに カメラはコミュニケーションの道具。
撮った写真を人に見せ、その経験を共用したいと思うのは自然だろう。
庭先に咲いた綺麗な花をスマホで撮影、友達にメールする。
「こんなに可愛いコスモスの花が咲きました。」とメールし、その画像を添付する。
「いいね」の返事が届く。(あるいは 届くことを期待して メールする)

写真は、見せた瞬間、見る相手にそれがどんな種類の写真であるか、
伝わるだろうという前提が働いている。(共同幻想)

綺麗な風景を専門に撮っているプロの写真を見る人は、その人の綺麗な風景写真を期待する。
その人が、社会派のドキュメンタリー写真を撮ったら、見てくれる人の期待を裏切ったことになり、見向きもされなくなる。

篠山紀信が 綺麗な風景を撮ったら、美しい女性のヌード写真を期待しているファンを裏切ることになる。
期待を裏切ってもできるだろうか?新しい分野への挑戦は難しい。

写真は、みせることが最終だとすると、
写真を撮る人は、写真を見る人の目におもねる。
少々いかがわしいものや、奇をてらったもの、簡単には被写体になってくれないもの・・・を狙うようになる。

ブログランキング上位のブログを見ると、
アマチュアであれ、同じような傾向を見てとれる。
「いいね」の拍手が多い。そうなるとフォロワーが多いので、期待は裏切れないのだろう。
確かに上手いし、キャッチーだろう。
しかし、冒険はしない。いつも一定(同じような被写体で同じような切り取り方)の同じ傾向の写真になる。
プロなら致し方ないが、アマなのだから・・・・人の目におもねって撮らなくてもいいと思う。
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春日から大江戸線に乗り、西新宿で降り、新宿(都営新宿線)まで一駅散歩。
個人的備忘録 新宿1139-60
撮った写真を人に見せ、その経験を共用したいと思っても、
この写真を見た人は「何だこんなくだらない写真」と評価するだろう。
共通の認識がないと、写真は伝わらない。
ひりよがりな写真だと片付けられてしまう。
個人的備忘録 新宿1139-62
そういう点で、写真は難しい。
見る人に擦り寄り、見る人の眼におもねって(期待に答えたいと)、被写体を探して撮ろうとしてしまう。
そんなの気にせず、自分で「面白い」「意外だ」と思ったのを撮ればいいとおもうが、
そこまで達観できる人いるかなぁ。
・・・・写真家、クーデルカはそんな稀な人の一人だろう。
「写真をお金に換えるたびに、(写真家の)カメラの目は、一枚ずつ落ちていく」と警句する御仁。
スポンサーから頼まれる仕事を拒否し(おもねらない)、
賞の賞金、個展、写真集のみで 生活を支えた稀代の写真家。(だから貧乏、でもそれを彼は気にしていない)
彼より 上手い写真を撮る人はいるだろうが、彼ほど心に残る写真は撮れないと思う。
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大江戸線 西新宿の駅から、都営新宿線、新宿の駅まで散歩したとき、見た光景。
「新宿中古カメラ店」へ行こうと、この横道に入る。
ここへは 何度も来ているが、こんな人だかりを見るのは初めて。
狭い通りに人が群がり、携帯電話の画面をしきりに見て、何かチェックしている。
「誰か有名人が ここを通るので、スケジュールでもチェックし待ち構えているのか?」と思った。
しばらく観察していて判明、ゲームをしていた。
ポケモン。
大人も子供も夢中になってスマホの液晶画面に釘付けになって立っている。
この異様な光景を記録しようと撮ってみたが、その奇妙さは、この写真では伝わらない。

この状況を文字に起こして説明しないと、何の写真か分からないだろう。
見て 面白いと思ったことを 写真に撮て知らせるとしても、簡単なことではない。
写真では伝わらず、独りよがりになる可能性が高い。

写真を見て欲しいなら、
広告写真(コマーシャルフォト)を真似て撮る、
あるいは上手なプロの写真を真似て撮ればいい。
少々味気ないけど、それが実態かも。




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  1. 2018/10/16(火) 08:37:30|
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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