内藤正敏の写真展があるとの記事を読み、
恵比寿にある写真美術館へ行った。
氏の名前を知ったのは、
東京オリンピックが開催されたころだったと思う。
新聞に 出羽三山の「即身仏・ミイラ」の記事が出ていた。
おそらく掲載されていた写真を撮ったのが氏だったのだろう。
民俗学者という理解だった。
その理解を覆す写真展だった。
最初の展示、コアセルベーションを見せられ、
度肝を抜かれる。
クーデルカの「習作」を見た時のショックに近い。
「あぁ、写真家なんだ!」
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写真とは なんだろう?
ずっとそんなことを考えながら、
恵比寿から上大崎を抜け、帰宅していた。





内藤正敏氏は、写真専門の学校を出ているわけではない。
また 有名写真家のアシスタントをして写真の腕を磨いたわけでもない。
写真専門校をでれば、カメラマンとしての就職先はある程度確保できるし、
有名写真家のアシスタントなら、独立しても、仕事のルートはできているだろう。
早稲田大学の理工学部出身。
化学を専攻したという。
学生時代は写真部に所属し、写真を撮っていたという。
日本では異色の写真家かも知れない。(あと、何人かはいるが)
自然科学を専攻する/した人間は、オリジナリティーを重要視する。
だれも知らなかったことを解明し、それを白日の下に晒すことに快感を覚える。
物まねは大嫌い。
内藤正敏ショック まだ小生の心の中で続いている。
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- 2018/07/27(金) 10:10:40|
- 都会の景観 Tokyo
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| コメント:2
> モノクロの撮影!
> ほんと素敵ですわー!(^^)!
> マジで参考にさせていただきます。
個人の好みの問題なのでしょうが、カラーよりモノクロ写真がすき。
カラーだと あまりに即物的で、説明的。有無を言わせない具象性がある。
綺麗でしょう、素敵でしょう、上手いでしょう といわれたら、頷くだけ。
でも カラー写真に、語りかけてくるものを感じない。
モノトーンは色の情報が欠落しているから、最初から抽象的。
小生 モノトーン写真を見るときは、
写真の底にひっそりと潜む「なにか」を想像の翼を広げ、必死になって読み解こうとしています。
それが楽しいから。
そこで時々写真展へ行くようにしています。
参考になればと、写真には撮影条件を載せていました。
参考になるなら、その甲斐がありました。
- 2018/07/28(土) 16:03:33 |
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- Alchemyst Sasaki #-
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