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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

結果が全て・・・・ 同じフィルム3本、違う現像液で現像してみる

Olympus ∞Stylusカメラ、ストロボ部分が故障している。
レンズカバーを開け、スタンバイするたび、ストロボをオフに設定しないと、
光の弱いところでは、シャッターが押せなくなる。
Canon Autoboyに替え、カメラ任せ、ストレス・フリーで撮影してみた。
Rollei Retro80Sフィルムを ISO:100で使用している。
現像液1105-15
やや軟調な(Ⅶ)現像液で現像した。
この現像液、明るい部分は白飽和になりにくく、暗部対し現像力がある。
よく言えば、豊富なトーン、悪く言うと眠いトーンのネガになる。
昔風、足のあるネガになる。(Retroフィルムです。)
光のダイナミックレンジが大きいところでは、かなり使い易い。
現像液1104-4
硬調現像液(Ⅳo)で現像。今まで開発した硬調現像液では三番目に硬調な現像液。
白黒のメリハリある写真になる。
暗部は黒く潰れるので・・・・近代的 Tri-X風なトーンでしょう。
被写体が柔らかな光にある場合、明暗さが強調されるので、眼にした印象より、豊かなトーンの写真になる。
一つ前のブログ、年輪の写真は、この(Ⅳo)で現像したもの。
現像液1106-38
軟調現像液(Ⅶ)で現像し、途中、硬調現像液(Ⅳ)に切り替えて現像したもの。
全体に硬調現像だが、暗い部分、完全には潰れずディテールが残る。
小生の開発した二段現像法。
二液現像法の発展形だと思う。
戦前のフィルムは銀塩量が豊富で、乳剤層が厚かった。
その時は、二液現像法 有効だったと思う。
戦後、フィルムの製造技術は 大幅に改良される。
そのおおきな要因は、
敗戦国ドイツの技術が、PBレポートとなり、詳細に公開されたためだろう。
ドイツの会社の持つ特許も全て自由に使えるようになる。
ツアイスのもつ反射防止のコーティング技術、アグファのフィルム技術が白日の下に置かれる。
フィルムの乳剤の厚みは薄く、面積あたりの銀の使用量は下がり、しかも、感度はあがっていく。
コダックのTri-Xはその行き着く先だったかも・・・
でも 乳剤層の薄い現在のフィルムでは、もはや二液現像法は有効に機能しない。
今のフィルムで 二液現像を再現するとしたら、
軟調現像液と硬調現像液を途中で切り替える この方法が、理にかなっている。
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一つのフィルムでも、現像液を変え、現像法を変えると、トーンの異なる写真を得ることができる。
どんなトーンになるか写しては現像し効果を確かめて、現像液の組成を決めていった。
しかし、思い通りにトーンはいじれない。
一つの効果を上げようとする、致命的な副作用がでる。
どこかで折り合いを付けなくてはならない。限界にぶつかる。

フィルムでいくら苦労して撮ったか、現像にいくら苦心したか、それを語ったところで、評価外の事項。
写真の評価は、その過程ではなく 結果の一枚の写真で決まる。
高級なデジタルカメラとLightroom(明るい暗室)を使えば、
(理論的には)カラーデータを処理し、フィルムで撮るより様々なトーンのモノトーン画像を調整できる。
手っ取り早いし、トーン変換の範囲はデジタルのほうが優れているだろう・・・・
結果がよければそれで「良し」とするのが写真だろう。
結果が全て。
そっち(デジタル)へ移行すべきかなぁ・・・・・と思う。
----------------------------
このごろ夜遅くまで妻はテレビを観ている。
日ごろ関心もなかった娘まで、深夜 妻と二人でサッカーを観ていた。
朝、起きたら 面白くなかったという。
日本-ポーランド戦を言っているようだ。
妻が問題にしているのは、戦いの結果ではなく 戦い方を問題にしていた。
勝てばそれでいい? 後半、積極的に攻めていかない日本チームへ苛立ちをぶつけていた。
日ごろ スポーツに興味のない娘は、采配に理解を示していた。
結局 戦争と同じ。勝てばいいのよね・・・・
サッカーは、代理戦争のようなもの。そう思えば、成功でしょう。
戦争なんて汚いもの、何でもあり、それだけじゃない。
我が家の中でも 賛否両論。
戦闘(局地戦)に負けても、戦争(全体)に勝てばいい。
これが 高等な戦争戦術・・・戦略家なら賞賛ものだろう。

「ルールある戦い」がスポーツ競技。
戦争の代替だろう。
近代オリンピックの誕生がそれを物語っている。

ルールに則っているし、駄目だとは言えない。
日本チームが選んだ戦略だろう。

二人の議論を聞きながら、ふと
昔みた記者会見の様子を思い出していた。
村上さんというファンドマネージャーが言った一言
「ルールに従って金儲けして なんで悪いのですか? 金儲けは悪いこと?」
村上氏にとって、ファンドの運営は、ルールある戦争だったのだろう。
村上ファンドを「よいもの」として支えた人が沢山いたから成立した。

結果が全て。
写真も そんな世界に入り込んでいる・・・・・のかなぁ。
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  1. 2018/06/30(土) 11:39:08|
  2. 写真の技法
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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