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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

6月4日 息を吸うように写真を撮ってみる  ばかチョンと蔑まれたフィルムカメラCanon Autoboyで撮ってみる

当時 高級一眼レフの使い手からみたら、写ってさえすればいいのだろうと、初心者向けカメラと一段低く看做されていた。
AutoBoyDSC01471.jpg
購入は1994年1月となっている。
発売と同時期に購入したと思うのだが・・・・ネットで調べると発売は1995年1月。
???。
その後 カラー写真の撮影は 1998年に購入したコダックのデジタルカメラ(100万画素)になったので、
4年間くらい、家族の旅行などで使用していたと思う。
そんなに沢山の写真を撮ったわけではない。
今回、電池を入れ、長い冬眠から起こしてみた。
操作するために必要な項目はきわめて少ない。
コンパクト・デジカメのCoolPix P1 よりはるかに簡単。
フィルムをいれたら自動で撮影できるよう巻上げる。
レンズカバーをスライドさせたら自動でスイッチ・オン、あとはシャッターボタンを押すだけ。
終了したら、自動で巻き上げて、フィルムはパトローネのなかに戻る。
カメラを開き、パトローネを取り出し、現像すればいい。
SetUp、A,P,Scene,ISOなどにダイアルを合わせ、撮影条件を決める必要もない。

DXコードつきの空パトローネにRetro80Sフィルムを詰め、「息吸うように写真を撮って」みた。
AutoBoy1099-5.jpg
このカメラで モノクロフィルムを使うのは初めて。
白黒フィルムによる撮影は、Nikon FやNikon SPで撮るものという思い込みがある。
(本格的な)写真はモノトーンという偏見が、小生に強くあるのだろう・・・・困ったものだと思う。
撮って、現像し、ネガをフィルムスキャナーで画像をPCに取り込む。
意外にいけている。
悪くない、想像以上によく撮れていた。
今回の撮影では、ズームは使っていない、すべて35mmの広角で使用した。
ファインダーは小さく NikonやKiev、BessaRなどと比べたら視野性は劣るが、ピント合わせは必要ない。
フレーミングの確認程度、チラッと見る程度なので、問題にはならない。
ばかチョンカメラについたズームレンズだ。
たいした画質は望めないと思っていた小生の思い違い甚だしい。
Jupiter-12やSC-Skoparなど固定焦点35mmレンズで撮ったものと、
大きく伸ばし細部を比較したら、解像度、コントラスト、残存収差など違いは分かるだろうが、
実際のところは、レンズが何かなど、気にして写真を見ていない。
写真表現の本質的に影響するとは思えない。

息を吸うように写真を撮る・・・Autoboy使いやすいカメラだと、改めて感服。
面白いことに、縦位置で撮影したのは 数えるほどしかなく、ほとんどが横位置での撮影。
縦位置でフレーミングすることが多い小生の撮影の癖を、見事に矯正してくれた。
これが、この日の貴重な縦位置フレーミング。
AutoBoy1099-2a.jpg
上の部分をトリミング、パノラマ風に画面を整えました。
AutoBoy1099-3.jpg
いつもの秒撮。
絞りやシャッター速度、ピント合わせの距離を考えなくていいのは助かる。
35mmの画角を考え、その位置に立ち、ぱっとファインダーを覗き、直ちにシャッターを切る。
次の瞬間、何事もなかったように、カメラを下げる。
確かに撮影のストレスは かなり軽減。
AutoBoy1099-8.jpg
この写真、上部を少しカット、トリミングしています。
基本はノートリミングですが、こだわっているわけではない。
トリミングするため いろいろ考えるのが面倒、ノートリのほうが簡単だから。
AutoBoy1099-10.jpg
狙い通り、手前の葉にピントが来ていた。
Autoboy やるもんだと思った。
AutoBoy1099-12.jpg
しかし、自動車の窓ガラスに映った風景の撮影では・・・・ピントが合っていません。
20年前のフィルムカメラです、大目に見るべき。
ピントに関しては、現在のデジタルカメラのほうが数等よくなっていると思います。

デジタルのCoolPix p1は、シャッターのタイムラグが大きすぎて、息吸うように撮りたくても、一呼吸おくれてしまった。
一方、フィルムカメラのAutoboyにはタイムラグはないが、ピント合わせは劣っている・・・というところでしょうか。
Autoboy 面白い。もう少し 使ってみるつもり。
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  1. 2018/06/10(日) 11:03:44|
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