目を惹く写真を撮りたい。
その思いが強いと、画面を作ってしまう。
上手くいけばいいが、作為がみえみえで 浅薄な写真になることもある。
写真は 焼きこんでローキーにすると なにか訴えているような 写真に見えてくる。

元のネガは、ごく普通のじみな素人写真。
なんの見所もない。
焼きこみ、コントラストを付けると、見慣れない光景になる。

画面全体の濃度を暗くし、トーンカーブを調整しコントラストをあげると
普段は気に留めなかった文様が、コンクリートの壁に浮き上がる。
見慣れた光景が消え、シュールな光景に変化する。

明るい空を焼きこむと、樹の影が怪しく壁に落ちる。
すると見慣れない非現実性が現れる。
作為はありありなのだが・・・・
へんだねぇ、何だこの写真と見入る。
そこが付け目。
そこに、意味不明だが「キャッチー」な文言(コメント)が、ついていると、
このカメラマン、何か掴んでいる、深い意味があるのだろう・・・・すごい奴ではないかと思ってしまう。
ほんとうでしょうかねぇ?
「光画」と新興写真。(モダニズムの日本) 展を見てから、
どうも 考えが過激になってしまったような気がする。
当時、写真を志していた人のすごさ(創意、工夫)を感じている。
それに引き換え、ちょこちょこと撮って
レタッチソフトを動かし、画像を作り、意味不明な難解な題をつける。(心象風景らしい・・・・)
魂胆ありあり、如何なものか?
デジカメ頼り、レタッチ頼り、安易だなぁと思う。
覚悟も志もないのは、小生も同じ、
たいした写真を撮っているわけではない。
目くじら立てるのは おかしいことなのだが・・・・・
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- 2018/05/20(日) 23:20:39|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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