本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

ノンコート・テッサー 50mm F:2.8     Nikon Sマウントのカメラで使ってみる

Nikon SPを修理に出してしまった。
いざというとき使うのがNikon SPだった。
それが手元にないというのは、なんとなく心もとない。

もう一度 写真を撮ってみようと思い立った約14年ほど前、
Sマウントのサブカメラが欲しくなっていた。

2000年、ニコンはNikon S3を復刻した。 50mmレンズつきで50万円だったか・・・
高すぎる。
当時、中古でNikonS3を手に入れ、オーバーホールすれば15万円くらいで手に入ったと思う。
しばらくして、コシナがSマウントのカメラを販売した。
新品のSマウントカメラが手に入る!
どうしたものか悩んだ末、コシナのBessa-R2Sを購入していた。
手にし 使ってみたが、Nikon SPの操作性にはかなわない。
Bessa-R2Sは35mmレンズ専用のカメラになっていた。

今所有しているカメラでS-マウントカメラはBessaR2Sしかない。
Nikkor 50mm F:2のレンズも、修理工房に渡してしまった。
Sマウントのカメラを使いたい・・・・
こうなったら コンタックスの50mmレンズをつけて使ってみようとおもった。
オールドテッサーDSC01041
ニコンSカメラのマウントはコンタックスと同じ。
戦前 日本光学(ニコン)にとってドイツのツアイスは仰ぎ見る先生。
日本光学の技術者はコンタックスのカメラを分解し、学んでいたはずだと思う。
ニコンSのマウントはContaxⅠのマウントを採用している。
実際 S-型ニコンのレンズもコンタックスのレンズも、どちらもカメラにも装着できる。
しかし、使えるか良くわからない。
ネットを調べると、憶測、根拠のない話が続く。

フランジバックの寸法はS型レンズもコンタックスレンズも 同じという人もいれば、
フランジバック寸法をブログに載せ、違う(つかえない)という人もいる。
寸法を明示するくらいなのだから、確かな測定データかと思ったが、自分が測定したデータではない。
伝聞データだった。

フランジバックは同じだが、距離リングの回転する範囲(角度)は少し異なっている。
焦点を合わせようとすると、繰り出し量が微妙に異なり、ピントが合わないという人もいる。
この場合無限遠ではピントは合うが、近づくに従い、距離の誤差を生じるということだろう。
ニコンの技術者、コンタックスの技術者、そしてコシナの技術者なら、
真実はどこにあるのか、正確に知っているはず。
素人の与太話でなく、はっきりさせて欲しいもの。

フランジバックは同じ、無限遠は コンタックスのレンズでも焦点は合っていたという 人のブログを読んだ。
小生もこの説に同意した。
手持の50mmゾナーレンズと50mmテッサーをこのBessaR2Sにつけ遠くの被写体に焦点を合わせ映像を見る。
シャッターはバルブ、レリーズを締めて開放のまま、フイルムの部分にトレーシングペーパーを付け画像を確認、
ルーペで拡大しピントが合っているか確認した。
目視だが(測定器による測定ではないが)無限遠のピントは合っていた。
コンタックスの50mmレンズをSマウントのカメラにつけても無限遠は合ったということ。
それだけが事実。
もし、レンズの焦点距離が両社で正確に一致(公差内で)していれば、
内マウントにつけるコンタックスレンズのピントは、
カメラにコントロールされているだけなので、正確に使える。(合う)ということ。
外マウントを使うレンズは繰り出し量が微妙に異なり、近距離でピントはづれるということになる。
また、もし、コンタックスの50mmレンズと、50mmのニッコールレンズに 焦点距離に少しの差があれば、
フランジバックは同じでない可能性はある。でもフランジバックを同一になるようレンズの鏡胴を調整しするのは容易だろう。
このばあい、近距離になるとピントはすこしづれることになる。)
オールドテッサー1054-5
使用したレンズはツアイスのテッサー50mm F:2.8 ノンコートレンズ。
製造番号から1936年製、82年前のレンズです。
フィルムはオルソ25 ISO:25の感度を使用した。
今となっては低感度フィルムだが、当時は高感度フィルムだったと思う。
こんな組み合わせで当時の人(一流、金持ち)は写真を楽しんでいたのだろう。

F:2.8では暗く 撮影できる場面が限られる、より明るいレンズが欲しくなる。
それを叶えたのがゾナー50mm f:1.5のレンズだったのだろう。
戦前 コンタックス用レンズでは 50mm F:1.5ゾナー、意外と多く製造されたようだ。
むしろ 廉価なテッサーレンズが少なかったようで、中古の価格、ゾナーと遜色ない価格が付いている。
コンタックスは 金持ちのためカメラ(ライカもそうだけど)だったと思う。
いまは、デジタルの時代。感度はフィルムの及ぶところを超えている。明るいレンズの需要はそう大きくない。
オールドテッサー1054-14
最短距離で撮影。
BessaR2Sカメラの距離精度は、Nikon SPと比べたら一段下がる。
ピントを合わせの誤差は大きい。
被写界深度の関係からf:2.8以上に絞れば、ピントはあっていると判定できるレベルになると思う。
数ミリのピント誤差(合わない)でも容認できない薀蓄好きな人もいる。
まぁどうにか合っている これでいいと、気にせず使うのもいいと思う。
オールドテッサー1054-11 Ⅱ
オールドテッサー1054-25a
オールドテッサー1054-27 Ⅱ
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  1. 2018/02/06(火) 19:09:11|
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Author:Alchemyst Sasaki
散歩にカメラの生活もついに12年目に突入。10年も続ければ、何かを掴めると思ったが、デジタルカメラの渦に弾き飛ばされ、未だ写真の眼を掴めないでいる。
絶滅危惧種のフィルムカメラでは、無理なのかなぁと嘆息。
冷蔵庫に100フィート長巻フィルム4缶、保存してあるので、
あと一年は撮り続けられます。それからどうするか考えることにしました。

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