PAM-Braitarレンズの最短撮影距離は2mほど。
それでは蕾をアップでとることはできない。
ソ連製ライカLマウントレンズInduster-50(固定鏡)のはかま部分を取り外し、
エクステンションチューブとして使用してみた。
これによりPAM-Britarの最短撮影距離はほぼ1m程度になった。(3年ほど前 ライカスクリューマウントのレンズを使った接写の実験をしている。「写真の技法」のジャンルにその記事がある)
これで 望遠マクロとして使用できる。

画像の記録はRAWとした。
絞りはf:8に固定(画質をあげる為)、手持撮影なので シャッター速度は1/500秒以上にしたい。
感度をISO:1600にあげた。
低感度のほうがノイズはすくないが、手ぶれも怖い。NEX-3で使える感度はISO:1600が限界だと思っている。絞り優先のモードで撮影、そのままRAW現像しJPG変換した。
蕾の色調は見たときの印象に近いように思える。

RAW現像で色温度(ホワイトバランス)を4800°Kに設定してJPG変換。
枝の色調は見たときの印象に近い。しかし、蕾の色の印象が違っていた。
黄色味が強すぎる。自分の印象にあわせるならレタッチソフトで調整する必要があるだろう。

弱い午後の陽が当たっていた。
白木蓮なのだから、綿毛を白くさせようと色温度を下げていく。するとモノトーン写真のような画像になった。
更に下げると、全体に青みが入ったが、幻想的な美しさというわけでもない。

印象は、サイアノタイプ(青写真)に近づいていく。
現像ソフトを動かすのは人間。
画像データが楽譜なら、現像ソフトを使うのは演奏にちかい。
しかし、奇をてらっただけの演奏は動機不純でしょう。
いい演奏にはならないと思う。
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デジタルカラーで撮るとはどういうことなのか、まだ良くわからない。
RAW現像とレタッチソフトを使えば、かなり自由に 画像の印象をコントロールできる。
一部問題になっているYouTuberのように 目立ちさえすればいいという人もいる。
さも自然の瞬間を捉えたような演出をしたり、
画像を加工し決定的瞬間を捉えたような画像も作ることもできる。
しかし、目立ちたいからと作られた画像には、作った人の貧相な心も写ってしまう。
写真は撮る人と見る人の関係で成り立つ。
観る人の感性・知識・見識が、写真を撮る人の感性・知識・見識にフィードバックされる。
写真を作ることを否定はしない。
でも デジタルになり強力な道具を持った以上、
使う人とそれを見る人の見識が厳しく求められるのだろうと思う。
(写真は撮った人の見識表明のようなもの。
どうすごいでしょうと 作者の魂胆ありありの作った画像は、
キャッチーであってもすぐ厭きる。その画像は嫌味なだけ。)
小生がデジタルカメラオンリーになったら、
嘘写真ばかりつくるような気がする。
恥ずかしいかぎり。
まだ、デジタルへ移行する勇気は・・・・出てこないなぁ。
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- 2018/02/01(木) 12:36:04|
- 白木蓮
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