fc2ブログ

本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

出光美術館にて

出光美術館にて撮影。
休憩スペースには、お茶のサービスと椅子が置かれ、外の眺望を楽しむことができる。
出光美術館1039-16a
秋の陽は、地平線に隠れようとしていた。
こういう写真撮らなくなったなぁと思う。
その気になれば、誰もが撮るチャンスはある。見慣れた光景。
白黒の対比が美しいわけではない。
明るい部分、白とびせず、暗い部分も潰れないよう注意して撮影。
軟調な現像液でフィルムを現像、
光のダイナミックレンジを最大限生かせるようにネガをつくった。
写真を始めた頃は、こんな写真を撮ろうとしていた。
-------------------------------
キャッチーな写真を撮りたいと思うと、
あまり人が撮らない、あるいは撮るのに躊躇する「もの」や「こと」に関心がいく。

めったにいけない綺麗な場所へ撮影旅行する。
地上にこんな綺麗な場所がと一瞬思ってしまう。
体力、金力、忍耐力の三拍子そろわないとできるものではない。

あるいは、撮るのに勇気(蛮勇?)が必要な場所・被写体を追う。
パワースポット、廃墟、都会の少々猥雑な場所をうろつく。
盗み撮りまがいの街頭スナップ。

キャッチーな写真だなぁとおもうが、
最初の衝撃はすぐに麻痺し、あっという間に新鮮さがなくなる。
そんな写真が多い。
写真を撮るのはやさしくなった。
シャッターを押せばいい。
だけど、いい写真はそう簡単に撮れるものでもない。

キャッチーな写真を撮って、「どうだ、すごいだろう」と誇りたい気持ちが、写真に反映してしまうのかも。
心を引きつけるのは一瞬、
すぐに撮影者の不純な意図を(無意識にも)察し、新鮮さを覚えないのかもしれない。

原点に帰るべきかなぁ。
Ortho25フィルムを使ってみて、写真を始めたころを 思い出している。
当時は Neopan Fを よく使っていた。


スポンサーサイト



  1. 2017/11/30(木) 09:12:56|
  2. ある場所、ある瞬間
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ポートレート写真 習作(1) | ホーム | 松本楼>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://alchemystsasaki.blog.fc2.com/tb.php/1067-116f7372
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
未だフィルムカメラの沼から抜け出せない。
もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

読み解く写真、心に残る写真を・・・ (139)
フィルムの眼 (163)
レンズの眼、カメラの眼 (58)
写真の技法 (152)
写真にとり憑かれた人達 (4)
青写真 (1)
新幹線の見える街 品川 (10)
映し出された世界 (29)
水辺の光景 (21)
立会川 (9)
勝島運河 (22)
旅行・観光 (7)
ある場所、ある瞬間 (167)
デジタルカメラは記録機器 (13)
デジタルで遊ぶ (30)
Silent City (9)
??? (31)
Street Photograph (27)
都会の景観 Tokyo (252)
思い出の写真 (25)
遥かなる寧夏 (35)
Night walk in Tokyo (41)
散歩 (331)
猫、犬、鳥 (10)
白木蓮 (31)
黒い花 怪しい花 (87)
樹、草、花  (102)
桜  (181)
ひまわり (43)
竹林 (11)
八つ手 (10)
百日紅(さるすべり) (29)
オールドレンズの密かな楽しみ (38)
人物 ポートレート 踊り (37)
Photo彩遊 (27)
品川宿 (21)
その他  (33)
オリンピック残映 (5)

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR