出光美術館にて撮影。
休憩スペースには、お茶のサービスと椅子が置かれ、外の眺望を楽しむことができる。

秋の陽は、地平線に隠れようとしていた。
こういう写真撮らなくなったなぁと思う。
その気になれば、誰もが撮るチャンスはある。見慣れた光景。
白黒の対比が美しいわけではない。
明るい部分、白とびせず、暗い部分も潰れないよう注意して撮影。
軟調な現像液でフィルムを現像、
光のダイナミックレンジを最大限生かせるようにネガをつくった。
写真を始めた頃は、こんな写真を撮ろうとしていた。
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キャッチーな写真を撮りたいと思うと、
あまり人が撮らない、あるいは撮るのに躊躇する「もの」や「こと」に関心がいく。
めったにいけない綺麗な場所へ撮影旅行する。
地上にこんな綺麗な場所がと一瞬思ってしまう。
体力、金力、忍耐力の三拍子そろわないとできるものではない。
あるいは、撮るのに勇気(蛮勇?)が必要な場所・被写体を追う。
パワースポット、廃墟、都会の少々猥雑な場所をうろつく。
盗み撮りまがいの街頭スナップ。
キャッチーな写真だなぁとおもうが、
最初の衝撃はすぐに麻痺し、あっという間に新鮮さがなくなる。
そんな写真が多い。
写真を撮るのはやさしくなった。
シャッターを押せばいい。
だけど、いい写真はそう簡単に撮れるものでもない。
キャッチーな写真を撮って、「どうだ、すごいだろう」と誇りたい気持ちが、写真に反映してしまうのかも。
心を引きつけるのは一瞬、
すぐに撮影者の不純な意図を(無意識にも)察し、新鮮さを覚えないのかもしれない。
原点に帰るべきかなぁ。
Ortho25フィルムを使ってみて、写真を始めたころを 思い出している。
当時は Neopan Fを よく使っていた。
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- 2017/11/30(木) 09:12:56|
- ある場所、ある瞬間
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