何を撮るか?
都会の風景を撮ります。ポートレートを撮ります。
花を撮ります。廃墟を撮ります。故郷の風景を撮ります。
踊る人を撮ります。などなど。
何を撮るかは、動機は人によって様々。
しかし動機がそのまま「テーマ」にはなりえない。
そんな思いがある。
3.11の大津波のあと、プロカメラマンがその現場を撮りに行く。
新聞社の派遣でなく・・・おそらく自発的に・・・プロのカメラマンとして、それを撮ってやるんだと思ったのだろう。
コマーシャル撮影を専門とするプロもいた。
「3.11の大津波」は「テーマ」としては、申し分ない。
しかし、結果は惨敗。大衆に迎合した写真しか撮れていない。
記憶に残るのは TVで流された、映像だけ。動画ほうが ずっと心に響く。
プロは何を撮っていたのかと思った。
撮ったら、評判になる。受け狙いで「テーマ」が決まるとしたら、写真とは浅薄な手慰みだろう。
「何を撮るかより、どう撮るか」のほうが
より本質に迫れるのではないか・・・と思うようになってきている。
恋愛小説がある。テーマとしては申し分ない。
しかし、記憶に残る恋愛小悦/名作は少ない。
何を書くかより、どう書くか が試されている。
どう撮るか・・・・それが試されているのがカメラなのだろうと思う。

品川区、池田山にある皇后美智子の生家、正田家跡に作られた公園で撮影。
ありきたりの小さな公園。
写真を撮って、「いいね」と思われたいなら、
可愛い女性でも連れてきて、ここで撮影したほうがいいだろう。
あるいは 皇后様ゆかりの花をさがし、
美智子様の生家あとで撮りましたとコメントして、ブログに載せるのがいい。
小さな公園だが、感じたのは空間の広さ幽玄さだった。
それを表現するなら・・・・と工夫し撮影。
何を撮るかより、どう撮るかに 気持ちをシフトさせている。
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- 2017/09/20(水) 23:10:37|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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