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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

レンズの味?

もう50年以上前の話だが、
プロの使うカメラを使えば、プロのようなすごい写真が撮れると勘違い、
なけなしの金を集め、足りない分は月賦にして、
当時 最高峰といわれたNikon Fを手に入れた。
実際使ってみると、そう簡単にすごい写真が撮れる訳ではない。
しかし、上手くなれば(練習すれば)、きっと すごい写真が撮れる違いないと思っていた。
これは ほとんど信仰のようなもの。
安いカメラで撮っても結果が同じでは、高いカメラを選んだ自分があまりにも惨め。
俺の判断に間違いはないと、ちょっとした画質の差を見つけては喜び、
Nikonだから撮れたのだと言い聞かせる自分がいた。

ライカでなければカメラじゃない。いやニコンが良い、
あるいは、キャノンだ、ペンタックスだ・・と、一種のブランド信仰がある。
ちょっとした違いがあればそれでいい。
高価な買い物をした自分を納得させ、
俺は××を使っていると、自尊心をくすぐられたいから・・・・。

かなりスノビッシュだったと思う。
ライカ スクリュー・マウントの 50mm F:2レンズを 何本か持っている。
今となっては、どれを使おうが、描写力にほとんど差はないこと、
気づいているのに、それでも、それ(レンズ)を使い分けしようとする自分がいる。
馬鹿ですね。
Summicron1008-11.jpg
一世を風靡したライカのズミクロン、空気まで撮れるがキャッチフレーズ。確かに 解像度の高いレンズ。
でも撮ってみて、ほかのレンズとそう変わりはない。
写真表現の奥底にまで、レンズの違いが 及ぶものか?
レンズに好き嫌いはあっても、良い写真はレンズの味などに頼っていない。
Nikkor1008-28.jpg
1947年製 日本光学のライカ・LマウントNikkor 50mm F:2 、戦後、民生用に転換し最初に作ったゾナータイプのレンズ。
沈胴タイプのレンズで珍しい。
大きく引き伸ばし、画質を比べると、戦前の沈胴 ツアイスのゾナー50mm F:2レンズと同じようなボケ方をしていた。
Jupiter1008-32.jpg
旧ソ連邦で作られた、ツアイス・ゾナーのクーロンレンズ。
1008-11 ピクセル当倍比較
ネガフィルムを 約1300画素でPCに取り込み、画素原寸大で 画像を一部を切り出し、比較してみた。
ズミクロンはガウスタイプのレンズ、NikkorとJupiterはゾナータイプのレンズ。
レンズに収差の違いはあるはずだが、ほとんど見分けつかない。
大伸ばしし、細部をチェックすれば、ぼけかたに違いを発見することはできるだろうが、
それが、写真表現の根本的な差となって結びつくだろうか?

レンズの差など、写真表現の深いところまで 関係しやしない・・・・
適切なフィルムを選定し、現像液を選び、表現にあわせ現像操作をする。
ネガから画像をいかに紙の上に作っていくか、暗室作業のほうが、重要だろう。
そして、最も大きいファクターは、撮影者のカメラ・アイ。
-------------------------------
今回使用したカメラとレンズです。
使用したLマウントレンズ
ライカのスクリューマウントの50mm F:2のレンズは、これ以外にSummar とSummitarを所有している。
物好だなぁと思う。レンズの味など、ほとんどわからないのに。
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  1. 2017/08/21(月) 15:41:23|
  2. レンズの眼、カメラの眼
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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