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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

大崎にて

暗い話より、明るい話に心は引かれる。
希望的な思い込みは、外れること多い。
大崎にて1601-10
さて来年は どんなことになってしまうのか?
予想不能。
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  1. 2023/12/31(日) 09:37:29|
  2. ある場所、ある瞬間
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青写真      YASHINON-DS 50mm F:1.4を引伸ばしレンズに

青写真印画紙の感度は極端に低い。
そのため、デジタルネガ あるいは大判カメラで撮ったネガを密着させ、
強烈な太陽光、あるいは紫外線を多く含むEVライトで露光するのが一般的である。

世界には、スライドプロジェクターのライトをEVライトに換え、
ネガから直接 青写真を焼いている人もいた。(YouTube)
ネガから直接青写真をと考える人は、それなりの工夫をして対処している。

引き伸ばし機で、ネガから直接青写真を焼くには それなりの工夫が必要だろう。
改良すべきは光源、感光液の高感度化、印画紙に使う紙の選定と、処理法、
感光液の塗布法、明るい引き伸ばしレンズ選定・・・考えるとやるべきことは増えていく。
引き伸ばし電球
引伸ばし機 Rucky RF-35のランプは東芝の白熱灯で150Wだった。
熱を持つので、厚い断熱用ガラスが間に入っていた、これで25%くらい光が少なくなる。
これをLED 11.8W(白熱灯100W相当)と交換し、断熱ガラスを外す。
昼白色なので5000°k と短波長側の光りが多いので、
東芝の発熱灯(150W)とほぼ同じ効果が期待できる。
(電球色より昼白色、できれば色温度の高い昼光色が好適)
ヤシカが製造したYASHINON-DS 50mm F:1.4の明るいレンズをRucky RF-35につける。
テストに使用したのは、最近撮影した このショット。
苗木原踏切1601-34
逆光の苗木原踏切(下神明駅近く)で撮影したもの。
画用紙に感光液(A9)3Sを塗布し乾燥。
更に印画紙の表面にE-3コーティングした。
コーティング処理は、画像濃度のUpを狙ったものである。
青写真テストDSC00487
長辺で13cmの画用紙だったので、A4の用紙に換算すれば、露光時間は7時間くらいに収まる。

更に強力な23wのLEDライトも市販されている。(昼光色)
寸法をチェック(カタログから)したが、Rucky RF-35のランプハウスに収まりそう。(30Wは無理と判断)
年が明けたら注文し、ランプをそれと交換するつもりでいる。(A4 3時間半を期待)
クエン酸鉄系の感光液を、シュウ酸系感光液に換えれば、
更に青写真の感度は上がると期待できる。(10倍か?)

シュウ酸系で、トーンの豊かな青写真ができたら・・・それが最終形になるかも。
 
  1. 2023/12/27(水) 10:31:41|
  2. 青写真
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大崎 ビジネス街にて               Retro80S 二浴現像

映っていることに気づいても、
色は失せているし、地味なトーン、
デジタルカメラを持った人、
あるいはカラーフィルムで撮影を楽しむ人だったら、
撮ろうと思わないだろう。
或る場所、ある瞬間1601-8
寒い空から弱い光が、
大理石のベンチに届いていた。

モノトーンフィルムなら話は別、
撮らない手はないと、シャッターを切った。

現像は、二液(浴)現像法で行った。
フィルムはRetro80Sを使用した。
昔から続く古典的な酢酸セルローズフィルムではなく、
戦後 開発された透明なポリエステルを使用している。
Retroという名前をつけているが、少しもレトロな感じはしない。
個性的なモダンなフィルムだと思う。

乳剤層の薄くなったフィルムに合わせて、
二浴現像法の現像液、現像促進液を 変えている。
Retro80Sのトーンの豊かさを 引き出したかったら、
この現像法、いい方法だと思う。
  1. 2023/12/26(火) 14:26:12|
  2. ある場所、ある瞬間
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新橋にて                        Retro80S 二液現像

外出している時は、カメラを持って出ているので、それなりに撮影している。
撮影が終了したら、すぐにフィルムの現像をするのだが、
このところ青写真に費やす時間が多く、フィルム現像のほうは滞っている。
まだ、3本ほどのマガジン(パトローネ)が、現像されず残されている。
新橋にて1601-13
現像が済むと、すぐにフィルムスキャナーでデジタル化し、ファイルをハードディスクに記録する。
モニター(レタッチソフト)で調子を整え、プリントすれば、写真ができてくる。
新橋にて1601-19 Ⅱ
明るい暗室、座ったまま明るい場所で快適に作業は進む。
効率的になったと思うが・・・・
デジタルデータは数字の羅列、物としての存在感はない。

画像データーのフォーマットが変わると、途端に読めなくなる。
(8ビット時代、画像を.PICファイルで保存していたが、今は読めなくなっている。フロッピーディスクごと捨てました)
ハードディスクがクラッシュすると、画像は消えてしまう。
(一度クラッシュしたので、もう一度フィルムをすべてスキャンした苦い経験あり。) 
昔 CDに焼いた画像データー(20年ほど前の)も 読めなくなっていた。

でも、フィルムなら 戦前のフィルムでも、
フィルムスキャナーでデジタル化したり、引き伸ばし機で焼き付け、当時の画像を得ることができる。
実体のある「物」として保存されているフィルムなら、保存性は高い。

引き伸ばし機を持ち出し、青写真に挑戦してみると、
やはり断然こちらの方が面白い。
効率的にできた写真に愛着は湧かない。

暗室(ダークバック)で、現像タンクにフィルムを詰め、現像液を使って現像する。
フィルムに何を使うか、現像液はどうするか、
露光は切り詰めるか、たっぷりと露光するか、
選択肢は多い。
しかも現像は一発勝負、失敗することだってある。
できたネガから、暗室で格闘し、トーンを合わせ、覆い焼き、焼き込みなど工夫しながらプリントを作る。
ネガは作曲、プリントは演奏。
その通りだなぁと思う。

デジタルカメラにはそれがない。
撮影(作曲)も効率的なら、演奏も簡単。プリンターに打つ出すだけ。

青写真に挑戦し、昔の愉しさが また戻ってきた。
もう一度、銀塩プリントを 再開する気になってきた。
遊ぶ主体は人間だろう。

綺麗で上手い写真なら、デジカメで撮ればいい。

主体は人間、
現像から焼き付けまで全て自分でやってこそ、写真だろう。

撮っている人の息づかいを感じる写真を撮りたいもの。
それが作曲であり、演奏なのだと思う。
  1. 2023/12/24(日) 22:14:07|
  2. 都会の景観 Tokyo
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引伸し機で青写真を             用紙の選定 

このところ青写真に嵌まっている。
やってみると、様々な課題が見えてくる。
どう解決しようか考え、仮定を立てて、実験を組み、テストし評価、
不具合があれば、原因を考え、組み直して実験する・・・・その繰り返し。
見えないものとの対話を楽しんでいる。
Lucky RF-35
画用紙より、コート紙の方が繊維が細かく、感光液の吸収が良くない。
コート紙には、乳剤化(エマルジョン)した感光液を塗布して比較した。

トーンのちょとした違いも、コート紙のほうが表現できていた。
青をもっと深い青にしたい・・・コントラストをもっと強く出したいところ。
どうしたらいいか考慮中。

引き伸ばしのレンズは、ヤオフクで探したが、
M42マウントでF:1.4という明るいレンズは、殆どタクマ-だった。
フジフィルムやヤシカにも M42のレンズがあるが、非常に高価だったり、オークションに出てなかったり・・・
まずはテストが先決、引き伸ばし機に装着でき、かつ使えるか試すのが第一歩。
一番安かったレンズを落札した。
引き伸ばし機に無事装着、目一杯大きく拡大し、像をチェックした。
F:1.4の開放絞りで使うので被写界深度は狭い。
ピント調整には細心の注意を払ったが、ピンが合うと、画像の隅までしっかりと結像していた。
タクマ-レンズの凄さに感服した。


  1. 2023/12/22(金) 18:04:09|
  2. 青写真
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プラクチカマウント(M42)レンズを引き伸ばしレンズとして使う   青写真

大型の乾板写真時代、
ネガを密着し写真を作ることが普通で、
引き伸ばし機の需要は少なかった。

小型カメラ ライカが販売されるようになると、
ネガを引き伸ばして写真を作るようになる。

その先導的な役割を果たしたのが、ライカ社で、
以来、フィルム写真の引き伸ばしマウントは、
ライカマウント(スクリューマウント φ39mm)に統一されていく。

引き伸ばし専用のレンズで、明るいレンズはない。
50mm F:2.8が一番明るいレンズで、ニコンやフジがそのレンズを作っていたが、
青写真で使うのには暗すぎた。
写真撮影用のレンズで最も明るい(φ39mm) 
ライカのSummarit 50mm F:1.5とJupiter-3 50mm F:1.5を
引き伸ばし機につけ、青写真を焼いてみた。
上手くはいったが、引き伸ばし機のフランジバックが45mmくらいあり、
ライカレンジファインダー用レンズでは、フランバックが短く、
A6サイズ以下なら、焼き付けることができたが、
それ以上のサイズは無理だった。

一眼レフレンズのフランジバックは40mm以上あるので、一眼レフ用のレンズをつければ、解決する。
M42マウントのレンズ(プラクチカマウントレンズφ42mm)は 
過去に世界の多くの(名だたる)メーカーが生産していたので、
ヤオフクで 「M42 50mm F:1.4」で検索し、
その中で一番安価だった、Takumar 50mm F:1.4のレンズを落札した。

引き伸ばし機にステップアップリング φ39mm→φ42mmをつけてTakumarレンズを装着した。
これでA3の大きさまで、焼き付けができることを確認した。
新橋にて 青写真
Takumar 50mm F:1.4 おそらく 1960年代に製造されたレンズだろうが、なかなか優秀。
レンズにはスレや曇りが、少しあるというが、
A3までネガを拡大し、画像の細部をみたが、
F:1.4という開放絞りでも、きっちりと画像を結んでいた。
これなら 使えると、基本的なことは解決した。

しかし、ストレスなく使うとなると 問題は山積み。
・用紙の選定(感度、コントラスト、色味が それぞれ違う)プロファイルを作る
・現像液の調整 軟調(Dev4)から硬調(Dev2)まで 揃えたが・・・まだ 不十分。
・感光液の塗布法 再現性の高い青写真用印画紙をつくる。
・光源のパワーアップ
・更なる 感光液の感度アップ

光源を白熱電球(150W)から、LEDライトに交換したのは正解だろう。
消費電力11.8wと小さいが、同等の光量が出ている。
もっと大きな電力、できれば30wのLEDに変えれば、焼き付け時間を1/3に減らすことができる。

感光液の更なる高感度化。
「写真化学」共立全書(昭和28年7月20日 三版)202ページによると、
クエン酸鉄に比べ、シュウ酸鉄の感光性は10倍ほど高いことがグラフで説明されている。
今までは、クエン酸鉄系の配合を調整し、(A9)3の処方を完成したが、
更に高感度を求め シュウ酸鉄系の配合を開発した方がいいだろう。
おそらく 取りかかるのは来年になってから。
それまで 必要な薬品を手に入れねば・・・・
新橋にて1600-36
ネガをスキャンして デジタルデーター化した画像。
このままプリントすれば、同じ細かさとトーンの写真を得る。
それに比べ、まだ青写真は、その域には達していない。
どれだけ 近づけるかは 技術の向上で重要だが、
青写真には青写真でしか出せないトーンと解像感があることも確かだと思う。
これも写真表現に一つだと思う。
  1. 2023/12/18(月) 15:57:34|
  2. 青写真
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引き伸し機で青写真を作成(2)     デジタルネガから伝統的手法に回帰する・・・?

去年暮れ、(2022年12月3日)白金の自然教育園で「マムシグサ」撮影した。
2022年12月9日の記事、自然教育園の秋 (9)にその写真を載せている。

「マムシグサ」は「ムサシアブミ」の実の部分をさして、こう呼ぶようだ。
ムサシアブミの茎の部分からではなく、離れた地面から生えてくるので、
別の植物かなぁと思っていたが、そうではなさそうだ。


カメラはNikon F Nikkor 50mm F:1.4
フィルムはRetro80S、ストロボを使用、f:16/60秒で撮影した。
現像液は一番硬調な(Ⅱof)を使用した。

そのネガを探し、、
Lucky RF-35 引き伸し機にセット、ネガから直接青写真を作った。
青写真・引き伸し-2
LED 11.8Wは 白熱灯100Wに相当する光量があるという。
明るい引き伸しレンズとして Jupiter-8 50mm F:2を流用した。
それでも、(A6)の大きさの印画紙で 11時間の露光が必要だった。
これでは、時間がかかりすぎる。

LED灯の発熱は僅か、
白熱灯の場合は熱が籠もり、
厚い断熱ガラスが入っていたが、それを取り外す。
コンデンサーレンズを分解し、洗浄し綺麗にした。
引き伸し機の内部を改良し、光が集中するような工夫を加えた。

レンズは更に明るいSummarit 50mm F:1.5に交換、
その結果4.8WのLEDでも(40W相当)、(A6)の大きさで、5.5時間の露光で青写真を作ることができるようになる。
青写真・引き伸し-3
試しに2倍大きい(A5)でテストしてみたが、
5.5時間の露光で、充分な濃度の青写真が焼けるようになる。

LED光源を11.8w(100w相当)に交換した場合、2.5倍の光量になる。
(A6)で1時間、(A5)で2時間、(A4)で4時間、(A3)の用紙で、8時間 露光すれば、青写真ができるレベルになった。

デジタルネガを使用し、感光液の開発を行っていたとき、
普通の画用紙でも、条件が整えばトーン逆転は起きるのだが・・・・まだ一例しかなく、その条件が何によるか不明。
光沢紙は比較的簡単に再現よくトーンの反転が起き、実験を重ね、ほぼ条件は掴まえた。
トーンの逆転、引き伸し機でも達成できるか、確認テストを行ってみた。
青写真・引き伸し-4
感光液はオリジナルの(A9)3現像液より、マット紙用に改良した(A9)3Sのほうがよかった。
青写真・引き伸し-5
青写真は、使う用紙、感光液、感光紙の作り方(塗布法含め)、露光、現像液によって、異なる結果になることが多い。
感光液は(A9)3、その改良タイプの(A9)3S、それに(A9)3をベースに乳剤化した感光乳剤EM-GP2がある。
使う用紙は、和紙、洋紙、コート紙、インクジェットプリンター用の写真用紙など沢山ある。
選択肢が多いと頭は混乱するが、使ってテストすると、それぞれ独特の風味がでてくる。
引き伸し機をつかった青写真でも、
一部トーンの逆転した「ソラリゼーション」風青写真ができるのを確認した。
どれだけ精度良く再現できるか、その表現の幅は何処まで可能か、
今後はそれを探ることになる。

青写真、意外と奥が深い。

既存の青写真キットでは味わえない面白さが出てきた。



  1. 2023/12/11(月) 12:34:20|
  2. 青写真
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六本木 新国立美術館

新国立美術館にて
六本木・新国立美術館1600-10
カメラのロゴはKNeB (ただしNは逆文字) これでキエフと読むらしい。
今までは、KieVⅡと 表記していたが、昨年から表記をKyivⅡに換えた。
ささやかなウクライナへの連帯を示したいから。
レンズも 同じキエフの工場で製造されたJupiter-12 35mm F:2.8を 使用した。
フィルムはチェコ製のFomapan100。

現像は使っているフィルムに合わせ開発した二液(浴)現像液を使用した。
白飽和しにくく、黒潰も防止でき、豊なトーンのネガを作ることができる。
画像にエッジがかかり、精細感(アクイッタンス)のあるネガを生成する。
欠点は、粒状感が出やすいこと。

もし、デジタルでこのようなトーンに仕上げたいなら、
明るさの違う複数枚の写真を連続で撮り、
コンピューターの画像ソフトを使い、HDR加工処理すれば可能だろう。
おそらく、デジタル加工したその画像は、フィルム写真ではとても達成できない、
粒状感のなくかつ精細感の高い、豊かなトーンの写真になる。
(フィルム写真を越えた)すごい写真が撮れたと喜んでいい?のだろうか・・・
これが正解か?となると、覚束ない。

簡単に綺麗な写真が作れてしまうから・・・面白くもない。
デジタルカメラのルールに従って遊ばされているような気分になる。
  1. 2023/12/10(日) 21:54:04|
  2. 都会の景観 Tokyo
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デジタルネガを使った青写真

約9年ほど前、既存の青写真の組成を改良し、
何処まで感度を上昇させることができるかテストしたことがある。
既存感光液の改良では、M5の組成がベストだった。
この感光液、保存性に欠け、
直ちに紙に塗布、乾燥したらすぐに使用していた。
それでも、露光時間は、Sunny16の快晴の太陽光で60秒まで感度が上がり、
蛍光灯でも60分程度で、青写真を作ることができた。

探すと、そのときテストに使ったデジタルネガが 出てきた。
今回の実験(感光液の開発)でも、評価に、そのデジタルネガを使っている。
デジタルネガA4
感光紙にデジタルネガ合わせ、A4の額(硝子)にセットして露光した。
ライトボックスには渦状の蛍光灯45Wが4灯収められている。
薄いデフューザーの布を開け照度(2倍増)を稼いだ。
感光液と現像液を一緒にすると被りがすぐに発生するため、
今回は、感光液と現像液を分けて改良した。
トーンの逆転
感度はかなり上がったと思う。
感度、トーンは、紙の質と現像液に因って変化する。
その中で大きな要因は、紙質だと思う。
紙質に合わせ、
ベストな感光液、露光時間、現像液の組み合わせが決まる。

トーンの逆転・反転の条件は、大体分ってきたが・・・・なぜこうなるのかのメカニズムは全く不明。
それを解明するのが科学(Sience)
まだ錬金術(Alchemystry)の段階、化学(Chemistry)にはなっていない。
メカニズム解明のため、機器分析したいなぁと思っている。

トーンの逆転した青写真、嘗て作成した人いるだろうか?
  1. 2023/12/09(土) 12:27:30|
  2. 青写真
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引き延ばし機で 青写真プリントに挑戦

インクジェット・プリンターで デジタルネガを作り、
青写真紙に密着させて青写真を作ることは、既に行われている。
YouTubeを探すと、少数だが、スライドプロジェクター(非常に明るい)を利用し、
モノクロネガから直接、青写真の印画紙に投影し、プリントを制作している人もいた。
スライド・プロジェクターは大きなスクリーンにポジ画像を投影するので光量があり、
引き伸ばし機として流用できたらベストと思うが、
今となっては、中古品もなかなか見つからない。

A(9)系の感光液もほぼ完成したので、
昔使った、引き伸ばし機を 引っ張りだし、
青写真に挑戦してみた。
Lucky RF-35
引き延ばし機は、55年ほど前、新宿のヨドバシカメラで購入したもの。
藤本写真工業のLucky RF-35 35mmフィルム専用の引き伸ばし機。

その後、ブローニーフィルムの引き延ばしもしたくなり、
フジフィルムのFuji 690 プロ仕様に換えたので、
Luckyの引き伸ばし機を使っていた期間は15年くらいだろう。
ちょと錆びていたが、コンデンサーなどの光学系は無事で、
洗浄すると使える状態なった。
引延しサイズ
デジタル・ネガを作成し、密着プリントするより、
直接、引き伸ばし機から 好みの大きさに引きのばしできるのは、メリットだろう。
実用化への道
しかし、技術の壁はある。
専用の引き伸しレンズは、
Lucky 50mm F:3.5と L-Nikkor 50mm F:4を持っているが、
F:3.5のレンズでは、暗すぎて、露光時間が1日以上かかりそうだった。

引き伸ばし機のマウントは、 
古いライカのスクリューマウント(φ39mm)に統一されている。
そこで専用の引き延ばしレンズの代わりに 
古いライカマウントの明るいレンズ、
Jupiter-3とSummaritを引き伸しレンズとして使用した。(50mm F:1.5)

ただし、ライカのフランジバックは28.8mm、
引き伸し機のフランジバックは 45mm程度有りそう(物差しで測った)なのでピントの合う範囲が狭められてしまう。
試して見ると、
長さで 2倍~6.25倍(ほぼA6サイズ)の範囲に収まっていた。

また、如何に光を有効に使うか考え、
引き延ばし機の光学系に改良を加え、
ランプはLEDライトに交換した。

その結果、
どうやら実用領域に近づいてきた。
あと一歩、感光液の感度をもう少し上げたいと 思っている。
おそらく 感光液開発の初期段階で考えていた(B)系の感光液で 
突破できるのではないかと夢想している。

キットを購入して青写真で遊んでいたら、無理だっただろう。

先人の結果を文献で調べ、
化学の知識を生かし、感光液を調合し、テストする。
その結果から、また仮定をし、新たな調合を考える。
その繰り返し。徐々に青写真の反応機構が 頭の中に浮かび上がってくる。
青写真 やってみると 奥が深い。
知りたいことは沢山ある。
研究所の分析機械(機器分析)を使えたら・・・いいなぁと思うが、
残念ながら、退役した者には手が届かない。

でも実験は楽しい。
ブログを書くことを忘れそう・・・

ルールに従って遊ぶより、
ルールを見つけて遊ぶほうがずっと面白い。

  1. 2023/12/06(水) 19:13:16|
  2. 青写真
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プロフィール

Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
未だフィルムカメラの沼から抜け出せない。
もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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