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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

つわぶき 変容 ・・・・こんなはずではと、もう一度 再撮影

つわぶきの葉を、黒光りするトーンになるよう、最強と思う硬調(Ⅱif)で現像した。
現像条件は掴んでいたが、実際の撮影で使うのは初めて。
しかし、期待したほどのトーンになっていない。

Fomapan100なら、(Ⅱf)現像液で、葉に黒光りするトーンが出てくる。
Retro80S、Retro400Sなら(Ⅳ)系の硬調現像液でも、更にやや硬調な(Ⅲ)系の現像液でも可能。
何がいけないのか考え込んだ。

現像組成を決めたときのテストチャート、現像実験ノートを再度読み直す。
(Ⅱif)は、硬調なトーンが破堤なく安定的にできる組成として開発されたものだった。
限界点近くの組成では、トーンの制御が難しく、どちらに転ぶか分らない。
しかし、その制御が難しい時こそ黒光りした光を捉えることができる。
黒光りする葉を撮りたかったら、
二段現像法を使えばいいと割り切っていたと思う。(これもタイミングの取り方で変化するけど)
限界組成として、候補に、(Ⅱa)、(Ⅱb)、(Ⅱd)が挙がっていたが、
現像条件までは詰めていない。
更に調べると、(Ⅳ)系では、SuperPan200として(Ⅳz)が推奨されているが、
(奇跡的に)(Ⅳb)の詳細な現像条件チャートが出てきた。
(Ⅳb)はRetro80S、Retro400Sフィルムで、デジタルのHCB&Wモードに対抗すべく開発された現像組成。
これで現像してみようと、カメラにフィルムを詰めて散歩に出た。
結局、四日連続の撮影になった。
つわぶきの変容1440#3-6
つわぶきの変容1440#3-3
一絞り分少ない露光を選び(勘ですが・・・)、Up210のやや押した現像をしている。
かなり黒光りするトーンになったが、花の綿の部分は白飽和していた。
一番重要なのは、光線の具合だろう。
柔らかな光に包まれ、斜めからわずかに強い光が葉を照らす・・・・明暗差はあまりない方がいい。
そのフラットな光の微妙な差を、硬調な現像液でトーンを拡大したとき黒光りする葉のトーンがでる。
その光を読むのが難しい。
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  1. 2022/01/31(月) 11:47:45|
  2. 黒い花 怪しい花
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つわぶき 変容

絵を描く、彫刻を彫る。
社交辞令で「いいね」と云ってはくれるが、
作品として認めてくれるものは簡単にできるものではない。

昔は工房があり、そこへ弟子入りし、
師匠、兄弟子の手伝いをし、
画材の選び方、筆の使い方、鑿の使い方などの技を盗んでうまくなっていく。

近年になると、工房から学校に訓練の場が移る。
工房へ入ることは、一種の就職、衣食住は工房が面倒をみたが、
学校は生徒がその費用を負担する。
裕福になった市民層の増加が、美術品への需要を喚起したからだろう。

写真も最初は工房(写真館)から始まる。
ダゲレオタイプ、湿式写真、乾板写真の頃なら、
工房に入り、助手として働かないと、技術の習得は難しかったと思う。
やがて、学校もできてくる。
昭和の頃までの写真家は、
写真学校で学ぶか、有名な写真家の工房で助手として働いた人が多い。

昭和を20年くらいの間隔で分けると、
中期までは、工房で修行し技術を習得した人が多い。
昭和の後期になると、
カメラに自動露光機能が加わり、
シャッターを押せば、写真が撮れるようになる。
なかには、偶然とは言え、すごい一枚の写真が撮れることがある。
そこで自惚れてしまい、独学で写真を目指す人も増えてきたようだ。

今は、デジタルの時代、もっと容易になる。
しかし、基本的な技能の習得という点ではどうなのだろう?
デジタルカメラとレタッチソフトという、
メーカーの提供する便利グッズに頼りすぎ、
その人間に課すべき基本的な写真技術の習得を
おろそかにしているように感じている。

本を読み、上手な人の話を聞き、デジタルカメラの撮影法を学ぶ。
デジタルカメラを手にし、学んだ知識を元にカメラを設定し、撮る。
すぐに、綺麗な写真が撮れる。
しかし、人間の欲望は強い。
(認めてもらいたい)、もっと良い写真を撮りたいと、
これは入門機、これでは不足と、上位の機種に換えていく。
本やネットで評判を確認し、カメラやレンズを揃える。
撮る人間の部分がすっぽりと抜けているが、当人は気づかないのだろうなぁ。
いい写真を撮りたい、認めてもらいたいという気持ちが先行している。

学校で一通り、専門分野(実習を含む)を習得し、
どうにか一人前になったと社会にでるが、
その専門技術が身につくには、
さらに長い期間(熟成)が必要だと思う。
(化学を学んだ小生の実感)

写真もそんなものではないかと思う。
つわぶきの変容1439-40
写真は独学というより、ごく自然に覚えていった。
祖父の姿を真似(盗む)て最初は撮り、
祖父が購読していた「アサヒカメラ」が教科書のようなもの。
つわぶきの変容1440#2-3
長じて、化学を専門に学んでいたので、写真の原理、写真薬剤の理解は早いと思う。
写真関係の学会誌の論文を読み、理解することはできる。(学会誌を読む職業カメラマンは希だろうけど・・・)
つわぶきの変容1440 #1 -9
フィルムカメラを再開して約15年、
ようやく、フィルム写真の目鼻立ちが、
分かりかけてきた気がする。
一つの技術も、自分のものになるまでには時間が掛かると思う。

カメラは、オリンピックの次の年に購入したNikon F,
レンズも、そのとき同時に購入した、105mm F:2.5の望遠レンズを使っている。
フィルムは、SuperPan200を使用。
短く切ってマガジンに入れ、(12コマから15コマ程度)
撮影したら家に帰り、すぐ現像。
結果を見て、次の日も撮影、3日間通い詰めて、「つわぶき」を撮る。

現像液、現像法を変えるだけで、「つわぶき」のトーンは変化する。

トーンのコントロールは、難しい。
予期しないトーンになり、駄目の連続だったが、
段々とコントロールの幅が狭まり、予期しない駄目なコマが少なくなった。
一つの技術が身につくには、ながい期間が必要だし、Try&Errorの連続。
それに耐えるだけのもの(魅力)が、写真にあると思う。
  1. 2022/01/30(日) 10:52:20|
  2. 黒い花 怪しい花
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長時間露光テスト(4)        大崎イルミネーション

長時間露光テスト4回目の結果。
6カ所の地点で三水準の露光を行い、
約二絞り分の減感現像をしてみた。
大崎イルミネーション1433-5
大崎イルミネーション1433-10
大崎イルミネーション1433-13
大崎イルミネーション1433-18
Low濃度、Up濃度、ヒストグラムの形を考慮してベストを探す。
長時間露光-テストまとめ ブログ用縮小
黒潰、白飽和の目立たない画像で、すっきりした画像を選んだ。
まだ、もう一つ試したい項目がある。
そのテストが終わったら、中判のカメラで撮ってみようと思う。
それが今回の最終になるだろう。
  1. 2022/01/28(金) 12:43:25|
  2. Night walk in Tokyo
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写真を撮る               林試の森にて

朝日新聞に「読者の新聞写真」という投稿写真のコーナーがあった。
昭和31年から66年間続いた特集だという。
投稿写真の中には、
1966年のBOAが富士山麓に墜落124名が死亡した事故を捉えた投稿写真もあり、
朝刊一面を7段抜きで飾ったという。
しかし、SNSの発展とともに、投稿される写真の数は減り、
紙面を飾る写真も変化、
ツイッターなどの記事から、
写真の提供を受けるようになってきた。
最早、投稿写真で特集を組めるほどでなくなったのだろう、
その名物コーナー(特集)を廃止するという。(1月23日が最終回だという)

事件、事故は、現場近くにいた人がスマホで撮影、
それをすぐSNSなどのサイトに載せるので、ニュースはたちまち世界に拡散。
新聞やテレビなどのニュースは、それを取り寄せ放送する場合も多い。
ドローンを飛ばして空からの映像を撮る。
車載カメラ、防犯カメラの映像も、ニュースを賑わす。
人が、カメラを持ち、身構えて撮るという行為は、ほとんどなくなった。
映像も、静止画から動画に重心は移ってきた。
YouTubeの活況をみれば明らか。

動画で撮っておいて、良いものがあったら、そのコマを切り出せばいい。
動画の画質も向上してきた。
近い将来、動画専用だが、静止画もできる機種が主流となり、
デジタルカメラも、徐々に衰退へ向かうのではないかと思う。

白黒フィルムは愛好家がいるので、
意外としぶとく残るのではないか・・・・
そんな希望を持っている。

林試の森1425-5
林試の森1425-7
フィルム写真は、イギリスのタルボットが1844年 「自然の鉛筆」を出版して始まったと見て良いだろう。
紙が最初の支持体だったが、その後ネガは、湿式コロジオン、乾板、フィルムへと改良されてきた。
時代に応じ、カメラも進歩。
様々なバリエーションのカメラとレンズ、フィルム、そして現像液が考案されてきた。

自分が撮りたいものに合わせ、カメラを選択し、レンズ、フィルム、現像液を選ぶ。
選択肢が多いのは良いことだと思う。
今年は、ブローニーフィルムを使い、中判ネガの写真を撮ってみたい。
体力を考えたら、今のうちにというところだろう。
Acros100、Rollei赤外400、Fomapan100のロールフィルムが、
まだ冷蔵庫の中に保管してある。
三脚を立て、構図を決め、
じっくりと時間をかけて一枚の写真を撮影する。
これも、また面白いと思う。
  1. 2022/01/26(水) 21:25:51|
  2. 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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ネガにあった戸越八幡              

戸越八幡で撮った写真は 沢山有ると思う。
しかしそれは、子供のお宮参り、七五三、あるいは初詣など。
今の形で写真を撮りだしてからの写真となると数は少ない。
4万カット以上ある中から探すのは かなり難しい。
「ここで、こう撮ったはず」と記憶にある写真が見つからない。
探り当てた最初の写真が、これだった。
戸越八幡928-23
約5年ほど前の初詣の風景。
年配の方が多い。
でも誰もマスクはしていない。
現像ノートを調べると、
現像液は中庸の(Ⅰ)現像液を使用、Up200の条件で現像していた。

もっと昔を探そうと思うが、根気が続かない。
画像を探せるような仕組みを作っておかないと、
過去の光景を知りたくとも、
そのうち分らなくなる可能性がある。
整理整頓は得意ではない。
でも、なんとかしないといけないなぁと思う。
戸越八幡1163-24a
約3年前の戸越八幡。
七五三も終わり、新年の準備に入る頃だろう。
戸越八幡1335-ReScan-1
一昨年の大晦日、初詣の準備も整っている。
「思いやりの距離、Keep distance」の立て看板が見える。
皆マスクをしていた。
戸越八幡1335-ReScan-4
去年は元日に来ていたが、参列のあまりの長さに驚き(三密を避ける)ならぶことを止め、
神楽の舞を見て帰宅。
戸越八幡1336-3
1月4日の午後再び戸越八幡へ。
初詣の参拝を行っていた。
Fomapan100フィルム用現像液を開発中の時だったと思う。
一番硬調な現像液(Ⅱf)を試していた。
戸越八幡1412-2
10月の終わり頃、写真を撮ったが、二段現像の細かな条件を探るテスト撮影だった。
記録というより、フィルムでしか見えないものの探求という意味合いが大きい。
戸越八幡1412-1 Ⅱ
でも、そのとき、社殿が改築中であることを知っている。
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Retro400S、Retro80S、Fomapan100 フィルムを換えて撮っていた。
現像液や現像法も変えている。
いろいろなフィルムを使うようになったきっかけは、
直接的には、常用していたTRI-Xの価格が急激に高くなったことが要因だが、
デジタルカメラの発達も大きな要因だと思う。
2011年にSony NEX-5を購入。
このカメラなら、マウントアダプターがあれば、
持っている交換レンズ全てデジタルで使うことができる。
実際使ってみたが、レンズ遊びはすぐに飽きてしまった。
むしろ驚きは、白黒変換したときの画質の良さ。
白飛びしないよう、光に注意し配慮(フレーミング)すれば、
黒潰れしないすっきりとした写真になる。
しかも、粒状感はない。滑らかな画質。
これって、昔から白黒フィルムの理想としていたものではないか!?
HCB&W(ハイコントラスト白黒)モードで撮影した画質は、
白黒の対比すっきりし、美しい。
フィルムでこんな風にとれるだろうか・・・とも思った。
それからが、出発点。
どうにか、デジタルに近づき、それを越え、
白黒フィルムでしか表現できない写真を撮りたいと思うようになる。
デジタルというライバルがいなかったら、
これまで続けることなく、とっくの昔にカメラから離れていただろう。
デジタル様、様だと思う。

  1. 2022/01/24(月) 11:30:59|
  2. ある場所、ある瞬間
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戸越八幡神社              Fomapan100 & SuperPan200

今年の初詣は、かなり遅く1月10日。
戸越八幡1435-3
社殿が改築され、後ろに移動、参道が長くなった。
10日を過ぎ、午後の遅い時間帯になっても、まだ参拝する人の姿はある。
戸越八幡1435-5
曇天だったが、R2(赤)フィルターの効果を確認したくて、もうワンカット写真を撮った。
無事 参拝を済ませ、帰宅。
早速、フィルムを現像した。
フィルター効果は限定的。空の調子はでたが、期待したほどではない。
焼き方でどうとでもなるレベルだろう。
少し軟調に仕上げたのが、そうした印象を与えたのかも。
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5日後、今度はFomapan100フィルムを詰めたカメラを持ち、
再び、戸越八幡を撮影してみた。
戸越八幡1437-9
午後3時過ぎ、太陽は薄い曇りに遮られ、弱い光で社殿を照らしていた。
この光なら、f:5.6/125秒だろう。
参拝客は減ったが、まだ切れ目なく続いていた。
戸越八幡1437-12
社殿の人影を狙い撮影。
黒潰を避け、f:4/125秒の露光を選ぶ。
戸越八幡1437-13
少し前に移動し、縦位置で撮影。
雲が薄れ、少し光が強くなる。
f:5.6に絞ろうかとも一瞬思ったが、
広角レンズ、絞りを合わせる動作が一手間多い。(古いコンタックス系レンズの弱点)
そのままシャッターを切っていた。
でも、f:4で撮ったのが正解だろう。
屋根の暗い部分にトーンが出ていた。
おそらく一絞り絞っていたら、黒潰していた。
この辺りの光の具合、読むのは今でも難しい。
  1. 2022/01/23(日) 11:39:39|
  2. ある場所、ある瞬間
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下神明 天祖神社にて

この2年ほど、コロナの感染が有り、初詣をしていない。
時期をずらし、松が開けて参拝者が少なくなってから出かけるようにしている。
参拝するのは、戸越八幡だが、
たまたま散歩の途中下神明の天祖神社の前を歩く。
参道に人の姿は少ない。
入ってみた。
下神明・天祖神社1434-38
参道の巨木に眼が行く。
冬の陽は低い。
参道には光が届かないが、空の光は樹の枝、葉を明るく照らす。
空に合わせて露光を選び、撮影。
参道は黒潰した。無理に浮きだたせようとすると、銀の粒子が汚く出てくる。
参道を意識したら二絞りほど露光を多くすべきだろう。(この場合ならf:4で1/30秒を選ぶ)
それも撮っておけばよかったと思う。
下神明・天祖神社1434-39
参道の光り(明るさ)に合わせて露光。
パンフォーカス狙いだったが、f:8/8秒では手振れの危険が高い。
絞りたいが手振れも怖い、ギリギリの選択、f:5.6 1/15秒の露光を選ぶ。
背景のビルの壁面は白飛びしていた。これは致し方ない。
赤外フィルムでR72フィルターを使っているので、空は落ち、白飛びはない。
下神明・天祖神社1434-40
狛犬の材質感を出すため、f:5.6/15秒の露光とした。
白飛びも黒潰れもないトーンになった。
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露光に関しては、今まで撮ってきた経験(勘)に頼っている。
単独の露出計を持ってはいるが、重くかさばるので持ち出さない。
その代わり、テストチャートを使ったテスト現像を丹念に行い、
正確に(再現性が高い)現像できるよう、データーを蓄積、
化学研究の手法に従い、解析、グラフ化し、
温度と時間とネガの濃度の関係を把握できるようにしている。
現像結果から、そのとき選んだ露光が適正であったかを判断し、
自分を鍛えている。(失敗から学ぶ、それがサイエンスだろう。)
露光まで自動露光のカメラに任せてしまうと、おんぶに抱っこ、
自分が撮っているという確信が持てなくなる。
失敗は必要。
時に意外性のある写真が 撮れることも有り、
そこから(その人にとっての)次の写真表現の可能性が出てくる。
「新たに発見したぞ」という驚きの感覚の消失は、
簡単にとれる退屈な写真に変質させていく。
写真は「こんなもの」で 終わって良いのだろうか?
  1. 2022/01/22(土) 12:44:47|
  2. ある場所、ある瞬間
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フィルムの眼               Fomapan100とSuperPan200

デジタルの時代になり、フィルムカメラを作る会社は殆どなくなっている。
有ったとしても特殊なカメラか、簡易的なものを生産している。
それでも、往時に流行った中古カメラは市場にあり、(徐々に少なくなっているが・・・)
それを手にいれ使うことはできる。
電子部品が使われていない機種なら、
もし不具合があっても、業者に修理・オーバーホールしてもらえば立派に使えるようになる。

フィルムカメラを使っている人は少数だがまだ残っているので、
その需要を満たすため、白黒フィルムに関しては、
欧州が中心になり生産は続いている。
ダゲレオタイプ(フランス)、カロタイプ(イギリス)写真の発祥の地、
モノトーン写真を撮る人は、欧州には多いようだ。

100フィート長巻フィルム用のローダーを3つ持っている。
Rollei赤外400を使い切ったので、SuperPan200を詰めた。
これで、使えるフィルムは今、Retro80S,SuperPan200,Fomapan100の三種類になる。
SuperPan200で撮った一枚。
SuperPan1436-43 Ⅱ
SuperPan200はISO:200のフィルムだが、大崎のイルミネーションを撮ろうと思っていたので、
ISO:100で使い、Up200の減感現像を試みていた。
現像液は軟調現像液(Ⅵs)を使用。

SuperPan200は赤外部まで感光領域がある。
白い雲の部分は、太陽の赤外光を多く反射している部分なので、YA2フィルターをつけて撮影。
空は暗く落ち、雲がくっきりと浮かぶ。
トーン全体は硬調だが、軟調現像液なのでダイナミックレンジの広いネガになった。
白飽和、黒潰は目立たないし、細部のディテールも潰れていない。
fomapan1437-3.jpg
フィルムを撮りきったので、Fomapan100に替えて撮影。
Fomapan100は赤外光を感知しないからと、
YA2フィルターをつけなかったが、つけたカットも撮影しておけばと、今になって思う。

空と水面の調子を、SuperPan200の写真に近づけようと、レタッチソフトでレベル補正し暗く落とすと、
デイテールは失われ、岸は黒く潰れてしまう。
白飽和なく、また黒潰しない写真なら、これがFomapan100の限界だろう。
もう少しコントラストを上げ、メリハリをつけたかったら、
硬調な現像液、(Ⅲ)か(Ⅳ)を使用すべきだろう。
やや軟調な(Ⅰaf)を使用したのは、エッジをだしたかったから。
期待したほどの効果はなかったが、それでも少しはあった。
Fopaman100SuperPan200.jpg
ビルと空の境(エッジ)が、Fomapan100のほうがSuperPan200よりくっきりと出ている。
ビルの屋根にあるポールもくっきりと撮影できている。
しかし、ビルのディテールは、トーンが豊富で、コントラストの高いSUperPan200の方がいい。
粒状性は、Fomapan100のほうが細かく綺麗。

カメラとレンズは同じでも、
フィルムを替え、フィルターを使い、現像液を選ぶと、
できた写真のトーン、解像感、粒状は変化する。
そこが面白い。

白黒フィルムが主のこのブログ、マイナーなのは了解している。
内容も、かなり技術的なことを書いている。
デジタルで普通に撮っている人には関わりのない事項だし、
カラーフィルムで撮っている人にはスルーする内容となっている。

10年もしたら白黒フィルムを供給してくれる会社もなくなるかもしれないが、
せめて、もう少し長く生産が続いていて欲しいと願っている。
このブログは小生の備忘録のようなものだが、
一人でもフィルムカメラを持つ人がでてこないか、
そんな思い・期待を込めて書き連ねている。
  1. 2022/01/20(木) 10:43:29|
  2. フィルムの眼
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自然教育園

白金の自然教育園は、国立科学博物館に付属している。
教育の場であって、行楽の場所ではない。
武蔵野の自然にいかに戻るかの実験・観察の場所でもある。
極力人為的力を避け、手を入れないようにしている。
やがて、高い常緑広葉樹の林の戻るだろうと予想している。
自然教育園1428-8
林の下は、灌木が覆い、行く手を塞ぐ。
数百年前の武蔵野は、灌木を分け細い動物道が続いていた・・・と想像する。
自然教育園1428-6
庭師の入った公園なら、池をつくり、見栄えする樹を植え、岩を置く。
しかし、教育園にその配慮はない。
それでも、来園者の半数近くは、カメラ、スマホで、撮影をしていく。
ここに来る鳥がターゲットであったり、公園に植えられていない野草の花を狙う。
この時期は紅葉の樹(というより赤く色づいたモミジの葉)を撮る人が多かった。
自然教育園1428-5
野鳥を狙う人はすごい。
望遠レンズを使って、小さな鳥をアップで狙っていた。
三脚に固定して撮っている人を、この頃見なくなった。
手持ち撮影である。
ピントはオートフォーカスらしい。
合った瞬間、カシャカシャと連写の音。
ごく当たり前のように、小さな鳥の目にピントの来た写真を撮っていた。(500mm以上の望遠の画角だと思う。)
フィルムカメラの時代では、一枚でも撮れていたら、ラッキーの類いだろう。

初夏のころ、可憐な薄紫の花を咲かせた「おおばきぼうし」が、
朽ちようとしていた。
咲いていた頃は、注目され、デジカメやスマホで撮られていたが、
今は、そのそばを通り過ぎていくだけ。
記録だから・・・とワンカット、シャッターを切る。
  1. 2022/01/19(水) 11:07:13|
  2. 樹、草、花 
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新橋から有楽町 一駅散歩

年の暮れも迫ったころ、用事があり新橋へ。
その後、有楽町まで一駅散歩。
新橋~有楽町1432-3
新橋~有楽町1432-12
新橋~有楽町1432-16
新橋~有楽町1432-19
新橋~有楽町1432-20
都心は高いビルが建ち並ぶ。
その姿を納めようとすると、縦位置のフレーミングが増える。

働いている頃は、いろいろな都市を旅した。
ヨーロッパでは、外装はそのままにしし、内装を変え、家並みを保存した建物が多い。
それでも、郊外の再開発地地域では、世界共通、硝子窓の大きな高いオフィスビルが建つ。
経済活動(エトス?)と言い換えてはいるが、
突き動かしているのは(持てる者の)欲望(更にリッチに快適に)だろう。(パトス?)
経済活動が活発にならないと、人類は滅亡の道へ落ち込むのだろうか?
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人が亡くなると忌みて、
その人の住んだ古い家を壊し、
新しい家を作る。(禊ぎをして清浄になる。)
そんなエトスが、我々の心の根底にあったと思う。

伊勢神宮には、20年に一度、遷宮の儀式がある。
このことにより、人から人への技術の継承が可能になり、常に新しい。
そして、儀礼は次に伝わっていく。

小生の家の周りも、古い家が壊され、狭い土地に高いビルが建つようになる。
家並みを保存することに固執することはないが、
大事なものがあれば、記憶として次に伝えるべきだと思う。
せっせと、写真に収めているが・・・・
しかし、今に伝わってきたものは何? 
次に伝えるべきものは何?となると、
自問せざるを得ない。
  1. 2022/01/16(日) 21:57:38|
  2. 都会の景観 Tokyo
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勝島橋にて              フィルムの眼、レンズの眼

オリンピックが開催された大井ホッケー競技場の途中に勝島橋がある。
快晴の天気だった。
勝島橋1422-18
逆光にまぶしく、瞳孔が小さくなる。
冬の日は低い、水面に長く光の帯が伸びていた。
地上の光景は暗く沈む。
モノレールの列車が羽田に向かい走って行くが、
胴体部分は陰になり、はっきりとしない。
シャッターを切っていた。
しかし、レンズとフィルムは、そのディテールしっかりと見届けていた。

レンズは、戦前のライカに付いていたSummar 50mm F:2 。
絞りは大陸絞りと言われた違う系列で示されている。
勿論コーティングは施されていない。
フィルムはOrtho25、感度はISO:25のオルソタイプのフィルム。
赤い色には感度が殆どない。
硬調に仕上がりやすいが、粒子は細かく、
軟調な現像液で処理すると、豊かなトーンのネガになる。

この写真、小生が撮ったとは思えない。
カメラとレンズとフィルムが撮ってくれたもの。
小生は、そのお膳立てをし、お手伝いしただけだろう。

作陶に適した土を探し、さらに精製して調整、生地を作り、こねて形を作る。
釉薬を掛け、あとは窯の中の火に任せる・・・・最善は尽くすが、最後の重要なところは「誰か・何か」に任せる。
フィルム写真は、陶芸に似ているかも。
俺が撮ったなどと自慢する世界でもないような気がする。
デジタルとは違う世界かもしれない。
勝島橋1423-34 Ⅱ
品川の方向を見る。
都会には空が少ないが、ここには広い空間が広がっていた。
順光、赤外線フィルムで撮っていた。
水面は、予期したものより明るく写っていた。
ディテールも出ている。
白い外壁のビルの反射光が、水面を照らしていた。
この光、意識していなかった。
PCに取り込み画像を確認してびっくりした。
見えても、見えなかったのだろう。
黒潰がないわけではないが、
気になるほどではない。
勝島橋1423-37
橋の際に、モノレールの駅がある。
電車が、急に飛び出してきた。
この駅を通過し浜松町駅へ向かう急行電車だった。
慌てて、シャッターを切る。
手振れしていたが・・・その姿を捉えていた。

大井競馬場前駅。
オリンピックがコロナ騒動がなく、行われていたら、
この駅を降りて会場に向かう人が多く見られたと思う。
  1. 2022/01/14(金) 09:19:50|
  2. ある場所、ある瞬間
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大井から大崎へ  周回散歩

年の暮れの23日 大井町から大崎を巡る散歩コースを歩いた。
地図上では、品川区役所を中心に一周するコースである。
所々で立ち止まり、シャッターを切るので、2時間半から3時間ほどかかる。
散歩としては少し長い。
区役所前の公園は、ちょくちょく写真に撮るのでパスした。
大井の繁華街に入る。
大井、大崎周遊散歩1429-5

大井、大崎周遊散歩1429-11
大井町線下のアーケード街を、駅に向かって登っていく。
大井、大崎周遊散歩1429-15
駅前の横断歩道で、左に曲がる。
大井、大崎周遊散歩1429-17
この地区一角には、戦後の飲み屋街の雰囲気がまだ残っている。
大井、大崎周遊散歩1429-18
忘年会、新年会に期待をよせていたのだろうなぁ。
大井、大崎周遊散歩1429-21
広町の車両基地。
正面の大きなビルは、再開発でできた大崎ガーデンシティー。
ビルに隠されているが、後ろに大崎駅がある。
前を走るのは京浜東北線で品川駅へ向かう。
後ろは湘南新宿線の車両だと思う。
湘南新宿線は下神明近くで品川から来た横須賀線と合流する。
大崎を出たりんかい線は、この車両基地で地下に入るはずだが、それがどの線路かよく分らない。
大井、大崎周遊散歩1429-24
線路沿いに大崎を目指す。
冬の日は早い。まだ4時少し前だが暮れようとしていた。
大井、大崎周遊散歩1429-28
目黒川に出る。
大井、大崎周遊散歩1429-36
山の手通り、居木橋に来る。
高架線の上を新幹線が、下を横須賀線の車両が走っていた。
ここから、大崎駅は近い。
  1. 2022/01/12(水) 08:59:32|
  2. 散歩
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紅葉狩り                  Kodak ColorPlus200

去年(2021年)に撮ったフィルムを整理したら、ちょうど100本のフィルムを使っていた。
そのなかでカラーフィルムで撮ったのは3本のみ。
2年ほど前、カラーフィルムを10本まとめ買いし、冷蔵庫に保管して使っている。
一番安いフィルムをと探し、決めたのがKodakのColorPlus200、
10本のまとめ買いで、郵送費を含め5000円以下だったと思う。
これなら白黒フィルムより大分安いと思い、使っていた。
ただし、あまりカラーフィルムで撮る機会もなく、
まだ冷蔵庫には4本残っている。

つい最近のフィルムには、白金の自然教育園の紅葉が主だったが、
その前後(途中)で見かけた紅葉の写真もあった。
紅葉狩り1427-5
五反田から池田山に登り、
ねむの木公園(美智子様の実家跡)を抜け、小道を歩き、目黒通りに出たところ。
銀杏の紅葉がまぶしく眼に入る。
紅葉狩り1427-8
紅葉狩り1427-34
目黒通り沿いの銀杏並木が綺麗に紅葉していた。
紅葉狩り1427-40
白金の自然教育園からの帰宅の道は、池田山公園を巡る道を選ぶ。
紅葉は終わりかけていたが、それでも見応えはあった。
池田山を下り、NTT東日本関東病院へ。
裏手の庭には、素敵な楓が一本ある。
期待していたが、すでに落葉していた。
紅葉狩り1427-41
五反田を抜け大崎へ。
御成橋近くでみた針葉樹の紅葉。
おそらくメタセコイアだと思う。
紅葉狩り1427-43
楠?欅? 樹の名前はあまり詳しくない。
その類い・・・といったら、樹に叱られそう。
-------------------------------
残り4本、今年中には使い切ると思う。(使用期限もあるので)
フィルムの価格はどうだろうと思い、ネットを検索する。
カラーフィルムの値段が急激に上がっていた。
ネットを調べるとColorPlus200 10本パックが最安値で9000円近くに上がっていた。
約2倍になっている。
15000円近くをつけているサイトもあった。

この間、白黒フィルムは、上がったといっても ごくわずか。殆ど横ばい状態。
白黒フィルムを使う人は、殆どマニア(オタク)で、一定数いて、(カラーフィルムを使う人よりずっと少ない)
すでに 多くの人が、自家現像に切り替えている。

カラーの現像は、ラボ(店)に頼む人が殆ど、自家現像するという訳にもいかない。
業者のカラー現像は自動で行い、その機器の補修ができなくなれば、
生産の縮小が始まり、カラーフィルムの需要と供給バランスが狂う。
現像処理できない分、カラーフィルムの生産を落とさざるを得ない。
カラーフィルムの値段は今後も上がるのだろうなぁ。
----------------------------------
発色現像に必要なパラフェニレンジアミン(撮り扱いは化学の知識がないと危険です。)が手に入るなら、
調合し、自家現像しても良いとは思うけど、お仕着せの現像キットでは使いたくない。
近くの店に現像を依頼しています。
  1. 2022/01/11(火) 12:25:08|
  2. 散歩
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長時間露光テスト(3)        「傷だらけのゾナー」に聞いてみる Fomapan100減感現像

夜景を撮ろうと思ったが、
フィルムで撮るとなると、撮影の自由度は低い。
普通に撮るならデジタルで撮った方が簡単だし、結果もほぼ同じ。
フィルムで撮る理由、その根拠は乏しい。
フィルムが好きだからという単純な、かなり思い入れのある感情的なものだろう。

でも考える。
デジタルにない面白さ、違った表現もあるはず。
手段は、レンズを替える、フィルムを替える、現像法を替えてみる。

レンズを替えてみるか・・・と「傷だらけのゾナー」をカメラにつけ、
日中、大崎イルミネーションの場所を撮ってみた。
勿論、今回の撮影では、露光の決定は勘に頼ることを止め、
露光計内蔵のカメラを使用、ISO:25に設定し、カメラの指示に(素直に)従い露光を合わせた。
傷だらけのゾナー1430-#3-4
現像液は軟調現像液を使用、Up:180の減感現像を行った。
少し濃いめのネガになったが、白飽和はしていない。
Up180の現像ならISO:50で使い、Up170現像でISO:25という所だろう。
半逆光の左上の空が、滲んだ感じに撮れていた。
傷だらけのゾナー1430-#3-3
逆光が強く出る場所は滲みやすい。
傷だらけのゾナー1430-#3-5
でも順光なら、どうにかすっきりした画像になる・・・でもコントラストは低めだろう。
傷だらけのゾナー1430-#3-6
フードをつけていないので、ゴーストがでたが、それなりにピントも決まり、階調も豊か。
雰囲気があり悪くない。
これでやってみるかという気になった。
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年が明けた、1月2日、カメラに短く切ったFomapan100フィルムを入れて夜の大崎へ行く。
そのとき撮った写真の一部は、すでにこのブログに載せている。
残りのカットから。
減感現像と傷だらけのゾナー1431 #4-7
30秒ほどの露光時間なら、夜のこの場の雰囲気はでる。
左上の時計が午後6時ちょうどを示していた。
減感現像と傷だらけのゾナー1431 #4-9
80秒となると、フレアーが出過ぎている。
デジタルカメラとスマホを持った人が、三脚の前に立ち止まり、この夜景を撮ったが、
立ち去ったあと半透明に記録されていた。
減感現像と傷だらけのゾナー1431 #4-13
減感現像と傷だらけのゾナー1431 #4-12
光芒は綺麗にでるが、コントラストは低い。ボーと霞んでしまう。
それがいいときもあれば、過剰すぎて何だこれは・・・と残念に思うときもある。
レンズに鍛えられている気がしてきた。
あとは・・・フィルムを替えるか、現像法を替えるか、二つの選択肢が残っている。


  1. 2022/01/09(日) 10:11:36|
  2. Night walk in Tokyo
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長時間露光テスト(2)         Fomapan100 減感現像

2日後の夜、再び大崎イルミネーションを撮る。
帰宅し早速現像する。
露光の基準を知るため、
持参したデジカメの設定を 
絞り優先モードf:8、感度をISO:200にセットした。

フィルムの現像は 軟調な現像液(Ⅵf)を使用。
標準テストサンプルでUp濃度が180になる条件で現像した。
Up210条件に比べ、2絞り程度の減感現像になる。
Fomapan100 長時間露光 Up180現像まとめ
Sony NEX-5のカメラが特殊な訳はないと思うが、
レンズに絞りリングがない。(ボディーにシャッター速度設定ダイアルもない。まるで1990年代のコンパクト・フィルムカメラのようだ)
その代わり液晶画面を呼び出し、絞りを設定するようになっている。(これに戸惑う)
またピントを合わせるための距離リングに、距離目盛りが刻印されていない。
無限がどこかも分らないのは・・・・オートフォーカスを切ったとき、非常に不便。
被写界深度の確認ができないが・・・・そんなこと気にするデジタルカメラの撮り手はいないのかも。
デジタルカメラは、人の手を煩わせない。液晶画面でボケ具合は確認取れるようになっているのだろう。

デジタルのズームレンズはこんなものかと思っていたが、
今になってレンズを見ると、焦点距離がズームリングに刻印されていた。
10年使っているが、今頃気づくなど・・・・デジタルカメラを、ちょっと冷遇していたかも。
でも、デジタルは便利。細かなことを気にしなくとも、なんでもちゃんと撮れてしまう。
判断はカメラがしてくれる。
その判断に従い、ISO:100なら10秒を基準露光とした。
Up210の現像では60秒辺りが良い結果だったので、
50秒、100秒、200秒の三水準で露光してみた。
---------------------------------
撮した結果は、Up180の減感現像するならf:8で100秒前後の露光がいいようだ。
減感現像1431 #2-11
レンズは、戦前ContaxⅡに付いていたビオゴンと呼ばれた35mm F:2.8のクーロンレンズ。
レンズの構成は、むしろゾナータイプに近い。
凝ったレンズ構成の、製造が難しいレンズだと思う。
このレンズ構成のまま、ソ連邦のキエフでソ連崩壊まで作り続けていたようだ。(1983年製を所有している)
使ったレンズは1972年製のもの。(当然のことながらコーティングされています。)
後玉がフィルム面ギリギリの近いところまで来るので、
本来はデジタルカメラ向きのレンズだと思う。
マウントアダプターをつけてNEX-5につけてみたが、
ぶつかってしまい装着できなかった。
ミラーレスのデジタルカメラにつけられる機種があったら、
このレンズ、見直されるのではないだろうか。
NEX-5で撮ったカラー画像を白黒変換し、比較してみた。
デジタル モノトーン変換 ISO200 長時間露光
デジタルの良いところは、ファイル情報を見れば、撮影の日時から時間まで記録されていること。
レンズの種類、撮影時の焦点距離、ISO感度、絞り、シャッター速度など、知りたい撮影データがきっちりと記録されている。
これは、いいなぁと思う。(今はGPSから位置情報も記録できるらしい。)
画質もいい。遜色ないというより・・・・デジタルの方が・・・とも思ってしまう。
フィルムは、たっぷりと露光し、さっと浅く現像(減感現像)したので、目黒川の川面のトーンが潰れず、明るく出ているが、
デジタルでも、かなりいい。これで充分とも思える。
長時間露光 デジタルとフィルム比較
明るいイルミネーション部分を等倍に拡大して比較してみた。
結果は判定不能、どちらを取るかは好みの問題だろう。

NEX-5はフルサイズではないが、画素数ではフィルムより多い。
もし35mmフィルムなら、もっと低感度・高精細なフィルムを使い、
取り得込み精度の高いフィルムスキャナーを使はないと、1400万画素以上は出せない。
こういう結果を見ると、デジタルカメラのすごさを感じざるを得ない。
  1. 2022/01/07(金) 10:43:51|
  2. Night walk in Tokyo
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長時間露光テスト(1)          Fomapan100

夜の東京を撮ろうとしたことがあった。
そして、カテゴリーに"Night walk in Tokyo"という項目を加えた。
しかし、手持ちスナップ中心の撮影。
手振れが怖いので、一眼レフカメラを避け、レンジファインダーカメラを選ぶことになる。
高感度フィルムと明るいレンズの組み合わせは必須だろう。
明るいレンズは標準と呼ばれた50mmレンズ、沢山持っているが、いずれもかなりの年代物。
F:2とF:1.5 の明るいレンズを選ぶことになる。

ISO:400のフィルムで、戸越銀座の夜の商店街を撮ろうとすると、
露光は絞りf:1.5でシャッター速度は1/60秒~1/30秒、ちょっと暗いと1/15秒を選ばざるを得なくなる。
天井のあるアーケード街だったら、1/125秒とか1/250秒も可能になるが、
暗い空の下の撮影では、露光の選択肢は限られてしまう。
増感現像でIOS:800とかISO:1600で使うこともできるが、
トーンの幅が狭くなり、白黒の対比が目立つ画像になる。
銀の粒子も目立ち、トーンの整った綺麗な写真にならなかった。
-------------------------------
一方 デジタルカメラの進歩はすごい。
10年前から使っているSonyのNEX-5は、
ISO:3200の設定だとノイズがはっきりでて、使うつもりになれないが、
ISO1600迄なら充分使用できると思う。
それにレンズに手振れ補正機構が入っているので、
1/4秒あたりまでブレを感じさせない写りになっていた。
デジタルカメラの技術はそれからも向上している。
夜の東京スナップは、デジタルで決まりだろうと思っていた。

しかし、スナップ写真でなく、三脚を立てたらどうだろう?
実際、夜桜の撮影では、
ISO:100のフィルムを使い、f:8×30秒前後の露光で写真を撮っている。
もう一度、露光と、現像の条件を確かめてみるか・・・という気になっていた。
---------------------------
三脚を立てて撮影するなど、あまりしたことはない。
しかも冬の寒空だが、やってみたい、確かめたいという気持ちの方が勝った。
パトローネやフィルムマガジンに短く切ったフィルムを装填し、
午後5時家をでて、大崎のイルミネーションを撮影し、7時までに帰宅。
食事後、撮ったフィルムを現像するという生活をしてみた。
1431 #1 Fomapan100 相反則不軌テスト-2
露光計は持っているが、暗すぎて針は動かない。
これまでの経験に基づいて露光を決めていた。
それでは、確証にはならない。
今回はSony NEX-5を持っていき、撮影し、
その露光情報を、基準にテストを考えることにした。
しかし、こういう撮影で、デジタルはすごいと再認識。
ISO:1600で撮影しているので、ISO:100のフィルムならf:4で1.23秒の露光が適正露光(デジタルカメラ的)となる。
f:8なら4.92秒。しかしフィルムには、やっかいな相反則不軌という露光特性がある。
1.5倍とか2倍とか、露光時間が長くなるにつれ、露光を増やす必要がある。

ISO:100で絞りF:8で8秒が、夜間撮影の基準露光と思っていた。
f:8で5秒が相反則不軌のないデジタルカメラの露光なら、
8秒としていた基準は、マァマァ正解だろう。
長時間露光テスト1431 #1-8
ネガを取り込む時のヒストグラムを見ると、8秒の露光では暗い部分の割合が多く、トーンの幅は狭い。
トーン幅が広く、ヒストグラムの形がいいのは30秒と1分(60秒)のネガだった。
長時間露光テスト1431 #1-5
8秒と1分(60秒)の露光の差が与える画質の違いは、
モニターの粗い画面では、はっきりしないが、プリントしたらはっきりとでる。
一部を等倍に拡大して比較してみた。
長時間露光テスト 等倍比較
解像感、画質の滑らかさ、トーンの豊かさは、1分の長時間露光のほうが優れていると判断した。
Up210現像は、昼間の撮影では標準現像条件になっている(Fomapan100)。
長時間現像では、全体に銀が載り濃いネガになったが、減感現像すれば更に画質がよくなる可能性もある。
いままでは、夜間撮影は、高感度フィルム、増感現像で決まりだろうと思っていた(一種の思い込み)が、
真逆の、低感度フィルム、オーバー露光、減感現像という方法もある・・・・ということに気づかされた。
撮る人間が主なのではない、フィルムに聞き、被写体に聞き、光に聞く。
被写体が主で、撮る人間は従である(教えを乞う)べきだろう。

綺麗なものを見たら、あるいは発見したら撮ってやるぞ、
と高価なデジタルカメラを振り回し、
これは、こう撮ればいいのだと、撮った写真を見せびらかす・・・・
(露光、手振れ補正、ピント、トーンと色彩の調整まで、
カメラが全てやってくれたことなのだが・・・そこはスルーし、よい成果は撮った人間が独り占め)
確かに、綺麗、鮮明、かっこいい、キャッチーだ。
しかし、綺麗だけど既視感のある、俺(わたし)が撮ったと称する写真ばかり。
人間が主の(表に出たがった)写真になっている。
人間が劣化したのだろうか?
もう少し敬意を込めて、丁寧にと思ってしまう。


  1. 2022/01/06(木) 12:01:13|
  2. Night walk in Tokyo
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見えないもの                    Rollei赤外400

見えないものは、「ない」に等しい。
百回聞いても、それが何を意味するのか、想像するのは至難のこと。
たいしたことにならないだろうと・・・楽観的に考えがち。
そして、見慣れた日常の光景が続くと・・・・やっぱり、たいしたことないと思ってしまう。
見えないもの1421-40
見慣れた樹なので見過ごすが、
たまたまこの下を通り過ぎるとき、
葉に初冬の光が射していた。
撮ってみる。

現像が上がり、画像を確認して驚いた。
美しいというより、不気味さを覚えた。
人間の眼には、赤外線は見えない。
見えていたら、この樹の下を、
平気な顔して歩いていただろうか?
-------------------------------------
2年ほど前 コロナ感染が日本でも始まろうとしていた。
この時期、
まだコロナウイルスの正確な姿が見えていなかった。
感染症の専門家は、警鐘を鳴らしていたが、
そんな専門家の中にも、楽観的な論調もあった。

政治の判断は、楽観論だったのだろう。
その御意に沿う、御用医師(茶坊主)のような専門家もいた。
テドウイルス
小生も科学を学んだ者として、去年の一月まで
東京都の発表する感染データをノートに記録し、
それをエクセルで解析していた。
7月23日のゴーツー・トラベル開始は、判断ミス。
感染者の数字がピークを迎える、あるいは越えて、
誰もが感染に驚いているとき、ようやく緊急事態宣言を出している。
本当の感染のピークは、それより2~3週間前にあった。
(感染症の専門家は、はっきりと見えていたと思う・・・この政府の判断は遅いと。何をやっているのだと眼に怒りを込めてインタビューに答えていた最前線で戦っていた医者もいた。)
ウイルス(敵)は眼に見えないが、敵の戦力を察知する方法はある。
しかし、合理的な判断より、情緒的判断を優先させた。
・・・敵の戦力分析を無視し、戦いを開始した戦前の日本のようだ。
自助・共助・公助というが、終戦(敗戦)を最初に知ったのは軍部。
満州に居た軍の中枢近くはすぐに撤退、
残されたれた民間人は、塗炭の苦しみで日本に逃げ帰る。
公助はあったか? 自助・共助でどうにか逃れてきたのが実態だろう。
コロナとは戦争状態にある。
今回こそ、公助が優先されるべきだろう。

9月10日から、一日の感染者が、統計的バラツキの範囲外に出始める。(異常値が3回あった)
それが、次の感染の始まったサインだった。
2ヶ月後にはピークが立ち上がり始める。
第三波の波が来た。
しかし、政府は第三波という名称を使うのを避けていた。(今は、誰もが第三波と呼んでいる)
後手後手の対策に、多くの国民は不満抱える。

一年経ち、首相は交代した。
我々の知識も増え、敵の姿がおぼろげながら誰の眼にも見えるようになる。
再び、オリンピックの時あった第五波のような大きな波が来ないことを、祈るのみ。
近々の東京都感染者推移を、エクセルに取り込み、解析してみた。
コロナ感染 次のピークは?
11月の初め、感染は終息するはずだったが、
どうやら、この期間が次の感染の火種になっていた。
その様相は、2020年9月~11月に似る。
(前回同様)このまま感染は進むと覚悟したほうがいい。
2月初旬には一日400人の感染者が出てもおかしくない。(それがピークだったらいいなぁと希望的です。)
おそらく、この予想は・・・甘いだろう。
もっと沢山の感染者が出てもおかしくない。
4000人という数字になってもおかしくない。
どうやら今回、東京都はその体制を整えたとしている。
-------------------------------
大切なことは眼に見えないが、
その闇に光を当てる理性が人間には備わっていると思っている。
理屈など、どうでもいい、
しのご云わず、いいなぁと思ったらシャッターを切って撮ればいい・・・という考えの対極に立っているかも。
「人間の直感」という美名のもと、理屈に拘るよりシャッターを切るのが先だろうと思ってしまう。
そんな考えに取り憑かれると、ますます機械、すなわちデジタルカメラ依存に陥っていく。
カメラから吐き出される画は、綺麗に撮れているが、類型化し、金太郎飴のような画像ばかり、人間の眼を感じない。
機械に取って代られ、行き着く先は人間疎外そのものではないか?
デジタルカメラになって、ますますそんな気がしている。

2月初め、会食することを予定している妻は、
小生の感染者予想を聞いて、困った顔をしていた。
  1. 2022/01/04(火) 14:26:26|
  2. 黒い花 怪しい花
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撮り初め             オールドレンズ 世界を「傷だらけのゾナー」で見てみる

書き初めとか、初荷、初笑いなど、年の初めに行う行事があった。
そんな習慣も廃れ、残るのは初詣くらいか?
近くの八幡様へ、初詣しようと思ったが、
混んで列に並ぶのも問題だ。
でも、家に閉じこもっているのも、健康によくない。
「撮り初め」くらいはしたほうがいいだろうと、夜を待って、目黒川へ。
大崎橋から居木橋にかけて
目黒川沿い遊歩道にイルミネーションが点っている。
撮り初め1431 #4-3
池上線、五反田駅を望む歩道橋から撮影したのが、今年最初のショットになった。
撮り初め1431 #4-5
カメラは2000年頃 コシナが製造したBessaR2Sで Nikon Sマウントのレンズを使う。
時代遅れの古いマウントだが、コシナ(株)、需要があるとみて製造したのか?

S型Nikonは、古いコンタックスⅡとマウントの互換性がある。
1933年製のツアイス、50mm F:2ゾナーをつけて撮影してみた。
前玉に細かな拭き傷があり、磨りガラス状に曇っていた。
ジャンク品扱いのレンズだが、極めて初期のゾナーなので、それでも2千円くらいの値が付いていた。
汚れを落とし、傷をなるだけ目立たないように補修し使っている。
小生にとっては特別なレンズ、尊敬を込め「傷だらけのゾナー」と呼んでいる。

88年前のレンズ、細かな擦り傷にフレヤーがでて、コントラストは上がりにくい。
それが、このレンズの苦難の歴史を語っている・・・と勝手に思い込んでいる。
だからこそ、丁寧に接すべき。

綺麗な夜景写真が撮りたかったら、
メーカーのフラグシップ機を購入し、推奨する神レンズをつけて撮影すれば良い。
今のデジカメなら、露光とピントはカメラ任せ、
しかも手振れ防止機能があるので、三脚も省くことができる。
デジタルカメラなら簡単なのに、なにもわざわざ、重い三脚を持ち出し、
うまく撮れるどうか気にしながら撮影する必要があるだろうか?
全く何しているのだろうと、思いながら、「撮り初め」(とりぞめ)をしていた。

フィルムは、Fomapan100 BessaR2Sには内蔵の露光計がついているが、
暗すぎて作動しない。夜間撮影は、経験から体得するより他に手はない。
でも、それが楽しいと思ってしまう。
苦労した方が、うまくいったときの達成感は高い。
また去年と同様な生活が始まる。

  1. 2022/01/03(月) 15:06:03|
  2. Night walk in Tokyo
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紅葉狩り                    Kodak ColorPlus200

また新年を迎えた。
初日の出のような
気の利いたモノトーン写真があればいいが、
いつものような白黒モノトーンではあまりに地味だろう。
すこしは華やいだ雰囲気でもと、カラー画像を探す。
去年(2021年)初冬、白金の自然教育園で撮影した紅葉の写真が出てきた。
紅葉狩り1427-9
毎年というわけにはいかないが、
2年に1回ぐらいはカラーフィルムを入れたカメラを持って、
自然教育園の紅葉を撮っている。
ちょうどよい時期に重なったようだ。
紅葉の円弧が対角線になるように意識し、カメラを傾けてフレーミングした。
カメラを傾けてまで撮影するのは滅多にないこと。
紅葉の美しさに心が誘われたのだろう。
紅葉狩り1427-13
白黒フィルムで撮りたかった被写体だったと思う。
カラー向きではない。
紅葉狩り1427-16
カラー写真は・・・よく分らない。
こういう雰囲気だったのは確かだが・・・・
紅葉狩り1427-18
すすきが印象的だった。
池の様子は、このような色彩だったと思う。
大きく周遊し、「水鳥の沼」をまわるコースも考えたが、
紅葉はあまり期待できないので、ここで、来た道を戻った。
紅葉狩り1427-23
光の射す方向は同じでも、来るときと、戻るときでは、
また違った風景が見えてくる。
紅葉狩り1427-26
これは、初冬の武蔵野の原風景かも。
紅葉狩り1427-31
怪しい植物を撮ってみたいので、
こんな植物に出逢うと、思わず撮ってしまう。
やはりモノトーンだろうなぁ。
白黒のフィルムで撮りたかった。(*)

さて、今年はどんな被写体に出逢えるのだろう。

-----------------------------
(*)12月9日にも自然教育園へ行っていた。
そのとき、この「おおばきぼうし」の写真撮っていました。
紅葉が綺麗だったので、二日後の11日、カラーフィルムを詰めたカメラを持って再訪したことを思い出しました。

デジタルカメラを持っていくことは念頭になかった。
記憶に留めたいならフィルム、
単なるメモ(記録)ならデジタルという
心の棲み分けがあるのかもしれません。

デジタルカメラを持っていったら、
もっと綺麗な紅葉(記録として)撮れたでしょう。
  1. 2022/01/01(土) 09:31:27|
  2. 樹、草、花 
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プロフィール

Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
未だフィルムカメラの沼から抜け出せない。
もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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