今年の一月は、
ダイアモンド・プリンセス号のコロナ感染の話題で持ちきりだった。
それが3月になると、単なる話題で終わらず、
現実的な感染拡大に繋がっていった。
初期段階で政府に判断ミスがあったと思う。
対策は後手後手に回っていく。
対策を具申した専門家会議の委員の中に、
間違いを認めたくない人がいたと思う。
その人は会議にメンバーのなかでも一目置かれる人で、
権威的で頑迷な(俺のいったことに間違いはないと断言する)
「森 林太郎(鴎外)」のような人だった・・・と想像してしまう。
コロナ対策の検証のためにも、会議録の公開は是非とも必要だ。
問われると、出席者の各人は、議事録の公開は、口頭ではOKですといいながら、
実際には、まだ公開されていない。
「自由に発言してよいという会だったので、
自由に発言したまで、それを公開するとは、約束違反・・・・」
公開を前提ではないので憚れるという。
(犯人捜しは止めてくれ・・・とのこと。自分の発言に自信がないようだ。専門家と呼べるのでしょうか?)
どうなんですかねぇ、この国は。
安倍元首相も、管首相も、口ではするといいながら、
実際には公開しないのがこの国のトップ。
日本の体質的な問題かも知れません。
しかし、そのため自制・自粛の生活になってしまった。
この一年、散歩にカメラで消費したフィルムは80本、
例年100本ほど使って居たので、少し減っている。
電車に乗って遠くへ行くことがめっきりと減り、
家の周りを散歩するのが 主な行動範囲になっていた。

新年を迎える準備は整ってきたが、

初詣の準備はどうなっているのだろう?

元日の深夜、
例年のような初詣の人混みは見られるだろうか?
スポンサーサイト
- 2020/12/31(木) 10:04:05|
- 散歩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
そろりそろりと散歩に距離を延ばしている。
大井町を抜け、立会川緑道を歩き、河口に広がる勝島運河を目指す。
嘗ては京浜工場地帯と呼ばれ、
品川区の大崎から大田区の羽田まで、中小の工場がたくさんあった。
工場街を離れると、隣接するように、低層のアパート、住宅が広がっていた。
夜の繁華街は・・・子供が足を踏み入れることを、許される場所でなかった。

ここも、近くの工場で働く人の憩いの場所だったのかもしれない。

短い商店街を抜け、運河へでる。

暮れも押し迫ってきた。
陽は差していたが寒い。
運河沿いの遊歩道を歩く人の姿は少ない。


現像はやや硬調な(Ⅲd)現像液を使用した。
水面はどこまでも暗く滑らか、
風に吹かれてできた、さざ波の波紋が、
輝いたその瞬間の美しさ・・・そんな写真、撮れないものかと 思う。
もっと硬調な現像液で試したら・・・どうだろうと思う。
あるいは、フィルムをRetro80Sに替えたらどうだろう・・・とも思う。

写真でできるのはそんなことくらい。
(日曜)画家なら、よく見、観察し、
キャンバスの上に、己のイメージした光の輝きを、
筆を使って丹念に描いていくことができる。
しかし、写真は、被写体がないと何もできない。
- 2020/12/28(月) 18:11:19|
- 散歩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
ウクライナ製 ヘリオス-103のレンズを三本持っている。
KievⅡやContaxⅡaのカメラに装着し使う分には何の不具合もないが、
Nikon SPにつけようとすると、内マウントの止め近くで硬くなり、
もし装着してしまうと、レンズが外れなく恐れがあった。
そのため、何本か買ってNikon SPにつけられるレンズを探した。
Helios-103のレンズ
コンタックスⅡを使う人も少ないし、KievⅡを使う人も希、需要が少ないのは確か。
それに、外観がオモチャぽいのか、注目されていない。
10年くらい前、2000円~3000円で購入できたので、3本買っても1万円以下で済んだ。
今は、もう少し高くなっていると思う。
ようやく1本使えるレンズを見つけた。
装着が硬いレンズも、
おそらくレンズの止めピンを、
ほんの少しヤスリで削れば使えるようになるとおもうが、
止めピンが、破損したら・・・ジャンク品になってしまうと思い、実行できなかった。
-----------------------------
少しずつ、散歩の距離を延ばしている。
大田区との区界まで歩いてみた。

戸越公園駅の駅前商店街を抜け、そのまま直進する。
二葉公園で紅葉を見つける。秋の残りだと・・・シャッターを押す。
三間通りを右折し、上神明の天祖神社へ。

神社は年始の準備をしていたが・・・今年はどうなるのだろう?
柚がなっていたので、写真を撮った。
35mmフィルムを使うContax Ⅱカメラのレンズは、ゾナータイプのレンズが殆ど。
プラナー(ダブルガウス)タイプのレンズは少ない。
もともとカメラの設計が戦前のものであり、
レンズも戦前最高であったゾナータイプが使われていた。
プラナーとなったのは、コーティング技術の進歩と、レンズ設計(コンピューター)の進歩のおかげだろう。
このレンズ、発売が1980年代からだろう。
プラナー系のレンズが 主役になっていた。
1980年代まで、戦前設計された基本のまま、
コンタックスマウントのKiev4型がキエフで製造され、販売されていたということになる。
共産国独特の、進歩なき停滞・・・・を示している。
おそらくレンズの設計は、東独側のカール・ツアイス・イエナが行ったと思う。
レンズはウクライナ、キエフにあるアーセナル工場製。
F:1.8の開放絞りだと、フレアーが出ることがあり、解像度に疑問が残るが、ちょっと絞りF:2にすると、
フレアーは消え、レンズの鮮鋭度がびっくりするほど高くなる。
F:2,F:2.8あたりで使うなら、このレンズだろう。
柚にピントを合わせた。ネガを、1260万画素でデジタル化している。
柚の部分、等倍で切り出してみた。

ゾナータイプのレンズより、解像度は高いように思う。

三間道路より坂道を登れば、そこが区界。大田区東馬込に至る。
f:11まで絞りパンフォーカスにしてシャッターを切ってみた。
左右に貼られた住所表示版の文字が読み取れる。

(反射)光線が滲むのは、このレンズの特徴かもしれない。
コントラストも高いし、画像に鮮鋭度も高い、いいレンズだと思う。
ゾナータイプと ボケ方も違う。
しばらく使ってみて、どう撮れるか、テストしておきたいレンズだとおもう。
現像液は、やや硬調に仕上がる(Ⅲd)を使用。
Fomapan100には、この現像液が 一番使いやすいかも。
- 2020/12/25(金) 10:28:33|
- 散歩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
紅葉した木々の葉をカラーで撮ったら美しい。
それを上手に撮る人はたくさん居る。
撮影場所や時期、光線の具合、何時とるか、タイミングをよく知っているのだろう。
都内にも紅葉のスポットはある。
美しい紅葉を撮りたいという気持ちはあるけど、
今年はコロナ感染自粛で、紅葉狩りができなかった。
近くを散歩して発見した秋の残り花が、紅葉狩りのようなもの。



レンズの最短距離近くで撮影したが、ピントは合っている。
Jupiter-11 のレンズ なかなかのもの。
鏡胴は軽金属でチープな印象だが、軽くて使いやすい。
Nikkorの135mm F:3.5は 高級感ある鏡胴だが、レンズは重い。
そのためあまり使わないが、
Jupiter-11なら もっと使ってもいいかなぁと思う。
- 2020/12/22(火) 11:12:07|
- 散歩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
ネガを調べていたら、Jupiter-11で撮影した写真がでてきた。
望遠系のレンズは苦手意識があるのか、あまり使わない。

使い慣れた、50mmの標準レンズで、
人物の入ったスナップ写真を撮ろうとすると、
絞り、シャッター速度は事前に設定し、
距離はほぼ目測であわせるか、あらかじめ置きピンにしておく。
カメラを構え、フレーミングを一瞬確認したら、すぐにシャッターを切り、そのままカメラを下げる。
人が悪いが、秒撮となる。
135mmの望遠だと、フレームを見て、ピントと構図を整えるだけの余裕がある。
確かに撮りやすい。


自然な表情を捉えることができる。

望遠レンズでないと・・・こうは撮れないだろう。
作り物でない、自然な表情を捉えることができると思うが・・・個人情報保護が叫ばれる昨今、こんな写真はNGなのだろう。
では写真は、何を記録し、何を記憶に残そうとしているのだろう??
ごくありふれた我々の生活。
その、晩秋の中央公園(品川区)の一端を記録できたかなぁと思うのだが・・・
- 2020/12/20(日) 10:16:21|
- 散歩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
確かに若いときに比べ回復力は落ちている。
無理しないよう、徐々に散歩を再開している。
近場の戸越公園を散歩した。
倒れた花を見つける。

見慣れた植物だが、名は知らない。
まして、冬にこんな花を咲かせるとは思いもしなかった。
何で倒れてしまったのか?
いぶかしい気持ちで、一枚撮影。
「立ち上がれ!」

翌日も、夕方、戸越公園を散歩する。
花を見てびっくり。
花は直立していた。
どうしたのか?こんなことあり得る??
倒れているのに気付いた公園の管理人(庭師)が直したのかも知れない。
あるいは、ここに植えるため、昨日ここに運んでおき、
今日になって、植えたのだろうか?(植えるため置かれたという感じはしなかった。)
-------------------------------
現像液はやや軟調な(Ⅰdf)現像液を使用した。
少し露光不足気味で、やや薄いネガになった。
トーンの調子が、硬調になっている。
そう思うと、また気になりだす。
5日後、それを確かめたくなって、同じ花を撮影してみた。
現像は同じ(Ⅰdf)現像液で処理した。
今回は、露光条件を勘に頼らず、セコニックの入射光式露光計測定し、露光を決定した。

f:2.8/250秒が露光計の指示する適正露光。
一絞り不足(アンダー)で撮影。

一絞り多め(オーバー)で撮影。
Fomapan100は、暗部がストンと落ちてしまうので、
一絞りアンダーだと、花の白さが目立ち、葉は暗くなり、諧調性は減り硬調なトーンになる。
一絞りオーバーで露光すると、葉と花の白黒の対比は柔らかになり、豊かな軟調なトーンになる。
どういうトーンにしていくかは、個々人の好みだが、
Tri-Xが出てからは、白黒の対比の美しい硬調なトーンが好まれるようになったと思う。
トーンのコントロールは、使い慣れた現像液と、使い慣れたフィルムで充分。
撮影時の露光の調整と、暗室での現像時間の調整で、トーンを調整することはできる。
フィルムを変えたり、現像液を変たりすることは、写真のトーンが 変わる危険があり、
撮影者は、自分のトーンを守るため保守的にならざるを得ない。
印画紙は月光の4号でなければ、長年培ってきた自分のトーンは出せないという人もいる。
もちろんフィルムはTRI-Xだろう。
今はデジタルの時代、そんなことをいう人もいないだろうが・・・・銀塩フィルム時代は、そんな感じだった。
----------------------------------------
「東京の最新感染動向」のデータ、欠かさず集めていたが、
エクセルにそのデータを打ち込むことはできなかった。
ようやく、椅子に座って、長時間(1時間くらいだけど)PCにデータを打ちこんでみた。
データを打ち込めば、自動的にグラフは更新されていく。
そのグラフを、見て、読んで、また考えてしまう。

11月15日~11月22日のデータをもとに指数関数近似していた予想ラインに、
一か月の現在もほぼ感染者数が載っていた。
9月10日が 第三波感染のスタートだったと思う。
9月10日~10月1日のデータを基に計算された指数感染近似は、二倍値 103日
「感染は高止まり」と言うのは言葉のレトリック、実態は103日で倍増する感染拡大の状態にあった。
11月15日~11月22日のデータを基に計算された指数感染近似は、二倍値 56日となり、
感染は、加速している。
11月の中頃から「感染は高止まり」などと呼べる状態ではなかった。
感染防止の対策を立てなければならないタイミングだった。
政府の説明は、ときどき、どう解釈すればいいのかわからない、意味不明なことが起きる・・・
- 2020/12/18(金) 19:14:04|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
久しぶりの散歩。

kievⅡ(コンタックス・マウント)用のゾナー Jupiter-3を Nikon SPに装着、Fomapan100フィルムを使っている。
Fomapan100フィルムは、暗い部分に粘りがない、ストンと落ちてしまう。
でも、暗部からハーフトーンは直線的に上がるので、その部分のトーンを生かせば、すっきりとしたメリハリのある画像になる。

テストで、D-76よりやや軟調な(Ⅰdf)現像液を使用していたが、
このフィルムにはあまり適合しているとは 思えなくなった。
すっきりとした白黒のコントラストの高い画像をえるためには、
D-76あるいはそれより少し硬調な(Ⅲ)系統の現像液がいいようだ。

少したっぷりめの露光をし、(Ⅰdf)現像した。
空の部分は少ないので、露光オーバーはあまり気にならない。
暗い桜の幹のディテールは残り、ハーフトーンまでなだらかに繋がる。
小生の好みのトーンだが、今はこんなトーンの写真、流行らなくなった。

むしろ、少し露光を絞り、小さなストロボを焚いて、やや薄めにネガを作り、
白黒のコントラストを効かせた写真の方がインパクトはある。
この頃は、こんな写真を(率先して)撮るようになっている。
徐々に刺激を強くしていかないと満足できなくなる・・・・麻薬のようなものかなぁ。
「怪しい植物群」を撮ってみたい・・・と言うのも、その文脈だろう。
- 2020/12/16(水) 11:17:34|
- 散歩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
11月21日 発熱し、それから約2週間のベッド生活になってしまった。
家に閉じこもりじっとしている。
邪な思いが心を巡る。
カメラを手にしない生活の味気ないこと、
精神的によくないなぁと思う。
ようやく回復したので、
やり残していたレンズテストから、「散歩にカメラ」を再開した。

約2週間ぶりの撮影。
ツワブキの花まで約4フィート、花にピントを合わせた。
東西ドイツ分割の時代、西側に逃れたツアイスがOpton の地で製造したゾナー 50mm F:1.5のレンズ。
1951年製、最小絞りはF:16。
戦前イエナでゾナー 50mm F:1.5のレンズが製造されたが、
最小絞りは、ごく初期は F:8だった。
その後F:11,F:22と改良されていく。
(残念ながら、ごく初期の最小絞りF:8のレンズ、小生 見たことがない。・・・都市伝説かも。)
Optonの地で製造されたこのレンズ、最小絞りはF:16, Optonの地で、あらたに設計し直したレンズだと思う。

これは イエナにあった工場を、キエフの地へ移設(移築)した工場で製造されたキエフ製ソナーレンズ。(1950年製)
名称はJupiter-3となっているが、戦前の最小絞りF:22のレンズになっている。
レンジファインダーカメラ最短の3フィートで撮影。
どちらのレンズもシャープだし、ボケ具合も似ている。
Nikon SPで実際使ってみて、ピントがずれているという ネガはなかった。
ContaxⅠ、Ⅱ(キエフⅡ、Ⅳ)とNikon S(S2,S3,SP)のカメラ、
レンズの互換性はあるという結論になった。
近距離ではピントは合わなくなるとネットにあった見解、何だったのですかねぇ?
- 2020/12/12(土) 10:54:08|
- レンズの眼、カメラの眼
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
年賀状を認める季節になったが、
今年はすでに2通、訃報が届いていた。
逝く人の通知はくるが、来る人の通知は希となった。
ベッド生活が長くなると、小人閑居か、変な妄想、思いを抱いてしまう。
お釈迦さまのように、菩提樹の下に端座し、無想無念になれるだろうか?
「おまえはベッドに寝て、何を待っているのか?」と思わず自分に問いかけてしまう。

何を待つ?そんな気持ちで撮影したものではない。
単に、逆光の光の美しさを撮ってみたいと、フレーミングし撮影しただけ。

狙いは逆光、ただ光に注目し撮っただけ。
哲学的・宗教的な意味を意識はしていない。

撮ってみて、写真にすると・・・意図したもの以上のものが撮れてしまった・・・とも思う。
薬が効いて微熱が続いているが、あと2,3日もすれば完治するのでは・・・と希望している。
- 2020/12/06(日) 21:54:11|
- 散歩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
「散歩にカメラの生活」が始まって、もう10年以上の年が過ぎていった。
その間、大きな病気に罹ることなく過ぎてきたが、
11月21日 朝起きると、体の調子がおかしい。
熱が少しあった。
用心し外出せず、寝ていたが、
夜半になると39℃まで体温が上がる。
今コロナウイルスが、世界を、日本を、東京を襲っている。
悪い思いが通り過ぎる。
幸いなことに、次の日の午後になると、熱は下がり、38℃を切るようになる。
夜、知り合いの医者に電話し、症状を伝える。
それなら・・・形成かなぁと 一言。
熱が下がっているなら もう少し様子を見よう・・・ということになった。
熱は37℃~38℃が続いていた。
2日たってから往診してくれた。
念のためと、品川区役所に連絡をとり、
PCR検査を受ける段取りを取ってくれた。
この薬を一日三回、3日分出すから飲んで、様子を見ましょうと、帰って行った。
幸いなことに、品川区のPCR検査は陰性、コロナウイルスではなかった。
医者の薬が効いたのか、それから 徐々に熱は下がったが、それでも微熱は残っている。
今日は12月5日、区役所のPCR検査センターに行ったのが唯一の外出日。
それ以外は、家でベッド生活。
さてどうしたものか・・・と思ってしまう。
これが 病気になる前に撮った最後のカット。
21日の散歩のため、新しいフィルムはNikon SPに詰めたばかりになっている。

今後も「散歩にカメラ」の生活続けられるだろうか?
これからは本格的な冬になり、コロナの猛威は今後も続く。
来年の3月頃までは、
今までのような「散歩にカメラ」の生活には戻れないかも。
2週間以上のベット生活で、足の筋肉は落ちてしまったようだ。
治ったら、早急にリハビリ、足を鍛えよう。
家に居る時間が増えるなら・・・・現像実験したいテーマもある。
プラス思考でいこうと思う。
- 2020/12/05(土) 21:55:35|
- 散歩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1