桜は現世と仏の世界(悟り)を結ぶ中間にあるものと捉えることができるかもしれない。
人間の計らいに関係なく花は咲き、散っていく。
ここで花(桜)は輪廻・現世のメタファーとなる。
「しかもかくのごとくなりといへども、
華は愛惜にちり、草は棄嫌におふるのみなり」
と、道元は書き留めていた。
花は花の計らいで咲いて散っていく。
さりとて、見える花(現世)の裏に、表裏一体となって、
見えてはいない大切なものが隠されている、という教えだろうか。
20日以降、目黒川へは足を進めていない。
桜の盛が過ぎて花筏の頃に行ってみたいと思っている。
しかし、感染爆発は近い。(タイムラグがある・・・既にかも)
混雑は避け、地元戸越の桜を撮影した。

商店街の道から一本中に入った小さな駐車場。
以前は大きな桜だったが、高く伸びた幹が危険だと、切り取られてしまった。
人間の計らい(伐採)によって、
去年は花に勢いがなかったが、今年は満開になった。
長時間露光をしたので、通り過ぎた自転車のランプが光のラインになっている。
その間、何人かこの道を行き交った。
でもフィルムの眼には見えていない。
人間の眼もそのようなもの。
大切ものは見えない。
偏見を捨てないと、見えるものも見えてこない。
新型コロナウイルスの危険が(人間に)迫っている。
昨日夜 緊急に都知事の会見があった。
都知事の口から「ロックダウン」なる言葉も洩れるようになる。
しかし、「ロックダウン」という言葉の意味することを、
知事はハッキリ説明することなく(定義せず)
雰囲気で使っているだけ。(オーバーシュートもそうだ)
具体的な内容に触れることなく抽象的な話(これまで繰り返された対策)に終始していた。
都政はやるだけの警告を発している、今後どう対処するかは、都民の側にあるとでも言いたいのか?
(責任逃れの臭いのする)どういうことない会見だった。
後味の悪さが残った。
信なくば立たず、
都知事への信頼感がどんどん失われていく。
桜は愛惜に散り・・・
都知事に(政治家に、人間に)忖度することはなく、
コロナウイルスは棄嫌に感染する・・・
人間の叡智はどこにある?
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- 2020/03/31(火) 12:34:56|
- 桜
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三連休で気が緩んだころ、
目黒川の桜の状況を 調べるため散歩。
その頃の中目黒付近の様子。

まだ桜を見るより 人を見る状態だった。


東急中目黒駅あたりから上流、池尻大橋までが 花見のスポットになっていて、
混雑が激しい。またこの辺りの桜が 目黒川沿いでは一番開花が早い。
まだ開花していない桜もあったが、2,3分咲きといったところだろう。

桜の開花が進んだら、一気に桜見物の人がでて、この辺りは一方通行。
屋台には人が群がり、歩くのも大変になる。
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本日3月28日現在のデータを見ると、この数日、
東京の新型コロナウイルス感染者の数が急激に上昇している。
感染爆発は始まっていると見たほうがいいのではないかと思う。
政府は計算式を、各都道府県に開示し、
感染爆発したときのベッド数、医療従事者の手配をしておくようにと通達を出しているのだろうが、
その数式の内容は ネットを探したが 見つからない。
感染研が作成したと思うが、その数式(計算式)は、かなり正確なものだと思う。
3.11の東日本大震災の時、原子炉のメルトダウンによって流れる放射性物資のシュミレーションはなされていたが、
利用することなく避難計画を実施、一番汚染のすごい所へ避難させたという 人的災害が起きた。
今回も 同様なことが起きないことを祈るのみ。
都のデータをカーブフィッチングすると、
精度の保証はないが、
急激な感染者急増が起き、4月15日~19日頃、
医療機関が大変な混雑になっているのではないか・・・・という結果になった。
今月末 200名越えたら 危険境域に入るかなぁと予想するくらいの ぼんくら予想。(500名は超えそう)
当たらないことを祈るのみ。
4月初めころの発生数が、判断ポイントだろう(遅すぎるけど)とおもう。
今年の目黒川の桜は 少なくとも、中目黒は無理だろう。
楽しむには、人が多すぎる。
写真を撮るなら、大崎近辺の桜になる。
3月20日以降、まだ一度も目黒川へ行っていない。
今年こそ いい花筏撮れそうなのだが・・・と思う。
- 2020/03/28(土) 21:05:06|
- ある場所、ある瞬間
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1月の下旬 すでに国内で新型ウイルスの感染者が出ていたが、たいした数ではない。
初期対応しておけば国内感染は収まるだろう。
感染の中心は中国・武漢だし、対岸の火事状態と、高をくくっていた。
2月は横浜に停泊したダイヤモンド・プリンセス号の話題で持ち切り。
その間に 密かに感染は進んでいたのだろう。
TVに出てきた「その筋の専門家」と思しき人は
罹っても80%は軽症、若い人は大丈夫(気にするなという仕草)というコメントが多かった。
言葉より、ジャスチャー(仕草)のほうが 伝える力は大きい。
じりじりと 累積感染者数は上昇していた。
都のデーターはメモ帳に記録していたが・・・小生も 3月の上旬頃は、収束に近づくかもと高をくくっていた。
しかし、昨日再び都内で47名の感染者がでた。
3月26日時点で累積259名、3月末200名を越えたら要注意と思っていたので、
感染爆発が始まったと見るべきと思う。
今年は、花粉症があまり出なかったので、昨年春購入し、残っていたマスクが一箱残っていた。
残りは あと10枚くらい。地元戸越銀座商店街の店のすべてで売れ切れ状態。入荷の目処は立っていないという。
トイレット・ペーパーは1月中旬に買ったものが残っているが、4月中旬にはなくなる。
ティシュペーパーはようやく 一包装・5箱入りが手に入ったが、売り切れの店は多い。(たまたま買えたらしい)
パニックにならず、冷静に・・・・とは思う。
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マスクも乏しくなったので
交通機関を利用した移動は、極力控えている。
カメラを持って散歩する機会も減ってきた。
その分、少し前に撮った写真の整理が進んでいる。

品川の区役所前から大井町(海側)を見ると月が登っていた。
大井町の駅に向かって月を追った。

東急大井町線が走る。
カメラを持ち、遠くを見る小生の姿は、挙動不審者❓と判断されたのか、
若いご婦人(50歳くらいか)から、何しているのですか?と尋ねられる。
恥ずかしかったが・・・「あの月を撮ろうとして」と弁明、カメラを持ち上げる。
「ああそうですか」と通り過ぎていったが、コソ泥の下見と勘違いされたのかも。

大井町 キャッツシアターに架かる月。月のうさぎの紋様もどうにか出ている。

月を大きく撮りたかたったら、望遠レンズだが、望遠は不得意。技術がないもので・・・
むかし、「広角は度胸、望遠は技術で撮る」と言われていた。
度胸も技術もないもので標準と呼ばれた50mmレンズが・・・・小生の得意レンズです。
----------------
マスクとトイレット・ペーパーが不足している。
ネットで購入することも可能だが・・・・さてどうするか。
安倍政権への信頼性を 人はどれだけ持っているかなぁ・・・と思う。
官房長官は マスク一億枚と言ったが、未だ マスクは手に入らない。
一億枚のマスクを 医療機関に重点的に配ったという話もない。
政府系機関に備蓄したマスクを北海道に配ったという話はでたが、それだけ。
耳さわりのいい発言はあっても、状態は、あまり改善されない。
「あなた方は私たちを失望させている。あなた方は、やったふりをしているだけ。」
スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんが 国連で発言したとき そんなことを言っていた。
安倍首相の発言は、これと同じように聞こえる。
アベノミックスは結局 破堤している。
つぎはどんな耳さわりのいいスローガンを出すのだろう?
信なくば立たずの人なのだろうが・・・・(耳さわりいいなぁ この言葉)
- 2020/03/27(金) 15:28:33|
- ある場所、ある瞬間
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都のサイト、「都内の最新感染」を注意深く見ていた。
春分の日からの三連休があった。
データから 感染拡大局面かどうかは不明だったが、
連休に入って混雑したら問題だろうと、連休の前日19日に 白山のお寺にお墓参りに行った。
今回は妻を連れていかず、一人で行く。正解だろう。

3月15日、学校が封鎖され、早く長い春休み状態になった小学生、中学生が公園にあつまり遊んでいた。
このころは 忍び寄ってくる、相手の姿が まだよく見えていない。
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お墓詣りから帰ってきて、夜テレビをみていたら、
大阪の知事が 政府から届いた非公開の資料を公開し、
感染の拡大の恐れが高い兵庫県との交通を控えるようにという宣言を出したことを知る。
無能さを隠したいのか、政府は、情報を非公開・機密情報扱いにしたがる。
場合によっては、改竄までしてしまう。
大阪知事は、今後 政府から、淫靡な(眼に見えない)嫌がらせをうけるかもしれないが、
府民の生命にかかわること、公開は正当な決断だったとおもう。
おそらくこの時点で、東京都知事にも、同様なシュミレーション情報が届いていたはず。
どうして、(連休前に)自宅待機等の警告を発しなかったのか?
オリンピックのことで差し控えたとしか思えない。
20日からの三連休中に、コロナウイルスに感染した人が、発症し、検査し、確認されカウントされるのは、
3月末から4月初めころ(感染から発症、検査結果、発表まで平均10日くらいかかっている)
その時点になって、感染者がどうなっているかが、次の大きな判断材料になるのだろう。
今月末、累積感染者数が200名を越えたら 危険な兆候と考えていたが、
昨日(3月25日)、小生の予想を上回る感染者があった。
急遽、都知事の会見が夜 開かれた。
知事は丁寧に状況を説明したが、表情に危機感は乏しい。
これでは 心に伝わらない。
具体的な説明がないので 聞いた都民どうすればいい?
都民に今の危機的な状況(兆し)をお伝え申し上げました。(言葉は丁寧)
あとは都民が工夫し 対処してくださいでは、
問題を都民に丸投げしているようなもの。(政府の責任はどうなっているのか??オリンピックばかりで、政府の意志が見えてこない)
イギリスの首相 ボリスのように必死の形相と、声で
「恋人に会いに行く、ノーだ。家にいろ。」と表現したほうが、ことの深刻さが伝わる。
緊急事態に その人の資質が出てくる。
小池百合子 都知事としての力量 試されている。
大丈夫かなぁ。
昨日の時点で東京の累積感染者数は212名!!
今月末で200名 越えたら感染爆発の兆候ありと判断すべきと・・・・思っていた。
その予想を超えてしまった。
(小生に)感染のピークは 予想できるだろうか??
駄目でも(駄目もとでも)データをエクセルに入れ、解析してみるさ・・・
- 2020/03/26(木) 14:09:57|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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新聞の一面は
新型コロナウイルスとオリンピックの開催について 大きく報じられているだけだった。
都知事の会見の模様を探すと、東京版に簡単に載っているだけだった。
(新聞社の)関心が薄いのかなぁ・・・
テレビをつけると、さすがに都知事の会見の内容を伝えるものが多かったが、
それでも、報道される量的なものを比較すると、
オリンピックの延期に伴う影響を伝えるものが多いような気がする。
東京で感染爆発が起きたら、オリンピックなどは吹き飛んでしまう。
優先順位が違うだろうと思う。
こんなゆるい話題ばかりだと、緊張感に欠け、気が緩む一方。
報道機関が、お上への忖度・気兼ね?
あるいは、「お達し」でもあったのかと、勘ぐってしまう。
東京都のデータは不気味な動きをしている。
今月末までに累積感染者数が200名を越えるようだったら、
その後、感染爆発が起きるのではないかと、個人的には予想(心配)しているが、その数に届きそう。
目黒川の花筏の見頃は今月末から4月初めの1日か2日間と予想している。
その期間中にぶつかりそう。
今年も無理かも・・・折角 遊覧船が遡上しないようなのに・・・・
コロナウイルスが 気がかりで、外出も今は控えている。
散歩に出るとしても 繁華街は避けるようしている。
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散歩にカメラの生活が、徐々に狂い始めていた。
飲屋街のこの通路をくぐれば 明るい五反田の街にでる。

前日は雨だったか、沢山のビニール傘が捨てられていた。


ウイルスに国籍はない。
生きとし生けるものは、本来無国籍。
五反田も多国籍な街になり始めている。
それが自然だろう、悪いことではないと思う。

街をうろつきまわったら、NTTの病院まで来ていた。
病院の庭に、桜が咲いていた。ほぼ満開。大島桜だと思う。

更に 街をぶらぶらしたら・・・・いままで気づきもしなかった場所にでる。
出口はあるのだろうか?
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そんなことありません。
出口はあります、灯りもあります。
これは、単なる、小生の戯言です。
- 2020/03/24(火) 13:51:54|
- 散歩
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春分の日の夕方 大崎駅近くで撮った桜。


同じ桜を 違ったところ所から切り取っている。
一本の桜でも、見方で違って見える。
現実がどうなっているかを判断するには、
自分の見たものだけで決めるには難しい。
そのためには、たとえ自分の考えに不利なデータであっても、
多面的にデーターを集め 合理的な結論を導き出すことが必要。
毎日「都内の最新感染動向」をチェックしている。
あと一週間で累計の感染者が200名を越えたら危ないなぁ(爆発か)と思ってしまう。
これは 小生の判断だが、判断材料が少なすぎる。
感染研には全国のデータが集められている。
それを使った精度のあるシュミレーションは政府機関のなかにすでにできていると思う。
3.11の原発事故の時、放射能汚染はどう進むかコンピュータによるシュミレーションできていたのに
シュミレーションを参考するより、政治判断を優先させ避難計画を作った苦い経験がある。
「あなた方は私たちを失望させている。あなた方は、やったふりをしているだけ。」
スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんが 国連で発言したとき そんなことを言っていた。
聖書の世界観からすれば、
ノアの箱舟、天変地異説のようなもの(子供のたわごとだ)と かたずけることはできるが・・・
「やったふりをしているだけ」という言葉は重い。
誠意をもって丁寧に説明すると言いながら、少しも問題の核心に触れず、
それはもうすでに 説明済みという態度の首相の元、
今回も「やったふりをしているだけ」になりはしまいか?
人間の力量は、こういう非常時にハッキリでる。
地方の知事は、待ったなしの力量が試されている。
それというのも、知事は直接選挙で住民に選ばれているからだろう。
北海道、和歌山の知事は点数が高い。
大阪知事の政治判断もいいと思う。(非公開資料、役人はなんでも秘密にしたがる。)
兵庫県にも厚生省から同じ非公開の警告書は渡っていたと思う。
「兵庫県に相談なく」と非難すべきことではないと思う。
さて 東京の小池百合子知事はどうなのだろうと・・・・今日の会見に注目している。
桜が咲き、いい季節になってきた。
イベントの自粛要請(政府はやったふり)をしても、
判断は興行主に任せるでは 政治の責任放棄だろう。
せずに倒産するくらいならと、リスクを取る興行主も出てくる。
イベントが実施されると、マスコミはニュースの話題に取り上げ、
コメンテータの意見や、県の知事のコメントを伝えるが、
そのイベントでクラスターが発生するかどうかは 4,5日経たないと判明しない。
まだ感染爆発していないので、たんなる話題で終わってしまう。
街に人が出て、花見の賑わいもあるし・・・・
日本は特別なんだという感情まで醸し出されている。
しかし、感染爆発したら、首相・政府に厳しい目が向けられるだろう。
収束に向かうか、爆発するか、一般の市民が知るのは、あと 一週間後かなぁ。
- 2020/03/23(月) 11:57:32|
- 桜
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毎日 東京都のサイト「都内の最新感染動向」のサイトをチェックしている。
そのデータが、怖ろしい。
「感染は、未だ耐えて踏みとどまっている。」と、
政府専門者会議の副会長は会見で述べている。
理系の人なら、高校の数学で微分・積分の数学を学んでいる。
患者数累積の二次微分値が重要な数字であることは、
専門学校あるいは大学などで自然科学を学んだ人なら、
すぐにわかるだろう。
東京都発表のデータでは、
その値 +、-が、 まだバラバラの状態。
「感染は、未だ耐えて踏みとどまっている。」という専門家の発表は、
科学を学んだ者なら「感染は初期段階にある」と同義と受け取るだろう。
(二次微分値がバラバラなのは 感染初期を示している。今後、どう進むか判断できないということ)
おそらく 会見で発表された方は、そういう意味で受け取ってくれ、という思いだったのだろうが・・・・
その会見をTVで見た妻は、
ぼかしたこの表現に反応し「踏みとどまっているなら、そのうち感染は収束に向かう」と受け取ったようだ。
おそらく科学が苦手の人の多くは 大したことないと安心し、じきにコロナは収束すると思っただろう。
東京都のデータが、+++が続き、その後ーーーが続けば 変曲点と判断し、収束に向かうと判断できるが、
いまは+、-がランダムに続いている。
だんだん+の頻度が増えてきた傾向が見て取れる。
これでは、「感染は、未だ耐えて踏みとどまっている。」と思うより、
感染爆発に近いと、悪い予想に傾く。
「内閣総理大臣 私の責任で」と大見えを切ったが、耳触りがいいだけ、
その後に対応は、どうなっているのだろう?
政府は、日常生活の規制は緩める傾向にある。(未だ 変曲点も見つかっていないのに・・・)
そして、規制を地方の知事に丸投げ、責任の所在を分からなくしている。
デールの天才を豪語するアメリカ大統領。
果たして、大統領のデールに ウイルスは応じるだろうか?
日本の首相に ウイルスは忖度してくれるだろうか?
するはずもない。
ウイルスは自然の摂理に従うだけ。
その自然の摂理を知ろうとするのがサイエンス(科学)。
サイエンスはフランス革命で獲得した理念、デモクラシーとともに生まれた。
専制君主、独裁体制を打ち破った、自由民権平等の精神を受け継いでいる。
お二人とも、サイエンスの何たるかよくわかっていない気がする。
ドイツのメルケル首相は わかっているなぁと思う。
イギリスはボリスでなく、サッチャーさんが政権を取っているときだったら・・・いいのにと思う。
アメリカなら、残念ながら大統領になれなかったアルゴア氏。
では 日本は??
そんなことを考えながら(暗澹とした気分)、桜の咲き具合を探ろうと目黒川沿いを散策した。

下流の大崎あたりは まだ開花したばかり。
中目黒まで登るとちらほら桜が咲き始めたが、まだ花を咲かせていない樹も目立つ。
一分咲き程度だろう。
ベンチに座るカップルを画面に入れて一枚。
コロナウイルスのパンデミックがなかったら、暖かな気持ちのいい一日になったのに・・・・
カメラは 古いキャノネットを使用。
完全マニュアルでも使えるが、速度優先の自動露光カメラにもなる。
このカメラの出現は、ある意味革命的。
手に届く価格でありながら、レンズの性能は高級カメラ並み。
爆発的に売れたらしい。

目黒新橋近くで撮った一枚。
この辺りは まだ開花したころ。
自転車に乗ったパリの市民が、セーヌ川沿いをサイクリングして楽しんでいるような光景になる。

レンズは確かに優秀。
ネガを1300万画素で取り込み、一部を等倍で切り取ってみた。
このカメラの出現・成功が 日本のコンパクトカメラのレンズ性能を押し上げたのではないかと思う。
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ウイルスに忖度という言葉はない。
しかも、東京は いまだコロナウイルスの峠すら見えていない。
こんごも、毎日 東京都のサイト「都内の最新感染動向」をチェックするつもりでいる。
感染研は 疫学調査を実施したのだろうか?そんな疑問も湧く(初期にやるべきこと、爆発してからだと、調査しても手遅れ)
またデータを機密扱いにし、忖度で辻褄合わせの記録の改竄はないだろうなぁ・・・・
政府・役人は忖度しても、コロナウイルスは忖度してくれません。
今年の花見 どうなるのだろうか?
そういえば 都知事の小池百合子さん ほとんど発言がない。
攻めのときはイキイキしていた都知事、
イベントは好きでも、守りの危機管理は苦手なのかなぁ。
- 2020/03/21(土) 12:04:41|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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赤外線フィルムの説明書には カメラ内蔵の露出計では うまく撮影できないという但し書きがある。
でも、内蔵露光計が赤外部の光に反応するなら ちょっとした補正(カメラのISO感度を変える)で撮影できるだろうと、
長巻フィルムから12コマ分切り出し、カメラに付けてテスト撮影した。
古い初期形のコンパクトカメラなので、DXコードに対応していない。
カメラのASA(ISOと同じ)目盛りを400にセットし、R72(赤外撮影用)フィルターをつけて撮影した。

現像した結果は 少し濃いめのネガになったが、
赤外線写真の定番のようなトーンに仕上がった。

フレーミングに気を付ければ、
郊外の山へ遊びに行き 撮影したような写真になる。
このカメラ ASA感度の最高値は500、
800くらいにセットしたら いいのだろうが それはできない。
400、あるいは最高値の500にセットし、
現像時間を短く調整し ネガ濃度を合わせればいいだろう。
要は 使い方。
このカメラでも赤外線フイルム使えます。
- 2020/03/19(木) 09:41:02|
- フィルムの眼
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Minolta Hi-Matic Fのため、新たにフィルターを揃えるのは・・・・難しい。
φ52mmなら、Nikon F用レンズ用に 沢山の種類を持っている。
そこで使えるようステップアップリングを入手した。

その昔、写真を撮り出した頃、雑誌、本などを参考に、
沢山の種類のフィルターを揃え、使ってみたが、
実際使ってみると、効果が確認できるのは 限られた光の条件の時だけだった。
パンクロフィルムなので、フィルター無しでも(というか無しのほうが)トーンの豊かな写真が撮れることに気づき、
段々使わなくなる。
フィルターを付けての撮影では、
露光の補正をして使っているが、(露光計を使わない)
Minolta Hi-Maticは、カメラ任せの露光になるので、
いい機会だからと、フィルムにFomapa100を使用、
フィルター無し、YA2フィルター(オレンジ色)、G(緑)の三つの条件で
カメラ任せのテスト撮影をしてみた。
---------------------------------
一本のフィルム(約36枚撮り、実際には39コマ撮れた)に12コマずつ撮影し、中庸現像液(Ⅲd)で現像した。
フィルター無しで撮影。

明るい空も白飽和せず、暗い部分も黒潰れも避けたダイナミックレンジの広いネガを得た。

逆光狙い。・・・・この辺りが、通常の使い方だろう。
YA2フィルター(オレンジ色)トーンは縮減するので、
コントラストを高く、青空を暗く落とす効果が期待できる。


薄曇りだが、コントラストを上げる効果は高い(順光狙い)。
当時初心者向け、あるいはファミリー向けに作られたカメラだが、
YA2フィルターを付け、コントラストを上げるように撮影すると、かなり精細な画像になる。
四つ切程度に伸ばしてもOKだろう。
G(グリーン)フィルターを付けると オルソクロムタイプのフィルムに似たトーンになると・・・思っていたのだが・・・

オルソフィルムに更にYフィルター(黄色)をつけて青空を暗く落としたような効果がでた。
この白い家は ちょっと前 フィルムを変え、現像液を変えて撮影している。
また違ったトーンになる。面白いものだと思う。

レンジファインダーカメラの弱点。
最短撮影距離が90cm 。
もっと近づき、縦位置で撮影したかった。
コントラストの高いすっきりした写真。
フィルター効果を感じるが、
現像液(硬調現像液)を選んでも
同じような印象のネガは作れるし・・・と思っていたが、
相乗効果で使う手もあるなぁとフィルター効果を再認識した。
------------------------------------------
以前は フィルム写真のブログもあったが、徐々に減ってきている。
写真のほとんどが デジタルカメラになった。
このブログ、デジタルで撮影を楽しんでいる人には、参考にもならないと思う。
それでも、一日数名の人が足跡を残してくれる。
当然、ゼロの日もある。
ジャンルを写真としている人と、
それ以外の人の数、ほぼ拮抗している。(一週間など合計して調べると)
これはいい傾向かも。
その他のジャンルの人は
物好きだなぁと思いながらも、
フィルム写真、どんなものだろうと、
興味が引かれているのだと思う。
このブログが フィルムカメラのディープな世界の 入り口になれば・・・いい。
- 2020/03/17(火) 12:26:45|
- フィルムの眼
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2月下旬 林試の森を散歩したとき 満開を迎えた彼岸桜(寒桜)を見た。

例年 2月末になると、ようや冬の厳しい寒さが緩み、
ようやく春になってきたなぁと 感じるのだが、
今年は 異常に早い。

陽は一日ごとに長くなっていく。
そして、桜が散れば、すぐに新緑の季節を迎える。
昨日 東京には開花宣言がでた。
3月20日の春分の日の頃には 満開の桜が見られるかもしれない。
今年はどうなるだろう?
コロナウイルスの影響で 沢山の人が集まるイベント(行事)は中止になっている。
もし、観光船が目黒川を遡上しなくなるようだったら・・・・
今年の目黒川の川面に綺麗な「花筏」 が見られるかもしれない。
不謹慎なことだが、おそらく そうなったら、カメラを抱え、目黒川を歩いているだろう。
- 2020/03/15(日) 20:51:56|
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春の陽ざしに誘われ 都心へ出た。
コロナウイルスの影響だろう、皇居前広場も人影が少ない。
エクササイズしているのだろうか、面白い歩き方をしている人に出会う。

逆光だった。
カメラは昔のコンパクト・カメラ
広角レンズなので距離は5mに合わせておけば、パンフォーカス。
露光はカメラ任せでいい。
サッと構え構図を確認したら、シャッターを押せば写真が撮れる。
秒撮。
一瞬 こちらをちらっと見たが、
その瞬間にはカメラは胸の位置に戻っていた。
撮られたとは思わなかっただろう。
(撮られたという確証がないので そのまま通り過ぎたのかも・・・)
またしょうもないことをしてしまった・・・・と内心は恐縮している。
・・・・でも、ちょっとシュールな写真になったと・・・自己弁護。
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空のトーンを出したいが、暗い部分も潰したくないというジレンマがある。
一番軟調な現像液(Ⅵf)を使用して現像した。
フィルムだと 失敗はしたくないので、出来具合を予想して、撮るか止めるか決断する。
しかし、デジタルなら、ダメもとだと まずシャッターを切る。
そして、直ちに液晶画面で画像を確認し、駄目なら、撮影モードを、どう切り替えたらいいか考える。
撮影モードを HDR(ハイダイナミックレンジ)にして撮影(3枚撮ってカメラ内で画像処理する)すればいい。
画質は、フィルムではとても達成でないレベル、凄い時代になったもの。
撮影に関してはカメラ任せ、人間の関与できるところが少なくなった。
これでは、「写真は趣味」と呼べなくなるのではと 思ってしまう。
- 2020/03/14(土) 12:22:04|
- ある場所、ある瞬間
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去年より10日以上早く白木蓮の花が咲く。
違った撮り方など もうないなぁと思いながらも、
また重いカメラを持ちだし、撮影していた。

このブログに載せる(モニターで見る)程度の画質で良いなら、
コンパクト・デジタルで撮ろうが35mmフィルムのカメラで撮ろうが、
あまり変わりはない。
わざわざ 中判フィルムで撮る必要はないだろう。
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赤子の、「お喰い初め」の写真を撮った。
キャビネ版に伸ばし、ポートレート台紙に貼って送ってあげようと思い、
大井町のヤマダ電機(LABI品川)へ行って、ポートレート用台紙を求めたが 売り場(棚)そのものが無い。
プリンターやそれに使う消耗品 印刷用写真用紙、インクカートリッジは 豊富に揃えられていたが、
写真を入れるアルバムや額(フレーム)の類は置いてなかった。
売れないのだ。
時代の流れなのだろう。
価値を決めるのは人間。
簡単にできること、誰にでもできることに、人は重きを置かない。
ちらっと見れば それで充分。
デジタル写真になり、一枚の写真の価値が 急速に低下していくのを感じている。
(フィルムの時代から 低下の傾向だったけど・・・)
- 2020/03/13(金) 11:03:19|
- 白木蓮
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軟調な現像液を試してみた。

中庸な現像液(Ⅲd)に比べると トーンはなだらか。
空はそれほど暗く落ちない。
緑の葉も白く輝くほどではない。

パンクロフィルム(普通の)でも出せるような なだらかなトーンの写真になったが、
緑の葉は 明るく写っている。
こういうトーンの写真、パンクロフィルムでは撮れないと思うが、
しかし、何も言わなかったら、赤外線写真とは気づかない人が 多いと思う。
デジタル・レタッチで トーンを自由に調整できる時代・・・・
写真のトーンなど、あまり気にしていないと思う。
(この写真など、フィルム写真と断らないと、
デジタル調整したものと見なされ、気にも止めないと思う。)
白黒フィルムでは、
フィルターを付けると、特定の波長の光をカットするので
コントラストは上がり、トーンの豊富さは減少する。
その効果は、黄色より、赤のフィルターの効果の方が強い。
赤外線用のフィルターは 特殊だが、付ければ硬調なトーンになるはずだと考え、
現像液は中庸な現像液(Ⅲd)とやや軟調な(Ⅰf)、軟調な(Ⅵf)の三種で 現像条件を決めていた。
硬調な現像液(Ⅳ)系統でも 現像条件チェックしておくべきかもしれない。
- 2020/03/12(木) 18:34:54|
- 都会の景観 Tokyo
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新しくできた大崎のビジネス棟


この場所は 建設が始まった数年前から、
散歩で歩いたとき 折に触れ撮影している。
過去のネガをチェックしたら、色々な写真がでてくるだろう。
そのうちまとめてみる つもりでいる。
Rollei赤外400フィルム(ポリエステル・ベース)を使って撮影した。
現像は中庸な現像液(Ⅲd)を使っている。
アグファのRetro系フィルムは、トーンカーブがS字になり、暗部にも画像は残る。
使ってみると中間トーンは 少し硬調気味になる。
市販の現像液では、中間トーンが飛び勝ち、
それで 扱いにくいフィルムと 言われるのかも。
しかし、軟調の現像液を使うと、全体を通して豊かなトーン(白飽和も黒潰れもない)になる。
軟調と硬調の現像液を途中で切り替えて使う手もある。
手を掛ければ それだけのリターンがあるフィルム。
市販の現像液の選択肢も少なくなっている。
従来のセルローズ・ベースフィルムに慣れた人には、
中間トーンが出しにくい 扱いにくいフィルムなのだろう。
- 2020/03/11(水) 11:51:37|
- 都会の景観 Tokyo
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戸越公園の この百日紅 一年間撮り続けたことがあった.
これ以上 撮りようはないだろうと思うぐらい撮ったつもりだが、
それでも 季節が変わり 光が違うと、「こう撮ったどうだろう」と思ってしまう。
撮ってはみるが、過去に撮った写真と見比べると 「なんだ同じか・・・」と思う。
写真を趣味にする者の「業」のようなものだろうか?

去年 11月の終わりごろ撮影したもの。
去年 暮れから現像実験に明け暮れていたので、
中判カメラに触ることがなかった。
フィルムフォルダーには4コマ分のフィルムが残っていたので、
先日 中央公園へカメラを持ち込み、残りのコマを撮影した。
現像したら、この百日紅の画像が出てきた。
(Ⅲd)現像液で現像。
撮影は挑戦と 思えば許されるかも。
もっと違った別の姿の「百日紅」いつかは 撮れるさ・・・
- 2020/03/10(火) 13:19:51|
- 百日紅(さるすべり)
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梅の盛は少し過ぎたが まだ見頃のうち。
池上梅園の園内は 梅の花を楽しむ人で 混んではいたが、
オープンスペース 連日ニュースを騒がせているコロナウイルスに感染することもないだろう。

春の陽ざしが心地よい。

梅園をでて本門寺へ。



穏やかな一日。
帰りは、池上線・池上駅より電車に乗って戸越銀座へ帰還した。
- 2020/03/07(土) 10:49:45|
- 散歩
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年に二回くらいは 池上の本門寺へ歩いていく。
天気が良かった二月下旬 梅園の梅を見てみようかと カメラを手に家を出た。

豊町 この辺りはまだ戸越の里。


ニコンの工場のある(あった)西大井駅近くを歩く。
この辺りになると、もう戸越を離れる。
大田区との区界も近い。

区界(大田区側)にある蘇峰記念館の梅。
盛りの時期は過ぎていた。2月の初めごろが見頃だったのだろう。
池上梅園の梅 ・・・・遅いかなぁと心配になる。

環七の横断歩道を渡り、馬込地区へ入っていく。

黒鶴神社までくれば、池上の本門寺へはあとわずかだと、自分に言い聞かせる。
行程の三分の二以上 歩いたと思う。
- 2020/03/06(金) 11:11:31|
- 散歩
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60年以上前のことだが、
五反田や大井町の繁華街は
戦後のどさくさが残こり、危険な街であった。
先生から 子供同士で五反田や大井町の繁華街に遊びにいかない(近づかない)ようにと 言われた記憶がある。
級友の中には、母親が(夜の)街で働いている人もいた。
なんということを言うんだろうと、違和感を覚えたことがあった。
時は経ち、そんなに危険な街ではなくなった。
ビルが建ち、風景は変わる。

しかし、いまだその猥雑さは残っている。

街の猥雑さを強調しようと、意識的にコントラストを高くした写真が、1960年中ごろから現れる。
アレ、ブレ、ボケ・・・その感覚は 今になっても 続いている。

コンパクト・カメラ Minolta Hi-Matic F Fomapan100フィルムを使い、ISO:200として使用。
硬調現像液(Ⅳo)で 現像を押して2倍増感した。
アレ、ブレ、ボケ時代の 白黒のコントラストの高い、ザラッとした写真にしたかったから。
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別の日 同じカメラにAcros100フィルムを詰め、ISO:100で使用、同じ(Ⅳo)現像してみた。

このフィルムは どんな現像液で現像しても中庸な、端正な表現になる・・・・
硬調な写真になったが、
1960年中ごろから1970年中ごろの10年間の「アレ、ブレ、ボケ時代」のテーストは出ない。
やはり当時のTRI-Xかなぁ。(Tri-Xの乳剤、何度変わている。今のTri-Xで出せるかは不明)


こんな写真ではなく、
階調性のある、きっちりとした構図の、鮮明な都会の雑踏の写真があってもいいと 思うが、
そんな写真を撮るプロ 日本にいないだろうかと思う(いて欲しいと期待する)。
フランスのパリの街を撮ったアッジェのような・・・・時代が違う、いるはずないか・・
いや、すでにいるのかも・・・・
- 2020/03/05(木) 14:39:53|
- 都会の景観 Tokyo
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モノトーン写真は 白と黒の対比が 表現の源泉。
トーンを見るのは、カメラの眼でも、レンズの眼でもない。
フィルムの眼だ。
白い壁の家を見ると、どう写るだろうと、思わずシャッターを切る。

桐ケ谷付近を歩いているとき発見した民家。
カメラは コンパクトカメラのMinolta Hi-Matic F 、
小型軽量、ハンドバックに入れて持っていけますが売りの普及品、
露光は自動なので カメラ初心者用という位置づけのカメラだろう。
Acros100フィルムで撮影、硬調現像液(Ⅳo)で現像した

大崎で発見した白い壁の家。
こちらのカメラは、日本のレンジファインダーカメラの最高峰(キャノンだという人もいるけど)Nikon SP、
それに コシナ製 SC-Skopar 21mm F:4 のレンズ フィルムはRollei赤外400。
R72フィルターを付け撮影。
中庸な現像液(Ⅲd)で現像した。
どんなに高価なカメラ、レンズを使おうが、カメラの眼、レンズの眼では、
モノトーン写真の深いところ(表現の源泉)までは 到達できないと思う。
要は、どのような写真にしたいかで、カメラとレンズを選べばいい。
全紙まで伸ばしたいなら 中判カメラ、
4つ切り~半切なら35mmフィルムカメラ。
レンズは、1970年代以降であれば 各社、甲乙つけがたいほどよくなっている。
キャビネ程度までの使用ならコンパクトカメラで充分だと思う。
使い慣れ、使いやすいカメラ 好きなレンズを使えばいいだけ。
今のデジタルカメラ 半切程度まで伸ばせるだけの画質はある。
それを せいぜい200万画素程度のモニターで見たり、
L判程度にプリントして見るのは、ちょっとアンバランスな感じがする。
せめてA4くらい(六つ切り程度)にプリントして見れば、違った発見があり、
もっとおもしろくなるのではないだろうか。
- 2020/03/02(月) 10:04:25|
- フィルムの眼
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去年暮から現像実験をしていた。
検討したフィルムはFomapan100, Retro80S, Retro400S, それにRollei赤外400の4銘柄。
Retro系フィルムは おそらくアグファ製。
ポリエステルベースのフィルムに写真乳剤を塗布するには かなりの開発力がないと難しい。
できるとしたらアグファだろう。
Rollei赤外400フィルムは 以前Retro赤外400Sという名で販売されていたものと思う。
これもアグファだろう。
これらは今後メインに使うつもりでいるので、かなり広範囲な現像実験を行った。
まだ、もう少し検討したい項目もあるが、それは、おいおい 行うつもりでいる。
しばらくは いろいろなフィルムを使い、現像液とフィルムのマッチングを試してみるつもりでいる。
Nikon SP に コシナ製SC-Skopar 21mm F:4 レンズを付け、Rollei赤外400フィルムを詰めた。
赤外線フィルムなので フィルターにはR72(720nm以下の光をカット)を使った。



赤外線フィルムを使いこなすには、
使って、失敗して、原因を考え、また使ってみる。
その繰り返しの経験が必要だろう。
その手助けをするのが 科学的な知識。
フィルター無しで撮影するなら ISO:400の高感度フィルムだが、
720nm以下の短波長の光をカットするので、
フィルターを透かして見ると 肉眼ではほとんど真っ暗。
眼が慣れると微かに赤くなった光景が見えてくる。
フィルターの補正倍率は 4~5絞程度だが、
赤外線を見る眼を人間は持っていないので、単なる目安に過ぎない。
3絞りで良い場合もあれば、6絞り開けないと駄目なケースもあった。
経験を積んで 赤外線の状況を予想できる(読み取る)ようにならないといけないのだろう。
これは、普通の白黒写真でも 同じことだけど・・・・
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一週間ほどまえにも同じ場所で撮影している。
その時は Minolta Hi-Matic Fのコンパクト・カメラを使用。フィルターは付けていない。
今回は 当時の高級レンジファインダーカメラ、Nikon SPにコシナの超広角レンズ21mmF:4 R72フィルターを付けた。
カメラの機材としたら 一桁高価だろう。
数万円の初級者用デジカメと数十万円の高級デジカメの差のようなもの。
写真表現はフィルムを変えた効果の方が大きい。
同じフォーマットの35mmフィルムであれば、写真機材の差は出にくいと思う。(1965年以降のカメラであれば)
フィルムと現像液のマッチング、そして現像法で ネガ(作曲)は決まり、
プリントの出来栄え(演奏)が 写真の評価となる。
それが写真だろう。
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コンパクト・カメラ Ninolta Hi-Matic F にR72フィルターをつけて撮影しても、
露光を適切に補正してくれるか不明。(赤外光まで感度を持っていれば、自動露光してくれるはず)
ステップアップ・リングを購入し、試してみるつもりでいる。
- 2020/03/01(日) 10:39:56|
- 桜
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