軟調現像液(Ⅵf)を使って現像した写真。

軟調現像でも白黒のコントラストは出る。

硬調現像液で現像し、焼き込めば、白い部分も、暗い部分も ディテールはなくなる。
この写真表現の方向性は1970年代から始まったと思う。
軟調でメリハリのないのも問題だが、
白黒の対比の美しさだと言って、硬調一辺倒になるのは・・・・納得できない。
いつまでProvokeされ「苛だって」いるのだろうか?


この辺りのトーンは軟調現像液で可能になる。
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- 2020/01/31(金) 15:24:52|
- フィルムの眼
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スタンダードとして開発した(Ⅰ)現像液を、Fomapan100用に少し組成を変え(Ⅰf)とした。
その(Ⅰf)で現像した写真。

少し露光をオーバー気味で撮影。それでも白飽和せず、暗い部分の潰れもない。

白く輝く猫じゃらしの穂を撮りたかったので、すこし露光オーバー気味にした。(ただし、それは気持ちの上のこと。Nikon Fには露光計が内蔵されていないので、確かめようはない。)


露光はこれで良かったと思うが、
椿の葉の黒いヌメリ感、こんなトーンになるのだとちょっと驚いた。
Fomapan100 最初はあまり期待していなかったが、
意外にも使うのが面白いフィルムだと再認識している。
現像テストと試写で もうすぐ一缶使い切る。
早々にもう一缶(100フィート巻き) 手配しないと、という気になっている。(困ったものだ)
- 2020/01/29(水) 17:26:19|
- フィルムの眼
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硬調現像液は フィルムによりトーンの特性が変わるので
それに合わせたくさんの種類がある。
硬調現像液で一番シンプルな配合は(Ⅳ)そのものだが、
Retro80Sで試すと、良いネガを作れる条件範囲が狭く使いにくい。
そこで改良を行い、最初に決まった配合をOriginalのつもりで、(Ⅳo)とした。
しかし、その後 Retro400Sや Ortho-25などのフィルムを試すうち、バリエーションは増えていく。
今 使用可能なバリエーションは(Ⅳ)、(Ⅳo)、(Ⅳa)、(Ⅳd)、(Ⅳz)の5種類。
フィルムに合わせ、トーンの違いによる表現の違いを考慮し、選ぶことにしている。
今回は (Ⅳo)現像。

夕方のフラットな光で撮影したが、
すっきりとしたコントラストのあるネガになった。

逆光気味だが、黒潰れも白飛びもないネガが得られた。

黒の締りはいいと思う。

白黒のコントラストがもっと出るかと思ったが、期待に反し、それほどでもない。
フィルム感度をISO:200に設定し、現像を押したほうがいいのでしょう。
次回Minolta Hi-Matic で撮るときが来たらフィルム感度をISO:200(あるいは400)にして試してみます。
- 2020/01/27(月) 18:05:39|
- フィルムの眼
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Fomapan100フィルムを使うため、
テストピースを作り 様々な現像液を使い 現像実験を行っていた。
行っていくと、色々なトーンのネガができてくる。
そうなると、現像実験そのものが面白くなる。
このフィルムに、こんな特性が隠されていた・・・・
そして徐々にそのフィルムの限界が分かってくる。
それを自分の手で解明し、分かるというのは楽しい。
若い時、化学を勉強し、それを専門にしてきた者の「さが」だろうか?
まだ Retroフィルムの限界は不明・・・だなぁ。
思わず、処方が決まっているRetro80Sまで現像実験(確認と、さらなる開発)の手を広げることになった。
2月も寒し、家に立てこもり 現像実験に精を出すことになりそう。
Retro系フィルムでは現像範囲がピンポイントになり使いにくい(Ⅱ)現像液だが、
Fomapan100フィルムは実用レベルの条件で現像ができた。

曇り空からの光のみ。薄暗くフラットな光なのでコントラストは立ちにくい。
硬調現像液なので メリハリが効いたネガになった。

八つ手の葉の筋がくっきりとでた。


もっと全体を焼きこむか、トーンカーブでコントラストをつけ、暗部を黒く潰すと・・・・
デジタルカメラのハイコントラスト白黒写真になる。
ネガの暗い部分にも銀粒子の画像は残っているのに
それを潰すのは、小生の性分でしたくない。
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Retro系フィルムの現像液は6つのカテゴリーで開発した。
(Ⅰ)中庸現像液、コダックのD-76を意識したが、それより少し軟調な現像液になった。(Retro系フィルムはすこし硬調なのか?)
(Ⅱ)硬調現像液 硬調すぎてRetro系フィルムでは 使うのに細心の注意が必要。条件出しが難しい。
(Ⅲ)超微粒子現像液
(Ⅳ)硬調現像液 Retro系で使える。様々なバリエーションがある。
(Ⅴ)リサイクル現像液 現像液は捨てず、毎回補充液を少量加えて再使用する。(Tri-Xで使っていた(A)現像は この方法 組成は若干異なる)
(Ⅵ)軟調現像液
希釈現像法に替えたので現在(Ⅴ)の現像液は使っていない。
また超微粒子現像液(Ⅲ)も 使用していない。
(今のフィルム 銀粒子細かく、滑らかな画像になる・・・・超微粒子現像液を欲しがったのは、昭和40年代のこと)
- 2020/01/25(土) 12:11:48|
- フィルムの眼
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Fomapan100の現状条件を調べているときテスト撮影したネガから 写真を選んでみた。

建物の壁のタイル地に当たった光のヌメリ感がいいと思う。
しかし、これでは インパクトに欠ける。

(モノトーン写真は 少し暗くするとカッコいい)
全体を少し焼きこみ、コントラストを付けてみる。
こんなトーンが好きな人もいるだろうが、
(これまでも沢山 こんな写真がある。)ありきたりかなぁ・・・

もうすこし、焼きこみを減らし、コントラストを弱くした。
白飛びを抑え、黒潰れもないように調整する。
うまい演奏(プリント)ではないが、このあたりが小生の好み。
Fomapan100 悪くない。
使えるフィルムです。
- 2020/01/22(水) 14:25:36|
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大崎ガーデンタワーのガラス窓に夕焼け雲が反射していた。

その雲の輝きを撮りたくて撮影。
硬調現像液で現像してみたが、もう少し白黒の対比が強くてもいい。

むしろ 歩道への照返しの輝きのほうが 綺麗に記録されていた。

このトーンはすこしシュール感がでたと思う。
- 2020/01/19(日) 12:28:06|
- フィルムの眼
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Fomapan100を使用するため、
硬調現像液から軟調液まで、6種の現像液をチェックした。
現像液は、Retro系フィルムのため開発したものなので、
Fomapan100フィルムに合わせるため微調整している。
微調節したものには(Xf)と"f"の文字を入れ区別した。
硬調から軟調まで順序に並べると、
(Ⅱf)>(Ⅳ)>(Ⅳf)>(Ⅳo)>(Ⅰf)>(Ⅵf)
(Ⅳ)は(Ⅱf)と(Ⅳf)の中間の硬調現像液なので、
今回はテスト撮影フィルムの現像には使用しなかった。
代りに、D-76で放置現像と、
(Ⅰf)現像液で ソラリゼーション現像を試した。
最後のテストは(Ⅰf)現像液。
(Ⅰ)現像は 中庸な現像液を目指し配合を決めている。
D-76に似た現像特性を持っているが、それより少し硬調現像かもしれません。
テストサンプルの撮影も、最後だと思うと、特別な思い。
ここは、Nikon Fで撮影だろうと、久しぶりに ニコンF(初代)を外に持ち出す。

50年以上前に購入したカメラだが、今も現役で使っている。
1990年代の高級一眼レフ(フィルム)カメラ(最後期)と比べても、遜色ない画質だと思う。

約1400万画素で取り込んだ画像の一部を取り出したが、欠点はないだろう。
それに この現像液で現像すると、Fomapan100の粒状感が、かなり抑えられていた。
富士のNeopanSSより粒状が目立たない。
Acros100と比べても遜色ないのでは・・・?
Acros100より、現像液の違いによるトーン変化は大きい。
写真表現の幅を考えると、こちらのフィルムの使いやすいと思う。



写真表現の幅(トーン・コントロールできる幅)は、現像液を選べばAcros100より広い。
使えるフィルムです。
- 2020/01/16(木) 17:36:42|
- フィルムの眼
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去年の今頃、できるはずと放置現像法の条件を探していた。
一つには、You Tubeで静置現像(Stand Development)の紹介ビデオを見たことにある。
実際に行っている現像操作は
1時間から2時間で現像を終了させるが、
その間一回か二回、現像液を攪拌するものだった。
現像むらがなく 簡単に 経済的にできると得意げに話していたが、・・・・違和感を覚えた。
そこに科学的なエビデンスは何もない。
ただ それがいいからというだけなら、
通販の画面に小さく表示させ「これは個人の感想です」のたぐいと同じだろう。
攪拌するなんて、これは静置とは呼べない。
現像成分(キノン類)と銀イオン粒子を
固液拡散律速状態で反応させるのがStand Developmentなら
理にかなった(攪拌不要の)現像法になるだろう。
それが可能か試すだけと その条件(概略だが)を明らかにした。
(方法は、Chemistなら だれでも 気づくと思うが・・・)
大学の研究所、あるいは企業の研究所の分析機器を使えれば、(物質収支を取る・・・化学反応理解の基本だろう)
現像主剤(キノン類)の最低必要量を正確に定量できるが、
実際のテストピースを使い、簡単な実験でも、概略の量は推定/判明する。
その実験のため去年使用したD76の現像液が残っていた。
約10か月前に調整したもの。

D76がまだ使えるものか試してみた。
使用した静置現像タンク(実際は放置現像タンクとよぶべき)と
テスト用の小さなタンクは、去年使ったもの。(捨てずにとってあった)

去年実施したデータでは50倍から100倍希釈で 良い結果を得ていたが、
既に10か月経過している、劣化があるかもと、
セルにテストピースをいれD76を25倍希釈して、テスト現像した。
結果は現像オーバーだった。
ほとんど現像能力は低下していない。
そこで実際の現像では40倍希釈して現像した。

フィルムをリールに巻き、タンクに入れたら、40倍希釈したD76現像液330ml入れ、
そのまま20時間部屋の中で放置した。
途中攪拌操作は一切していない。(タンクの構造上、攪拌できません。)
それでも 現像は無事終了 ネガの濃度は[83-225] すこし濃いめのネガになった。(50倍が正解かも)

このカット すごくシャープ。
コンパクトカメラMinolta Hi-Matic Fと思えない解像感がある。
等倍で一部を取り出してみた。


拡散律速状態で現像が進行したので、エッジができシャープ感がでたのだろうと思う。
まるで 高級なレンズで撮影したような感じになった。


放置現像 時間に縛られない人向きの 経済的ないい現像法だと思う。
いい所もあれば 副作用もある。
Fomapan100で行うには、まだ 改良すべき点あるけど・・・・
現段階では、Retro80Sフィルムで(Ⅵ)現像液を希釈して使う放置現像は実用レベルになっている。
今年は、この現像法で Rertro80Sを現像してみようかと考えている。
軟調(Ⅵ)と中庸(Ⅰ)現像はOKだが硬調現像液はどうかなぁ・・・チェックしてみるか。
また雑用が増えそう。
- 2020/01/14(火) 18:39:11|
- フィルムの眼
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現像の途中で現像タンクを開けネガを光に晒す。
やってはいけないミスだが、
そこからソラリゼーション現像の技法が開発された。
途中光を当てるので、ネガ全体が被った状態になる。
ネガの濃度が高すぎると、焼き付けるとき苦労する。
フィルムスキャナーで取り込むときも、設定に手間がかかる。
トーンは崩れ、暗い部分に、ハーフトーンの雲のようなものが出やすくなる。
ネガ濃度が高すぎ場合、減力処理することにより、改善できる場合がある。
あまり この救済法 使わないのだが、今回は2つのスリップ(12コマ分)で減力処理してみた。
フィルムの現像は 常に一発勝負、
減力処理も同様、失敗したからと言って元には戻せない。
そこが、デジタルのRAW現像とは大きな違いだ。
(駄目なら何度も繰り返しできるデジタルのRAW現像を、現像と呼べるだろうか?
移ろいゆく一瞬の光をとどめるのが(Photo Graphy )写真だろう。
RWA現像というが、単なる画像処理をしているだけ・・・と思えてしまう。
これは演奏、作曲ではないと思う。)

ソラリゼーション現像では 暗い部分はハーフトーンで覆われ、あまり綺麗とは思えないが、
減力処理したネガからは、その部分が消え、コントラストの立った画像になる。

池上線 戸越銀座駅。
ソラリゼーション効果が残り、エッジが立った画像になる。
Minolta Hi-matic Fのレンズ、テッサータイプだが、
やはり大衆向けカメラについたレンズ、高級なカメラのレンズと比較すると見劣りはする。
しかし、この写真を見た瞬間、ライカのズミクロンで撮ったのでは?と思えるような高解像感があった。
ネガを約1400万画素で取り込んでいるが、それを等倍に拡大し観察してみた。

拡大し見てみれば、解像度が高いレンズという訳ではないことに気づく。
プラットホームの番号「9」の数字がくっきりと見える。
これが、高解像感を生んでいる。
これは・・・・デジタルカメラで撮ったものに似ているとおもう。
銀塩フィルムでは、通常こうは撮れない。

ソラリゼーション-減力処理したネガ、線路の砂利の質感が よく出ていると思う。
エッジ効果が生みだしたものだと思う。
安いレンズでも、エッジ効果をつければシャープに見える。
それが正解だろう。
おそらくデジタルカメラの高解像感、
この辺りの画像処理の巧みさにあると思う。

これは これで良いのかなぁとは思ったが、減力処理してみた。

石仏の材質感が、出てくる。

ハーフトーンで覆われて、植物の部分 のっぺらぼうになっていたが、
減力処理することで、暗部のディテールが浮き上がってくる。
ようやくソラリゼーション特有のトーンになった。
減力処理、一発勝負でリスキーだけど、
趣味の遊びです、台無しの結果になっても、誰も困らない。
面白いと思ったら、即実行あるのみ。
減力処理の方法は、古い写真の本に やり方が載っています。
それを参考にすれば、操作そのものは難しくない。
小生は、菊池真一教授著、写真化学(共立全書)を参考にしています。
古い本で絶版となっていますが、神田の古本街へいけば見つかるでしょう。
他にも 解説書は沢山あると思う。
- 2020/01/12(日) 12:11:47|
- フィルムの眼
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(Ⅰf)現像液のテストをするつもりで現像を始めたが、途中で気が変わり、ソラリゼーション現像に切り替えた。
現像の途中で、現像タンクからフィルムを取り出し、ネガを観察。
現像が、順調に進んでいることを確認し、
もう一度現像タンクに戻し、所定の時間、現像した。
少し 濃いネガになるのは致し方ない。
でもソラリゼーションのトーンは出ていた。

記載ミスです。
これは戸越銀座商店街で撮影したもの。

ソラリゼーション特有のトーンだろう。
異空間から車が出現したようなシュール感がある。

軟調現像した写真とは、異質なトーンになる。

日陰にあるマンホールが、浮かび上がってくる。
エッジが立ち、クッキリと・・・・マンホールが自己主張しているのか?と思ってしまう。
これも、ソラリゼーションの効果。
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ソラリゼーション現像 それほど難しいものではない。
少しの手間がかかるが、
ソラリゼーションできる現像範囲を作成するだけ。
ただし、そのために現像実験を行っておく必要がある。
理系の人間なら、どんな実験をすればいいかはすぐわかるだろう。
ソラリゼーション範囲で現像しても、
どんな効果が出るかは、現像してみなければ わからない。
大半は なんだぁという結果に落胆するが、
でも時にすごい画像が現れる。
そこが楽しい。
- 2020/01/10(金) 12:34:09|
- フィルムの眼
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一番軟調な現像液(Ⅵf)で現像してみた。

東西に延びた商店街なので、昼間 光が射すことは少ない。
家と家の間の太陽が壁を照らしていた。
光の当たった所と射さない所の明暗差は大きい。
当たった部分を撮るならf:8あるいはf:11で1/125秒の露光だろう。
陰の部分を撮るならf:2.8かf:4で1/125秒の露光を選ぶ。
間をとってf:5.6/125秒で撮影した。
陰の部分 少し黒潰れしたかも。
陽の当たった明るい部分、覆い焼きし、焼きこんだら調子は出ると思う。
全体のコントラストを上げて、
黒と白を強調したほうが、見栄えのいい、今の時代のモノトーン写真だろうが・・・・
小生は敢えて、白とびせず、黒潰れのないようなトーンに固執する気持ちが強い。
何故なんでしょうねぇ・・・自分でもよくわからない。

空を白飛びさせず、暗い部分までディテールがでるフィルムか、試しで撮ったもの。
普通の撮影では、滅多に選ばない光の状態と方向。

ゴーストは出たが、コントラストはしっかりしている。
もう少し全体を焼きこんでもいいかも。
これなら使えるフィルムです。

午後3時過ぎの光が、正面の家に当たり、微かにレンガの道に差していた。
肉眼では気づくか気づかない程度だが、フィルムは克明に記録していた。
これが「フィルムの眼」かなぁ。
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古い機械式カメラには 露出計は付いていない。
単独で使う入射光式の露出計を持っているが、
散歩に持ち出すことはない。
露光を決めるのは、自分だという思いがある。
代りにメモ帳を携帯する。
そして、絞とシャッターなどを記録することにしている。
そうすると、無意識にも覚えるのだろう、露光を間違えることが少なくなる。
勿論、今でも 時たま 間違えてしまうことはあるが、それがまた楽しいという心境。
人間は機械ではないし、ましてデジカメでもないだろう。
- 2020/01/07(火) 14:00:36|
- フィルムの眼
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新年参拝の様子でもスナップできないかと品川神社へ行く。

手にしたPhone-Cameraで仲間と一緒に自撮りしたり、
参列の様子を撮影している人が多く見受けられた。

デジタルカメラを首から下げている人がめっきり減っている。
この情景はPhone-Cameraで捉えるのが最適、
白黒フィルムカメラで撮るようなものではないなぁ・・・と思い知らされる。

参列から離れ、人の行かない場所へ移動し、シャッターを切っていた。


硬調現像液(Ⅱf)を試すには、いい被写体があったから。
今年もこんなことしているのかなぁと思う。
進歩はないが、
楽しい遊びであることは確か。
- 2020/01/05(日) 12:08:26|
- フィルムの眼
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硬調(Ⅳo)現像では、Retro80Sのような階調の高いネガにならなかったので、
更に硬調な(Ⅱf)現像液で 現像したらどうなるか確かめたくなって、テスト撮影した。

現像は今年2回目になるが、撮影は最初のものとなる。
結果は、Rtro80Sと(Ⅳo)現像液の組み合わせに似た(トーン)階調になったと思う。
Fomapan100のテスト撮影は、このあと、
軟調現像液(Ⅵf)、中庸現像液(Ⅰf)用と続き、
更に、ソラリゼーション現像も行ってみるつもり。
化学的ソラリゼーションも可能だが、その条件を突き止めるためには、
もう一本の35mm(36枚撮り)でテストピースを作り、条件を突き止める必要がある。
そこまでするかなぁ・・・という気分になっている。(かなり大変そう)
(現在の心境ですが、おそらく、条件を見出すため・・・実験することになるでしょう。遅かれ早かれ)
- 2020/01/04(土) 20:48:55|
- フィルムの眼
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古いけど、いいカメラを持っている。
それに合う、いいレンズも手に入れた。
いろいろな種類のフィルムも 冷蔵庫に入れて持っている。
フィルムの現像特性もかなり掴んできた。
小生にないのは 写真を撮るセンス。
これが 一番重要な点。
そこが欠落しているが、
写真を撮るセンスはなくとも、
写真で遊ぶ術は知っている。
(拙い演奏でも)それでいいかと 思っている。
年末 Fomapan100のテスト撮影したものを、硬調現像液(Ⅳo)で現像した。


カメラに入っていた未現像のRetro80Sがあったので、1月2日の日、「現像初め」だと同じ(Ⅳo)現像液で現像してみた。


現像液が同じでも、フィルムが違えば、現像結果(トーン)は異なる。
同じフィルムでも、現像液を替えれば、違ったトーンのネガができる。
ネガは楽譜(作曲)、プリントは演奏 などと言っていた時代は終焉した。
フィルムの眼は もうなくなってしまった。
ごく一部の愛好家が それを楽しんでいるだけ。
残っているのは、カメラの眼とレンズの眼だが、
しかし、キャノンでもニコンでもソニーでも、
デジタルに不慣れな小生の眼から見たら、
全て綺麗に撮れ、質的な差を感じない。
Phone-Cameraでさえ よく撮れる。
カメラの眼、レンズの眼でどう演奏できるのか・・・
そんな演奏を楽しむ時代も終焉しているのかも。
- 2020/01/03(金) 19:11:12|
- レンズの眼、カメラの眼
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カメラを持って散歩の生活に嵌って12年も経つ。
その間、撮った写真の本数は約1200本になる。
年間100本は多いが、昔の写真愛好家なら100本以上の人はざらにいた。
まぁよく撮ったねと褒められるが、作品は貶されるようなものだろう。

1960年代のアマチュア写真家、うまかったなぁと思う。
ファインダーを覗き、姿が入らないように工夫したが、
撮影する姿がネガに入ってしまった。
「こそこそと 物陰に隠れて写真かよ」、と貶されるだろう。
一眼レフで撮影したら 自分の姿を避けて撮れただろう。
レンジファインダーでもパララックス補正機能の付いたカメラなら避けられたと思う。
その機能のないカメラで撮ってみて、初めて 自分の撮影スタイルを確認した思い。
確かに、品格・品性を感じる恰好ではない。
卑しい老人の姿が そこに写ってしまった思いがある。
- 2020/01/01(水) 23:54:22|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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