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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

武蔵野の秋             Mamiya Press Sekor 105mm F:3.5

白金の自然教育園は、なるべく人間の手を入れず、
昔の武蔵野の植生に戻すことを計画し、運営されている。
遊歩道以外は立ち入り禁止、
倒木は遊歩道に支障がない限り、自然に任せている。
倒木はやがて朽ち、土に戻っていく。

管理された公園ではないので、
「愛惜に散る」野草の花も目立たず控えめ、
雑木林は繁茂し「棄嫌におふるのみなり」の状態。

撮影ポイントは限られている。
鳥を撮るが趣味の人、あるいは野の花が好きな人が、この教育園にやってくる。
以前は、本格的なデジカメとがっしりとした三脚を持ち込む人がいたが、
この頃は、スマホ、携帯電話で、野の花を接写している人の姿が増えてきいる。
時たま本格的なデジカメを持った人を見かけるが、三脚を持ち込むことは少なくなっている。
デジカメの性能が上がり、手持でも十分な時代になったのか、撮影スタイルも変化してきた。

しかし、小生の撮影スタイルは、変わりばえしないというより退化の方向に進んでいる。
武蔵野の秋1247-6
古い中判のカメラにブローニーフィルムを装填、
一本のロールフィルムで8カットの枚数制限がある。
最短撮影距離近くまで近づきフレーミングしてピントを合わせる。
ストロボを焚けば、手振れは止まるさ、とそのまま手持で撮影した。
絞り値はガイドナンバーから計算して設定、マミヤプレスは、完全マニュアル操作のカメラです。
帰宅後現像し、ネガを見て、
「もっと違った撮り方があったなぁ」と嘆息する。
そんなことの繰り返し。

まぁこれも「武蔵野の秋」でしょう。
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  1. 2019/11/28(木) 12:37:49|
  2. 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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勝島運河にて       Minolta Hi-Matic F Rokkor 38mm F:2.7

散歩コースの一つ 勝島運河で撮ったもの。
カメラはMinolta Hi-Matic F これは(も)母の遺品。
1970年代の初めの頃 使っていたものだと思う。
小型軽量で、「これならハンドバックに入れて持って行ける。」と言っていたのを覚えている。
重さは370gに過ぎない。
レンズはRokkor F:2.7 38mm.。当時としては広角レンズ。
F:2.8が普通の他社のカメラより明るいことをアピールするためF:2.7としたのだろうが、
そういう場合 大体が胡散臭い。
開放で使うとコントラストが低下したり、ハレーションやゴーストがでる場合が多い。
もっともこのカメラ、露光はオートなので、絞りとシャッター速度はカメラ任せ。
実際F:2.7で撮影したものか、少し絞ってf:2.8で撮ったものか分かったものではない。
f:2.7としたのは、宣伝のためだろう。
レンズはおそらくテッサータイプ。
レンズの切れはなかなかのもの。
勝島運河1249-12
38mmの広角レンズなので目測で距離を合わせても問題ないが、ちゃんと距離計はついている。
フィルムの感度ASA(ISO)は、使う前に合わせておくが、その範囲は25~500まで。
今でも、問題なく使えます。(50年ほど前のカメラです。)
勝島運河1249-13
フードはつけていませんが、逆光でもハレーション、ゴーストは出にくい。
勝島運河1249-21
4つ切くらいに伸ばしてプリントしたら、
同時代の高級一眼レフのレンズに比べ、コントラスト、解像感 若干見劣りする。
しかし、それが一番分かるのは、撮った本人。
そこまで凝って(疑って)写真を見る人は少ない。
サブカメラとして使ってたら、
あの高級一眼レフで撮ったものだろうと思い込んでしまい、見抜ける人は稀だろう。
勝島運河1249-8
フィルムは Retro80Sを使用。
露光はカメラ任せ。
ファインダーを覗き、構図を決め、ピントを合わせたらシャッターを切ればいい。
すごく簡単。
露光オーバーでも足りなくとも、シャッターは切れる。


一つ前の時代の家庭用カメラCanonetでは 
明るいF:1.9のレンズが付き、
速度優先の自動露光だが、露光オーバーと不足ではシャッターを押しても切れない。
自動を切ると、完全マニアルの機械式カメラとして使うことができる。
シャッターダイアル、絞り環はレンズについている。
ファインダーのブライト・フレームも距離に応じてパララックス補正して動いてくれる。
まだ、高級カメラに組み込まれた機能が残されていた。

Minolta Hi-Matic F コンパクトカメラ黎明期のカメラなのだろう。
軽く小さく安く作るため、余分な機能は抑えられている。
ファインダーのブライト・フレームは、距離を変えても変化しない。
シャッターダイアルも、絞りリングもない。
露光はカメラ任せのプログラム式。
でも、普通に使っていて、困ることはない。
誰が撮っても何かは撮れる。便利なカメラである。

現像は 軟調現像液と、硬調現像液を 途中で切り替えて使う、二段現像法で行なった。
これは街のDPE店/現像所に頼んでも無理だろう。
小生のオリジナル現像。
おそらくオリジナルなトーンになっていると思う。(と思いたい。)
  1. 2019/11/26(火) 12:31:47|
  2. 勝島運河
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二台のスーパー・イコンタ              Super Ikonta Opton-Tessar 105mm F:3.5

マミヤプレスで中判フォーマットの魅力を再認識。
一番軽いマミヤプレスSを手に入れ、修理し使ってみたが、やはり目立つ。
とても気軽に持ち出せるカメラではない。
スナップに使えるカメラが欲しいと新宿の中古屋めぐりをしたが、見つからない。
問題は予算。
そこでネットのジャンク品狙いをした。
見つけたのが、ツアイスのスーパーイコンタ、105mmレンズ付、6.9フォーマット用カメラ。
二台のイコンタDSC04628
最初に落札したのは(A)のカメラ。
戦後、西側に逃れたツアイスが、再び戦前からのカメラ生産を始め、作ったカメラ。
戦前では、一世を風靡した名カメラだろう。
レンズに曇りがあり、そのままではコントラストの低い写真しか撮れないというものだった。
しかし、裏蓋のモルトを交換し、レンズをばらして綺麗に洗浄したら、問題なく使えるカメラだった。
外観は塗装が剥がれジャンク品の雰囲気は出ているが、レンズ、シャッター、ピントとも正常。
これなら、カラー用にもう一台あってもいいなぁと、再びジャンク品に限りなく近いものを落札。
(A)のカメラには、ビューファインダーがついていなかったので、ビューファインダー付を選んだ。
出品者の説明では、機関は全て動作するというもの。
ジャンク品とは明言していないが、
ノークレーム・ノーリターンの決まり文句が記載されていた。
大丈夫だろうと、落札。
手にしてみると、確かにカメラは機能するようだ。
裏蓋のモルトは劣化しているので(あたりまえ)貼り直した。
レンズも前玉は、曇りがほとんどなくOK,ただし、裏蓋を開けてみると、後ろのレンズは、しっかりと曇っていた。
これは取り外し、洗浄したら綺麗になった。
問題は、ビューファインダーのブライト・フレームが欠損していること。
おそらく 硝子に焼き付けたフレームがあったはずなのになくなっていた。レンズ部分はあるので、
模型用の薄いスチレンの板を切り出し、代用品を作って嵌めてみた。
どうにか使えそう。
(A)がOKだったので、このカメラ(B)も使えるだろうと、フィルムをつめテスト撮影。
ピンホール1242-2
フィルム一本、8カット全てが この調子。
ピンホール1242-3
コマとコマの間は、くっきりと透明。
カメラのボックス(箱)ではなく、蛇腹から光が入ったことを示していた。
慌てて、部屋を暗くし、裏蓋を開け、ピンライトで蛇腹を観察。
10箇所ものピンホールを発見した。
ピンホールの補修も、また楽しい。工夫のし甲斐があるというもの。
もし、(A)にピンホールができたときのためにも、ここは補修技術を習得しておくのもいいだろう、
とポジティブ・シンキング(暇なだけ、いい暇つぶし)
酢酸セルローズ系接着剤に使い古した乾電池のグラファイト電極を細かく磨り潰した粉を練りこみ、
ピンホール部分を塞いでみた。
小さなピンホールは塞げたが、少し大きいものは、何回やっても、漏れてくる。
接着剤が固まると硬くなり柔軟性がないからかなぁと考え、
ブタジエン系の接着剤に変えようかとは思ったが、
ブタジエン系接着剤、長時間粘着性が残り蛇腹を畳んで放置すると、
蛇腹同士がくっついてしまう危険性がある・・・・と思いとどまる。
ネットで調べたら、シリコン系に湿気(水)で硬化する接着剤があるという。
化学を専門にしてきたので、硬化のイメージは直ぐ湧く。
なるほど、シリコンの弾性もあるはずと、ネットで調べたら、ヨドバシの通販サイトにも載っていた。
セメダイン(懐かしい名前)のSuper Xブラック(チューブ 20ml入り)を購入した。
接着後に弾性が残りかつ黒い顔料が入っているので、蛇腹のピンホール補修には最適だろう。
再び、フィルムをつめ テスト撮影。
破れ1245-6
しかし、一箇所 ピンホールが塞がらない・・・・というより一箇所、その場所のピンホール大きくなったのでは?
破れ1245-7
再度、ピンホールをチェックしたら、蛇腹の一箇所が5mmくらい裂けていた。
割り箸の先端を平たく削り、そこにシリコン系の黒い接着剤を付けて補修していた。
蛇腹が経年劣化し、弱くなっていたのかも。
薄い黒い紙を1cm幅に切り、シリコン系接着剤を塗り、その裂け目を塞いでみた。
丸一日放置すれば接着剤は硬化する。
再度 テスト撮影。
蛇腹・内面反射1246-2
ピンホールによる光漏れはなくなったようだが・・・・
蛇腹・内面反射1246-8
明るい空が入った写真には、地表部に光漏れのような部分ができる。
ピンホール修理の時は気づかなかったが、全体に被り、暗い部分にも銀塩濃度が出ていた。
裏蓋をあけ観察すると、入った光が蛇腹内で乱反射しているようだ。
そこで、アクリル系の黒塗料で、蛇腹を黒く塗り直した。

4度目の正直、フィルムをつめて再度テスト撮影。
修理完了1247-3
空の光が、蛇腹内で乱反射し、地上の暗い部分を被らせる不具合はなくなった。
修理完了1247-4
暗い部分のネガの抜けもいい。
どうやら 使えるカメラになった。
暇人でなければ、こんなことしないだろうなぁと思う。
二三十年前なら「カメラが趣味です。」と言っても、なんの違和感もなかったが、
今になると「フィルムカメラで写真を撮ってます。」と言ったら、
かなりデープな写真マニアと思われてしまう。
(まだ、フィルムで撮っている?白黒?、それまだ売ってんですか? 好きだねぇ・・・)
-----------------------
先日、銀座を散歩。
東銀座近くにある三共カメラの棚に、6,9判のスーパーイコンタがあった。
使えるレベルのものが4万5千円程度、それより外観の綺麗なカメラが7万円程度で飾られていた。
スーパーイコンタは、クラッシックカメラには入らないのかも。
昔に比べ、随分と安くなったのだろう。
店内の客は小生一人、店主も手持ぶたさ、少しカメラ談義をした。

フィルムカメラを使う人は減る一方。
フィルムの消費が減っていけば、フィルムの値段も上がる。
嫌な循環が進行する。
あと数本使ったら、フィルム代がカメラの落札価格(送料込み)を超えてしまう。
  1. 2019/11/22(金) 12:33:55|
  2. オールドレンズの密かな楽しみ
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上大崎の植物                 Super Ikonta Opton-Tessar 105mm F:3.5

カメラの申し子ではないかと思う写真家に アンドレ・ケルテスがいる。
写真家としては、あまり恵まれてはいない。
第一次世界大戦と、第二次世界大戦の間の平和な時代、
パリで活躍した写真家。
たまたまアメリカに仕事ができ滞在しているとき、
第二次世界大戦が勃発、パリ(欧州)へは戻れなくなった。
ハンガリー出身のユダヤ人だったので、帰れば、おそらく命はなかったろう。
気の進まないコマーシャル・フォトで、どうにか生活していたようだ。
彼の写真は構図に厳しく、アメリカ人の好みには合わなかったようだ。

きっちりしたややもすると厳格ともいえる、付け入る隙のない構図ではあるが、
それでいて、やさしさ(親しみ)があり、
ほっとするものを感じる写真が氏の写真の特徴だろう。
クライアント(発注者)の意図には従わず、
写真(被写体)が勝手にしゃべりだす・・・・そんな感じの写真が多い。

アンドレ・ケルテスのように撮れたらすごいだろうなぁとはおもう。
静物1244-5 Ⅱ
そして、アンドレ・ケルテスを意識して撮ってはみるが・・・・
そうはできない。カメラの眼が違う。
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ライカが発売されると、その有用性に気づき、早い段階からライカを使っていた。
同じハンガリー出身のキャパに、写真術とライカを教えたのは、
アンドレケルテスではないかと(小生は勝手に)想像している。
(キャパの初期の作品は、ライカカメラにズマールレンズで撮られてたものが多い)

フランスの巨匠カルチェ・ブレッソンにも影響を与え、
ルーマニア出身のブラッサイに写真術の手ほどきをし、
(そのころはルーマニアはハンガリー帝国の中にあった)
夜景の撮り方を伝授した・・・と勝手な想像をしている。
(夜のパリを撮影し、ブラッサイは一躍有名になる)

カメラの眼をもって生まれてきた人、
それが、アンドレ・ケルテスではないかなぁと思う。
  1. 2019/11/20(水) 21:31:10|
  2. 樹、草、花 
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育誠くん                  Super Ikonta Opton-Tessar 105mm F:3.5

2月の初め頃、妻の携帯に(小生の)妹からメールが届く。
ようやく孫が生まれたという。
生後間もない写真も添付されていた。
姪は去年結婚。晩婚だった。

10月になって、用事があり、妹に電話し、用件を伝えた。
返ってきた言葉が「今、孫を連れてきている」という。
書類は郵送するつもりだったが、
それではと 書類を持って、妹の家に出向いた。
育誠君1243-5a

今は、携帯で簡単に撮影し、
それをメールに添付して送ることができる。
確かに優れた点だろう。
「伝えたよ。こんな具合です。」と伝えられても、
それを携帯・スマホの画面で確認するだけで、
記憶に残っていけるものだろうか?

送ってもらった画像を、
プリントしてアルバムに貼る、
あるいは額に入れて飾る人 
どれだけいるのだろう?

画像はメモリーに記録されているので、見たければそれを読み出せばというが・・・・
時が流れると、メモリーが壊れたり、フォーマットの違いから読み出せなくなったりすることもある。

思い入れのある写真は、
紙にプリント、あるいは印画紙に焼きつけ、
「もの」として保存するのが、一番確実だと思う。

6×9の中判カメラで撮ってる。
それをスキャナーで取り込み約7千万画素のデーターに変換。
顔料プリンターで、A4サイズの光沢紙にプリント。
印画紙なら六つ切りくらいの大きさになる。
白飛びも、黒潰れもない豊かな階調、
ぶつぶつの銀粒子は出ていない。
(モニター画面では分からない)細部のディテールも はっきり出ている。
プリントし、手に取ると、はっとする美しさがある。
これは、モニター画面ではまだ表現できないレベルのもの。
プリントし、手に取り、そして額に入れて飾る、
あるいは台紙に貼り、書棚に納める。
これが、白黒(フィルム)写真の楽しみ方だよなぁと思う。
--------------------------
プリントし、表紙つきの台紙に貼り、二部 妹のもとに郵送した。
メールをチェックするが、まだ着いたとの返事はない。
別件の用事もあるので、夜にでも電話してみようかと思っている。
  1. 2019/11/18(月) 10:32:42|
  2. 人物 ポートレート 踊り
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この頃 デジタルカメラで写真を撮ってみようという意欲が減退している。
しかし、人にあげる写真なら、フィルムではないよなぁと、デジタルカメラを手にする。

これは、今年の8月、友人を送るので成田国際空港に行ったとき撮影したもの。
友人を見送り、直行バスで大崎に戻ろうとバス停へ。
影絵のようで面白い。色の数もシンプル。
これならデジタルカラーでもと撮影した。
成田空港DSC04527
成田空港DSC04532
カメラをPモードにして、あとは全てカメラのお任せにしている。
小生のする事は、モニターを確認し、シャッターを押すだけ。
しかし、しばし、モニターを見ないで、シャッターを押すこともある。
それでも、デジタルカメラで撮影に失敗することはない。
何かはちゃんと写っている。

デジタルカメラを使うと、「写真を撮るぞ」という意欲が、
カメラに吸い取られて、なくなっていく気がしてならない。
撮影がずぼらになる。(あとはデジカメがうまくやってくれるさと。)

別れ際撮った記念写真は、帰宅後、メールに添付して送った。
それでおしまい。
簡単で便利だけど・・・・撮りたいという意欲が、徐々に吸い取られていく。
友には悪いが・・・・
------------------------------
次にデジタルカメラを手にしたのは、11月4日。
この日、小学校時代のクラス会があり、
記念の集合写真に使用した。
ごく、事務的に3カット撮影し それで撮影は終了した。
後日、その中から一カット選び、2Lにプリントし、出席者に郵送した。
確かに簡単便利だと思う。
そんな写真でも「記憶に残る」写真になるのだろう・・・・と思いたいが・・・・・
  1. 2019/11/14(木) 19:02:16|
  2. ある場所、ある瞬間
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記録する写真と記憶する写真。          Super Ikonta Opton-Tessar 105mm F:3.5

見たものを伝えたい(記録)か、記憶に残しておきたいか、
で写真を撮るスタンスが違うのかもしれない。

伝えたいと思うと、圧倒的にカラー写真を選ぶ。
素敵なレストランへ行き、おいしい料理を食べたとしたら、
カラーで撮影(Phone-Camera)し、SNSで直ちに友に伝える。
カラーは情報量が大きい。白黒写真で撮ったら、どんなおいしい料理であったか、判ったものではない。
でも、記憶に残すとしたら、余分な情報量を少なくし、
エッセンスを抽出(アブストラクト)した白黒モノトーンのほうが合っているように感じる。

天王洲1239-6 Ⅱ

記憶は思い出すたびに更新され純化して新たな記憶となる。
脳はそんなに沢山の情報を一時に処理できないのかもしれない。
情報過多は脳を疲れさせるだけだろう。
カラーで撮られた美しい写真、
もう一度見てみようと、写真集あるいは写真雑誌を探そうとはしない。
カラー写真は氾濫している。しかも みんな綺麗、あるいは定番のキャッチー写真。
こんなものだったろうと勝手に想像し、それで終わってしまう。

だけど白黒モノトーンであれば、
あの写真、何に心が動いたのか?と、記憶を反芻する。
気になり、その記憶を確かめようと、本棚をひっくり返す。
カラー情報が無い分、受け取り方の自由度は広い。
昔見ていいなと思った写真を再度見てみる。
何に心が動いたかを反芻して見ていると、
その時の感動を再確認したり、違った意味合い(よさ)を発見したりする。
その瞬間、記憶は新たなものとなる。
それが 白黒モノトーン写真の魅力なのだろう。
即物的な思考が得意な人は、カラー、
隠されたものを想像するのが好きな人は 白黒モノトーン
どちらが正解というわけでないが、
今はデジタルカラーが主たる写真表現、時代は、即物的な思考に 傾いているのだろう。
  1. 2019/11/07(木) 21:50:36|
  2. 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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新橋                  Super Ikonta Opton-Tessar 105mm F:3.5

以前は高級デジタル一眼に、大きなレンズ(高価そう)をつけた人を町で見かけたが、
この頃は そういう人を見かけなくなった。
代わりに、スマホ(Phone-Camera)をかざす人が増えている。
iPhoneで撮った写真が、大きく引き伸ばされ、広告媒体として町に飾られる時代、
写真の持つ意味合いも 変化しているのだろう。

その変化に戸惑い、
写真の位置づけ(役割)の変化に、ついていけない。
歳をとるとはそういうことなのだろう。
新橋1234-2 Ⅱ
古いカメラを使っているから 古いタイプの写真になるのではなく、
変化についていけないから、使い古された写真になってしまうのだ。

  1. 2019/11/05(火) 09:01:58|
  2. ある場所、ある瞬間
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巣鴨にて              Super Ikonta Opton-Tessar 105mm F:3.5の切れ味

巣鴨の町をスナップ。
巣鴨1231-2
巣鴨地蔵通りの入り口にある地蔵菩薩。
江戸の出入口6箇所に丈六の地蔵菩薩坐像を造立したという。
これはその一つ。
品川の旧東海道の品川(ほんせん)寺にもその一つが鎮座している。
一体は失われたというが、まだ5体は健在、
散歩がてら回ってみるのも面白いかも。
カメラはSuper Ikonta 105mmレンズ ブローニーフィルム一本で8カット撮影できる。
一カットが、6×9cmのネガになる。(実際は57mm×87mmぐらいの画像ネガ)
映像を、フィルムスキャナーで3200dpiで取り込み、デジタル化すると約7千万画素のデーターになる。
Acros100フィルムの粒子はかなり細かい。
ピクセル等倍まで拡大しても、銀粒子はあまり目立たない。
ピクセル等倍1
昔使用したNeopan SSのフィルムよりずっと粒状性は改良されている。
これなら、現像液を超微粒子対応に改良すれば、
6400dpiで取り込んで、更なる高画質画像を狙えるのではと思う。
古いカメラだけど よく写るものだと・・・・感心している。
素人の使うカメラではなく、凝ったアマチュアか、職業写真家が使うカメラだったのかも。
(super Ikontaの 6×6とか6×4.5のカメラは、比較的多く 中古屋さんの棚に並んでいるが、6×9は少ない)
巣鴨1231-4
距離ファインダーとフレーミングファインダーが別にあるのは、ふるい機械式カメラには多い。
ファインダーを替えてフレーミングするので、スナップ向きではないが、
往時の写真愛好家を思い浮かべ、使っていると、どうにかなるものだ。
巣鴨1231-5
テッサーレンズ、高解像度でコントラストも高い。さすがだ・・・・・
  1. 2019/11/03(日) 14:29:23|
  2. 都会の景観 Tokyo
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レンズの眼、カメラの眼、フィルムの眼

6×9cmのネガの写真が撮りたくて、ツアイスの古いカメラSuper Ikontaを買ってしまった。
Super Ikon 本体
新宿の中古カメラ店を回ったが、6×6や6×4.5のSuper Ikontaは有ったが、6×9はない。
そこでインターネットのオークションサイト、「ヤオフク」で探し、
安い中古品(ほとんどジャンク品)を落札した。
-----------------------------
全体に塗装が剥がれ、きれいなものではない。
レンズには曇りがあったが、それ以外のカメラの機能は、動作していた。
レンズを取り出し洗浄したら、曇りは取れ、ほとんど傷らしいものはついていない。
使い方を知っている人が使っていたのか?蛇腹にピンホールは一つもない。
外観の傷みがひどいので、ピンホールがあるのではと覚悟していたのだが、うれしい誤算。
Super-IkontaDSC04562.jpg
裏蓋のモルトを交換。
距離計は、擦りガラスをあて、ルーペで確認したが、正確に一致していた。
しかし、フレーミングするファインダーがないことに気がつく。
6×9cmのフォーマットで105mmレンズなので、
35mmフィルムカメラに換算すると42mmくらいのレンズに相当する。
幸いなことにS型ニコン用のズームファインダーを持っていたので、
それをつけることにした。
シャッター操作が左手というのは、右利きの小生には使いにくい。
レリーズをつけて右手でシャッターを切れるよう改造した。
これで 重さは1kgくらい。
Nikon Fに50mmレンズ付と ほぼ同じ重さであった。
フィルターはかぶせ式になるのだが、今となっては、入手はほとんど難しい。
かぶせ式のステップ・ダウンリングを自製した。
これで、Φ40.5mmのフィルターを使うことができる。(Φ40.5mmのフィルターは各種持っている)
-----------------
Canon Autoboy 1994年1月17日に亡母が購入したもの。
2000年頃にはコンパクトデジカメを母は購入し 以後使っていたから、
1994年から1999年までの5年間使ったもの。
フィルム式のコンパクトカメラとしても、
最後期にあたり、完成形に近いものではないかと思う。
Super Ikontaは Opton Tessarが付いていたので、おそらく1952年か1953年製、
シンクロコンパーシャッターが付いていた。(Opton Tessarとシンクロ・コンパー付きだったこと、そして安かったことが落札の決め手)
2つのカメラをもって テスト撮影した。
Canon Autoboy1240-11
Super Ikonta1239-2
電子化され、完成形に近づいた時期のコンパクトフィルムカメラと、
中判の機械式カメラで携帯性にこだわった蛇腹式カメラ、
ブログに載せる程度の小さなものなら、画質に優劣はつかない。
操作性、フィルムのコストを考えたら、Canon Autoboyのほうが断然いい。
しかし、4つ切りや半切まで大きくしたなら 圧倒的にSuper- Ikontaの画質はいい。
35mmの高級カメラでも この画質には届かない。
Mamiya Pressには手こずるが、Super Ikonta意外と使いやすかった。
どちらも使って面白いカメラであることに変わりはない。



  1. 2019/11/01(金) 19:02:44|
  2. フィルムの眼
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プロフィール

Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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