公園の池に毎年寒くなると鴨がやってくるが、
海辺に生息するはずのカモメまで やってくるようになった。

独りぼっち?

鴨の群れを見つめるだけか?

そのうち この群れのなかに 入っていくのではないかなぁ・・・と期待している。
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- 2019/02/28(木) 12:45:40|
- 猫、犬、鳥
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化学を学んだものなら、現像の反応速度Sを
S=A*exp(-ΔE/RT) *[Ag]^m*[HQ]^n*[OH-」^p
と仮定しても 頷くだろう。
ここで Aは頻度定数 立体的な規制や、反応する場所の構造などにより変化
ΔE 活性化エネルギー
R 気体定数
T 絶対温度
[Ag] 銀塩の反応活性点濃度
[HQ] 現像主剤 ハイドロキノンやメトール酸濃度
[OH-] OH-イオン濃度
ちゃんとした実験装置 分析器具、機器分析装置を持たないので、正確な測定はできなかったが、
pH 7~10の範囲なら pの値は0.9程度
nの値は 0.4~0.5程度 であった。
pHが高いほど(アルカリになるほど)反応は早くなるが、
pHが10を超えると、それほど速くならず、さらに高すると 却って 遅くなる。
ハイドロキノンなどの分子の構造が変わり 反応活性が変化、
反応点の銀イオンの構造、あるいはゼラチンなどの乳剤の構造の変化によるものかもしれないが、
その仮定を確かめる実験を 乏しい実験装置でどう進めるか・・・・考慮中。
pH7以下だと、現像に時間がかかったため 検討していない。
nの値(反応次数)が0.5程度になると確認できた。
通常の反応なら一次反応と想定するが、次数が小さいのは、
現像主剤の乳剤に対する吸着、分配が 関係しているようだ。
nの値から、現像液の現像主剤の濃度が半分になっても 現像時間を2倍に延ばす必要がないことを示している。
現像時間を40%伸ばせばいい。 4倍希釈で2倍の現像時間となる。(単なる目安ですが)
反応の経過を追うと 逐次反応(誘導期を認める)なので中間体の生成の後、銀画像が生成するようだ。
反応がそんなに簡単なものではなく、複数の反応が関与しているようだ。
しかし、基本的には 上記の反応式に従うと 考えていい。
生成する銀画像の銀生成量に対応する量の[HQ]を与えれば
反応が進行するに従い[HQ]の量は減少し、反応は(見かけ上)完了する。
化学的には、現像終了したネガに生成している銀金属の量(モル数)に対応する[HQ]量を反応に加えておけばいい。
実際の現像液D76などは 必要量の何倍も加えて現像している。
一本のフィルム(36枚取り)で実際に使われる現像主剤の量を求めるためには、
現像したネガに残った銀金属(画像)の量を定量分析すればいいのだが・・・・
会社の研究室にいた頃なら 簡単に定量できるけど・・・
それはできないので、現像液を薄めて テストして求めた。
ちょっと 手間がかかったが、概算量は 現像主剤(メトールやハイドロキノン)換算で 一本に必要な量は100mg~150mgあたりにあると判明。
有名なD76(ID11)現像液中の現像主剤の量は7g/1000mlなので、
現像液17ml~20ml程度で一本のフィルムを現像することができることになる。
現像液1リッター作ったら、50本以上のフィルムが現像可能だが、実際は6本程度で止めている。
反応時間をどう決めるか、めんどくさいのでしょう。
化学が苦手な人は、メーカーの説明書にしたがって現像するのが 普通。
説明書に記載された以外のことをしたら、
なにか悪い影響が出てくるのかも知れないと思ってしまう。
わからないから、むやみにありがたがる。
なにか微量の添加物が入っていて、独特の効果を発揮している。
○○社の□□現像液でないと駄目という信者が現れる。
化学を学んだ者なら、現像という固液還元反応を、摩訶不思議な反応として済ますことできない。
今までの反応解析から、希釈現像ができる可能性は高い。
現像液を希釈し 静置現像を検討した人、すでにいてもおかしくない。
条件を詰めて、可能かどうかチェックするのが、科学的態度だと思う。
二段現像のように多彩なトーンコントロールは無理でも、
攪拌せず放置しておくだけの現像法 ずぼらで簡便、老人には優しい現像法になる。
(懐にも優しく、環境にも優しい、現像液の廃棄濃度は原液でCODはかなり下がるがBODは100ppm程度か、器具を水で水洗したら、更に1桁小さな値になるので 環境基準はパスでしょう)
最初のテスト現像結果です。

通常通り、リールにフィルムをまき、現像タンクにいれ、現像液で満たす。
攪拌は最初の一回だけ、タンクの底をテーブルに軽く落とし、フィルム面上の泡の付着を防止しただけ。
あとは部屋のなかに放置した。温度管理もしない。
室温は 17℃から20℃だった。そのまま18時間半 放置して終了。
通常の定着、水洗、乾燥した。
攪拌しなかったが、現像むらは認められない。
ネガの濃度も十分ある。
一部を 等倍で切り出してみた。

銀粒子のアレもないと思う。

逆光の光の強弱の激しい構図。どうにか暗い部分もつぶれず、白飽和もどうにか防止、ちょっと銀粒子のざらつきがでた。

もう少し条件をつめ、8時間から18時間の間で ほぼ一定の現像結果が得られるようにできたら、
ストレス・フリーの現像法になるだろう。
D-76現像液を使ったテストも考えているが・・・・さて、どうしたものか?
こんな現像法、使おうと思う人残っているだろうか?
- 2019/02/26(火) 12:28:32|
- 写真の技法
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池上梅園で撮影会をするとのメールが、
嘗て所属していた写真クラブ「彩遊」のメンバーから届いた。
参加する旨のメールを返送した。
集まったメンバーは9名 小生入れて10名となる。
もともとニコンのデジタル写真講座に参加していた人が母体なので、
皆さんニコンのデジタルカメラをぶら下げている。
なかには、発売されたばかりのニコンのミラーレス Z7の人も2名ほどいた。
小生は 去年秋 買い求めた中古のマミヤプレスを もっていく。

ニコンZ7は 有効画素数4575万画素の高画素モデルだという。
マミヤプレスは 中判のフィルムカメラ、3600dpiでネガをスキャンすると約7000万画素になる。
Acros100のフィルム、銀粒子が細かいので、かなりの高精細が望める。

画像の一部を切り出し、ピクセル等倍にしたところ、きれいに写っていた。
6400dpiでスキャンしたほうが ディテールがよくわかるかも知れない。
高画質を狙うなら 中判フィルムカメラもありだろう。
フルサイズ以上のデジタルカメラ、高価すぎて手が出せない。
でもフィルムなら、まだ中古カメラで買うことができる。
費用も それほど高くない。

5万円程度で できるだろうと手を伸ばしたが・・・・
交換レンズなど、必要な備品を買い足すと 8万円ほどかかってしまった。
それでも、デジタル中判カメラと比べたら 雲泥の差だろう。

問題は、フィルム代のほう。
去年10月ごろには Acros100フィルム手に入らなくなった。
その前 量販店でブローニフィルム(120)を駆け込みで 買い漁った。
5本いり15箱を冷蔵庫に保管し、使っている。
フィルム代で3万円以上出費したから、もうすでに11万円以上 使ったことになる。
Ortho25フィルムとか赤外線フィルム、あるいはRetro80Sなどのフィルムも 使いたいと思う。
欲望は肥大する。
120フィルムをどんどん使っていく予感がしている。

120フィルム一本で8カットの撮影。
一回 シャッターを押すと、フィルム代だけでも100円の時代になってしまった。
勢い、撮影は慎重にならざるをえない。
フィルムの時代、「量のない質はない」とプロが嘯くと、
深遠な真理を語られているかのごとく畏まり、
妙に感心し、納得したが、
今考えると、要はたくさん撮ってみろと言っているに過ぎない。
写真に費やす時間とフィルム代+αの費用はアマチュアのボトムネックだった。
今はデジタル、撮ろうと思えば量は稼げる。
機関銃のように連射し、
そのなかからベストショットを選べばいい。
しかし、それで果たして写真の質は上がったのだろうか?と小生は訝しく思うが・・・
おそらく上がったのでしょう。
デジタルカメラはすばらしいから。
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森山大道は100フィート長巻缶を一週間で使い切ったという。(年間52缶)
小生だと、一番沢山撮ったときでも2ヶ月かかった。
アマでも 年間100本のフィルムを使えば多いといわれた時代、
長巻缶に換算すると5缶程度にすぎない。
プロは 35mmフィルムを年間1000本以上使っているのだろう。
それがプロ。
「量のない質はない」といわれたら、その通りと頷かざるをえない。
一桁多く練習する人と少ない人、勝負になるわけがない。
- 2019/02/23(土) 10:27:00|
- 樹、草、花
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2月初旬 勝島運河を散策して撮った写真。
護岸には菜の花が咲き始めていた。



菜の花を ごく普通のフレーミングで切り取り シャッターを押しただけ。
新しい表現になっているわけではない。
志があって 撮らなければという覚悟があるわけでもなし・・・・
でも将来、「勝島運河」で撮った写真を、
フォトブックにでもまとめたら、
その写真集の中の一枚に入るかも。
志も、腹に一物も、覚悟も・・・・あるわけなし。
しかし、撮ることを続け、もしフォトブックにしようとする意欲が残っていたら、
少しは、意味がある行為になるかも知れません。
2019年2月初旬の「勝島運河」です。
- 2019/02/20(水) 10:58:41|
- 勝島運河
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「銀杏」をいちょう と読んでも 「ぎんなん」だろう、食欲に関係してしまう。
「公孫樹」を、いちょうと読んでも「こうそん樹」 なにやら 偉そう。
孫の代にならないと実がつかないことからそう名づけられたらしい。(中国語 由来)
いちょう は平仮名だから・・・・
止まった蝶(てふ)の羽が、いちょうの葉の形に似ている。
い(る)てふ(蝶)がなまり 「いちょう」となると勝手に早合点。
和語(やまと言葉)かと思たが、どうもそれではないようだ。
中国語の発音のなまったものという説が定説になっている。
銀杏でも公孫樹でもない「いちょう」が撮りたいもの。
定説に当てはまらない、独自の「いちょう」が撮れないものか・・・・
手垢に汚れたありきたりの「美しい いちょう」でなくとも いいではないか。
誰も捉えたことない「いちょう」の写真撮れないものかと・・・・
この頃は、いちょうの樹を見ると、シャッターを押している。

荏原神社近く、品川図書館脇にある小さな神社の「いちょう」、過去にも何回か シャッターを切っている。

気根?なんですかね。
狙いは ここでしょう。

大崎 居木橋近くにある清水稲荷神社の「いちょう」。
ストロボを発光させ撮影しています。

どう撮ったらいいのか・・・・思案中。それが楽しい。
- 2019/02/18(月) 12:48:17|
- 樹、草、花
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腹に一物もなくとも、志(こころざし)がなくとも、
「何かを訴えているのではないか・・・風」の写真、作ることはできる。
全体を焼きこみ、コントラストを効かせただけ。
単にテクニックの問題。
写真に、それほど広い写真表現法があるわけでない。
過去にすでに同じ技法で撮られた作品(先例)はある。
(先例のない写真表現を発見・発明したら その人は写真史に名前を残すだろう。)
それが 目立ちたいがための「もの真似」にすぎないか、
やはり志、腹に一物あっての必然かは、
その人の撮ってきた写真を じっと見続ければ、分かるような気がする。
写真には 撮った人も写っていると思う。
見た瞬間はキャッチーなんだが、みているとスノビッシュ、
人の認められたいというのは、人間の本能のようなものだが、
下心が見えてしまうと、貧相だなぁと 思ってしまう。
でも、いい写真家はいる。
いるとおもうから
それに励まされ、カメラを手にしているのかも知れません。
志もなし、腹に一物があるわけでもない。
焼きこんでみたりして、トーンを楽しんでいるだけです。

このトーンも好きだ。
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未だ Retro400Sの長巻フィルム缶 品切れ状態。
当分は ストックしてあるRetro80Sを使う。
フィルムを現像するのを簡略化するつもりで、
静置現像できないか、其の条件を詰めているところです。
夜、現像タンクにフィルムを詰めたら、現像液を注ぐ。
そのまま、朝まで放置したら、それで現像がうまくいく。
現像温度は室温に任せ、現像時間も適当、
12時間程度を予定 8時間でも24時間でも 結果はほとんど同じになるようにしたい。
そんな現像法 可能なはずと・・・・現像実験しています。
- 2019/02/16(土) 14:12:04|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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大崎で撮った写真。

ビルに反射した光が道路を照らしていた。
少なめの露光を選ぶ。
通常ならf:8/125秒を選ぶだろう。
黒潰れを気にしたらf:5.6/125秒にしたかもしれません。
Retro80Sフィルムを使っている。
軟調現像液(Ⅵ)を使う予定だったので、すこし現像を押せばいいと判断していた。

軟調な現像液、現像が進みすぎて白飽和することはほとんどない。
デジタル・モノトーンの白黒のコントラストの美しい写真を 目にすることが多くなり、
この頃は 硬調な現像液を使うことが多くなっている。
少し露光を切り詰め、硬調な現像液で現像すれば コントラストは立つ。
感度の高いフィルムほど、その効果は大きい。
Retro400Sの高感度フィルムを使うことが多く、現像は硬調現像液やトーンをコントロールしやすい二段現像を行なっていた。
低感度のRetro80Sフィルムを使うなら、むしろその反対、トーンの豊富なネガを狙うべきかも知れません。
いま Retro80Sを低感度フィルムとして使用し、
軟調現像液で現像する条件(減感現像)を検討している。
動くものを撮影するスナップ写真には 向かないが、
ポートレート、風景など 静物を撮影するには いいかも知れません。
そのうち Retro80Sを ISO:50か ISO:25で 撮影した写真、このブログに載せることができるでしょう。
未だRetro400Sの長巻缶、手に入らない、当面は Retro80Sで 写真を撮ることになりそうです。
- 2019/02/14(木) 15:28:47|
- フィルムの眼
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戸越公園にて

逆光に光る樹がきれいだった。
50mmレンズでは狙えない。
105mmレンズの画角だった。
苦手な望遠だが・・・たまにはぴったりとはまる。
軟調な現像液を使用したことも よかったと思う。

望遠レンズは難しい。ようやく見つけたフレーミング。
もっと白黒のコントラストが欲しいところ。
硬調な現像液で現像したほうがよかったと思うが・・・・一本のフィルムを切断し、別々に現像するわけにも行かない。

望遠の被写界深度が浅い。
前ボケが激しいので、トリミングして、望遠200mmくらいの画角にしています。
水面の波紋が面白い。エッジが立つよう二段現像したら面白い結果になったかも知れません・・・・
- 2019/02/12(火) 19:11:16|
- フィルムの眼
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月を追って大井町まできたが、ビルに隠れて見えなくなっている。
これで終わりと、建設中のタワーマンションを3カットほど撮影し、帰宅した。

50mmのレンズ(古くは標準レンズと呼ばれていた)ではこれが限界、広角レンズで撮りたいところである。
赤フィルター(R60)を付けていたので、空は夜のように暗く(都会の夜です)落ちている。
しかし、クレーンの台車の裏側の暗い部分、黒潰れせず、ディテールは出ている。外壁の白飛びもない。
数日後、写真用紙がなくなったので、大井町の山田電気へいく。
そのついでに、あのタワーマンションを広角レンズで撮ってみようと思った。
NEX-3に広角16mm(フルサイズ換算24mm)をつけ、モードはHCBW(ハイコントラスト白黒)に設定した。

デジカメなので、何回シャッターを押してもコストに響かない。
撮るたびに液晶画面で確認する。
空が明るく写り、フィルムで撮ったようにはならない。
やはりHCBWモードでも駄目、デジタルカメラでも赤フィルターを付けるべきか・・・・
と 思っていたら、念願のショットがでる。
クレーンが空に溶け込みそうだったので、レタッチソフトでコントラストを上げた。
白飛びはないが、暗い部分は フィルムで撮ったものより潰れている。
でも すごいものだなぁと思う。

大半のカットは、空が明るく写ったもの。台車の暗い部分、黒潰れはしていない。
偶然取れた空が暗く落ちたカットと 撮影データの違いをしらべたら 露光が違っているだけだった。
感度IOS=200、絞りf:6.3も同じだが シャッター速度は1/640秒と1/250秒の差がある。
一絞り半くらい少なく露光すれば空は暗く落ちる・・・・当たり前じゃないかと気づく。
フィルムカメラを使っているときは、
多めに露光したほうがいいか、少なめに露光したらいいか、
出来上がりの写真を想像し決めるのに・・・・デジタルカメラを持った瞬間、
撮影モードを決めたら 全てデジタルカメラに丸投げしてしまう。
あとは宜しくと、パチパチとったら、液晶画面で写り具合をチェックし、それで終わり。
この罠に まんまと引っかかってしまった。

レッタチソフトの明るさバーをスライドし、全体を暗くしていく、そしてクレーンが空に溶け込まないよう、少しコントラストを強くする。
同じトーンのマンションが写っていた。
最初から一絞りから一絞り半、アンダーにカメラを設定しておけばよかった。
デジタルには なんでこんなに簡単に綺麗に撮れてしまうのだという驚きと、
撮ったあとの味気なさ、つまらなさがつきまとう。
でも 写真は結果が全て。
やはりデジタルなのでしょう。
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ランキングは不要と ランキング参加のチェックをはずしたら、
このブログを 探すのは難しくなるようだ。
ヤフーのサイトから、「赤外線フィルム写真 画像」と打ち込んで検索したら、
出てきた画像の写真に一枚も、このブログで公開した小生の赤外線写真がヒットしてこなかった。
ほかのキーワードを入れてみたが、小生のブログはヒットしない。
ようやく 「alchemistsasaki 写真 ブログ」のキーワードで、このブログにたどりつけたのは5件ほど。
まだ、少数でもフィルムで写真撮っている人もいるだろう。
小生の拙いブログでも 何かの参考になればいいと思っている。
googleやyahooから検索できないとしたら、ブログに公開する意味は失われる。
写真のランキングが 励みになる人は 関心事だろうが、
小生は歳をとりすぎた、もう、どうでもいい(ある意味馬鹿にしている、具眼の師の眼ではないと思っている)
でも 検索が限られるのは インターネットの意味が失われる。
ランキングにチェックを入れました。
- 2019/02/10(日) 11:42:15|
- フィルムの眼
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フィルムカメラが好きだからといって、たまには、時と場合を考え、デジタルカメラをもって散歩するときもある。
このときは 膝の具合をかんがえ軽いNEX-3 16mmの小さな広角レンズ付を持って散歩。
武蔵小山や林試の森公園、目黒不動などをめぐった。
どうやら膝も痛くならない。
タイムスタンプを見ると、午後2時54分に桐ヶ谷寺の駐車場で撮っている。

東京はカラカラ天気が続いていた。
ザラットした質感のコンクリに、足跡が残ってる。
コンクリが光っているわけでもない。
横からの斜光がなかったら見逃すところだろう。
乾いたコンクリに残された足跡、どのくらいの写りになるかと、試し撮りしていた。
液晶画面で早速 チェック。意外に良く撮れるものだと思った。
一週間後、今度は重いNikon Fをぶら下げ 同じコースを散歩。
林試の森を午後4時ころ通過している。
桐ヶ谷寺脇を通る頃は 日が地平線に懸かっていた。
あの足跡どうだろう? 気になった。
駐車場のコンクリの上には既に陽は当たっていなかったが、
コンクリの塀に反射した弱い光が微かに射していた。
光は空からのもの、晴天が続いているので意外に明るい。
露光に迷った。f;5.6/125秒がいいかも・・・でも、今は、冬。空とコンクリの塀からくる反射光、f:4/125秒がいいのでは・・・・
メモ帳を取り出し、林試の森で撮影した撮影データを参考にする。
めったにない判断、f:4とf:5..6の中間絞りにした。(神頼み状態)
撮れるものかねぇ・・・と思いながら シャッターを切っていた。

軟調に仕上がる(Ⅵ)現像液を使ったが・・・予想しなかったトーンになる。
かなりフラットな光だったので・・・コンクリートの質感を豊かなトーンで記録できるとはおもわなかった。
もし、もっと硬調な現像液だったら・・・白黒のコントラスだけの胡麻塩のような材質感になったのだろうか?
予期せぬ結果に あとで驚く。これがフィルムの醍醐味かも。

デジタルだと その場チェック、駄目なら、納得できるまで撮影すればいい。
あるいは、これは駄目と、あきらめて 撮影を中止することになる。
後を引かない、きっぱりとした性格。
あいまいな点がないのがデジタルの良さ。
でも、興味を感じたら、(鬱とおしい・面倒だろうが)自分なりの工夫をして被写体と対峙してもいいとおもう。
あのレンズで撮ったら、接写リングを持ってきたら、高感度フィルムのザラとした粒状感をだしたら、YGフィルターでトーンを変えたら、
そんなことかんがえていれば、また、ここへきて この足跡 撮ろうとするだろう。
しかし、デジタルだと、即断即決、その場で終了。
これで撮ったと、カメラを下げ、
数歩も歩くうちに、被写体のことは意識から遠ざかる。
デジタルで作られた「美しい画像」に感覚が鈍くなり、これでいいと納得してしまうのだろうか?
心に 何か残るのでしょうかねぇ?
- 2019/02/08(金) 18:02:41|
- ある場所、ある瞬間
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午後、林試の森を散歩する。
カメラは少々重いNikon F それにあまり使わない105mm F:2.5のレンズを付けていた。

50年くらい前、東京でオリンピックが開催された次の年、念願のNikon Fを購入していた。
かなり無理した買い物だった。
そのとき、揃えた交換レンズは35mm F:2.8とこの105mm f:2.5のレンズ。
しかし 望遠の105mm(今の人からみたら105mmなど望遠の範疇に入らないかもしれないが)使うのが難しい。
どうもうまくフレーミングできない。
まだ 35mmの広角レンズのほうがぴったりとくる。
せいぜい ポートレート写真を撮るときくらいしか 使わなくなった。
今でも、望遠レンズには苦手意識はある。

「広角は度胸で撮り、望遠は技術で撮る」などと 当時言われていた。(今はズームが当たり前、こんな言葉は無意味かも)
「いいなと思ったら、グッグともう一歩前にでてシャッターを押す、それが広角レンズの使い方」などと撮影のコツを伝授するプロもいた。
確かにストリート・フォトグラファーの中には、広角で人の眼前まで不意に接近してシャッターをおす人もいる。
そんな 度胸?蛮勇?を持ち合わせていない小生など とても無理。
それなら まだ望遠で そっと撮る。

しかし望遠を使いこなすのは技術、何処に立って撮ればいいか、咄嗟に判断できない。
判断できないから、重いレンズをつけて、うろうろ歩いてしまう。

重い一眼レフより、軽いレンジファインダーカメラに、50mmレンズでスナップすることになる。
ファインダで構図を確認したら すぐシャッターを切る秒撮スタイルになっていた。
しかし、この頃、人物スナップ、積極的に撮ろうとする気がなくなっている。
どうした心境の変化なのでしょう?

手にした自慢の高級ミラーレスカメラの液晶画面には、
談笑する妙齢の美人の横顔がアップで撮られていた。
このカメラなら、「こんなの すぐ撮れちゃいますよ」と涼しい顔。
小生の使っているSony NEX-5と大きさは同じくらいだが、
付いているズームレンズは小さく黒い鏡胴なので、目立たない。
ISO感度を高く設定してもノイズは少ないらしい。明るいレンズは必ずしも必要ないのだろう。
盗撮向き(昔ならスパイカメラ)ということだろう。
街の至るところに「防犯カメラ」と称する「監視カメラ」が設置されている現在、
盗撮のハードルは低くなっているのかなぁ。
フィルムカメラでは、とてもこうはできない(撮れない)と あきらめてしまったのか・・・・
このごろ秒撮スナップ写真 撮っていない。

フィルムはReto80S 現像は一番軟調な現像液(Ⅵ)を使用した。
以前 Tri-X用に調合した(A)現像液も軟調現像液だが、
分類に従えば、軟調・(超)微粒子現像液ということになる。
高感度フィルムの場合、銀粒子が出やすいので、薬剤を追加して微粒子タイプにしたが、
Retro80Sは フィルムの銀塩が細かいのでその必要はない。
(軟調微・粒子現像液で現像しても結果は変わらない。)
無駄は省く。それが鉄則。
白飽和もせず、黒潰れもない。中間のトーンもなだらかにつながる。
豊かなトーンのネガを作る、それが小生の写真の原点だったと思う。
そんな写真を撮りたいもの。
となれば Mamiya-6では フィルム代が高すぎる。
35mmフィルムが使えて、4つ切に伸ばし、ブローニ・フィルム(Mamiya-6)並のシャープな写真が可能なカメラとなれば・・・・
選択肢は、高級な35mmカメラとなる。
Nikon F 若者には過ぎたカメラ(高価)だったが、ほとんど故障しない。
購入し2年目、一度 ミラーの動作不良でニコンに修理にだしたことはあったが、
その後、不都合は一切出ていない。
50年以上楽しませてくれるのだから、今となっては 安い買い物だろう。
酷使したNikon SPは
未だに 修理できる体制になっていて(今はニコンを退職した人が修理工房を経営)
2度ほど 落とし壊してしまったが、そのたび修理にだしている。
電気部品が使われていないので、まだ修理不能にはならない。
これが・・・・カメラではないかなぁとおもう。
オールドカメラを使う理由、それは カメラを作ってきた職人への尊敬だろう。
オールドカメラでも 冬の午後の林試の森の雰囲気(空気感)を、捉えることできているのではと 思う。
翻って、デジタルならどういう空気感がだせるのだろう?
デジタルでもとってみようか・・・
- 2019/02/06(水) 11:46:31|
- 散歩
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夕方 散歩に出る。
月が出ているのに気づく。

上は 新幹線の高架線、微かに列車が近づいてくる音がする。
慌てて、離れ、

新幹線の列車と、月が同時にファインダに収まる場所を探す。
これが 限界だった・・・・

月を追いかけ、西大井駅近くまで来た。
塀の向こうには 嘗てニコン工場があった。
今は更地になり広大な空き地になっている。
周辺にはまだニコンの建物も残っているが・・・・さびしいものである。
小生が使っている、Nikon FやNikon SPは、この工場で作られたもの。
小学校や中学校の同級生の中には、この工場で働いていた人もいる。
同級生に役員の息子がいて、できたばかりのNikon Fを
父親の許しをうけて クラスに持ってきて触らせてくれたこともあった。
それから6年後、無理してそのNikon Fを購入する。
もし、あの時触って、ファインダーを覗いていなかったら・・・・違う もっと安い手の届くカメラを選んでいたと思う。
左下に大井町で建設中の再開発ビルがあった。
あの ビルの上空に月が来るよう、足を進める。

近づきすぎると、ビルの下に入る。
難しいものである。
もう少し 月が昇るのを待ち、望遠レンズで捉えるのがいいのだろう。
しかし、その場合でも、ベストな場所探し 大変だろうなぁ。
散歩にカメラのレベルを越えている。
小生には無理、どうしてもそれを写らねばという志(こころざし)が不足している。
- 2019/02/04(月) 18:29:13|
- 散歩
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Retro400Sフィルムで撮ったもの。
二段現像で トーンをコントロールし、やや硬調に仕上げたつもり。

R60 赤フィルターをつけて撮った。
空は暗く落ち、まるで赤外線写真のようなコントラストになる。
ただし、樹の葉や前方の草は、あまり白く写っていない。
このトーン なかなか出せない。いいと思う。

レンズには、保護目的でUVフィルターをつけている。
UVフィルターでは 空は暗く落ちない。
彼岸桜が咲いていた。
Retro系のフィルムは 豊かなトーンのフィルム。
二段現像でトーンを少し縮減し、コントラストを上げたが、それでも白飽和も黒潰れもない豊かなトーンになっていると思う。
50年ほど前の雑誌に、UVフィルターなどつけると、ガラス面の反射が増えコントラストが低下するという薀蓄が載せられていたが・・・・どうなんでしょう?
写真を始めた頃 その薀蓄を信じ使ったが、
使っているうち、どうもその差を感じない、
そのうち、フィルターをつけるようになっていた。
当時よく使った35mmレンズには今も拭き傷が残っている。
エビデンスの不明な薀蓄は要注意。

R72 赤外線フィルター まるでNDフィルターのようなフィルター。
透かしてみるが、ほとんど暗く見えない。
可視光をカットしているので肉眼で見えないのは当たり前だろう。
撮ると、コントラストの上がった写真になる。
左は 木蓮。ようやく白い産毛の蕾が膨らみだした。
右は 花梨らしい。黄色い実を付けたまま、葉は落ちている。
綺麗な写真というより やや異様な写真になってしまった。
今年 また区役所前の白木蓮 撮ってみる??
まだ 試していない撮り方あっただろうか?と思う。
- 2019/02/03(日) 08:28:55|
- フィルムの眼
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12月 師走に撮った写真。撮影メモを紛失したので、汎用に使っている(Ⅰ)現像液で現像。
白飽和もなく、黒潰れもない豊かなトーンのネガになった。

時計が写っていた。
時刻は午後4時少し前を指している。
12月中旬、冬至の頃の日はすぐ暮れる。4時少し過ぎると急速に暗くなる。
おそらく Retro80Sフィルム、露光はf:2/60秒 あるいは少し被写界深度を稼ぎたいので、手振れが怖いが、f:2.8/30秒を選んだかもしれない。ピントは黒い樹の幹に合っていた。
露光の選択肢は少ない。

でも、一世を風靡したライカのズミクロンレンズ、ピントの合ったところの解像度は高いし、
被写界深度を外れても像の崩れは少ない。
いいレンズだと思う。
しかし、優等生過ぎて、きれいに撮れて当たり前となると、
むしろそれ以前の Summitarや、更に古い Summarレンズのほうに手が伸びる。
天邪鬼なのでしょう。
久しぶりに使ったSummicronやはりいいレンズだと思う。
- 2019/02/02(土) 13:10:57|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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