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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

戸越八幡神社  師走

カメラの蓋を開けると、フィルムが入っていた。
Retro80Sフィルムだった。 撮影記録のメモをさがしたが 紛失している。
撮影は おそらく去年12月の中旬。
右膝が痛くなり、あまり 外に出ていないころ撮影したものだろう。
近場を短時間、リハビリを兼ねて歩いている。
この頃、あまりフィルム現像をしていないので、忘れ去られていた。
メモがないので、どう現像しようと思って撮影したのか不明。
そこで 中庸の現像液(Ⅰ)で現像してみた。
(D76現像液とは 液の組成・分量は異なるが 似たトーンになる現像液)

写っていたのは、林試の森、大井町、戸越八幡神社の風景だった。
久しぶりに中庸な現像液を使う。
ネガには 豊かなトーンの画像が記録されていた。
戸越八幡1163-24a
この頃は 美しいデジタル・モノトーンの画像を見慣れてしまったためか・・・・
対抗意識から、白黒の対比の美しい写真を目指そうと、やや過剰とも言えるトーンのネガを作ってきた。
二段現像を行なったり、硬調現像液で現像したり、フィルターを付けて撮影したりと、コントラスト重視だった。
写真を始めた頃は、風景写真が撮りたかったので、豊かなトーンのネガをいかに作るかが夢だった。
ふと そのときの気持ちを思い出していた。

70年代の写真は、白黒の対比の強く、荒れた粒子の写真が好まれた。
(ちょっと陰鬱、わけあり、社会を斜めから見た風、たいした考え・思想もないのに、それがもてはやされると、プロの作風を真似る)
小生 これには組しなかった。
現像を押して 黒いネガを作り、銀粒子が出るよう四号印画紙に焼き付ける。そんな真似はしなかった。

一方、この頃のデジタル白黒は センスがいい。
対比の美しい白黒画像になった。あれ、ぼけ、ぶれは 姿を消す。
そんな デジタル・モノトーンの美しい写真を見せ付けられたので、
フィルムだってできるさ・・・と 対抗意識をだしてしまったのかもしれない。

白飽和もなく、黒潰れもないネガができていた。
これも、それなりにいいよ・・・と自分に言い聞かせる。(小生の写真の原点のトーン)
戸越八幡1163-23
戸越八幡1163-21戸越八幡1163-12
戸越八幡1163-18
白黒の対比の美しい きりっとした写真ではない。
いまのデジタルになれた眼には、凡庸な締りのない写真と映るかも。
キャッチーな写真ではないけど、
大晦日にはまだ時間のある静かな戸越八幡神社の境内の 
そのときを捉えているのでは・・・と独り合点している。



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  1. 2019/01/30(水) 16:20:24|
  2. 散歩
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フィルター効果    Retro400S フィルム 二段現像

白黒のフィルムで写真を楽しんでいる人以外、興味ある話ではないだろう。
デジタルで写真を楽しんでいる方には 無益な話です。スキップしてください。

デジタルのHCBWモードに近いトーンは、(Ⅳ)系の硬調現像液とRetro400Sフィルムの組み合わせでできた。
それ以上のトーンを、二段現像の組み合わせで、作れないものかと 試している。
撮影したショットの中に、快晴の青空が、フィルターもかけずに暗く落ちているコマがあった。
フィルター効果1161-19a
手前の猫じゃらし(2mくらいか)にピントを合わせ、シルエットで抜こうと、一段絞って撮影した。(勘、経験で決めた)
普通のパンクロフィルム Tri-XやKentrere400、formapan400だと、ここまで空が暗く落ちることはない。
Retro系のフィルムはスーパーパンクロと(メーカー)いわれ、赤外部まで感光域が延びている。
そのため短波長側の感度が相対的に低下しているので、このようなトーンになったようだ。

R60(いわゆる赤フィルター:600nm以下の短波長の光をカット)とR72(赤外フィルター 720nm以下カット)を使えば、
更に空は暗くなり、夜の撮影のようになるのではと思った。
思ったら即実行あるのみ。
フィルター効果1164-22
東京はこの時期、からからの天気、雲ひとつない晴天が続いていた。
露光はカメラの指示に従う。フィルターなしなら f:8/2000秒というところだろう。
カメラはコシナ製BessaR2S ニコンSマウント用だが、コンタックスⅡ用レンズを使っても、何の問題もない。
ブログなど見ると、カタログや、昔の人の話、薀蓄を傾け、使えないわけではないが、ピントが微妙に違うので、
使わないほうがいいなどというサイトを散見する。
よく読んでみると、伝聞であったり、単にマウントの回転角を問題視しているだけ。
自分から進んで実験し、試した結果ではない。
実験で確かめもせず、資料をならべて「ああだ、こうだ」言っているだけ。

裏づけになるエビデンス(や参考文献・・・これも、ちゃんとチェックのかかったもの)もない議論(薀蓄)、
は信用できない。(自然科学を学んだ者なら だれでもそう思うだろう)。
実際にS型ニコンでコンタックスⅡのレンズを、KievⅡ、ContaxⅡaで、ニコンSのレンズを使っているが、
ピントが合っていないと判断されたショットは 今のところ確認されていない。
開放絞り、レンズの最短距離でもOKだった。(カタログ、資料を駆使して薀蓄を傾けた人の言によれば・・・ピンボケになるはず)
実用上問題ない。それを確かめて使っている。
不確かな薀蓄は有害なだけ。
フィルター効果1164-23
R72フィルターをつけて撮影したもの。
R60フィルターと ほとんど同じトーン、区別は付きづらい。
これでは わざわざR72フィルターをする理由もない。

古いゾナー系レンズには、赤外用補正マークはついていない。
あらかじめテスト撮影し、レンズの補正量は調べてある。
それに従いピント補正を行なっている。
ピクセル1164-23
猫じゃらしの部分(約2mの距離)にピントを合わせた。
その部分を、等倍ピクセルで切り出してみました。
Retro400S 高感度フィルムなので 少し銀粒子の粒状感は出ますが、
1939年製のT-コートゾナー、50mm F:1.5 今でも通用するレンズだと思う。

植物の緑がフレーミングに入っていないので 赤外フィルターの効果が確認できないだけだろうと・・・・
カメラをKievⅡに変えて 撮影。
フィルター効果1165-23
空、建物、影のトーンは、R60もR72も似たようなもの。
フィルター効果1165-25
芝生の緑、樹の葉の緑がR72フィルターの赤外線効果で白くなる。
ようやく違ったトーンになった。

カメラは科学技術の結晶のようなもの。
原理が解明されると、その原理に従う技術が開発されカメラに取り込まれ、改良 発展してきた。
カメラに取り込まれた原理以上のことはできない。
いまだ、心の原理は解明されていない。
なので、心の中を写すカメラは、まだ販売されていない。
でも言いたがる。
これは「心象風景」写真ですと。

小生はそれに組したくない。原理の範囲に入っていないから。

もし己の「心象風景」を表現したいなら、撮った写真をキャンバスにして、
絵筆を持って、その上に絵を描けばいいと思う。
あるいは レタッチソフトを駆使し、カット&ペーストや画像のデフォルメなどを行い、
主体的に「心象風景」画像を合成すればいい。

このブログ 前世紀の技術、フィルム写真が主。
書いてあることも技術的で硬すぎて、とっつきにくい。
人気はないだろうなぁと思う。
それでも、1人か2人は 見に来てくれる人がいるようだ。
時たま 拍手してくれる人もいる。
最後の楽しみ、全力でとはいえないが・・・フィルムカメラと格闘している。
もって瞑すべし(死ぬわけではないが)だろう。

  1. 2019/01/28(月) 12:27:35|
  2. フィルムの眼
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トーン 御しがたし。  ・・・・・・破堤したトーン

Retro400Sフィルムは面白いが、ちょっとした露光の違い、
光線の当たり具合で、見慣れないトーンになる。
それが、思いがけない美しい効果を生むなら嬉しいが、
多くは、あまり気持ちのよいトーンにはならない。
トーン 御しがたし1162-2a
見慣れないトーンは 不愉快、神経を逆撫でする。
「アレ、ブレ、ボケ」がもてはやされた頃なら、まだ居場所はあったかも知れないが・・・・
トーン 御しがたし1162-42
トーンの奇妙さを抑えるように調整したが、
とても覆い隠せるものではなかった。
トーン 御しがたし1162-44a
一本現像し、8ショットにトーンの異常が見られた。
面白いけど、未だトーン御しがたし。(予想できず)

Retro400S フィルムを使い切ったので、
100フィート長巻一缶購入しようとしたが、 Sold Outであった。
購入先は3店舗あり、いづれかの店舗(サイト)には 必ずあり、
其の中から適宜、安い店舗から購入してきたが、
今回は、すべての店舗で、在庫が切れた状態。
そのうち入荷すると思うが・・・・長巻フィルムの入手 むづかしくなってきている。
特殊なOrtho25の長巻缶、未だ手に入らない。
  1. 2019/01/26(土) 18:19:22|
  2. フィルムの眼
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勝島運河 午後4時頃

午後遅くなって散歩。
勝島運河についたときは午後4時ころになっていた。
雲間から弱弱しく冬の陽が運河に落ちてくる。
人影は少ないが、運河を写生する人を見る。
勝島運河1162-19
いい趣味だなぁと思う。
絵筆で画用紙の上に見た光景を描こうとしている。
絵筆を動かし描いている絵は、眼前の風景そのものではない。
日曜画家の心の発露そのものだろう。
どう感じたかよって、切り取る構図は変わる、個々の物のフォームも変わるだろう。
筆のタッチ、色使いも変わる。
それらは全て画家の手でコントロールされ、そしてそれは画家の心にある。
うまい、下手はあったとしても、
描いた絵を見せられ、「これは私の心象風景です。」といわれたら、頷かざるをえない。
勿論、そんなことを言い出す、日曜画家はいないだろうけど。

それに引き換え、小生は、眼前の光景をカメラのシャッターを切って記録しただけ。
せいぜいできることは、後で行なう、フィルム現像と
ネガに残る銀塩の濃淡(トーン)をいかに紙の上に焼き付けるか(プリントするか)という操作だけ。
日曜画家の筆のタッチの自由度はない。
現像、定着、乾燥し、ネガをつくり、それを焼きつけ(あるいはプリント)する。
それらは全て、科学技術の賜物を利用するだけ。
職人芸のようなもの。
うまく撮れたとしても、「心象写真です。」とは いいづらい。
まして デジタル写真は、ほとんどカメラ任せ、レタッチ・ソフト任せ、
すごい写真が撮れたとしても、面白いか?それで満足?と思ってしまう。
もし、白黒フィルムの入手が困難になったら・・・・ハードルは高いけど絵を描くことを趣味にすべきかなぁ・・・と気弱く考えていた。
勝島運河1162-24
越冬に訪れた鴨も寒そうにしている。
市販の現像液では出しにくいトーンだろう。
現像液を配合したのは小生だけど、
実際に現像してくれるのは、現像液に含くまれる現像成分の組み合わせ。
実際の結果は、現像液に任せるより致し方ない。
陶芸家が、最後の仕上げ(完成)を、火に託すようなもの。
結果はすべて自然現象に任せている。
勝島運河1162-36
子供の声が背後から聞こえてくる。
驚いて振り向くと、少年が遊歩道を降りてくる。
今、この勝島運河にいるのは、遠くの船陰で写生する女性と、写真機を構える小生と、この少年。
なんとなく愉快。
今、勝島運河を楽しんでいるのは、たった3人だけだ。
しかも、楽しみ方は、三人三様。
思わず 数カット シャッターを切っていた。

散歩にカメラ。
じっと座って写生するのでは、最初の目的を失う。
フィルムが手に入らなくなったら・・・やはりデジタルカメラかなぁ。


  1. 2019/01/25(金) 12:05:34|
  2. 勝島運河
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大崎 夕景

大崎夕景1162-7
大崎夕景1162-8
デジタル技術の発達で、誰もが映像を簡単に記録できるようになった。
その映像をインターネットにつなぎ、ブログ、SNS、Yutubeなどに投稿する。
そして、「いいね」の数を競うようになる。
人間、自己顕示欲があるから、なるべく 沢山の「いいね」が欲しい。
時には、過激なやらせの画像も載る。
沢山の「いいね」をもらうサイトには、広告が載り、
それが投稿者の収入にもなる場合があるらしい。

もし、沢山の「いいね」を貰いたかったら、フィルムをやめて、デジタルカメラにしたほうがいいだろう。
しかし、小生、モノクロフィルムで何処まで写真表現が可能か試すのが面白くて写真を撮っているようなもの。
「いいね」を欲しがるほど、若くない。
なにをいまさら・・・・とおもう。

白黒フィルムの写真が主のサイト。
ランキングを気にしていたら、デジタルで撮る。
そうなると、フィルムでは撮れないなぁ・・・・・。
もう人の眼を気にするなんて 馬鹿げたこと。
すきなことができればいい。
ランキングのチェックを はずしました。

そんなに沢山の人がくるブログではありません。
一日、せいぜい数人の人が見に来てくれる程度です。
たまに ポチッと拍手が入るぐらい。
それで 十分満足。
愧ずべくんば、明眼の人をはづべし。
  1. 2019/01/24(木) 12:50:08|
  2. 映し出された世界
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やっぱりデジタルはすごい。

森山大道の「アメ車」の黒のトーン。
黒のぬめりある滑らかなトーンに惹かれ、
同じようなトーンの写真が撮れないものか・・・・と苦慮、Try and Errorしながら工夫を重ねている。
しかし、デジタルならどうなのか?
そんな思いがよぎる。
試しに Sony NEX-3のデジタルカメラを持ち出し散歩。
撮影モードを「HCBW」にした。
黒塗りの自動車を見つけると、早速撮影。
しかし 撮影は簡単。
液晶画面でフレーミングを確認、シャッターを押すだけ。
数カット、ほんの2分で撮影は終了。
帰宅し、カメラ内の映像データ(JPG)をPCに取り込む。
きれいなハイコントラスト白黒画像(HCBW)が PCの画面に出現していた。
黒の車DSC04989 adjust
フィルムでハイコントラストな写真を撮ろうとすると、現像液は硬調現像液を使用する。
Retro系フィルムだと(Ⅳ)液系の現像液で、デジタルのHCBWに似たトーンを作れるが、
以前テストした時点では、デジタルのほうが優位だった。
ザッラとした粒状感が出ない分写真の品質は高い。
トーンに関しては、同じくらい、でも森山大道の「アメ車」の黒のトーンには及ばない。

しかし、今回改めて撮ってみて、びっくり。
この自動車のボディーの黒、かなりいい。
もう少し黒の部分に滑らかなぬめり感がでたら・・・・森山大道の「アメ車」の黒になるだろう。
手当たりしだい、撮影し、レタッチソフトでトーンカーブを調整したら・・・・そんなトーンの写真 撮ることができるのでは?
NEX-3は もはや古いデジカメ。
最新の高級な(高価な)デジカメなら、様々なフィルターソフトが内蔵され、好みにあったトーンの写真を撮影できる。
目的を達成したいなら、デジタルで撮影するのが、簡単便利、フィルムで撮ろうとしたら、何時になることか・・・・。
もうフィルムの時代ではないのかも・・・・と思い知らされた。

デジタル撮影の3日ほど前、フィルムで撮影した 黒い車のボディー写真。
黒の車1165-22
慎重に露光を選び、フィルター効果を期待し撮影。
撮影したフィルムは、注意深く現像し、定着、水洗、乾燥しネガを得る。手間暇かかる。
そうやって 一枚の写真をつくるので、
フロント部分の黒のトーン、デジタルより少しいいかなぁと 贔屓目に見てしまうが・・・・・そんなことないでしょう。
デジタル画像を見慣れた人なら、デジタル写真に軍配だろう。

デジタル技術の進歩は早い。
すぐに、いやすでに 森山大道張りの黒く滑らかなトーンの写真を撮れるデジカメが販売されているかも。
財力さえあれば・・・すごい写真は撮れる。 そういう時代になった。

金力、体力、行動力 それがいい写真を撮る三要素。
そんなことを語るプロ写真家もいたなぁ。

フィルムの時代は終わった。消え去るのみか。
  1. 2019/01/23(水) 11:44:35|
  2. 写真の技法
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あくまでもストレートフォト

被写体に手を加えない。
演出もしない。
レタッチソフトで、画像の変形、切り貼りなどの加工したわけでもない。
カメラで写真を撮り、現像しただけ。
アブストラクト1162-11
古いツアイスのゾナーレンズ(1939年製)とRetro400Sフィルム、1951年製のKievⅡカメラで撮影、
二つの現像液(Ⅰ)と(Ⅱ)を使う二段現像法で現像したネガに記録されていた画像です。
あくまでもストレートフォト。

写真は何でもあり。レタッチソフトを駆使し、変形、切り貼りしても写真は、写真。
制限を設けたら写真表現は死ぬ。
それが写真の本道なら、ストレート・フォトにこだわるのは保守的な古い考え。
潤沢な機能が用意され、豊富な写真表現が可能なデジタルで撮る人からみたら、
白黒フィルムにこだわり、純機械式カメラにこだわり、ストレート・フォトにこだわる、
そんなの、時代の流れについていけない老人の自己満足でしょうと一笑されるが・・・・
でも、乏しいなかで工夫する、それも面白いものですよ。

いい写真って何なのでしょう?




  1. 2019/01/22(火) 09:57:24|
  2. 映し出された世界
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菜の花  勝島運河にて

勝島運河に菜の花を見た。
2月の中旬から3月の初旬、土手は黄色い菜の花で埋まる。
今は1月の初旬、咲き始めにしても 少し気が早い。
菜の花1162-20aⅡ
一瞬、イギリスの写真家、Bill Brandtのキールで撮った鳥の巣の写真を思い浮かべていた。
そこに 微かな温かさと生命力を感じられればいい。
写真でそんな表現、はたして可能だろうか?
そんな反芻をしながら写真を撮ってみた。
------------------------------------
この現像法、エッジが立ちやすい。
そのためザラッとした銀粒子がでる。
狙いは、一本の葉の花と勝島運河の広がりを撮ればいいと、
(Bill Brandtを真似て)運河の遠くまでフレーミングした。
ネガがあがり、画像を見ると、最初のもくろみは はずれ、
黄色い花より、葉のほうの材質感に注目していた。
状況を説明するならそれでもいいが、
右上の明るい運河が少し大きく、菜の花の印象が薄れる。
上15%くらいカットして、画面を整えた。

菜の花の黄色い花より、葉のほうに興味が移っている。
エッジが効くこの現像法では、こういう使い方、狙い方がある。
うれしい誤算だろう。




  1. 2019/01/21(月) 10:30:00|
  2. 勝島運河
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ぬめりあるトーンを・・・

黒光りするぬめりのあるトーンの写真を撮りたいと思っている。
手本は 記憶にのこる森山大道の「アメ車」の黒。
あんなトーンの写真撮れないものかと思っている。
トーン1162-32 a
(Ⅰ)+(Ⅱ)の二段現像でできるのでは・・・・と密かに期待している。
前回のフィルムの現像は、想定していた(Ⅱ)の現像時間を ボケてうっかり+50%延長してしまった。
今回は 想定した時間きっちりで終了。
トーンは縮減し、かなり硬調のネガになったが、暗い部分に銀が残り、潰れは少ない。
これで暗い部分のぬめり感、出せるのではないか・・・と期待している。
10カットほど 撮ってみたが、美しいトーンになったのは わずかにこのカット一つのみ。
まだ、アメ車の黒光りするボディーを撮るには・・・・足りない。

被写体の光の当たり具合の検討、現像条件の最適化など 
まだ、まだ訓練(Try&Error)は必要だろう。


  1. 2019/01/20(日) 10:20:55|
  2. 勝島運河
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一本のフィルムに  (一本のフィルムから)

一本のフィルムに こんなトーンの写真も混ざる。
フィルム表現1161-43 Ⅱ
ソラリゼーション効果に似たコマもあった。
(Ⅱ)の想定現像時間を+50%延ばしてしまった結果だろう。
更に(Ⅰ)の現像時間を短くしていたら、一本のフィルム全てこのような不気味な写真になったかもしれない。
あまり好きになれないトーンだ。
狙いは、エッジを少しだし、くっきりと見せたかっただけ、
(Ⅱ)現像のかけすぎだろう。
エッジはでたがトーンがおかしい。
このトーンの効果を狙うなら、それにふさわしい被写体を探す。
------------------------
反省を込めて、またTry and Errorの工夫が続く。 
それが面白い。
  1. 2019/01/19(土) 11:00:06|
  2. ???
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HCB&Wを超えられるか?  (一本のフィルムから)

デジタル・カメラの機能にハイコントラスト・Black&whiteモード(HCB&W)がついている。
セットして撮影すると、白黒のコントラストが美しい写真を自動で生成してくれる。
白黒フィルムで 同様なトーンの写真を撮ろうとすると、意外に難しい。
フィルムを選び、硬調に仕上がる現像液で 慎重に現像しなければならない。
出来上がった写真も、銀粒子がでてあまりきれいな写真にならないことが多い。
デジタルのいいところだろう。
そこを何とかハイコントラストの写真を フィルムでも撮れないものかと 思案している。
フィルム表現1161-30
これなども かなりハイコントラスト・白黒のトーンになっている。
Retro系フィルムとこの現像法で、今までよりHCB&Wな写真が撮れないものか・・・と夢想している。

  1. 2019/01/18(金) 20:56:51|
  2. 散歩
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空のトーンに・・・・注目  (一本のフィルムから)

(Ⅱ)現像液の現像時間を想定の+50%長く行なってしまった。
ボケの始まりだろうと落胆するが、結果的には、それが、また 面白い。
考えるヒントの多い写真になる。
一枚一枚 写真をチェックする。
空1161-13
カメラ任せのオートで露光を決めている人は 意識しないだろうが、
冬の明るさは、夏至の頃の半分以下になる。
露光計を持たない小生は、
空を見上げ、空の広さ、雲の状態を見て、露光を決める。
その分、季節の光、天候による光など 光にたいする感覚が、
訓練され、鋭敏になっているのだろうと思う。
咄嗟に決めて、撮る場合もあるが、
その場合でも、撮った後、それで良かったかと自問し、
OKなら そのまま、あのところを中心に露光したほうがいいと思えば、再度、露光を変え撮ることもある。

黒潰れを嫌い、小生の露光は いつもは 少しオーバー気味の露光をするのだが、
撮影データ(メモ)からすると、適正から少し絞り気味の露光になっていた。
明るい建物の外装に落ちる電信柱の影をくっきり出したかったのだろう。
空1161-19
これは 明らかに 手前の「猫じゃらし」をシルエットで抜こうとした露光になっている。
しかし、空の明るさが ここまで落ちているとは想像できなかった。

いずれも太陽を背にした順光条件。
UVフィルターをレンズ保護に使っているが、UVフィルターに空を暗く落とす効果はない。
この現像法に特有な現象かもしれない。
それなら、積極的に赤フィルター(R60)、とか赤外フィルター(R72)を 使って撮ったら、
面白い写真が撮れるかも・・・・・
試してみなければ・・・・と思うと 楽しみがまた一つできた。

  1. 2019/01/17(木) 11:05:52|
  2. 写真の技法
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一絞りの露光差が・・・・  (一本のフィルムから)

ちょっとした露光の差が、写真表現に劇的な違いを生む。
Retro系フィルムとこの現像法の組み合わせには、
開発した当人も びっくりしている。
銀杏1161-26
エッジが少し立っているが、ノーマルなトーン。
肉眼で見た銀杏の印象に近い。
銀杏1161-25
一絞り少なく露光したカットでは、暗い部分にソラリゼーションをかけたような効果がでて、
不気味さを増し、不可思議なトーンになる。
フィルムの眼には、このようにも銀杏が見えている。

デジタル画像編集用のレッタチ・ソフトを駆使すれば、
同様なトーンの画像を作ることできるかも知れないが・・・・
作為(おどかしてやろう)が目立っては あざといだけ。
品性のいやらしさが出てしまう。

フィルムで撮影し、現像法を駆使して こんなトーンの写真を作ることができるとしたら、
まだ、フィルム写真にも、未開発な領域が残っているのではないだろうか。


  1. 2019/01/16(水) 10:08:33|
  2. フィルムの眼
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寒桜  (一本のフィルムから)

暮れから今年にかけて撮った一本のフィルムの中に、こんな写真もあった。
寒桜1161-20
暗い部分にトーンの反転は見られない。しごく当たり前のトーンになっている。
正月の銀座、年末の武蔵小山で撮った写真とは、別物のようなトーンになる。
ちょっとした明暗差、露光の過不足が、トーンの逆転を生み、表現の違いになるようだ。

トーンは縮減し、明るい空も白飽和せず、暗い部分も潰れていない。
橋の鉄骨にエッジ効果が出ている。 
寒桜1161-23
明暗差のない部分を狙い、切り取り(フレーミング)をしても コントラストは出ている。
幹にはエッジ効果が出ていた。
--------------------------
大崎の目黒川近くの再開発ビル近くを散歩。
寒桜が花を咲かせていた。

  1. 2019/01/15(火) 09:44:24|
  2. 桜 
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武蔵小山近辺  (一本のフィルムから)

年末の夕刻、武蔵小山付近を散歩した。
年末・武蔵小山1161-7
暗い部分のトーンが反転し 少々不気味な写真になる。
年末・武蔵小山1161-5
デジタルのレッタチ・ソフトでもこんなトーン作ることできるかもしれないが、
あまりきれいなトーンではない。つくろうとはしないでしょうね。
年末・武蔵小山1161-3
武蔵小山駅前に建設中のタワーマンションです。

この現像法だと、ザラッとした銀粒子が出やすい。
古い人なら、70年代に流行った「アレ・ブレ・ボケ」の「荒れ」かと懐かしさを覚えてくれるかも・・・・
デジタル写真しか知らない人ならどう評価するだろう?
いや、汚いと顔をしかめ、下手だなぁと言われるだけかも。
  1. 2019/01/14(月) 17:04:08|
  2. 散歩
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正月の銀座 (一本のフィルムから)

フィルムカメラを使う宿命、現像は一発勝負、二度三度はない。
だから、慎重にならざるをえない。
撮影後 どのように現像をするか決めて撮影する。
増感で、あるいは減感で、軟調に、硬調に、トーンを豊富に、HC&B風に、ソラリゼーションで現像するなど 
あらかじめその効果を計算(期待)して撮影している。

年末から今年の初めにかけて撮影したフィルムをようやく現像した。
現像するまで日が経っていたので、
どう現像するつもりで撮影していたのか、覚えていない。
撮影メモにも、何の記述もない。

Retro400 フィルムで撮影していた。
すこしトーンを縮減するつもりで (Ⅰ)+(Ⅱ)の二段現像を行なってみた。
・・・・ボケて注意力散漫、最初の想定より(Ⅱ)の現像を少し押し気味に(+50%)してしまった。
一部 ソラリゼーション風(そのものではない)効果がでた。
銀座1161-31
今年最初のショットは マミヤプレスで撮ったものと思っていたが、KievⅡで撮ったものが最初のショット(おとりぞめ)でした。
妻に誘われ、銀座松坂屋で開催されている「現代書道20人展」を観にいったとき撮影したもの。
ようやく右膝の痛みも消え、歩けるようになったが、歩く速度が遅くなり、妻についていくのがやっと。
妻はどんどん先をいく、シャッターを押す時間がとれない。
いつもは カメラを持つ小生のほうが先を歩き、妻の来るのを待ったほどなのだが・・・・
銀座1161-33
銀座1161-39
レンズは戦前のツアイス ノンコートゾナー 50mm F:1.5という明るいレンズ。
逆光で撮影したので、しっかりとゴーストが出ています。
でもコントラストの低下は少ない。
82年前に製造されたレンズ(レンズナンバーから1936年製と推定)だが、いまでも実用に耐えるいいレンズだと思う。
今年も 古いカメラ、古いレンズで 撮影を楽しむつもり。

このごろ 段々と デジタルカメラを 手にしたいという気が少なくなってきている。
必要なら手にするが・・・・ここはデジタルで撮影だろうという機会(気持ち)が減っている。
どうしてかねぇ?
カメラに遊ばれるだけ、遊んだ感じがしない。そんな所かなぁ。
  1. 2019/01/13(日) 10:40:41|
  2. 都会の景観 Tokyo
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鉄人28号の住む町

正太郎少年の操縦する巨大ロボット「鉄人28号」。
人気を博していた。
巨大なモニュメントを飾る町もあるようだが・・・・
ここは繁華街脇の横丁。
鉄人28号1158-24
ひっそりと客引き。
鉄人28号1158-23
つつましく生活していた。
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去年から今年にかけて撮ったフィルムが1本ある。
これから現像するつもり。
寒い季節で、外に出ることも億劫になっているが、
そろそろ「散歩にカメラ」の生活に戻ろうかと思っている。
右膝の痛みは、ほぼなくなっている。
  1. 2019/01/10(木) 10:42:00|
  2. 散歩
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洗足池にて

去年の暮れ、洗足池で撮影したもの。
洗足池1159-1
6×9のフィルムホルダーのスタート位置が狂っているのか、
小生の合わせかたが悪かったのか、
最初の一枚の位置あわせがうまくいかなかった。
フィルムの最後の部分に未露光部分が残り、もう一枚撮影できるだけ分、残っていた。
こんな失敗もある。慣れの問題でしょう。
洗足池1159-2
真冬だけど、晴れていると暖かな春の日差しを感じる。
洗足池1159-8
完全な逆光で撮影。
ゴーストはでなかったが、コントラストは低い。
しかし、これだけの写真が撮れている。

最近のレンズなら、コーティング技術がよくなったので、
ゴーストもでず、コントラスト低下もない写真が撮れるだろうが、
小生はこれでも充分満足してしまう。
  1. 2019/01/09(水) 17:26:13|
  2. 散歩
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戸越八幡 初詣

膝の痛みも ほぼ癒えたので 重いマミヤプレスを肩に下げ、近くの戸越八幡へ。
三箇日も過ぎたので、境内は日常を取り戻し始めていた。
八幡神社1160-9
撮影に使ったレンズは50mm。
いつも使っているフィルムカメラなら21mmの超広角レンズに相当する。
開放絞りF:6.3とかなり暗いレンズ、ISO:100フィルムだと、手持撮影が可能な場面は限られる。
これもぎりぎりの光線状態。
フレーミングし、いいと思ったら更にグッと一歩前に出て撮る。
これが広角レンズの基本的な使い方・・・・とはいうが、
マミヤプレスのように大きなカメラで更に一歩前にきたら誰もが「おや」と警戒する。
スナップに向いたカメラとは言えない。
小さくて目立たないコンパクト・デジカメが スナップ向きのカメラだろう。
しかし時代はどんどん進歩、
スマホのたぐいのほうが、スナップに向いているだろう。
誰もが携帯電話を持つ時代、思い立ったら すぐその場で撮影する。
おいしい料理をみればその場でカチャと撮影、それをインターネットに上げる。
スナップ撮影は日常化している。

量とらないと、いい瞬間を捉えたスナップ写真は撮れない。
フィルムカメラで日常をスナップする・・・・そんな時代は終わっている。

一本のフィルムで8カットしか撮れないマミヤプレス、
大きく目立つし、フィルムのコストを考えてもスナップ向きではないだろう。
  1. 2019/01/08(火) 09:11:20|
  2. 散歩
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お撮り初め(おとりぞめ)・・・・さてどんな年になるのでしょう。

右膝が痛くなり、それまで月に10回くらいフィルム現像していたが、
去年の12月は2回現像しただけ。
元気に散歩できなくなると、生活は一変する。
椅子にすわり、なにか欲しいときは、妻を呼ぶ。
「これでは、ぼうくん(暴君)○○だね。」 (○○に小生の名前が入る)
「ボク○○でしょう。あなたは、わたしのしゅうじん(主人)よ。」と切り替えされてしまった。

そんな膝の痛みも、ようやく癒えたが、
でも、正座することができなくなっている。
年をとるとはこういうことか・・・
2時間程度の散歩なら、問題なくできている。

せっかく買い求め、使えるように整備したマミヤプレス、
肩にさげ近所を散歩した。
これが、今年最初のカット。
新年お撮り初め1160-7 Trimming
そして今年初めてのフィルム現像。

新しい年を迎え、
この頃、天皇譲位が、TVでは盛んに放送されているが、
日本の特殊事情は、世界に大きな影響を与えない。
もっと関心をもつべきことは多いのに、マスコミは避けたがる。
こんなんでいいのかとも思う。
世界は激変の予兆を奏でている。

朝鮮半島の将来を握っているのは、
トランプ大統領と習近平主席だろう。 
文在寅大統領と金正恩元帥、
カードは切れても、方向舵に手を乗せることもできない。
方向が決まれば、いかんともしがたい。
半島の悲劇。

両雄並び立たず。これから激しい駆け引きとなる。
日本の首相は、どちらに組し、どちらに雄を見ようとするのか?

さて今年はどんな年になるのか。
呑気に「散歩にカメラ」していたいもの。
  1. 2019/01/05(土) 14:37:43|
  2. 樹、草、花 
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プロフィール

Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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