日本橋から有楽町の駅まで銀座を歩いた。
カメラは Canon autoboy、 スナップで撮るには最適簡単。
しかも、四つ切程度までならどうにか伸ばせる画質はあると思う。

ニコンやキャノンの高級レンズと比較し、
解像度がどうの、収差はどうの、ボケ味がどうの、・・・と重箱の隅を突っつくような粗さがしして、
カメラの優劣を声高に言っても、撮ってみたら、できた作品に大きな差は感じない。
1970年以降になれば、廉価なバカチョンと呼ばれたカメラでも それなりのレンズ性能はある。

高級な一眼レフは 確かに丈夫。
レンズを換えれば接写もできれば、望遠にも、ワイドな広角にもなる。
レンズ性能は良いに決まっている。
いざというときには 確実に動いてくれるという信頼性は高い。
万能カメラだ。
しかしその分、大きくて重い。

要は使い方だろう。

軽くて、小さく、写真を撮っていても、目立たない。
大きく目立つ一眼レフカメラで ファインダーを覗いていたら、
周囲の人は「あぁ、写真撮っているな」と気づいてしまうだろう。
まだ ピント精度は、今一のところが あるが、

月のうさぎが、判別できる程度の解像度はある。




35-70mmのズームで、絞りはf:4.2-7.8.と少々暗いレンズがついている。
カメラ任せで撮っているが、このショット、f:8/125秒程度で撮っているのでは?
暗い部分は完全に潰れている。
暗部重視だと f:3.5/60秒と判断、空の明るさを選べばf:8/125秒、小生なら中間のf:4/125秒を選んだと思う。
そして(本来なら軟調現像液で現像し)、空の調子を出すため、暗室で印画紙と格闘し空の部分を焼きこむ。
あるいはデジタル化し、レタッチソフトで作るなら、
トーンカーブを調整し明るい部分を暗く落とすようにする(空には、ザラッとした銀粒子がでやすくなる。)

Canon Autoboyの選んでくれた露光も なかなかいい。
こんな露光もあるのかと再認識。
暗い部分黒く潰れてもOK、こんな写真表現もありだろう。
Canon Autoboyに教えられ、少し露光を切り詰め、硬調現像液で 少し押したネガを作っていることが多くなった。
しばらく続けて どんな写真が撮れるか実験している。
・・・・実験をし、結果を確認して、更にどう撮るか考え、また実験を重ねる。
たとえ、画質はデジタルに及ばなくとも、フィルムはそれがあるから面白い。
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- 2018/07/31(火) 10:47:37|
- 都会の景観 Tokyo
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咲き誇った美しい花も花なら、枯れて萎びた花も花。
「美しい」、「可愛い」と そのときだけはやしたてて愛でるより、
枯れてしまった花にも(花の/植物の/生命の)存在を感じる写真を撮りたいものと 思う。
秋になれば 向日葵は、立ち枯れたり萎びたりし、
撮りたいと願う向日葵を撮影できる時期になる。
その時 どう撮るか検討資料にしようと、
見かけると、撮影し 撮影場所を明記しておく。

一昨日、台風が来る一日前、天気は晴れ時々曇り。
昼ごろカメラをもってふらふらと散歩した。
東大井 区民集会所前で 背の高い向日葵を発見した。
大輪の向日葵、背も高い。候補の一つにした。
場所は、勝島運河のすぐ近く。
もう一つの候補にちかい。

ついでにと、勝島運河に出て、候補のひまわりを一枚撮影。
どう撮るかは、頭の中で 何回かシュミレーションしていた。
シュール感は出たと思う。
このフレーミングを生かすなら、フィルムにOrtho25を使い、
レンズは35mmにして、三脚に固定して撮影することになると思う。
あるいは、三脚を使わず、フィルムをRetro400Sにし、二段現像法か(Ⅳo)現像にしても面白そう。
撮影は9月だろう。
それまで まだ ひまわりの候補 何箇所か見つかると思う。
- 2018/07/29(日) 10:35:11|
- ひまわり
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内藤正敏の写真展があるとの記事を読み、
恵比寿にある写真美術館へ行った。
氏の名前を知ったのは、
東京オリンピックが開催されたころだったと思う。
新聞に 出羽三山の「即身仏・ミイラ」の記事が出ていた。
おそらく掲載されていた写真を撮ったのが氏だったのだろう。
民俗学者という理解だった。
その理解を覆す写真展だった。
最初の展示、コアセルベーションを見せられ、
度肝を抜かれる。
クーデルカの「習作」を見た時のショックに近い。
「あぁ、写真家なんだ!」
------------------------
写真とは なんだろう?
ずっとそんなことを考えながら、
恵比寿から上大崎を抜け、帰宅していた。





内藤正敏氏は、写真専門の学校を出ているわけではない。
また 有名写真家のアシスタントをして写真の腕を磨いたわけでもない。
写真専門校をでれば、カメラマンとしての就職先はある程度確保できるし、
有名写真家のアシスタントなら、独立しても、仕事のルートはできているだろう。
早稲田大学の理工学部出身。
化学を専攻したという。
学生時代は写真部に所属し、写真を撮っていたという。
日本では異色の写真家かも知れない。(あと、何人かはいるが)
自然科学を専攻する/した人間は、オリジナリティーを重要視する。
だれも知らなかったことを解明し、それを白日の下に晒すことに快感を覚える。
物まねは大嫌い。
内藤正敏ショック まだ小生の心の中で続いている。
- 2018/07/27(金) 10:10:40|
- 都会の景観 Tokyo
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デジタル・カメラの進歩だろう、美しい花の写真が溢れ出した。
みなよそよそしいほど美しいが、等質で、定番の構図の写真。
美しい被写体を撮っても 「写真そのもの」が美しいわけではないだろう。
「花」の存在そのものを再認識させてくれる写真は少なくなっている。
もう、いい加減 厭きないのかねぇ?と思ってしまう。
萎びた「ひまわり」、不気味な「ひまわり」、汚い「ひまわり」を 撮ってみたい。
候補になる「ひまわり」を探している。

勝島運河のひまわりは 皆小さい。

数年前には 背の高い大輪の「ひまわり」が植えられていた。

そんな大輪の背の高い「ひまわり」ないものかと 探していた。

散歩で通る、三ツ木小学校の境界に、例年ひまわりが植えられているが・・・・

萎びたときの存在感は、更に背の高いひまわりのほうがいい。


勝島運河の土手で見つけた発育不全のひまわり。
それでも「花」の存在感はある。
ようやく 候補 一つ 見つかる。
9月になったら・・・・撮れるかも。
それまでに、刈り取られないことを祈るのみ。
- 2018/07/25(水) 18:22:13|
- ひまわり
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梅雨明けの青空が広がった7月の上旬、
夏空の輝きに眼を奪われ、その光を追っていた。

明るい光に露光を合わせ、一絞りから二絞り切り詰めたつもり。
現像を50%ほど延長している。

路地の石畳が 輝いていた。
反射光を追い、フレーミング。

光には 雲の輝きに露光をあわせた。

露光を切り詰めれば、青空は暗く落とせる。
オレンジあるいは赤のフィルターを使えば もっと空を暗く落とし、コントラストを強調できただろう。

夕暮れ、陽は傾き、
神社の参道は薄暗い。
石畳だけが、ボーと明るく見えていた。
----------------------------
光に対する捉え方に 2つあるようだ。
小生の場合、撮影の多くは 逆光を選んでいた。
おそらく いままで撮った写真の7割は、逆光のなかで撮影していると思う。
光のダイナミックレンジの広い、トーンの豊かな写真が好み。
これは 小生の資質、好みなので致し方ない。
順光の光では・・・・なぜか物足りない。
しかし、固定した見方は人間を偏狭にする。
徐々に 順光で 撮ることも考えている。
- 2018/07/24(火) 16:17:00|
- 散歩
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コンクリートの塀があった。
何の変哲もない。
ごく普通、見慣れたもの。
こんなの写真に撮って、どうなる?
普通はフレーミングさえしない。
通り過ぎて、「でも・・・・」なにか引っかかった。
戻って、一枚撮影した。

フィルムの眼には、違ったトーンが見えていたのだろう。
見たように撮れないし、
また 見たいようにも撮れない。
それが、フィルム写真だろう。
撮った写真に お前は、何を見ているのか?と・・・試されているようなもの。
それが面白い。
- 2018/07/23(月) 16:17:29|
- フィルムの眼
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夕方 大井町を散策。
カメラには最後のTRiーXフィルムが入っている。
これなら 少々薄暗いところでもシャッターは切れる。

いつしか 横丁へ入っていた。

飲食店の立ち並ぶ細い路地で撮影していた。
小生は秒撮、女性は自分が撮られているとは 気づかなかったのだろう。
女性がにっこりと 小生を見て、
「私も撮っておこう」と携帯電話を取り出し、横丁の光景を撮影する。
さすがに、独りで この横丁に入り、写真を撮る勇気はなかったのだろう。
カメラを構えて撮る老人の姿が、後押ししたのだと思う。

ひとしきり 撮影すると、女性は、飲食街に消えていった。

なにか普段と違ったものを見てみたい。
そして それを見たら、記憶に留めておきたいと思う。
写真を撮る動機だろう。
美しい花でも見慣れると、意識にのぼらず、厭きがくる。
美しい風景を撮っても、普段通りなら、何の感動もなくなる。
それでも同じものを繰り返し撮り続けるのは・・・・
「美しいものを撮っている」という自負、自己満足のようなものかもしれない。
めったに行けない異国の町、あるいは廃墟を撮影すれば、キャッチーな写真となる。
Rage to see. 写真を撮るとは そんな ことだろうか・・・・?
- 2018/07/21(土) 10:57:24|
- 都会の景観 Tokyo
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マガジンにつめたTRi-Xフィルムが2つ冷蔵庫に残っていた。
既に期限は切れているが、冷蔵庫の中なので充分使える。
一つはKievⅡ(ContaxⅡ) もう一つはNikon(FとSP用)のマガジンに詰められていた。
TRi-Xの長巻フィルムは、価格が高くなりすぎた。
他社フィルム並みに下がらないと、今後も購入することはないだろう。
最後と思うと、感慨は深い。
ずっと使い続けたフィルム・・・・癖は判っているつもり。

白黒のコントラストを強調(硬調)できるよう、露光を一から二絞り切り詰めて露光した。
(A)現像液を使い いつもより50%現像時間を押した。(延長)
今後 この(A)現像液を 使うことはないだろうと思う。(Retro400Sで使うことは可能だが・・・)

新幹線の高架線の下には りんかい線、湘南新宿ラインの線路が通っている。
右へいけば すぐに大崎駅のプラットホームになる。
背後には 山手線の鉄路が走る。
撮影場所は、三方を線路で囲われた三角の中にいることになる。
幼い頃、この地点には、地上の踏切をわたって 歩いて来たが、
いつしか、歩道橋が架けられ踏み切りは閉鎖された。
その歩道橋も 掛け替えられ2代目(あるいは3代目?)になっている。

踏み切りは廃止されても、
JRの職員が保守用に、時々ここを通っていたようだ。
今は、完全に閉じられている。
その時の名残だろう。
役割が終われば、廃止され、次のものに代わっていく。
TRI-Xの栄光はもうない。
イルフォードのフィルム、いいと思うが・・・少し高い。
使うフィルムは ヨーロッパ系のフィルムに 代わっていく。
しかし、やがてデジタルの流れに巻き込まれ、フィルムも消失する・・・・その覚悟はできている。
------------------------------
フジのアクロスフィルムが販売中止になるという。
これで 国産の白黒フィルムはなくなる。
ネットで探していたら、B&Hというネット通販で、長巻フィルムを扱っているのを発見。
イルフォードやコダックを扱っているらしい。
Kentmereや、イルフォードのPAN F ,FP4 ,Deltaの100フィート長巻が、日本の輸入業者より安い値で販売されていた。
残念ながら、ヨーロッパ大陸のフィルムは扱っていないようだ。
でも まだ探せば フィルムを手に入れる道はあるということだろう。
感光する材料を発見し、
感光材料とカメラを作ったのは欧米の開発者たち。
写真を撮る、記録するという行為に、彼らの文明に根ざした写真文化が、根付いているのだろうと思う。
後追いの日本は、ついにカメラの生産の中心になったが、
デジタルなれば、その波に乗り、デジタル一辺倒へ。
フィルムは忘れ去られるだけ。
ついに日本に、白黒フィルムを生産する会社はなくなった。
彼ら西洋文明の底流には、Photographを作るあげる精神が流れている。
Photographを「写真」と理解し、技術に邁進したのが、日本かも。
カメラ産業は 盛んになったが、彼らの精神までは掴めなかったも知れない。、
欧米のカメラ愛好家、フィルムを使い続ける人は多いようだ。
欧米では、今後も白黒フィルムを作り続ける会社は残るだろう。
そんな希望的観測をしている。
- 2018/07/19(木) 13:28:58|
- 新幹線の見える街 品川
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補助26号線の工事、いつ始まったか、よくわからない。
50年以上前 既に目黒郵便局(目黒通り)から平塚橋(中原街道)まで補助26号線は開通していた。
そして 今はないが「パチンコ26号線」というパチンコ屋があった。(武蔵小山)
20年くらい前だったか、平塚橋(仲原街道)から第二京浜国道を横切り、
大崎高校まで道路を拡張し、26号線は延びた。
その後、大崎高校の地下を堀り、新たな道路工事が始まる。(距離にして500mくらい)


横須賀線、湘南ライン、新幹線の高架線が走る線路の下を抜けるトンネルを掘り、
下神明に抜け、大井町へ出れば この区間の工事は終了する。


難工事なのか・・・・予算がついたら、そのつど行なうだけなのか、
工事は、時々長期間とまり、また思い出したように工事は再開する。
残された工事区間は、下神明の出口付近、距離にして50mくらい。
目黒通りから下神明の大井町合流点まで半世紀以上かかっている。
長かったが、来年には完成するのだろう。(と希望的観測)
一気に予算をつけて 休むことなく工事を続けたら5年もかからなかったと思う。
工事をしたり止めたりして、休止の期間を長くもつ理由が わからない。
民間の会社なら、ビルを作るとき、途中で工事を中止し、次の年また再開するだろうか?
集中させた完成したほうが、経済効果は大きい。
綿密な計画を立て、資金繰りして 一気に完成させ、商用に供す。
それを敢えてしないのは、日本特有の(役所)工事のあり方かも。日本の役人はみな優秀だから・・・・
- 2018/07/18(水) 15:46:50|
- 散歩
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欧州の都市は石造りの建物が多いせいか、
概観は昔のまま、リノベーションして使われていることが多い。
都市の顔、旧市街地に高層ビルが建っていることは少ない。
木造建築の家に住み、20年に一回の遷宮をする日本では、
古い建物は用済み、時代に合う高層ビルに取って代わられる。

昔ながらの瓦屋根の隣に、ノッポな高層ビルが建つ。
都市自体が生命体、どんどん景観は変化していく。
雑然としているなぁと思うが、
欧州の人間の眼には その変化が「ダイナミック」と映っているかも。
- 2018/07/17(火) 07:46:28|
- 映し出された世界
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林試の森を散歩した。




写真の多くは、近くを散歩して撮ったもの。
散歩は 家から歩いて行ける所なので、コースは限られる。
ほぼ品川区内をうろうろしている。
目黒不動のほうから入ると目黒区、武蔵小山から入ると品川区、
公園の真ん中くらいで区界になるが、境界を示す表示はない。
だれも ここが品川区か目黒区か意識していない。
でも、それでいいのだ。
国境もそうなれば、いいのですが・・・・
- 2018/07/16(月) 10:25:42|
- 散歩
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夕刻、日本橋から銀座へ向かって散歩。




二段現像で トーンを縮減。
白飽和を抑え、暗い部分のディテールも残っていた。
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四つ切や半切にプリントして 写真を楽しんでいる人・・・・どれだけいるだろうか?
アルバムに貼る程度で充分とする人は多い。
それなら、コンパクトカメラの画質で充分だと思う。
フィルムの時代からデジタルの時代になり、
デジカメ、スマホなどで夥しい数の写真が撮られてる。
その数は フィルムの時代の何倍、何十倍にもなっていると思うが、
有楽町のビッグカメラや、秋葉原のヨドバシカメラへいってみると、
アルバム台紙の置いてある棚が、段々と短くなっていくのを感じている。
一枚の写真に特別な価値を見出しづらくなった。
貼ってまで保存しておこうという気にならなくなったのかも。
誰でも簡単に撮れる・・・・そんなものを、誰が大事に扱うだろう?
写真そのものが、大事にされない時代に入ってきた。
これが写真の未来とは思いたくないけど・・・・
- 2018/07/14(土) 14:34:40|
- 散歩
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中延あたりをぶらぶら散歩し撮った写真。




有名観光地に行くわけでも、特別な場所に出向くでもなし、ただ近所を散歩して写真を撮っているだけ。
見慣れてしまった風景を、面白がって撮っている。
厭きはしないのかねぇ?
いかようにも言い訳できるけど、
はっきりした理由など 当人にもわからない。
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中延近辺で撮った写真から4枚選び、起承転結風に並べてみた。
- 2018/07/13(金) 08:08:03|
- 散歩
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5月末、夕刻 お堀伝いに有楽町へ。
その時撮った(記録した)もの。

大手濠の水面を覗き込む。
何か不可思議な文様。
かなり汚れている

それでも白鳥が・・・・
「睡蓮の喩え」は仏教説話では有名だけど・・・・白鳥の譬えはあっただろうか?

ラクウショウの樹が数本。

このフレーミングなら、お堀で撮影したことがわかる。

千代田城の櫓・・・・皇居です。
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都内を散歩すれば皇居のお堀にでることがある。
これまでも 沢山 撮ってきた。
それらをまとめたら、「お堀」の「精神」のようなもの 見えてこないか?・・・そんなこと、ちょっと考えてみた。
- 2018/07/11(水) 13:27:49|
- 都会の景観 Tokyo
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大井町から立会川遊歩道を歩き、勝島運河へ出るいつもの散歩コース。

同じ被写体でも、光が変わり、フィルムが変わり、現像液が変われば、また違った写真表現になる。

この踏み切りでも、何度か撮影している。
梅雨開けの一番紫外線の強い時期、少々焼きこんでコントラストを上げてみた。

豊かな諧調を狙わず、アンダーな露光で白黒のコントラストを強調した。



勝島運河のこの土手で、何回か「向日葵」を撮っている。
健康的で美しい「ひまわり」は厭きた。
できれば 萎びて枯れ果てた姿を撮りたいと思っている。
この2,3年は、枯れるとすぐに刈られ姿を消している。
今年こそ・・・刈り取られるまえに、ここに来て その姿を撮ろうと思う。
- 2018/07/10(火) 10:40:30|
- 散歩
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デジタルのHCB&Wモードより 白黒の対比の美しい写真が撮りたい。
できれば、森山大道の あの「アメ車」の黒より美しい黒を撮りたいと思っている。

いろいろ工夫してみるが、 「アメ車」の黒でもなければ、森山大道のトーンとも違ってしまう。

写真を撮る覚悟も、あるいは、志があって写真を撮っているわけでもない。
それでも、カメラを捨てず、写真を撮っているのは
写真のトーンを作って遊んでいるからだろう。
だれも 作ったことないトーンのネガを作ってみたい・・・・それがフィルムで写真を撮っている動機かなぁ。
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フィルムで 森山大道のトーンを真似ること なかなか大変。

でも、デジタルならできそうな時代になってきた。
あの「アメ車」の黒はさすが無理ではないか・・・・と思ってたが、
そろそろデジタルでできてしまうのでは・・・・と危ぶんでいる。
もし、誰かがデジタルそれを行なってみせたら、
散歩にカメラを持って出かけること・・・・躊躇する、そしたら 写真は卒業かなぁと思う。
- 2018/07/08(日) 12:34:22|
- フィルムの眼
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散歩にカメラを持ち出し、行き当たりばったりの撮影だけど、
撮るときは、出来上がった写真のイメージを想像しシャッターを切る。
若いときは、絞りやシャッター速度などの撮影条件を記憶できていたが・・・・この頃は駄目、
すぐに忘れてしまう。
こまめにメモ帳に書き留めることにしている。
どのような被写体を、どう撮ろうとしているか、その記録を作っている。
一種の備忘録、それに最適なのが ブログに載せるという行為だろう。
なにに興味を惹かれたのか、どのように撮ったか、どのような工夫をしたのか・・・・蓄積すると 判ってくる。
TRI-Xフィルムを使っているときは、現像液は決まっていたので、現像温度と時間を記録するだけだった。
Retro系フィルムを使うようになって、現像液の種類は増えた。
そこで、現像ノートには現像液の種類も書き込むようにしている。

Ortho25フィルムで撮影、軟調現像液(Ⅴ)で現像。
Orhto25フィルム 赤い色に対しての感度が低いので、硬調なネガになりやすい。
軟調な現像液で現像することにより、
白とびもせず、黒潰れもない(豊かな)諧調性のあるネガを得る。
これが 小生の好みのトーン。
でも今の流行ではない。

柔らかな陽が射し込んでいた。
同じOrtho25フィルムで撮影、硬調現像液(Ⅳ)で現像。
フィルムと現像液の組み合わせが、この場の光にマッチしていたと思う。
コントラストの効いたネガを得た。
ただし、梅雨時期のしっとり感が石畳にでていない。

更にYA2フィルターをつけて撮影していた。(比較に撮っていた・・・研究員だった習性です。)
Nikomart FTnの露光計の指針はf:3.5/30秒を指していた。
そりゃない、露光不足では?・・・と思ったが、f:3.5/15秒では手振れしてしまうかも・・・と自信ない。
露光計の指示に従って、1/.30秒でシャッターを切った。
梅雨空からくる柔らかな光線に浮かび上がる石畳と紫陽の花、
この時期の雰囲気を写しとめるなら、このほうがよかったかも知れない。
白黒のコントラストは更に高くなる。(やはり1/15秒のほうが・・・よかったか、迷うところ)
お堂の硝子戸のディテールは失われていた。
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デジタル写真のHCB&Wに似たトーンの写真を撮ろうとしていた。
Retro400Sフィルムを使い、(Ⅳo)現像液で現像すれば、似たトーンになることは、既に確認している。
(Ⅰ)液軟調と(Ⅱ)液硬調を使う二段現像で試した。

(Ⅰ)液でほぼ像をだし、(Ⅱ)液でメリハリをつける。
こうすることで暗部も潰れず、白飽和も防止し、諧調を詰め(少し省略)た硬調トーンになる。
面白いことに、エッジがでて、物の輪郭がくっきりする効果もあった。

エッジ効果がでたので面白いと思ったのだろう、次の日はOrtho25フィルムをつめたカメラで 同じ場所を撮影している。
現像液は(Ⅳ)硬調現像液を使用していた。
トーンの調子は Retro400Sで撮影したものに似る。HCB&Wのトーンだろう。
大きく伸ばしたら、差は歴然、Retro400Sでは銀粒子がでてしまうが、Ortho25は銀粒子が細かく、滑らか。
でも物の輪郭はRetro400Sのほうがエッジが出てくっきりしている。
そんな表現の差はでる。
光に反応するものの発見と、光の映像を記録できるプレートの発明が写真の出発点。
高価なカメラと高価なレンズ・・・・後からの付け足しにすぎない。
写真の本質は カメラの眼でも、レンズの眼でもない、
フィルムの眼であり、現像の眼だろう・・・・・と密かに思っている。
デジタルの時代になり、電子素子で組み立てられた集積回路に「光の映像を記録できるプレート」の座を譲ったが、
それは、技術の進歩で、喜ぶべきことと思う。
気がかりなのは、映像素子の個性の無さと、現像(ソフト)の種類が限られていることかなぁ。
筆を持ち、墨で手紙をしたためた時代は終わった。
鉛筆、ボールペン、タイプライター、ワープロ 筆記具の進歩は、
同時に、筆で記す「書」の美しさを衰退させた。
書展に行き、書を見るが、小生には全てが上手な「書」に思えてしまう。
妻は それをしっかり判別し、誰の書を真似ているかがわかり、誰がその人の師匠か見抜いてしまう。
筆を持ち墨で字を書いたのは、小学生の習字の時間くらい。
妻は、小学生のときから、現在まで、筆を持ち 字を書き続けている。(あくまでも趣味として)
妻には 字を見る眼があり、小生に、書を見抜く力はない。
ワープロ・ソフトのフォント(書体)は読みやすく綺麗だが、
誰が書いたものか、見分けることはできない。
デジタルになり、綺麗な写真が氾濫している・・・・
素人グループの写真展に行ってみたが、みな綺麗な写真を撮っている。
だれが撮った写真と、判別できなくなっている。
みな、指導してくれたレッスンプロの構図になっていた。
まるで、ワープロ・ソフトのフォント写真でないか?
これが個性だろうか?
書展で見たのと同じ感想しか言葉にできない。
「上手ですね。」
そして心の中で、この程度なら、チャンスさえあれば、撮れる思ってしまう。
綺麗だけど画一的な写真に、感覚が麻痺、
写真を見分ける力が衰退・鈍感になっているのかなぁと思う。
- 2018/07/06(金) 14:29:06|
- フィルムの眼
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Olympus ∞Stylus zoom DIXは DXコードがないパトローネでも ISO:100と認識し、
パトローネをセットすると、フィルムを巻き使える状態になった。
しかし、Canon Autoboy Luna35 ではDXコード付のパトローネでないと動かず、スタンバイにならない。

詰め替え用パトローネには、DXコードは付いていない。
そこで、WikipediaでDXコードを調べる。
仕組みは簡単。
フィルム感度設定と枚数など他の情報のため、6つの端子が二段に配置されてる。
電気的な通電があるか否かの簡単な端子なので、DXコードを自製した。
最初にアルミホイルを小さく切り、万能ボンドでパトローネに貼り付ける。
次に黒の絶縁用テープを切り取り、所定の位置に貼り付けた。(一番右のパトローネ)
ただそれだけで完成した。
①、③、⑤の位置を空ければISO:100となる。枚数は36枚撮りになるように絶縁テープを貼った。
Retro80Sフィルムを詰めて使ったところ、上手く動作し、無事撮影は終了。現像したが、問題なし。
ISO:100で露光してした。
Autoboy Luna35の内部を見ると、DXコードを読む端子が4本出ているだけ。
枚数などの情報は読んでいない。
これならと、ISO:100のコードだけ出るよう黒のビニールテープを切り貼り付けた。(真ん中のパトローネ)
使ったところ、これも問題なく使えた。
なんだ簡単・・・・
違った感度のフィルムで試そうと、
別のローダーに入っているOrtho25のフィルム感度、ISO:25のDXコードを自製した。.
同じように黒ビニールテープを切り取り、パトローネに貼る。(左のパトローネ)
Autoboyにセットしたが、フィルムがカメラのセットされたとは認識してくれない。
動かない!?
寸法誤差があり、正しく端子に当たっていない?
動かないぞ・・・その原因を探らねばと・・・しばし、呆然。
動かないパトローネを手にしていた。
せっかく巻いたOrtho25フィルム、ほかのカメラで使ってみるかと・・・・
何を思っていたのかNikomartFTnに装填していた。
そして撮った一枚。(2日前の撮影です。)

現像のあがったネガフィルムをみてびっくり。
今までなかったトーンのネガになっている。
Ortho25フィルムは赤い光の感度が低い(ない)ので、硬調なネガになりやすい。
ネガの調子を整えるため通常は軟調現像液を使う。
今回は、二番目に硬調な現像液(Ⅳ)で現像してみた。
またなんで、この現像液にしたのか?なんとなく?偶然?
理由は・・・気分しだいというところだろう。
あぁできたか・・・という昂揚した気分になってしまった。
単純なものです。
永らく撮ってみたいと思った硬調なトーン。
これなら 森山大道の「黒いアメ車」のトーン出せるかも・・・・
行き当たりばったり、
そのとき、そのときの出来事に揺られ、突き動かされ、
写真を撮っているようなもの。
でも、こんなこともたまには起こるのだ。
現像方法と撮影法の手がかりは掴めた。
このトーン もうすこし突き詰めてみよう。
あとは光を読み、どんな被写体が最適か・・・・Try&Errorがあるのみだろう。
- 2018/07/05(木) 11:08:38|
- フィルムの眼
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新橋のガード下を歩く。

駐輪場ができたり、少しずつだが変わっていく。


数年前にもこの壁の少女を撮影したことがある。
少しやつれたか?

夜の出番を待つ人がいた。
- 2018/07/03(火) 11:30:03|
- 都会の景観 Tokyo
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有楽町近辺をぶらぶらと、当てもなく散歩したときの記録と記憶

まだ、都庁が新宿に移転する前、有楽町にあった頃のこと。
本社が丸の内にあり、2年ほど有楽町駅で下車し、通勤していた。
都庁の後ろというべきだろうか、ガード下には飲食店が連なっていた。
都庁移転後は、ガード下の整備が始まった。
最後まで残っていた駅近くの一角がついに取り壊され、整備されていく。
そのガード下の道を、東京駅へ向かって歩いていく。

数年前にも この「おじさん」を撮影した覚えがある。
当時よりすこしくたびれた風体になっている。
御同輩、まだ若い、頑張ってと声をかけた。

昔は・・・落書きなど・・・目立たなかった。
これは落書きというより 街アート、壁画と思ったほうがいいような気がする。

背景のレンガ造りビルは、再開発で建てられた三菱美術館。
鍛冶屋橋通りを颯爽と若い女性が走り抜けていく。
あぁ・・・マスクしているなぁ。

しかし、それが、どうにも理解できない。
暑い季節を迎えても、若い女性が、マスクを離さない理由。
新しいファッションなのかなぁ?
- 2018/07/01(日) 09:29:10|
- 都会の景観 Tokyo
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