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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

何が見えているのか?

柵に手をかけ、一点をじっと見つめている。
花見1069-47
櫻の花? 
それなら、じっと一点を見つめていることはないだろう。
鳥も見当たらないし、鳥の声もない。
何かが見えている?と訝しく思う。
おそらく何かあるののだろうと、シャッターを切っていた。
------------------
Nikon SPの修理が終わり戻ってきたので、
それから毎日 ニコンSPを肩に下げ、目黒川沿いを散策。
現像の仕方と現像液には、こだわりがある。
帰宅し フィルムを現像し、ネガを作成。
翌日 フィルムを詰め、また目黒川へ・・・そんな生活を三日続けた。
老人の暇つぶしだが、意外と大変。
同じようなネガが溜まっていく。
画像をPCに取り込むのが追いつかない。
しかし、櫻の季節は あっという間に終わる。
積み残しは駄目だろう・・・・
さて、今日も目黒川か?


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  1. 2018/03/31(土) 11:16:30|
  2. 桜 
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靖国神社への道

一瞬の出来事。
横位置で撮影したが、更に上下をトリミングし、パノラマ風に整えてみた。
靖国神社1065-12
このほうが少年たちの躍動感が際立つと思う。
「ノー・トリミングが基本だよ。」と嘯くつもりはない。
  1. 2018/03/30(金) 10:12:10|
  2. ある場所、ある瞬間
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現実と魔界の境目

Nikon SPの修理が終わった。
カメラを受け取りに、西大井の(有)フォト工房キィートスへ行く。
帰り道、早速フィルムを詰め テスト撮影した。
魔界の櫻1070-11 Ⅱ
帰ってきてすぐに現像。
二段現像法を使った。
二段目の現像を少し控えめにしてみが、それでも、ネガのトーンは通常と異なっている。
異なった世界が写っていた。
この少年は 櫻とどんな会話を交わしているのだろう?
---------------
カメラは正常に使えました。
これで一安心、櫻の撮影に間に合いました。
今日は午後、目黒川を歩いてみようと思っています。
  1. 2018/03/29(木) 10:03:39|
  2. 桜 
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白山から小石川  ぶらぶら歩き

春のお彼岸、白山の寺にお墓参りした。
妻とお寺近くの日本料理屋で昼食をとり、
そこで分かれた。
妻は地下鉄に乗り帰宅、小生は ぶらぶらと 春の散策を楽しんだ。

もうすぐ あの墓に入る身。
カメラは残された時間を潰すための「遊び道具」でしょう。
腹に一物もなければ、こうせねばならないという使命感、こころざし もありません。
・・・・つい目先の興味に駆られて技術的なことをしたがるだけです。
久しぶりに使ったTri-Xフィルム、Man-Ray法のソラリゼーション現像をしてみた。
白山から小石川1064 ManRay-8 Posi変換
白山から小石川1064 ManRay-9
白山から小石川1064 ManRay-11
白山から小石川1064 ManRay-16 Posi変換
面白い写真になるかと期待したが、それほどでもない。

  1. 2018/03/27(火) 07:39:08|
  2. 都会の景観 Tokyo
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ぶらぶら歩き (秋葉原から水道橋まで)

この頃 散歩には ElmarレンズをつけたBessaRを持ってでることが多い。
理由は簡単、軽いから。
レンズは沈胴式なので小さくなる。
嵩張らないので電車に乗っても気にならない。
ノンコートの古いレンズだが、先日分解し、レンズを綺麗に掃除、
グリースも塗ったので、距離合わせはスムーズになった。
秋葉原から水道橋まで1062-10
秋葉原から水道橋まで1062-16
秋葉原から水道橋まで1062-20
秋葉原から水道橋まで1062-24
秋葉原から水道橋まで1062-26
秋葉原から水道橋まで1062-31
手入れして大事に使えば・・・・まだまだ現役で使えると思う。
  1. 2018/03/26(月) 11:50:04|
  2. Street Photograph
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湯島聖堂にて(ぶらぶら歩き)

秋葉原の電気街を抜け、湯島聖堂へ。
湯島聖堂1062-17 Ⅱ
御茶ノ水が通過点のときは、この湯島聖堂に寄ることが多い。
湯島聖堂1062-14
写真は記録。
美しいものを美しく撮る・・・眼を引いたものを、見栄えよく撮る・・・それがせいぜい。
湯島聖堂1062-15
しかしすぐれた写真家は、「その場の精神」を捉えるという。

湯島聖堂の「精神」とは何だろう?と思う。
おそらく言葉では表現できないなにか、
ささやかかもしれないが、大事なもの。
すぐれたカメラの眼はそれを捉える。
湯島聖堂1062-19
写真を写すのが上手な人は多い。しかし、その場の精神まで撮れる人は少ない。
技能ではない何か、その超えがたい差を感じて撮っている。

  1. 2018/03/25(日) 08:06:30|
  2. 都会の景観 Tokyo
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ぶらぶら歩き

秋葉原から ぶらぶらと 散歩したとき撮ったもの。
秋葉原あたり1062-6
日曜日だったので 歩行者天国になっていた。
秋葉原あたり1062-8
外国のかたが目立つ。
秋葉原あたり1062-22
春日通りの坂を本郷に向かった歩いていると、
轟音とともにマリオ・カートが列をなして登ってくる。

品川駅前の国道(一号線)を走る姿を見たことがある。
北品川に貸し出す会社があった。
人気がでて、業者が増えたのかな。
  1. 2018/03/24(土) 08:35:34|
  2. Street Photograph
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また桜の季節

また桜の季節がやってきた。
今年はどうしよう?
まだ撮る? 「桜」は今まで散々撮ってきたし・・・・とは思ったけど、
昨日 再び戸越公園へ
1063-#1 Chemical G2 -11 桜 70mm f11
1063-#1 Chemical G2 -12 桜 35mm f56
二段現像による擬似的なソラリゼーション現像を行なってみた。
現像液を切り替えるタイミングと 
それぞれの現像時間の設定で ネガのトーンは大幅に変化する。
現像は一発勝負、後戻りできない。
光を読むのが難しい。
でも、そこが面白い。
なにか新しい写真表現が広がるかも・・・・
今年の「桜」、まだ撮りようはある。
  1. 2018/03/21(水) 08:56:14|
  2. 桜 
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戸越の里も開花宣言

開花宣言が出ていたので、戸越公園へ確かめに行く。
開花1062-42
戸越の里も、開花していた。
  1. 2018/03/20(火) 11:26:53|
  2. 桜 
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中央公園の白木蓮 (#9)

白黒フィルムの撮影の効率は悪い。
その場で画像をチェックできない。
持ち帰り、現像、ネガを見て・・・・評価する。
どう撮影するか、どう現像するか検討し、次の日また撮影。
その繰り返し。
上手くいくときも、駄目なときもある。
こんな撮り方がある。
こんな現像法をまだ試していないと思えど、白木蓮の季節は過ぎていく。
白木蓮の撮影は来年に持ち越しか・・・・

弱くソラリゼーション現像をしてみた。
白木蓮1060-#9-1
ソラリゼーション現像しているとわからない程度に抑えた。
エッジがでて花の輪郭がはっきりとでる。
白木蓮1060-#9-6
レタッチソフトに輪郭をだすフィルターや エッジをだすフィルターがあるので、
そんなの簡単さと、馬鹿にされるかも知れないが、
アナログなフィルムでも この程度までなら作ることができます。 
白木蓮1060-#9-8
写真はプリントで評価されるべき。
誰が撮ったか、どんなカメラで撮ったか、フィルムかデジタルかで 写真は評価すべきではない。

撮影条件を書かなかったら、デジタル・モノトーン写真と思うだろう。
フィルムのテーストをうまく出している、
レタッチソフトの使い方が上手だと、評価してくれないかなぁ?
  1. 2018/03/19(月) 07:06:08|
  2. 白木蓮
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中央公園の白木蓮 (#8)

ストロボ照射+ソラリゼーション現像で白木蓮を捉えてみた。
白木蓮ManRay1060-#8-1
木蓮の「時」は過ぎ去ろうとしている。
白い花弁が散っていた。
すぐに桜の時となり、そして慌しく 春は過ぎていく。
・・・・いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
古来からはぐくまれた感性。
小生も・・・・そんなものかなぁ。
白木蓮ManRay1060-#8-7
一絞りの露光差で、トーンの調子が大幅に変わってしまう。
白木蓮ManRay1060-#8-6
ちょっとした差が、大きな違いを生む。
それが人生さと・・・嘯きたくなる。
白木蓮ManRay1060-#8-9
人生だって、やり直しはきかない、一発勝負。
思い描いたようなネガにはならない。
でも、もう少し・・・Try&Errorすれば、コントロールできるのではと思ってしまう。
挑戦するのは面白い。
これも楽しみ方の一つ。
  1. 2018/03/18(日) 10:16:38|
  2. 白木蓮
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中央公園の白木蓮 (#7)

中央公園といっても きわめてローカル、品川区役所前に広がる品川区の中央公園。
1月の終わりごろ、この公園を横切ったとき、夜空にボーッと木蓮の蕾が光っているのを見て、
撮ってみようかと、この一連の撮影が始まった。
白木蓮の季節は終わかけている。
Ortho25フィルム+YA2フィルター 更に小さなストロボを焚いて 白木蓮を撮影してみた。
硬調現像液で現像しています。
白木蓮1060-#7-4
白木蓮1060-#7-5
一絞りの差で トーンの印象が ガラッと変わる。
空を暗く落としたかったので、主にf:11で撮影している。
白木蓮1060-#7-7
白木蓮1060-#7-14
レンズは Zoom Nikkor 35-70mm 古いズームレンズですが、
レンズの先端から被写体まで24cmくらいまで近づいて撮影できるので、
植物などを接写する場合に重宝しています。
広角側35mmと望遠側70mmを使って撮影してみました。
午後3時ごろの撮影なのだが、
夜ストロボを焚いて撮ったような平凡な(ありきたりの)写真になってしまった。
努力しても報われないこともある。
それが写真。

今日明日にも桜の開花が宣言されるようだ。
さて・・・今年の桜はどうしようか?
  1. 2018/03/17(土) 10:03:16|
  2. 白木蓮
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中央公園の白木蓮 (#6)

Othro25フィルムとYA2フィルターの組み合わせが面白い。
今回は 硬調現像液を使い、少したっぷり目に現像して、ネガの濃度を高くした。
白木蓮1060-#6-2
白木蓮1060-#6-15
白木蓮1060-#6-13
ネガの濃度は、極端に高いわけではないが、白黒の対比が強くなった。
露光を2段絞り、この現像液で増感現像(現像時間を2倍に延ばす)したら、
今までできなかったトーンになるかも。
いつか試してみようと思う。

  1. 2018/03/16(金) 09:50:35|
  2. 白木蓮
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中央公園の白木蓮 (#5)

フィルム、現像液を選ぶ/換えると こんなトーンの写真になった。
白木蓮1060-#5-3
ちょっと非現実なトーン。
白木蓮1060-#5-5
見たようには撮れない。
シュール感がすこしでた・・・・と思う。
白木蓮1060-#5-1

  1. 2018/03/15(木) 10:48:44|
  2. 白木蓮
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中央公園の白木蓮 (#4)

夜、撮影した白木蓮ではありません。
白木蓮#4 1060-#4-7
晴天の一日。
空のブルーに白い木蓮の花が映えて綺麗でした。
その美しさを モノトーンで記録しようとしても無理。
それを伝えたかったらカラーで撮るべきでしょう。
白木蓮#4 1060-#4-3
モノトーン写真は
「感じたまま撮ればいい」 というものではないだろう。
見たようにも、感じたようにも撮れたためしはない。
いつも どこか裏切られている。

まず、光を読む。
持っている(科学的)知識、経験を元に どう撮るか考え、そして撮影結果を思い描く。
シャッターを押す。
帰宅し、カメラからフィルムを取り出し、現像する。
そして ネガをプリントする。
結果がでるまで手間はかかるし、時間もかかる。
ネガが楽譜なら、プリントは演奏、
予想通りの結果になることも、失敗することもある。
失敗は 経験を豊かにする。
なぜ予想と違ったか・・・ネガをよく観察し、予想となぜ違ったのか考え、理論を組み立て、仮定をする・・・・その連鎖。

綺麗な写真を撮りたかったらデジタルだろう。
しかし簡便なデジタルより、手間のかかる白黒フィルムのほうが 面白い。
職業で写真を撮っているわけではない。

他人の眼に おもねるな。
キャッチーな写真を撮ろうと意気込むな。
「遊ぶ」のがいい。

このショットは こうなるだろうと 予想して撮ったもの。
フィルム、フィルター、レンズ、を選ぶ。
露光に注意し撮影。
現像液を選び、少し薄めのネガ(楽譜)を作成した。
写真は知的な遊びです。
  1. 2018/03/14(水) 08:18:40|
  2. 白木蓮
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中央公園の白木蓮 (#3)

花の咲いている期間はほんのわずか。
あっという間に萎み散ってしまう。
いい瞬間を カメラに記録しておきたいと、
同じ場所、同じ白木蓮を撮っているが、まだまだ、もっと撮りようはある・・・・と思ってしまう。
毎日 カメラを抱え、いそいそと中央公園へ行く
厭きないのかねぇ・・・・(と おそらく妻は呟いている。)
白木蓮#3 1060-#3-19
いえ、まだ厭いていません。
同じ白木蓮。でもトーンの調子を変えれば、違った白木蓮が見えてくる。
白木蓮#3 1060-#3-30
二浴現像法というのが有名だが、小生の方法は二段現像法。
二浴現像法は 80年以上前に開発された方法で、今も信奉者は多いようだ。
ネットで調べると、シュテックラー式2浴現像法として紹介されている。
ブログには、なぜいいかのメカニズムの説明はなされているが、
そのエビデンス(証拠)は示されていない。(現像主剤:メトールの乳剤層への分配係数くらい載っていればいいのだが・・・)
講釈師 見たことのように嘘を言い・・・・

当時のフィルム(乾板)の乳剤層は厚かったので
「二浴現像法」で説明されたように現像は進行するかもしれないが、
現在のフィルムの乳剤層は薄くなっている。
試したが ほとんど効果はなかった。
単に軟調現像液で現像したのと結果に変わりはなかった。
今も使っている人は多いのだろうか?
白木蓮#3 1060-#3-27
二液現像法は、「二浴現像法」の発展形。
軟調現像液と硬調現像液の二つの現像液を使い、
最初に軟調で現像し、途中で、硬調現像液に替え ネガのトーンを整える現像法。
取り替えるタイミングと、硬調現像液でどれだけ現像を押すかで、ネガのトーンは変化する。
思い描くようなネガを得るためには、経験が必要になるが、
失敗しても意外性があり面白い。
上手くいけば なお楽しい。


  1. 2018/03/13(火) 10:34:28|
  2. 白木蓮
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中央公園の白木蓮 (#2)

中央公園の白木蓮が咲いた。
咲いたとなると忙しい。この姿を 写真に留めねば・・・
白木蓮1060-#2-3
白木蓮1060-#2-6
白木蓮1060-#2-8
昨日 撮影したもの。
帰宅し、直ちに現像した。
あくまでもストレート・フォトですが・・・・フィルムの現像は、Man Ray氏が開発したソラリゼーション法を使った。
失敗するのではと、手を出さない人が多い。
この方法使う人めったに見ないが、これも写真です。
忘れられないよう 時々 この方法で現像しています。

デジタルになり、レタッチソフトができたので、
誰でも簡単に 「ソラリゼーション風」画像を作れるようになりました。
確かに、過去の遺産、忘れられてしかるべき技術かもしれません。
老兵は静かに去るだけかも・・・

  1. 2018/03/12(月) 21:56:11|
  2. 白木蓮
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中央公園の白木蓮 (#1)

ライカ・スクリューマウントのカメラを使い出したのは、2000年を過ぎてから。
安原氏が個人でカメラ会社を興し、一式カメラを販売したニュースを知ってから。
デジタルの流れは始まっていた。
一眼レフでもないレンジファインダーカメラを新たに作り、販売するなど、暴挙に近い。
しかし、当倍ファインダーカメラという部分が 引っかかる。
安原氏の意気を感じ、思わず購入していた。

当倍だが、ファインダーの視野性は良くない。
設計の責任は安原氏だろうが 生産は中国メーカー。
設計(メカ)は良くとも、今ほど 中国メーカーの生産管理体制は良くない。
次々に、小さなトラブルが発生、だましだまし使うことになる。
その後、コシナがBessaシリーズのカメラを生産し、販売が始まる。
ここで勝負あった。
結局、BessaRを購入、以後 ライカマウントのレンズは BessaRで使うことになった。

Zorki-4に手を出したのは それから数年たってから、当倍ファインダーというふれこみに「くらっ」としたのかも。
ソ連製のkievはそれ以前から手を出し、優秀なレンズが使えると喜んでいたことも一因だろう。
ソ連製なら 安くても いいカメラでは・・・・
Zorki-4 DSC04601
西側諸国では次々と新製品を出し購買意欲をそそるが、
計画経済では そのようなことは起こらない。
そのため 一機種のカメラを長期間生産し、生産されたカメラは膨大な数になる。
数合わせの生産であっても、多量に長期間生産すれば、不具合は改善され、枯れた技術になっていく。
意外と、ソ連製カメラ、頑丈で信頼性は高いと感じている。
(Kievは 使えるようになるまで 大変だったけど・・・今はトラブルなしで使えている。)
購入したZorki-4は 1967年製 40年くらい前に(いまだと50年前)作られたもの。
機構的には何の問題もない。枯れた技術・・・問題なく使えた。
購入金額は1万円を超えなかった。おそらく7千円くらいだったと思う。
しかし、シャッター幕はゴム引き布だったので、使っていると、ひびが入り、光線漏れがでてきた。
その部分を補修しながら使っていたが・・・・この3年 使わずに防湿庫で眠っていた。
白木蓮1060-#1-1
付いていたレンズは1980年製、このレンズもなかなかのもの。
テッサーのコピーだが、作りなれているのだろう・・・描写力は一級品だと思う。
白木蓮1060-#1-4
ただし、フードをつけていないので 逆光の撮影では このようなゴースト(光芒)が出やすい。
白木蓮1060-#1-7
レンズの描写力、小生のレベルでは充分。これ以上高性能レンズがあっても、小生の腕では、使いきれないだろう。
--------------------------
古いカメラなので、欠点もある。
重い、パララックスの補正がない、シャッター音が大きい、フィルムの巻き戻しの操作性が悪い・・・
しかし、カメラとしての基本は充分に持っている。
ライカのコピーカメラなので、シャッター幕の交換をしてくれる修理屋さんは まだいる。
メインとして多用するなら 修理屋さんに交換を頼むが・・・・
時たま使うのであれば 応急補修して使えばいい。
決断はゆれますね。
7千円で購入したカメラに2万~3万円の費用をかけてシャッター幕交換をすべきか・・・・
Nikon SPは躊躇することなく入院させましたが。(えこひいき)
  1. 2018/03/11(日) 12:24:15|
  2. 白木蓮
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如月の月

妻がTVを見ていた。
面白いという。
写真をみて俳句を詠む。
それを先生が採点、才能あり、凡人、才能なしにランク付けする。
一緒にぼんやりと見ていが、
確かに小気味がいい。
思わず身を乗り出してTVを見ていた。
添削を受ければ、確かによい俳句になる。
しかし、欠点は少なくなるが、面白みが減る句もあった。
ありきたりの句になる恐れもあるなぁ~~

プロが指導する写真クラブに似ている・・・・
プロの指導を受けると、見栄えする構図になっていく。
素人は 上手く写真がとれるようになったと喜ぶ。
しかし、徐々に、己の写真を見る目が 
指導者の目に置き換わっていくことに 気づいていない。 
クラブ全員の写真が似た構図の写真に収斂していく。
お稽古ごとの世界かも。
特に 定年退職し暇をもてあました 我ら老人にとっては。
お稽古事には(権威ある)段位は必要、それが励みになる。
写真なら、写真コンクールに入選すること、
ブログのランキング、あるいは「いいね」の拍手の数かなぁ。

妻に 撮った一枚の写真を見せた。
如月1058-32
そして一句。
「如月や 戸越の里の わび住い」
落語ネタ。まねは駄目でしょう、と才能なし査定。
それではと推敲し、
「如月や 廃屋の壁に 枝の影」ではどう?
如月(きさらぎ)は2月、月の文字が使われていても、「月」のイメージは希薄。
昼か夜 どちらで読んだ句かイメージふらつく。陳腐な表現、凡人査定。
「寒月や 廃屋の壁に 枝の影」では?
イメージはできたけど 写真の映像を説明しているだけでしょう。やはり凡人でしょう。
「寒月や 床にさしいる 枝の影」
すこしはいいか。でも凡人。
「烈風に きさらぎの月 ゆれており」
擬人法? 暗喩? 10年早い、上手く歌おうとする魂胆ありあり。
容赦ない評価。
「寒月や 主(ぬし)なき家の 天の空」
あるいは、
「寒月や 主(ぬし)なき家に 天の空」かなぁ・・・・
これ、誰かの句を真似てない?駄目、だめ そんな句は。

なかなか 妻の「才能あり」はいただけない。
キーになる言葉を選び、言い換えたり、その組み合わせを換えてみただけ、詩心なしは致し方なし。
真似だ、剽窃していないか?と厳しい評価をいただいた。

凡人査定でもいいではないか。
残された時間は少ない。
他人の評価など どれほどの意味を持つ?
己の眼で写真を撮る。それを楽しめれば・・・・それでいい。
他人の眼で写真を撮るなど真っ平だ。
そう思うことにした。
  1. 2018/03/10(土) 13:38:51|
  2. ある場所、ある瞬間
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散歩、目黒不動まで

目黒不動あたりを散歩した時撮った写真。
目黒不動散歩1059-30
戸越銀座通りから星薬科大学を目指し、その横道を抜ける。
Helios-103 53mmレンズ 残念ながらゴーストが出やすいようだ。 
目黒不動散歩1059-31
星薬の細道で発見した白木蓮。ようやく蕾が大きくなり始めていた。
目黒不動散歩1059-34 Ⅱ
目黒不動緑道を横切る。
嘗ては 目蒲線が走っていた。
線路は地下にもぐり、現在は目黒線と改名されている。
地上部分は公園となった。
目黒不動散歩1059-40
目黒不動に到着。
目黒不動散歩1059-41
暖かな日差しに 一服の休憩というところか。
目黒不動散歩1059-44
五反田へ向かう途中、安楽寺にて 石仏を撮影。
目黒不動散歩1059-45a
この散歩コース、若い人の姿をあまり見ない。
老人の散歩コース、石仏をとるのがせいぜいか。
  1. 2018/03/08(木) 15:44:09|
  2. 散歩
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早咲きの桜

3月初めの金曜午後、林試の森を散歩した。
2月中頃 歩いたとき、この早咲きの桜は、ようやく開花したところだった。
急に春めき、暖かくなる。
人の心まで 華やいでいく。
早咲桜1059-39
ほぼ満開。
花を愛でる撮影では、こんな撮影スタイルが定番になっている。
レンジファインダーカメラでは、思いつかない撮影法。
一眼レフでも難しい。
確かにカメラは進歩していく。
いままでは 不可能と思われていた撮影(フレーミング)を、この二人の女性は いとも簡単に行なっている。
すばらしい!の一言。どう撮れたか気になるところ。

花を愛でる気持ちはあれど、意固地な性格か(ひねくれものか)、同じことをしたくない性分。
まだ フルオートのデジタルカメラは使いたくない。
このレンズ、Helios-103 53mm F:1.8(コンタックスマウント)をデジカメにつけて
今年の桜を、とってみようかという気持ちになっている。
---------------------------
S型ニコンにコンタックスマウントのレンズをつけても、近距離では合わないので
使用は控えているというというブログが多い。
よく読むと 「近距離では合わない」という理由は載っているが、それも単なる憶測だろう(あるいは受け売り)。
どの程度合わないかのデーターは提示されていない。
必要なのは、許容範囲をどの程度外れているかのデータや、ピントが合わないことを示す撮影例だろう。
実用上どうなのだろう?
S型マウントのBessaR2Sを使い、Helios-103 53mm F:1.8でピントのチェックを行なったが、
実用上 0.9m(最短)から無限遠まで 絞り開放 F:1.8でピントは一致した。
BessaR2Sの有効基線長から考えたら、このカメラの距離精度はf:2でも 心もとない。
おそらくf:2.8の被写界深度に入る程度の精度だと思う。
それで 合うのだから、
BessaR2Sで使うなら ピントを気にしないで 使っていいということだろう。
(実写ではすでに、C-Nikkor 85mm F:2 最短1m 開放絞りでピントは合っていた。Tessar 50mm F:3.5も最短0.9m 開放絞りでピント合致していた。 偶然に合ってしまったのか・・・・最終結論を出すには、もう少しサンプル数を増やす必要があると思う。)
おそらく Nikon SPでもOKとなると思う。
3月末 Nikon SPは退院してくる。桜の季節は 終わっているかもしれないが、
4月になれば春の花が一斉に咲く。
その時は、Nikon SPで 春の花を撮ってみようか・・・・ 


  1. 2018/03/06(火) 13:26:04|
  2. 桜 
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白木蓮

一月末の頃、白木蓮の蕾がボーと夜空に浮かび上がっているのを発見。
面白いと時々中央公園へ行き確かめていた。
白木蓮1059-22
急に春めき暖かくなる。
昨日の昼 中央公園へ行くと ついに開花が始まっていた。
徐々に蕾が膨らんでくるときは、それを確かめるだけで満足していた。
記録にと写真に収めていたが・・・・開花するとなると、この花をいかに撮るかを意識せざるをえない。

一気に花になり、萎み、そして散っていく。
撮影技法 それほど多くはないが、
刻々と変化していく白木蓮の花を撮影するとなると どうしようかと迷ってしまう。
どう撮るか? 予定調和の真似写真は御免だ。
いままでとは違う白木蓮の姿を探し当て、撮ってみたい。
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日が落ち暗くなったら カメラにフィルムを詰め21mmの広角レンズをつける。
三脚を持ち 品川区の役所前にある中央公園へ行き、カメラをセット。
レンズの絞りをf:5.6、距離を5mにしてフレーミングする。 
ISO:400のフィルムなら30秒、ISO:100なら60秒の露光をすれば、
同じような写真は 誰でも撮れます。
カメラは科学機器、再現性があるのが当たり前。

でも、イーゼルにキャンバスを持ち込み、そして絵筆で描いたら、十人十色の絵になるはず。
勿論、先生の絵をお手本にする人もでてくるでしょうが、それでも色使い、タッチ、構図は違ってくる。
それに比べれば、レンズの差、フィルムの差、カメラの差など それほどはっきりしたものではない。

それでも、こんな撮り方があったのかと気づかされ、驚くこともある。(すぐ それを真似する人は出てくるけど・・・・)
そんな写真撮ってみたいものだ。

 
  1. 2018/03/05(月) 08:30:55|
  2. 白木蓮
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写真表現・・・

クーデルカが写真家として立つ前の20歳代のころ、
ブローニ判のネガをトリミングし、パノラマ写真をつくり フレーミングの勉強をしている。
その頃の作品は、Experiment"習作"として今も写真集に載せられている。
数年前 そのオリジナルプリントを国立近代美術館の「クーデルカ展」で見た。

不遜にも、創作の秘密を知りたいと、時々 そのまねをしてみる。
春の予感1058a64-6
先人の残してくれた”いい写真”に似せた写真が 
ブログやカメラ雑誌に氾濫している。
真似で終わっては駄目だろう。

しかし、影響を受けるのはいい。
更に先をめざすことができるから。
それが写真表現を豊かなものにする。

三枚の写真を縦長にトリミングし、
組み写真にまとめてみた。
組み写真は、日本の美意識に由来した独自の写真形式かも知れません。
4枚なら起承転結(漢詩)、3枚(短歌、俳句)なら序破急。

三枚構成の組写真、季語は「早春」でしょう。

  1. 2018/03/04(日) 11:00:24|
  2. 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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写真は眼前に広がる光景・・・・人間の理解によれば三次元の空間を、・・・・・二次元の平面に上に投射し、その光の絵を記録したものに過ぎない。原理は古代ギリシャで発達した幾何学がその基礎にあると思う。
画家は 構図を取るための暗箱・・・・カメラオブスキュアを使ってきた。
見えたものしか写真にならない。
それが写真。
眼前に事物は厳然と存在する。
それを撮影者の意思で自由に変えることはできない。
カメラで撮れば、
現実のコピーに過ぎず、せいぜいリアリティー(現実感)があるかないかくらいの評価しかできない。
「決定的瞬間をよく撮りましたね。」
「上手いですね、よく表情が撮れています。」
「ドキッとするキャッチーな写真ですね。」。
シャッターチャンスに恵まれれば、あっと驚かす傑作写真をものにできる・・・・それが写真。

しかし、時として か細い声かもしれないが、なにかそっと語りかけてくる写真がある。
現実のコピーに過ぎないのに・・・・とは思うのだが。
存在の底に潜む声は、聞き取りづらい。しかし、それを聞き取る感性の鋭敏な人もいる。
最初の出会いは、アンセル・アダムス。
40年以上前、ヨセミテのハーフドームのオリジナルプリントの美しさに、衝撃を受けた。
風景写真、そこに人間の姿はない。
しかし、アンセル・アダムスの言うように確かに2人の人間が写真に写りこまれているのを感じた。
それ以降、ほとんど本格的な風景写真は撮っていない。三脚なしのスナップ写真へ変化していた。

次は10年ほど前か、森山大道の黒光りするアメ車を写したオリジナルプリント。これもすごい衝撃を受けた。
クーデルカの写真も見ていると語りかけてくるものを感じる。
写真には 目には見えない大切なものを・・・・写っているはずもないのに・・・そっとほのめかす力がある。
それを 探し掘り当てる感性の優れたカメラアイを持った人がいるということだろう。

カメラのピントテストで たまたま戸越公園の遠くにある林を撮影した。
鴉1057-34
鴉1058-29
鴉1058-30
その写真を整理しながら、ある写真家を思い出していた。
この人もすごい写真家だった(故人)なぁと思う。
飼っている猫を撮ったり、奥さんをモデルにしたり、鴉を撮ったり・・・・かなりわがままな人だったようだ。
動物を専門に撮っている(プロ)カメラマンなら、猫や鴉 彼より上手に撮るだろうが、
語りかける発信力では、とても太刀打ちできない。
深瀬昌久  稀代の写真家だろう。
デジタルカメラの発達で、
今となったら 素人の我々でも、深瀬昌久よりクオリティの高い、
鮮明でキャッチーな鴉の写真を撮ることができるだろう。
しかし、その写真にそっと語りたいことまで込めることができるだろうか?
鴉1058a64-1a
鴉1058a64-7a
今回撮影した中から、一部をトリミングし、深瀬昌久風に トーンの調子を調整してみたが・・・・
語りかける力は失せている。

内的な必然を持たないものが、
キャッチーだからと真似たところで、
撮ったものには、語りかける力はない。
感性の優れた人の感性は真似ようもない。
--------------------------------------
写真の眼の優れたプロの写真家はたいがいが貧乏。
写真で財をなしたとか、優雅な経済ライフを楽しんでいるという人はいないと思う。
なにかを捨てている、あるいは欠いている。それを埋めようとカメラを構え、シャッターを切っている。
金、富、名声はもはやその人の動機(モチーフ)になっていない。
それが志(こころざし)、腹に一物ありと感じさせるのかもしれない。
写真はすごいと思う。
  1. 2018/03/02(金) 11:34:16|
  2. 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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有楽町へ用事があった。
その途中で撮ったもの。
月が出ていた。
月に注目、フレーミングを探しながら歩く。
有楽町の月1058-34
大崎駅へ行く途中で撮ったもの。
有楽町の月1058-35
有楽町に着き、交通会館の前に出る。月の位置を確かめ、歩き回り、フレーミングして撮影。
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BessaR2Sカメラでコンタックスマウントのレンズが使えるか試しただけ。
たいしたことを しているわけではありません。
  1. 2018/03/01(木) 21:14:18|
  2. ある場所、ある瞬間
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