3月になると白木蓮の花が咲く。
それが 小生にとっての春の始まり。
1月の末 中央公園を歩いたとき まだ白木蓮は蕾の状態、しかし大分膨らんできた。


夜空をバックに ボーっと浮き上がっている。
面白い。
どうにか写しとめられないかと思い、
家から三脚を持ち出し、夜間の長時間露光をしてみた。
もう少し待てば、蕾が更に大きくなり、キャッチーになる。
数日後 再び 夜空の白木蓮を撮影する。


使うフィルムを替えていた。
低感度フィルムなので銀粒子は小さく目立たない。
大きく引き伸ばしても十分な画質がある。
コントラストが高く、白木蓮の花が一層くっきりする。
フィルムによって 粒状性とトーンの違いはある。
ごくわずかだが・・・・

数日後 またフィルムを替え 撮影してみた。

粒状性は申し分ない。
しかし 白黒のコントラストが少し弱い。
諧調性の高いフィルムを作りたいので、
現像液はフィルムにあわせて開発した独自処方で使っている。
Tri-Xは (A)現像液 希釈現像液ですが、やや軟調、D-76の希釈現像より粒状性は良くなると評価しています。
Ortho-25は 硬調なフィルムなので 軟調現像液(V)改 を使用。それでもかなり硬調な(小生にとっては)トーンになる。
Retro80Sは 中庸な現像液(Ⅶ)を使用。それでもD-76より少し軟調に仕上がるでしょう。
フィルムにより 白木蓮すこし違った調子になりますが・・・・PCのモニターでは判別が難しいかも。
Ortho25は少し使いにくいので、Retro80Sを使い、もう少し硬調に仕上がる現像液(Ⅳ)シリーズから選んで現像するのがいいかも。
もうすぐ3月、今夜にも もう一度 大きく膨らんだ白木蓮を撮りにいこうかと 考えている。
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- 2018/02/28(水) 08:47:59|
- 白木蓮
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勝島運河を散歩していた。
護岸に菜の花が咲き、早春の風景に季節は変わっていた。

菜の花まで2mくらい、絞りを利かせ撮影。

更に50cmくらい近づき、絞りを開けて撮影。
写真のフレーミング(構図、切り取りかた) そんなに種類は多くない。
大判カメラを使おうが、レンズを替えようが、
画家の道具だった「カメラ」には限界がある。
画家に許された自由度(創造性)ほど、
「カメラ」に自由はないと思う。
写真でも絵画でも被写体は必要。
しかし、画家にとって重要なのはモチーフ。
被写体の何に即発されたのかデッサンを重ねモチーフを確かなものにしていく。
やがて被写体を離れ、自分の構図、フォーム、色彩を作っていく。
しかし、写真は、その被写体から逃れることはできない。
すこし沢山 写真を見たり、撮ったりしていると、
うまいとされる構図に近づき、同じような撮りかたになる。
お手本を真似ているようなもの。
これ 創造的といえるだろうか?
絞れば 説明的、どんな場所だのかわかる。
背景をぼかせば、興味を持ったものが浮き上がる。
順光を選ぶか、逆光か、斜光を狙うか、
これらは、定型化された・・・・多分に技術的な事柄だと思う。
二枚目の写真は背景をボケるように撮影していますが、
撮影者の意図、何に感動して撮ったかわかりますか?
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たいしたことではありません。
どの程度ボケるものか、確認で撮ったまでです。
一眼レフやデジタルカメラなら、ファインダーあるいは液晶画面で
ボケ方(ボケ量)は撮らずとも確認できます。
レンジファインダーカメラはそれができない。
レンズに刻まれた被写界深度がガイドの役目、それを確認しながら
・・・・おそらくこうなるだろうと予想してシャッターを切ったまで。
多分に技術的です。
直感で撮ることも、情感で撮ることも 小生にはできない。
ちょっとおもしろいかなぁと思ったら、
カメラを向けてシャッターを押すだけです。
あまり創造的ではありません。
- 2018/02/27(火) 10:50:08|
- レンズの眼、カメラの眼
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いまや、フィルムカメラを使う人はまれ。
一眼レフに比べ機能も落ちるレンジファインダー・カメラはなおさらだ。
前世紀の遺物となっている。
デジタル全盛の時代、レンジファインダーにこだわり、ピントの差だの使えるかどうかなど、
大方の人にとって どうでもいいこと。関係ない。
以下は、老人のたわごと、寝言のようなもの。
興味ないかたは スキップしてください。
次回のブログあたりからは カメラ偏重、オールドレンズ偏重の記事は載せないようにします。
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望遠レンズは苦手という意識を払拭させようと、
Kievカメラ(コンタックスマウント)にコンタックスマウントの望遠レンズをつけて練習を始めた。
すると時期を同じくし、Nikon SPが故障する。
修理に出したが、手元にないとなると、
途端にSマウントレンズが気になり、
BessaR2Sのカメラでコンタックスマウントのレンズ使えないものかとテストしたくなってしまった。

興味がどんどん目先で変わり、ちょっと前のことを忘れてしまう。
これが老人ボケの始まりなのでしょう。
Jupiter-11 135mm F:4 をつけてファインダーを覗き距離をあわせる。
無限遠にピントはあると思ってシャッターをきったが少しピンボケだった。

なぜピンボケ?
Sマウントカメラとコンタックスカメラに差がある?無限遠では合ったはずだが・・・・

そこで カメラを三脚に固定し、350m程度離れた電柱を無限遠として再度ピントチェックを行なった。
(東京23区、区分地図に物差しをあて直線距離を割り出した。1:10,500 300mは28mmとなっていた)
平らな透明プラスチック(厚み0.4mm)にトレーシングペーパーを貼り、
トレーシングペーパーをフィルムの乳剤面と見立て、10倍のルーペでピントをチェックした。
無限遠では Sマウントレンズもコンタックスマウントのレンズも ピントは一致。
カメラを交換しても ピントは一致したので、
コンタックスⅡ、Ⅱa、KievⅡ、KievⅣと S型Nikon、BessaR2Sのフランジバックは実用上同じとみなしていい。
やはり 合っている。
しかもHelios-103 53mm F:1.8のレンズは、BessaR2Sと相性がよく、
1mの近距離から開放絞りでもピントが合っていた。
むしろS-Nokton 50mmF:1.5の 相性が一番悪い。狐につままれた感じ、風評はどうだったろう?
ネットで調べると、「合わないから使わないのが賢明」とか、「微妙に異なる」というブログをよく見るが・・・。

BessaR2Sの距離精度はそれほど高くない。基線長は物差しで計ったが、40mm以下 37mmくらいだろう。
ファインダーの倍率は0.7ということで、有効基線長はわずか26mm程度。
一方、コンタックス(Kiev)は90mmくらいはある。
ファインダー倍率も同じようなので、有効基線長は63mmくらいはありそう。
BessaR2Sは S-Nokton 50mm F:1.5を使うため作ったものではないことは明らか。
小生も 購入して装着したのはNikon SP。
BessaR2Sで使おうとは思わなかった。
有効基線長はわずか26mm程度のファインダーで 135mm F:4のレンズを使うこと自体が 判断ミスだったのだろう。
ピンボケになるはず。
Kievのファインダーで確認したら距離は60mくらいだった。

Bessaの姉妹機 L-マウントのBessaRにPAM-BRitar 105mm F:4.5を付け、ファインダーであわせず、200フィート付近にレンズのメモリをあわせて撮影した。ピントは合っていると思う(被写界深度内で)。

これは 無限遠にしてとってしまった前作。
ピンボケにはなったが、絵画的な写真になって、これはこれでよいと思う。
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以下は今回の計算結果。
ライカとコンタックスのピント位置の違いと、50mmレンズの被写界深度の計算結果を示します。
デジタルでも重要だと思うのですが・・・・デジタルで撮っている人、気にしている人少ないようです。
カメラがピントをあわせ、絞り、シャッターを最適な被写界深度になるよう自動で調整してくれているから、
意識しないのでしょうね。
面倒な・・・と思ったら 見ないことに。

ライカマウントとS型ニコンのフランジバックが同一として コンタックスレンズを使った場合のピントについて計算した結果。
基準の焦点距離をライカ、ニコン 51.6mm コンタックス 52.3mmとしたが、どうなんでしょう?
フランジバックは同一とみなしていいが、この基準焦点距離 本当かなぁと疑っています。
計算上のズレの計算値から 標準レンズでは f:5.6以上に絞れば使えることになります。
(実際のピントのずれはもっと少ないので、テッサーなら気にせず使えそう。
インターネットに載っているライカとコンタックスの焦点距離の差 もっと小さいのでは?)
さぁどうなのでしょう。
Nikon SPの修理が終わり戻ってきたらチェックしてみます。
- 2018/02/24(土) 12:17:44|
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1936年製のノンコートゾナー 50mm F:1.5のレンズを使ってみた。
散歩に持って行き 普通に使うなら 何の問題もない。

狛犬の鼻先まで約1.5m そこにピントを合わせたが、ほぼ合っている。
ネットには 微妙に異なるというが、具体例は示されていない。
フランジバックが違うというデータを載せたものもあるが、それではピンボケ写真。
メーカーのツアイスもニコンもこの件に関しノーコメント。
ユーザーが フランジバックが違うだの、
基準にした50mm標準レンズの実際の焦点距離が違っているとか、
距離リングの回転角が少し異なるといって、議論しているだけ。
定性的な議論は、本質をぼやかせ 時として誤謬につながる。
薀蓄を語るときは、心に留めて そうならないよう気を引き締めることが肝要だろう。
全日本クラシックカメラクラブの開示してくれた、標準レンズの変遷をまとめた報告書によると、
www.ajcc.gr.jp/AJCC_Kenkyu_Report_2017_05_13.pdf
ライカは51.6mm コンタックスは52.3mmとなっていた。
S型ニコンのレンズはライカと同じという伝聞・風評がある。
フランジバックは同一とし、
S型は51.6mm、コンタックスは52.3mmと仮定し、計算すると、
1.5mの位置では、4cm後ピンとなった。(前ピンではない)
f:2.8の被写界深度をどの程度に見積もればいいかだが、
許容錯乱円径を フィルムのネガ上で1mm当たり60本の線が判別できる長さとすれば、
(昔の基準では白黒2つで1本としたので30本/mmに相当 ツアイスの基準だったと思う、今はデジタルの時代、基準はもっと厳しくなっている・・・・と思うが)
後ピンに対しての許容は4.0cmとなる。
もし、
この仮定が真であれば、
標準レンズ(50mm)をf:2.8以上で使うなら、実用上コンタックスとニコンS型互換性ありと思っていい。
実用上問題ないかのチェックは、やはりNikon SPの修理が終わってからになると思う。

古いコーティングなしのゾナーレンズ。
御歳82だが、新しく製造されたBessaR2Sカメラでも なんの問題もなく使えます。
しっかりとした写りだと思うのですが、如何でしょう?
- 2018/02/23(金) 12:53:42|
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おそらく1937年製 ライカLマウント エルマーレンズ。
50mm F:3.5 戦前のライカカメラを使った人なら定番の標準レンズ。
10年ほど前 手に入れたもの。
写りはツアイスのテッサーレンズに似るが、
テッサーで撮ったものをエルマーですといわれても、
あるいは その逆でも 小生の「レンズの眼」では 区別がつかない。
エルマーのほうが、どちらかといえば、角が立たず、
しっとりした写真になるような気がするが・・・・問い詰められると、自信がなくなる。
人によると ライカのレンズとツアイスのレンズ 写真を見ただけで 区別できる人がいる(といううわさを聞いた)という。
小生は その域に達しようもない。

ニコンSマウントカメラとコンタックスマウントカメラの互換性、あるいはその違いをくだくだと検討していたら、
約50年間使い続けたシャッターレリーズが壊れてしまった。
大井町のLavi山田へ行って探したが、探し物はなかった。
もはやシャッターレリーズを使って長時間露光する人はいなくなったのかも。
散歩で武蔵小山へ行く。
足を伸ばして三宝カメラへいく。
お目当てのレリーズはあった。
中古品、新品はない。しかし、中古品は安い。手に入れた。
思わず ほかの棚も探していくと 小さなオレンジ色のフィルターを見つける。
これは・・・と思い、肩にしていたカメラのレンズにつけてみる。
Φ19mm、エルーマーレンズにぴったり。その場で購入し、そのままレンズに装着。

テッサーと同じ構成の4枚レンズ。
コーティングは施されていないが、逆光でもフレアーはあまりでない。

解像度はかなり高いと思うが・・・・

どうなんでしょう?
小生は満足しています。
御齢81歳のレンズ、小生よりお年寄り、尊敬の念しかありません。
- 2018/02/21(水) 21:38:48|
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S型ニコンの交換レンズで 85mm F:2と 135mm F3.5の製造本数は少ないように思える。
多くはコンタックス用、ときどきライカ・スクリューマウント(通称Lマウント)を
中古カメラ店の棚やインターネットのオークションに見る。
135mm F:3.5は一度 ヤオフクに出展されているのを見たことがある。
大概は鏡胴の距離リングに'C'の刻印が彫られている。
これはコンタックスマウント用。(Sマウント用は何も彫られていないと思う。実物を手にしたことないので)
終戦後まもなくの頃、使われていた高級カメラは ライカかContaxⅡだった。
カメラ本体に関しニコンは新参者、それほどS型カメラが使われていたわけではない。
国内販売より輸出が稼ぎの主体なので、ライカマウントやコンタックスマウントのレンズを作り、
売っていたと思う。
残念ながら Sマウント用の望遠レンズは持っていない。
f:8なりに絞ればNikon SPでも使えたが、絞り開放で使ったことはない。
85mm、135mmのレンズはKievにつけて使うことが多い。
Sマウントカメラでも使えるものか、もし不都合があるのならどの程度か、試してみた。
(Nikon SPを修理に出してから、急にこの望遠レンズのことが気になりだした。)

二本の木の幹にピントを合わせる。絞りをf:5.6とした。
幹に はっきりとピントは来ている。

後姿にピントを合わせた。絞りをf:2まであけたが、ピントは来ている。

最短の1m近く、2カット撮ったうち1カットはドンぴしゃりとピントが合う。
もう一つのカットは少しピンが甘いが、近くに同じ花があれば、「合った」と言えなくもない。

この描写力、Nikkor 85mm F:2 いいレンズだと思う。
BessaR2Sで使ってみたが、それほどの不都合は感じなかった。
少し絞りを絞れば実用上問題ないと思う。
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Nikon Sのレンズとコンタックスのレンズ 微妙にピントがずれるという話が ネットに流れている。
そんな話を無批判に信じていいものか?
だれだれが言っているから そうなんだというのではなく、
ちゃんとした根拠を明示した情報をネットに流すべきだろう。
ネットを検索していたら
こんなデータを発見。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/jimmayes/LENS_DATA.html
それによると S型ニコンのフランジバックは 31.95mm コンタックスは 31.75mmとなっていた。
0.20mmもフランジバックが違っていたら、全てピンボケ写真になるはず。
ニコンS用のS-Nokton 50mm F:1.5をコンタックスマウントのKievで使用しても、ほぼピントは来ていた。
微妙に異なるといえなくもないが、0.2mmも違っていたら、S-Nokton 全てピンボケになったはず。
このデータは違うだろう。このブログを書いた人の名誉を守るなら、記載ミスということでしょう。
この数字が独り歩きしたら、コンタックスとSニコンのレンズ
それぞれのカメラでしか「使えない」と判断してしまうだろう。
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C-Nikkor 85mm F:2のレンズ、Kievにつけて撮影すると、
全ての距離でf:2の被写界深度内でピントは合います。(当たり前のことですが、確認済み)
しかし SマウントのNikon SPにつけ ピントテストをしたことは まだありません。
修理が終わり手元に帰ってきたら テストするつもりです。
そうすれば フランジバックの件やピント合否の件 もう少しはっきりするでしょう。
でも、メーカーがフランジバックの長さや、基準にした標準レンズの焦点距離を公開してくれたら、
それで 終わる話なのですが・・・・
- 2018/02/19(月) 12:35:22|
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ニコンSマウントのBessaR2Sカメラでコンタックスマウントの50mm標準レンズ使えそう。
望遠レンズでも可能か試してみた。
その結果は・・・・どう解釈すべきか頭を抱えている。

最短の1.5mで撮影。
羽の文様にピントを合わせた。
意外に合っている。
コンタックスとSニコンの距離リングの回転角の差から、ピンボケになると予想した。
文様以外のどの部分にピントが来ているだろう?
前ピンにも後ピンにもなっていない。(ほぼ)合っている。

枯れ木の幹にピントを合わせた。距離計の読みは20m。
しかし、幹にピントは来ていない。むしろ後ろの木の葉や壁にピントが合っている。
後ピンだろう。

遠くの木とカラスの姿を撮影。距離計の指標は∞をさしていた。
画面全体ピンボケ状態。

もし、コンタックスとS型Nikonのフランジバックが同じなら、∞でピントは合うはず・・・・
この仮定は否定されてようだ。少なくともBessaR2Sとういうカメラでは。
ニコンSPの修理が終わり帰ってきたら、再度検討してみるか・・・・
50mmのTessarレンズで、無限遠にピントが来ていたと判断したが、
再度、詳細、BessaR2Sをチェックする必要があるだろう。
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Jupiter-11 135mm F:4 は
ソ連邦時代に作られたツアイスのゾナー(135mm F:4)のクーロンレンズです。
いいレンズ出す。
あまり散歩に望遠レンズをつけたカメラを持ち出さない。
過去のファイルを調べたら、2010年に撮影した写真を発見。
Jupiter-11 135mm F:4の名誉のため、コンタックス(実際はKievですが)カメラで撮った作例を載せます。


近距離で撮影。ピントOKでしょう。

10mくらいか。ピントはしっかりとらえている。


遠景もピントOKです。
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Bessar2Sで、なんでピントが合わなかったのか、寝ながら考えた。
コンタックスのTessar 50mm F:3.5を使ってテストしたときは、
無限遠の画像をトレーシングペーパーで受け 10倍のルーペで見て、合っていると判断した。
絞りはf:3.5なので、被写界深度は大きい。20mにあわせても合うところだろう。
しかし、135mmレンズ、f:4の被写界深度はかなり浅い。
BessaR2Sの距離計の有効基線長は短い。
135mm f:4の被写界深度に収まる距離精度はないだろう。
ピントが合わなかった原因(検討すべき可能性)はフランジバックだけでなく、
距離計の精度も 考慮する必要がある。
一概に原因をフランジバックの長さに違いがあると決め付けるわけにはいかない。
そんなことを寝ながら考えていた。
- 2018/02/15(木) 19:01:09|
- オールドレンズの密かな楽しみ
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数日前の夜 友達に会いに夜の銀座へでた。
友達も一緒なので、もたもたしていたら問題だ。
何事もなかったようにすばやく銀座の夜景を撮るならデジタルだろうと、
手振れ防止のズームレンズつきSONY NEX-5をもってでた。

記録方式はJPGのfineにして撮った。
撮影モードは カメラにお任せのPモード、ISO感度オート。
撮ったままのストレート画像です。
画像をPCのモニターで確認してびっくり。
これ写真に思えます?
デジタルの画像は綺麗だけど、「ゆらぎ」がない。
建設現場の塀は均質で滑らか、建物の線は ゆるぎなく真っ直ぐ、街灯はまるで絵に描いたよう。
アメリカのコミック誌に載る漫画のような感じに仕上がっている。
ちょっと非現実感がある。
撮素子に記録された0101の画像データを、カメラ内のコンピューターは計算し、画像に変換する。
どのようにノイズ処理するか、エッジを立てるか、色を割り振るか・・・・
その処理プログラムを作ったのはソニーの技術者(あるいはソニーの外注先)、その人(メーカー)の好みがでてくると思う。
これに満足したら、メーカー指導(主導)で撮っているだけになってしまう。
やはり、デジタルはレタッチソフトを使って画像を調整することが、
撮る側に残された選択の自由(自分らしさをだす)なのだろう。
・・・・しかしなんとなく 居心地が悪い。(撮影者側の裁量、こんなことしか残っていないのか・・・)

以下は、PhotoShopElement(PSE)に用意されているフィルター(沢山ある)から選び、画像処理をしてみました。
別に撮った画像を切り貼りして加工を加えたり、写っているものを消すような処理は一切行なっていません。
それでも使いよう、現実感のなかに非現実感を簡単に滑り込ませることができます。

カメラが自動で3枚 露光を変化させ撮影し、カメラ内で画像処理してできたHDR画像を さらにPSEのフィルターで処理した画像です。(写真はなんでもありにしないと写真表現は枯渇すると思うけど・・・・これ写真と呼んでいい?かなぁ。)


これもHDR+PSE フィルター処理しています。

カメラを腰の位置で固定、液晶画面を傾け、フレーミングを確認、シャッターを押すだけ。
明るさに応じISO感度を自動設定、鮮明に写るよう絞りとシャッター速度をカメラが決めてくれる。
操作に手間がかかるものを扱うほど、ボケ防止になると信じているので
露光計なしのフィルムカメラを勤めて使うようにしているが、
老眼になったのでピント合わせに苦労しています。
ピントを自動で合わせてくれる・・・・これは便利ですね。
- 2018/02/13(火) 10:42:34|
- デジタルで遊ぶ
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嘗ては「鷹の眼」と呼ばれたツァイスのテッサーレンズ。
コンタックスマウントの50mm F:3.5 ノンコートレンズをニコンSマウントカメラ BessaR2Sで使ってみた。
製造はレンズ番号から探したがはっきりしない。
1932年か1933年と推定、 「傷だらけのゾナー50mmF:2」より少し前に作られたことは確か。
いわゆるブラコン(コンタックスⅠ型)の時代に製造されたものだと思う。
なお、2つ前の記事で使ったF:2.8 Tessarは1936年製 コンタックスⅡ型になって製造されたレンズです。

最短の0.9mにピントを合わせ絞り開放のf:3.5で撮影した。
被写界深度内にピントは来ている。
ツアイスとニコンのレンズ、マウントの形状は同じでもピントは微妙に異なる・・・といわれたら
素直な人ならツアイス製レンズをニコンSマウントのカメラで使おうとは思わなくなる。
上から目線で(こんなに沢山知っているのだと)語りたいのだろうが、
その根拠が伝聞の引き写しにすぎないので、拝読する小生は、戸惑ってしまう。
こんなの信用できないと、学術誌だったらチェックが入って掲載できない。
根拠希薄な伝聞なら、事実か否かチェックする、あるいは裏をとってみようとするのが、理性だろう。
根拠が伝聞の薀蓄は、「ノイズ」だと無視すればいいのだが、
そんな薀蓄を語る人のブログが多いのは困ったものだ。(どうも それが人気ブログらしい)
目立ちたい、注目されたいというYouTuberと同じ心境なのだろうか、
品性・品格の問題かなぁ。
(なかにはごく少数ですが、しっかりしたブログもありました。こちらを読む人はすくないと思う。ちょっと専門的。)

古いテッサーレンズ、ノンコートだがレンズの枚数は4枚 内1つは張り合わせてあるので、反射する面は少ない。

昔は「鷹の眼」と称えられたが、現在のコーティングの効いたレンズほど解像度、コントラストは高くないかもしれない。
しかし、逆光にも果敢に挑戦し、画像を記録できています。(4枚3群のテッサー、Simple is the best.です。)
(ハレ切用のフード持っていないので、逆光でもフードなしで撮影しています。)
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凸レンズを使って外の景色を壁や紙の上に投影する。
そんな理科の勉強をしたのは小学校のころ。
合同、相似など幾何の初歩は中学生のころ習ったか。
中学の理科の時間だったか・・・・レンズ焦点の話、像がどの位置に結ぶかの計算を、
黒板に書いた図から、幾何の相似形、比例関係を使って教えてくれたことを思い出す。
それは、簡単な公式になった。
1/a+1/b=1/f
aは レンズから対象物までの距離、bはレンズから紙(映像が写っている)までの距離。
fはレンズの焦点距離。
この公式を使って、15年ぶり、エクセルを開き計算してみた。
無限遠では ニコンのレンズもツアイスのレンズも フィルム面でピントが合っているという事実(精度の問題だが、目視した範囲で正しい)として計算。
ニコンSカメラは 焦点距離50.0mmのレンズを基準にして設計されていると仮定した。
無限遠から1mの被写体まで レンズの繰り出し量はわずか2.63mm。
ツアイスのレンズはそれより0.20mmだけ長い焦点距離のレンズを基準に設計されていると仮定した。
すると無限遠ではあっているので、それをニコンSマウントのカメラに取り付けたら、
ファインダーを覗きピントを合わせると、bの値は、0.2mmだけニコンSレンズより長くなる。
bの値とf=50.2でaの値を求めれば、何処にピントが合った、どれだけピントがずれたか計算できることになる。
その結果は、1m(レンジファインダーのほぼ最短距離)の被写体でピントのずれはわずかに1cm弱。
ニコンの基準にした焦点距離(50mm前後だと思う)と、ツアイスの基準焦点距離の差が0.2mmであれば、
ほとんど無視していい。
もし、それ以上に差があるなら 近距離では ピントがずれる可能性がでてくる。
もし、合うか合わないかの検証するなら。
(1)ニコンとツアイスの50mm標準レンズの正確な焦点距離を測定すること。
(2)無限遠で両社のレンズは両社のカメラで焦点が合っているか否か
この2点の検証が必要だろう。
(1)については ニコン、ツアイス、コシナなどのメーカーに、そのデータはあるはず。
公開して欲しいが・・・・おそらく手の内を明かすことはない。
レンズの修理をする業者なら、測定している(あるいはできる)だろうが・・・そんな金にもならないこと、公表しないだろう。
誰か 実測したことある人いないだろうか?(4桁の精度で測定した。)
(2)は無限遠にピントを合わせ、写真に撮り、拡大して調べることでOKだろう。
フランジバックの長さは、レンズの鏡胴の長さで調整(∞出し)はできるので、本質的な事項ではないとおもう。
でも、コンタックスとニコンS、フランジバックの長さが同じなら、楽しい。
なにか 別の話が隠されているような気がする。
標準の50mmレンズは内マウントを使う。
それ以外の交換レンズは、外マウントのレンズを使う。
外マウントレンズでも、無限遠が一致するなら、
レンズの繰り出し量はレンズの鏡胴に刻まれている。
ピントが合う可能性は高い。
ここで場合に問題になるのが、
ニコンとコンタックスの距離合わせの回転角の差。
この差がなければ、両レンズ、自由に互換できるはず。
無限から0.9mまで270°くらい回転するが、
わずかにコンタックスの方が大きい。目測では数度の角度だが・・・・
近距離ではピント合わせの誤差となってしまうだろう。
望遠レンズを使った場合、そのずれはどの程度か、確認したいと考えている。
ブログのあやふやな薀蓄を真に受け、「使えない」と嘯くのは 抵抗感がある。
駄目と決め付けず、そのメカニズムを解明すれば、工夫でどうにか・・・・ならないかなぁ。
ひまだし、BessaR2Sにツアイスマウントの望遠つけてテストしてみますか。
--------------------------
考えの根拠は明快に示す。
小生の仮定に問題がある、あるいは この公式を使う妥当性があるか否か?
批判、錯誤の指摘を期待している。
議論を深め、批判し、検討するのが 真実にちかづく 唯一の方法。
なにも自説にこだわるほど 小生 若くない。
間違えたと判ったら、すぐ、自説は取り下げます。
それが サイエンス(科学)というもの。
カメラは科学を基礎にした最新技術で作られてきました。
- 2018/02/10(土) 11:52:45|
- オールドレンズの密かな楽しみ
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レンズ番号から1937年製のF:1.5ゾナーレンズと思われる。
コーティングは施されていない。
当時、フィルムの感度はISO:25が高感度フィルムだったろうから、
この明るいゾナーはマストアイテムだったと思う。(コンタックスを買えるのは大金持ちか政府機関)

S-マウントカメラBessa-R2Sに取り付けてテスト撮影をした。

最短の0.9mにして、カメラを前後してピントを合わせて撮影。
ピントのチェックだったので、絞り開放f:1.5で使用した。
ISO:25のフィルムでも 1/1000秒の高速シャッターが切れた。
ピントは合っている。まぐれで ピントが合ったのかもしません。
BessaR2Sの距離計の精度はそれほど高くない。
f:2.8まで絞れば、被写界深度内にピントが入る程度だと思う。

ピントを合わせた幹の辺りにピントが来ているので、ピントは合っていると思う。

ピントをあわせた夏みかんにピントが来ている。
意外と使える・・・・


実際使ってみて 使えるか使えないか 確かめればいい。
結果は、意外と使えるが結論。
距離計の精度はあまり高くないので、まぐれで合ったのかもしれない。
ピントがあうか否かの検証は、いざというとき使うNikon SPで撮ってからにしたい。
ブログに載ったコンタックスマウントとニコンSマウントの薀蓄記事。
玉石混交、確かな記事はあるが、多くの記事に埋まって目立たない。
不確かなことを確かめることなく、薀蓄を語る記事がおおいなぁとおもった。
出典の明らかでない「都市伝説」風の話でも、沢山出ていれば真実になる?
こんな記事にだまされ反応する人も多いのだろう。
もし、「微妙にピントは合いません」を納得してしまったら、
Sマウントカメラにコンタックスレンズをつけてみようかとは思わない。
どの程度合わないかの実例、エビデンス(証拠)を載せている薀蓄ブログは見つからなかった。
定性的(合う合わない)な話より定量的(無視できるか否か)なチェックが実際では重要。
- 2018/02/08(木) 15:30:22|
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Nikon SPを修理に出してしまった。
いざというとき使うのがNikon SPだった。
それが手元にないというのは、なんとなく心もとない。
もう一度 写真を撮ってみようと思い立った約14年ほど前、
Sマウントのサブカメラが欲しくなっていた。
2000年、ニコンはNikon S3を復刻した。 50mmレンズつきで50万円だったか・・・
高すぎる。
当時、中古でNikonS3を手に入れ、オーバーホールすれば15万円くらいで手に入ったと思う。
しばらくして、コシナがSマウントのカメラを販売した。
新品のSマウントカメラが手に入る!
どうしたものか悩んだ末、コシナのBessa-R2Sを購入していた。
手にし 使ってみたが、Nikon SPの操作性にはかなわない。
Bessa-R2Sは35mmレンズ専用のカメラになっていた。
今所有しているカメラでS-マウントカメラはBessaR2Sしかない。
Nikkor 50mm F:2のレンズも、修理工房に渡してしまった。
Sマウントのカメラを使いたい・・・・
こうなったら コンタックスの50mmレンズをつけて使ってみようとおもった。

ニコンSカメラのマウントはコンタックスと同じ。
戦前 日本光学(ニコン)にとってドイツのツアイスは仰ぎ見る先生。
日本光学の技術者はコンタックスのカメラを分解し、学んでいたはずだと思う。
ニコンSのマウントはContaxⅠのマウントを採用している。
実際 S-型ニコンのレンズもコンタックスのレンズも、どちらもカメラにも装着できる。
しかし、使えるか良くわからない。
ネットを調べると、憶測、根拠のない話が続く。
フランジバックの寸法はS型レンズもコンタックスレンズも 同じという人もいれば、
フランジバック寸法をブログに載せ、違う(つかえない)という人もいる。
寸法を明示するくらいなのだから、確かな測定データかと思ったが、自分が測定したデータではない。
伝聞データだった。
フランジバックは同じだが、距離リングの回転する範囲(角度)は少し異なっている。
焦点を合わせようとすると、繰り出し量が微妙に異なり、ピントが合わないという人もいる。
この場合無限遠ではピントは合うが、近づくに従い、距離の誤差を生じるということだろう。
ニコンの技術者、コンタックスの技術者、そしてコシナの技術者なら、
真実はどこにあるのか、正確に知っているはず。
素人の与太話でなく、はっきりさせて欲しいもの。
フランジバックは同じ、無限遠は コンタックスのレンズでも焦点は合っていたという 人のブログを読んだ。
小生もこの説に同意した。
手持の50mmゾナーレンズと50mmテッサーをこのBessaR2Sにつけ遠くの被写体に焦点を合わせ映像を見る。
シャッターはバルブ、レリーズを締めて開放のまま、フイルムの部分にトレーシングペーパーを付け画像を確認、
ルーペで拡大しピントが合っているか確認した。
目視だが(測定器による測定ではないが)無限遠のピントは合っていた。
コンタックスの50mmレンズをSマウントのカメラにつけても無限遠は合ったということ。
それだけが事実。
もし、レンズの焦点距離が両社で正確に一致(公差内で)していれば、
内マウントにつけるコンタックスレンズのピントは、
カメラにコントロールされているだけなので、正確に使える。(合う)ということ。
外マウントを使うレンズは繰り出し量が微妙に異なり、近距離でピントはづれるということになる。
また、もし、コンタックスの50mmレンズと、50mmのニッコールレンズに 焦点距離に少しの差があれば、
フランジバックは同じでない可能性はある。でもフランジバックを同一になるようレンズの鏡胴を調整しするのは容易だろう。
このばあい、近距離になるとピントはすこしづれることになる。)

使用したレンズはツアイスのテッサー50mm F:2.8 ノンコートレンズ。
製造番号から1936年製、82年前のレンズです。
フィルムはオルソ25 ISO:25の感度を使用した。
今となっては低感度フィルムだが、当時は高感度フィルムだったと思う。
こんな組み合わせで当時の人(一流、金持ち)は写真を楽しんでいたのだろう。
F:2.8では暗く 撮影できる場面が限られる、より明るいレンズが欲しくなる。
それを叶えたのがゾナー50mm f:1.5のレンズだったのだろう。
戦前 コンタックス用レンズでは 50mm F:1.5ゾナー、意外と多く製造されたようだ。
むしろ 廉価なテッサーレンズが少なかったようで、中古の価格、ゾナーと遜色ない価格が付いている。
コンタックスは 金持ちのためカメラ(ライカもそうだけど)だったと思う。
いまは、デジタルの時代。感度はフィルムの及ぶところを超えている。明るいレンズの需要はそう大きくない。

最短距離で撮影。
BessaR2Sカメラの距離精度は、Nikon SPと比べたら一段下がる。
ピントを合わせの誤差は大きい。
被写界深度の関係からf:2.8以上に絞れば、ピントはあっていると判定できるレベルになると思う。
数ミリのピント誤差(合わない)でも容認できない薀蓄好きな人もいる。
まぁどうにか合っている これでいいと、気にせず使うのもいいと思う。


- 2018/02/06(火) 19:09:11|
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皇居(千代田城)のお堀伝いに歩いたとき撮影したカット。

曇り空。時刻は午後3時を過ぎていた。樹の姿をシルエットで抜こうと露光を選んだ。
1939年製の古いゾナーレンズだが、ツアイスの古いゾナーレンズでは後期タイプに分類されるらしい。
戦前の製造だがすでにTコートされている。
最小絞りはf:11になっている。初期のゾナー 50mm F:1.5の最小絞りはf:8だという。
製造は1932年ごろか?Contax Ⅰ(通称:ブラコン)に付いたようだが、
未だ最小絞りf:8のゾナー見たこともない。
もしそんなゾナーを中古店の棚で発見したら・・・・どうするだろう?
小生の掌に移動することになるだろうか?
このゾナーを最小のf:11まで絞って使用すると、時として四隅が黒く欠けてしまう。
絞るとイメージサークルが小さくなり、f:16以上絞ることは駄目とツアイスの技術者は判断したのだろう。
最後期の50mm F:1.5ゾナーでは、最小絞りはf:22になる。
硝材の進歩、設計法の改良が それを実現したと思う。

空を意識して露光を選ぶなら f:11/500秒。部屋の中を意識するなら露光はf:2.8/500秒。
中間の露光を選び撮影。
軟調な(A)現像液で現像。
白とびもさせず暗い部分も潰れない豊かなトーンのネガを作るのが、写真を始めた頃の流行だった。
いまは どうなのだろう?

逆光だが、光が滲むことない。
薀蓄を傾ける人からみたら「××レンズ」だろうが、小生は満足している。

お堀の氷が輝いていた。
逆光を恐れるオールドレンズではない。
一枚撮影した。
- 2018/02/04(日) 18:43:23|
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昨日の雪は地上に落ちるとすぐに溶けてしまったが、
1週間ほど前、東京に降った雪では、少しの積雪があった。
そのときの記録写真。


朝、カメラを持って外へでた。
とりあえず 戸越公園を目指す。

地面に落ちた雪は地熱で融かされ薄くなる。バイクの荷台に積もった雪のほうが融けないだろう。
たいした量の雪が降ったわけではないようだ。
しかし、渋谷駅は帰宅する人のラッシュですごかったと TVのニュースは伝えていた。
そのとき仕事の関係で、娘は四谷にいた。
山手線に乗りかえ、渋谷の駅を通過したときは9時を過ぎていたが、
いつもは座れないのに、座って帰ってきたという。
雪の情報は聞いていたが、あまり気に留めていなかったようだ。
帰宅困難にはなりたくないという心理に駆られ、一斉に駅に殺到したので、大混乱しただけのことらしい。
雪が降る予報は数日前より出ていた。TVでは盛んに、交通機関に与える影響を予想し放送していた。
それが 引き金になったことは確かだろう。
「混乱を避けるため、情報は開示しない」ほうがいいだろうか?
そうは思えない、情報は開示が原則。
その判断は、個々の人が負うべきだと思う。

左角に「ゆたか保育園」がある。お母さんは子供たちに早く来るよう促すが・・・・
子供にとっては すばらしい経験。天からの贈り物にはしゃいでいる。
左の建物は「ゆたか図書館」 小生のいきつけの図書館です。
利用者は年寄りの男性が多い。
転ばないよう職員が入り口の除雪をしていた。

木の葉の上にのった雪が溶け、雨のように降り注いでいた。
光る雨粒を捕らえようと、シャッター速度を遅くしたが、イメージしたようには撮れない。
近づいてしゃがみ、敷石に落ちる雨粒の作る文様をアップで撮影したら、
少しはましな写真がとれるかも、しかし、髪の薄くなった頭には酷というもの。
軟弱な老人、こころざしが低く、そこまでする気にはなれなかった。
- 2018/02/03(土) 11:21:55|
- 散歩
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PAM-Braitarレンズの最短撮影距離は2mほど。
それでは蕾をアップでとることはできない。
ソ連製ライカLマウントレンズInduster-50(固定鏡)のはかま部分を取り外し、
エクステンションチューブとして使用してみた。
これによりPAM-Britarの最短撮影距離はほぼ1m程度になった。(3年ほど前 ライカスクリューマウントのレンズを使った接写の実験をしている。「写真の技法」のジャンルにその記事がある)
これで 望遠マクロとして使用できる。

画像の記録はRAWとした。
絞りはf:8に固定(画質をあげる為)、手持撮影なので シャッター速度は1/500秒以上にしたい。
感度をISO:1600にあげた。
低感度のほうがノイズはすくないが、手ぶれも怖い。NEX-3で使える感度はISO:1600が限界だと思っている。絞り優先のモードで撮影、そのままRAW現像しJPG変換した。
蕾の色調は見たときの印象に近いように思える。

RAW現像で色温度(ホワイトバランス)を4800°Kに設定してJPG変換。
枝の色調は見たときの印象に近い。しかし、蕾の色の印象が違っていた。
黄色味が強すぎる。自分の印象にあわせるならレタッチソフトで調整する必要があるだろう。

弱い午後の陽が当たっていた。
白木蓮なのだから、綿毛を白くさせようと色温度を下げていく。するとモノトーン写真のような画像になった。
更に下げると、全体に青みが入ったが、幻想的な美しさというわけでもない。

印象は、サイアノタイプ(青写真)に近づいていく。
現像ソフトを動かすのは人間。
画像データが楽譜なら、現像ソフトを使うのは演奏にちかい。
しかし、奇をてらっただけの演奏は動機不純でしょう。
いい演奏にはならないと思う。
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デジタルカラーで撮るとはどういうことなのか、まだ良くわからない。
RAW現像とレタッチソフトを使えば、かなり自由に 画像の印象をコントロールできる。
一部問題になっているYouTuberのように 目立ちさえすればいいという人もいる。
さも自然の瞬間を捉えたような演出をしたり、
画像を加工し決定的瞬間を捉えたような画像も作ることもできる。
しかし、目立ちたいからと作られた画像には、作った人の貧相な心も写ってしまう。
写真は撮る人と見る人の関係で成り立つ。
観る人の感性・知識・見識が、写真を撮る人の感性・知識・見識にフィードバックされる。
写真を作ることを否定はしない。
でも デジタルになり強力な道具を持った以上、
使う人とそれを見る人の見識が厳しく求められるのだろうと思う。
(写真は撮った人の見識表明のようなもの。
どうすごいでしょうと 作者の魂胆ありありの作った画像は、
キャッチーであってもすぐ厭きる。その画像は嫌味なだけ。)
小生がデジタルカメラオンリーになったら、
嘘写真ばかりつくるような気がする。
恥ずかしいかぎり。
まだ、デジタルへ移行する勇気は・・・・出てこないなぁ。
- 2018/02/01(木) 12:36:04|
- 白木蓮
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