西小山の八幡神社に上ると、摩耶寺の墓地が眼に入った。

神社を抜け、坂を少し下ると「哲学者の道」の分岐点に出る。
この小道を下れば、麻耶寺の境内に入っていく。

ここまできたのだから摩耶寺詣でをしようと、
一歩入った瞬間、何かが聞こえたような気がした。
異次元の空間に迷い込んでしまった感覚を覚えた。

墓地に入る。
遠くに昭和医大の病棟が見える。
何の変哲もない光景が広がっていた。
錯覚あるいは空耳だったのか?

・・・・ふと振り返ると、そこに抜け殻があった。
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けしきは見えず蝉の声・・・でもあるまいと思う。
これは単に起承転結を意識して4枚写真を並べただけ。
他意はない、暇つぶしです。
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- 2017/08/31(木) 15:33:40|
- ある場所、ある瞬間
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女性の長い黒髪には魔力がこめられてる。
思わずカメラのシャッターを切っていた。

めったにしない撮影法。
カメラの位置は腰の位置、ノーファインダー撮影。
50mmレンズは使い慣れているので、どの範囲が写っているか、予想はできる。
予め、絞り、シャッター速度、それに目測で距離をあわせておき、シャッターを切ればいい。

この撮影法、撮影しているかどうかわかりにくいので、盗撮向き。
そこが気持ちの上でブレーキがかかっている。
それで、ほとんど使ったことはない。
むしろ、堂々とファインダーを覗き、シャッターを切ったほうが潔い。
長い髪の魅力か、続けざまに2カット撮影していた。
もし、ファインダーを覗きフレーミングを確認して撮影していたら・・・・カメラは眼の高さ、縦位置で撮っていたと思う。
ノーファインダーの盗撮法(?)だと、カメラの高さは腰の位置、横位置で撮影することになる。
ブログ・サーフィンし、街で人物をスナップ撮影する人ブログを見ると、
視線が腰の位置にあるものが多い。
横位置のフレーミング、ノーファインダー撮影しているんでしょう。
カメラは、眼前の被写体を単に記録するだけの一方通行ではない。
撮影者の対象物に向かう姿勢・品格・知性まで写されてしまうことがある。
「どうだ上手いだろう」とうぬぼれた時、同時に己の醜態(内面)を晒すような行為になることもある。
ある意味、恐ろしい機械だと思う。
- 2017/08/29(火) 11:50:14|
- 人物 ポートレート 踊り
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6月の下旬、本を貸してもらった。
そのとき そっと盗撮。
7月 その本を返すとき、撮った写真を渡す。
よく撮れていると言ってくれた。
気をよくし、後日、ポートレート撮らせて貰えないかとメールする。
すぐには返信はなかった。
8月初めにメールが来る。
お姉さんと、中国を旅行していたという。
また、すぐ日本を発ち、今度はアメリカに住む妹家族の元に行くという。
しばらくは会えないという内容のメールだった。
ポートレートの件については、なんにも触れていなかった。
ようやく連絡が入った。
帰国したという。
先日会ったが、中国のこと、アメリカのことを 話すだけ。
結局、ポートレートの話はできずじまい。
それでも、カメラを向けると、手を伸ばしてくる。

手首に傷テープ(バンドエード)が貼られていた。
擦り傷が2つ ついている。
転んで擦り傷を作ったという。
まさか、夫婦喧嘩でもあるまい。
傷テープにピントを合わせ、撮影していた。
バンドエードを見たら、撮影のお願い、言い出せなくなる。
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ポートレート撮影の件は、改めてメールし 許諾を得るつもり。
この写真、
ブログに載せる許可を貰っていないので、トリミングしている。
却って、画面がすっきり。
意味深になった。
- 2017/08/28(月) 20:53:14|
- ある場所、ある瞬間
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立会川の河口近くで大きな樹を見た。

今は、ほとんど暗渠となり 立会川の姿は消えている。
河口近くのこの区間で、川は姿を現す。
嘗て太古の昔、流域には鬱蒼とした林が広がっていたのだろう。
その記憶を呼び覚まそうとファインダーを覗く。
ほとんど不可能、東京には確かに空はない。
このフレーミングしか思いつかなかった。
奇妙な空間の中にしか、武蔵野の大地の樹は存在しないのかも・・・
- 2017/08/27(日) 09:28:37|
- 映し出された世界
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何で このレンズを 「傷だらけのゾナー」と呼ぼうと思ったのか?
ゾナーの名、おそらく ドイツ語のSonne (ゾンネ)太陽(の光)が元だと思う。
Sonneは女性名詞。明るいイメージを発つ。
しかし、前玉のレンズは拭かれた痕が残り、擦りガラス状態。
これは美しくも薄倖の女性(娼婦)のイメージではないか?
「汚れちぃまつった悲しみに・・・・」というフレーズが口を突く。
汚れたのは読み人でない。
彼の恋人、そこに寒い小雪がふりかかっているのだろうと・・・・勝手に解釈している。
このレンズ、薄倖の女性に違いない。

「汚れちぃまつった悲しみの眼」からみたら、
光輝く健康的な向日葵も、こうは見えないだろうか?
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PC上のモニターで 画像を見比べていら、
妻が通り過ぎるとき、この画像をみて、面白いという。
写真というより絵画だねと言う。
写真に独自な表現は なかなか難しい。
ゴッホの「向日葵」のような その人しか撮れない(描けない)写真なんてないよ。
こんなの簡単に、まねされちゃうさ・・・と答えていた。
- 2017/08/25(金) 20:40:02|
- ひまわり
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一周間ほど前、向日葵は直立し、手の届く所にはなかった。
青空をバックに撮ったところで、ありきたり写真になる。
何の面白みもないと、通り過ぎていた。
一週間後、同じ道を歩いていたら、向日葵はうなだれ、手で触れるほどになっていた。
花の色は移りにけりな・・・でもあるまいが、ちょっと心引かれた。

ゴッホの「ひまわり」の絵のような、
その人独特の向日葵を撮ることできるだろうか?
向日葵の撮影スポットはインターネットで探し出せる。
マクロでアップ、広角レンズでパンフォーカスを狙う、
仰角にして青い空をバックに撮影する・・・等々
撮影方法も調べれば、いろいろなアドバイスを、簡単に受けることができる。
作例に従い撮れば、確かに綺麗な写真になる。
だけど、それは誰かが既に撮った写真、真似して何が面白いのだろう?
このカメラマンは、向日葵に何を見ているのか?
何を訴えたいのか?
なにか新しい視点の発見があるのだろうか?
そんな気持ちで写真を見つめてしまう。
狙いの不明な(真似て)綺麗なだけの写真は、面白くもないし、
撮ったカメラマンの品格を疑ってしまう。
できれば、映画ひまわりを暗喩するような
綺麗すぎて物悲しい向日葵を、いつかは撮ってみたいとは思う。
そのためには、(直感ではない、)
試行錯誤し、新しい視点の発見を模索しながら撮影すること。
それがなかったら撮られる向日葵にも失礼なことだと思う。
- 2017/08/23(水) 12:30:26|
- ひまわり
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もう50年以上前の話だが、
プロの使うカメラを使えば、プロのようなすごい写真が撮れると勘違い、
なけなしの金を集め、足りない分は月賦にして、
当時 最高峰といわれたNikon Fを手に入れた。
実際使ってみると、そう簡単にすごい写真が撮れる訳ではない。
しかし、上手くなれば(練習すれば)、きっと すごい写真が撮れる違いないと思っていた。
これは ほとんど信仰のようなもの。
安いカメラで撮っても結果が同じでは、高いカメラを選んだ自分があまりにも惨め。
俺の判断に間違いはないと、ちょっとした画質の差を見つけては喜び、
Nikonだから撮れたのだと言い聞かせる自分がいた。
ライカでなければカメラじゃない。いやニコンが良い、
あるいは、キャノンだ、ペンタックスだ・・と、一種のブランド信仰がある。
ちょっとした違いがあればそれでいい。
高価な買い物をした自分を納得させ、
俺は××を使っていると、自尊心をくすぐられたいから・・・・。
かなりスノビッシュだったと思う。
ライカ スクリュー・マウントの 50mm F:2レンズを 何本か持っている。
今となっては、どれを使おうが、描写力にほとんど差はないこと、
気づいているのに、それでも、それ(レンズ)を使い分けしようとする自分がいる。
馬鹿ですね。

一世を風靡したライカのズミクロン、空気まで撮れるがキャッチフレーズ。確かに 解像度の高いレンズ。
でも撮ってみて、ほかのレンズとそう変わりはない。
写真表現の奥底にまで、レンズの違いが 及ぶものか?
レンズに好き嫌いはあっても、良い写真はレンズの味などに頼っていない。

1947年製 日本光学のライカ・LマウントNikkor 50mm F:2 、戦後、民生用に転換し最初に作ったゾナータイプのレンズ。
沈胴タイプのレンズで珍しい。
大きく引き伸ばし、画質を比べると、戦前の沈胴 ツアイスのゾナー50mm F:2レンズと同じようなボケ方をしていた。

旧ソ連邦で作られた、ツアイス・ゾナーのクーロンレンズ。

ネガフィルムを 約1300画素でPCに取り込み、画素原寸大で 画像を一部を切り出し、比較してみた。
ズミクロンはガウスタイプのレンズ、NikkorとJupiterはゾナータイプのレンズ。
レンズに収差の違いはあるはずだが、ほとんど見分けつかない。
大伸ばしし、細部をチェックすれば、ぼけかたに違いを発見することはできるだろうが、
それが、写真表現の根本的な差となって結びつくだろうか?
レンズの差など、写真表現の深いところまで 関係しやしない・・・・
適切なフィルムを選定し、現像液を選び、表現にあわせ現像操作をする。
ネガから画像をいかに紙の上に作っていくか、暗室作業のほうが、重要だろう。
そして、最も大きいファクターは、撮影者のカメラ・アイ。
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今回使用したカメラとレンズです。

ライカのスクリューマウントの50mm F:2のレンズは、これ以外にSummar とSummitarを所有している。
物好だなぁと思う。レンズの味など、ほとんどわからないのに。
- 2017/08/21(月) 15:41:23|
- レンズの眼、カメラの眼
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夏の日の忘れ物。

遠い昔の、子供の頃の記憶が蘇る。
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何も変わっちゃいない。
今は、銀塩カメラで遊んでいる。
- 2017/08/19(土) 08:12:04|
- ある場所、ある瞬間
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「行く先」




東急・大井町線、下神明駅付近で撮影した写真を探し、
フィルム、レンズの焦点距離、絞り効果、フィルター効果を勘案し4枚選んでまとめた。
勿論、起承転結を意識している。
- 2017/08/18(金) 07:19:29|
- 散歩
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東京は雨の日が続いている。
外出できず、毎日、ソフトフォーカスまがい(風)のフィルター開発で撮影した写真をチェックしている。
しかし、コントラストの低い光の滲む写真ばかり見ているといささかうんざり、飽きがきていた。
この画像をクリックして見たとき、意外と新鮮に思えた。
フレーミングに特別凝ったことはしていない。
使い古された(いつもの)、当たり前の構図で切り取った、と記憶してる。
主役はベンチに座る二人。
そこには穏やかな空間が広がっていた。
これ以上近づいて撮ることは憚れる。
公園の、この瞬間の雰囲気を記録すべきだと・・・・感じていたのだろう。
ピントは中景の樹に合わせていた。
柔らかな光が空から降り、明るくなった瞬間を待ってシャッターを切った。
f:4ならベンチは少しout of focusになる・・・。
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コントラストの低い、ノスタルジックな写真は、ちょっとあればいいということだろう。
ピクトリア・フォトの時代は既に過ぎ去っている。
何枚かの写真を見ているとき、
その中に一枚、昔の記憶のようなノスタルジックな写真が混ざっていれば、
眼をひき、写真全体のスパイス役になる。
ノスタルジックな写真を作るのは、写真表現の一つ、全部ではない。
上手に使うべきということだろう。
- 2017/08/17(木) 12:58:23|
- ある場所、ある瞬間
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1933年製造のコンタックスⅠ用ゾナー50mm F:2レンズ。
後ろのレンズに擦り傷はないが、前のレンズには細かな擦り傷が無数についていて、
まともな撮影には不適。ジャンク扱いで安く店頭に並んでいた。
「傷だらけのゾナー」と呼んで 時々使っている。
絞り開放では、画像が滲むが、絞ると段々と鮮明な画像になり、デジタルカメラで使うと、
角の立たない、色のりのいい写真を撮ることができる。
P-フィルター③との組み合わせで撮ってみた。

SC-Skopar 35mm F:2.5のレンズでもこのレストランを撮っている。
それに比べれば、電球の滲み方は大きい。
コントラストの低い画像だが、
右のビルの壁のタイルや電線はしっかり撮れているので、解像度そのものは、かなり高い。

秒撮スナップ。
8月10日 午後4時ごろ、大井町にてスナップ。
右の線路の上を東急・大井町線の電車が走っていた。
ファインダーを構えたが、すぐカメラを下げたので、
撮られたと気づかなかったでしょう。
秒撮のスタイルです。
この瞬間の記憶として撮ってしまいました。

レトロな感じに撮れています。
P-フィルター③をつけると滲みとザッラとした粒状感が更に強まる。
ポートレートでは滑らかな画質にしたい。
ちょっと使いにくい。
もし粒状感がつくなら特殊な効果を狙った撮影になる。
もっと銀粒子の細かなフィルムで撮影したらどうなるか?
現像液も、粒状感を防ぐ組成に改良する必要があるだろう。
試してみたい。
- 2017/08/16(水) 11:34:46|
- レンズの眼、カメラの眼
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コンタックスマウント用 Nikkor 85mm F:2をつけP-フィルターの効果を試してみた。
このレンズは、朝鮮戦争の取材に訪れたライフ誌の専属カメラマン、ダンカン氏に
三木淳氏が紹介したことから知られるようになったという。
ダンカン氏は、Nikkor 85mm F:2で撮られた高精細な画像に驚いたという。
朝鮮戦争の取材に、さっそく持ち込み、前線の様子を撮影し、ライフ誌の紙面を飾ったことで伝説となった。
そう朝日カメラのコラム、「ニッコール千夜一夜物語」に記載されていた。(ニコール・クラブ誌?だったかも)
ちょっと眉唾の話だけれど・・・・
ニコンはゾナータイプのレンズの設計の仕方を、戦前ドイツ人技師を招いて、習得している。
キャノンに供給したライカマウント 50mm F:2 レンズは ツアイスのゾナー50mm F:2レンズと瓜二つ。
あまりの高性能に、ツアイスからレンズを買い、日本光学で組み立てているだけではないかという憶測を生んだほど。
この85mm F:2のレンズの写りも、ツアイスゾナー85mmF:2と見分けつかないくらいよく似ている。
ダンカン氏が、日本光学製ゾナータイプの85mm F:2を見たなら、
すぐにどう写るか理解し、興味はもっただろう。
当時、ツアイスでは、ライカマウントのレンズを作っていない。
好事家、金持ちが 手持ちのコンタックマウントのレンズを、ライカマウントに改良して使用していた。(おそらく)
カメラマンなら、ライカのカメラにツアイスのレンズをつけて撮りたいと夢見ていたはず。
知った瞬間、欲しがり、日本光学の工場へ見に行くだろう。
それに、ライフ誌に掲載された写真にNikon 85mm F:2で撮りましたという記載が載るだろうか?
記事の後ろに 撮影カメラマンの名前は記載されるだろうが、重要なのは撮影場所と日時。
どんなカメラで撮ったか、レンズは、フィルムはなどと記載しないだろう・・・・と思う。
(当時のライフ誌を図書館で探し、チェックすべきだろうなぁ・・・エビデンスのない話は 与太話です)
「あ、これは Nikkorレンズだ」と気づいたのは誰?
口コミで広がった(広げた)ような気がしてしまう。
話を面白くするための作り話のような気がしてならない。
しかし、朝日カメラの記事のほうが話としては面白い。
それに、ライフ誌のお墨付きがあったほうが、宣伝効果は大きい。
すこし不自然だと感じるのですが、真相は、どうだったのでしょう?
まぁ伝説になるだけあって、
今でも通用するいいレンズだと思います。

解像度の低下はほとんどないけれど、コントラストの低下を感じます。
角の取れた柔らかな描写になりました。

なんとなく レトロ調。


縦位置フレーミングは、小生の癖のようなもの。
気にしていたのですが、長いレンズだと、縦位置ばかりになってしまいました。
- 2017/08/15(火) 10:57:29|
- レンズの眼、カメラの眼
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ポートレートとるなら少し長いレンズがいいだろう。
コンタックスマウント(Kievのマウントでもある)のレンズは 85mmと135mmを持っている。
まず コンタックスのクーロンレンズ Jupiter-11 135mm F:4 でテスト撮影。

逆光気味なのでもう少し水滴が滲むかと期待したが、それほどでもない。
滲みはこの程度で充分だろう。
角の取れた眼に優しいボケ方をしている。

P-フィルター③の効果だろう全体にコントラストは低下しているが、その分柔らかな画質になっている。
解像度の低下は少ないように思う。

空の電線を撮影。
都会の雑然さ、猥雑さ、異様な姿を伝えようと、電線や電信柱を黒く抜いた写真を良く見る。
白黒の対比の強い写真は、確かに眼をひく。空まで暗く落とされると異様さが更に増す。
しかし、同じような写真ばかり見せられると、この人もかよという気になる。
デジタルになり、カメラの設定(HCB&Wモード)とレタッチソフトのおかげで、
光と陰を強調した異様な雰囲気の写真を(簡単に)作れるようになってきた。、
そのことが判ってきたので、表現の安易さを この種の写真に感じてしまう。
これは、ごく普通の 何処にでもある ごく当たり前の電信柱を、ごく普通に撮影、
P-フィルター③の効果を確かめるテスト撮影をしました。

咄嗟のスナップ撮影。
角が立たない柔らかな描写力、ポートレート向きのフィルターでしょう。
135mmレンズとの組み合わせがいいのかも知れませんね。
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起承転結を意識して、4枚選んでみました。
- 2017/08/14(月) 10:22:51|
- レンズの眼、カメラの眼
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自製した薄曇プラスチック・フィルター③の効果を、35mmレンズで試し撮りしてみた。
使ったフィルムは Retro赤外400S 写真の撮影データにRetro80Sと記しましたが、間違えです。訂正します。

時々 雲の切れ間から日が射すが、このときは曇っていた。
空からのやや逆光気味の柔らかな光線の状態。
JR大井町のプラットフォーム上の道から撮影した。
左を走るのは東海道線、止まっている電車は、京浜東北線です。
昔懐かしいぼんやりと不鮮明な写真になってしまった。

まだ準備中。そこへ女性が一人、中の様子を伺う。
電灯は点灯しているので、もうすぐ開店。
電球が明るく滲んでいる。このフィルターの効果でしょう。

明かるい空からの光に画面全体が滲み、コントラストが下がっている。
レンズは 最新のコーティングがなされたコシナ製 SC-Skopar 35,mm F:2.5、
フィルターをつけなければ、コントラストの効いた明瞭・明快な写真になったと思う。
コントラストは下がったが、解像度はそれなりにあり、背景の文字を読み取ることはできる。
その辺りが、安価なオールドレンズとの違い。解像度そのものはかなり高い。
でも なんだかレトロ調の写真になった。

逆光で撮影。強い空の光を受け、ボーと霞む。
もし、フィルター無しで撮影したら、
優秀なSkoparレンズです、からっとした空気感が出てしまったでしょう。
P-フィルター③の効果。
日本の夏の蒸し暑さを表現できた、と言いたい所ですが・・・・
今一かなぁ。
- 2017/08/13(日) 10:47:24|
- レンズの眼、カメラの眼
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振り返るとカップルがいた。
蓮の花より、アトラクティブ、思わず ファインダーを覗き、シャッターを切っていた。

秒撮。
こちらに視線を向けても、
撮っているのか、撮らなかったか、判断はつかなかったと思います。
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ポートレート写真を撮りたいと思っているので、
こんな行動に出てしまったのか・・・・
観光客だろう。
外国のかたかも。
スタイルのいい、フォトジェニックな女性でした。
- 2017/08/12(土) 12:31:41|
- 人物 ポートレート 踊り
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日差しはなかったが、蒸し暑い。
不忍池の畔までくると少しは涼しくなった。
蓮の花を撮るなら、早朝の光を上手に使うのが、定番の撮り方。
時刻は午後3時頃。花は既に閉じていた。

早朝がいいと分かっていても、早起きしてまで花を撮ろうと思ったことはない。
美しい花を、美しく撮る。
そんな、当たり前のことをして 何が楽しい?
単に美しい花が撮れただけ。
美しいのは花、写真が美しいわけではない。
同様の写真は、既に誰かが撮っている。
新鮮味無し、陳腐なだけだろう。
だれも気に留めない花を撮り、
誰もなしえなかった写真表現ができていれば、美しい写真と言えるけど・・・・
感性の鈍い人間には難しい。そんな発見できないなぁと思う。
蓮の花は閉じていた。おまけに光線の具合もあまりよくない。
単に試し撮りです。レンジファインダーカメラの限界、約1mまで近づき撮影した。
オールドレンズ ライカのSummitar 50mm F:2のレンズ描写力が知りたかったから。
フィルムはRetro80S 銀粒子の細かなネガを得ることができます。
定番の撮影地で、定番のフレーミングで 撮影してみました。
Summitar なかなかいいレンズです。
こんな写真も たまには撮ります。
- 2017/08/11(金) 15:50:24|
- ある場所、ある瞬間
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目黒川 河口近く、遠くを東海道線が走っていた。

暑くなった。
生命活動が活発になることは、良いことだろう。
しかし、同時に川底でも発酵が盛んに起きる。
すると不都合な事実も面前に・・・・
ヘドロが川面に浮き上がっていた。

陽の光を反射して、黒いヘドロも一瞬美しく輝いていた。
どう受け止める?
美しくだまされたいなら、眼をそむけるしかない。
まったく問題はない、知らない、記憶にない、記録にはない・・・・・と、「不都合な事実」に触れないのがいい。
- 2017/08/10(木) 10:42:01|
- ある場所、ある瞬間
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本郷通りを横切り上野へ向かう途中撮影。

撮影に他意はありません。
大きな荷物を運ぶ人に出くわした。
これが都会なのだと思い、一枚シャッターを切る。

続けさま、大きな旅行かばんを引く人に出会う。
外国の方らしい。
これも、都会の風景。
本郷辺りに手ごろなホテルでもあるのだろう。
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レンズはライカのSummitar を使用した。
コーティングされているので、きわめてシャープ。
その後 伝説となったSummicronへと置き換わるが、
使ってみると、遜色ない写りだと思う。
これは好みの問題だろうが、ボケ方が眼に優しい。
- 2017/08/09(水) 11:27:25|
- ある場所、ある瞬間
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夏になると、公園の噴水(ミストクーラー)が動き出す。
日中 毎時15分間ほど作動するようだ。

去年より水滴が細かくなったような気がする。
P-フィルター③で撮影した。
水滴が滲んでいる。
違ったフレーミングもありだろう。
噴水は、夏休み中稼動する。
もう一度来て撮影するつもり。
- 2017/08/08(火) 17:43:53|
- ある場所、ある瞬間
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自作フィルターの撮影結果をまとめ、写り具合の比較検討を行っている。

ピントは合っていると思うのだが、写真と思えない画質になってしまった。
絵画調?とポジティブに考え、更にフィルターの改良を行ってみる??

9日後プラスチック・フィルター②を調整し、同じ樹を撮影した。
絞りはf:2.8と開けている。
すこし滲んだ感じになる。
輪郭から角がとれ、眼に優しい。・・・・求めていたものに近いと思う。
点光源(木漏れ日)は玉ボケになっていた。

ライカ、Summitar 50mm F:2のレンズを使用。
戦後、1951年製なので、古いとはいえコーティングが施されている。
フィルムもより粒子の細かなRetro80Sを使用した。
フィルターは、レンズ保護用にUVフィルターをつけている。
絞り開放で使用したが、しっかりとした描写力を示した。
古いとはいえ、写りは今も一級品だと思う。
木漏れ日は玉ボケになるが、
ぐると回る感じになるのは、古いF:2ライカの特徴でもあると思う。
- 2017/08/06(日) 17:23:34|
- レンズの眼、カメラの眼
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赤外線フィルムをカメラに詰めて近所を散歩した。

普段眼にするなんでもない風景が、異なった世界に変貌する。
眼で見、そして理解した世界と、赤外光でフィルムが記録した世界の違い。
眼はいったい何を見ているのだろうか、不確かさを感じてしまう。

ハイキーな明るい午後の公園がそこに出現する。
隣は何をする人ぞ??

赤外光に強く反応(反射)するものがないと、普段見慣れた硬調なトーンの写真になる。

撮影したのが約一ヶ月ほど前。まだ紫陽花の花が残っていた。
紫の紫陽花でしたが、葉を含め白く写っていた。
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使用したカメラは1951年製のKievⅡ、
レンズは1983年製 Helios-103 53mm F:1.8 いずれも旧ソ連邦ウクライナのキエフで製造されたもの。
いいレンズだと思う。
10年ほど前に購入した。2000円くらいだったと思う。
コーティングが弱いという指摘もあるが、そうは思えない。
レンズにブルーやグリーンの色がついていないのでそう思うのかも知れない。
レンズの色は、ほとんど無色(白色の反射)。
ただし、開放絞りでは、ハロが出て解像度は劣る。
少し絞る(f:2くらい)とびっくりするくらい改善し、高精細なネガを得る。
もともとF:2のレンズで設計したのではと勘ぐってしまう。
F:2のレンズではアピールしない、無理にでも明るくとF:1.8にしたのでは??
日本光学は、
世界最高の明るいレンズのキャッチコピーで、
ゾナータイプのS型ニコン 50mm F:1.4を売り出した。
それに対しツアイスは抗議したようだ、ゾナーそのものだと。
ツアイスの技術者は知っていた。このゾナータイプではF:1.5が限界、
それ以上明るくすると、ツアイスの保障するレンズ性能は出せないと。
実際、S型ニコンの50mm F:1.4レンズを試したことがある。
絞り開放ではゴーストとフレアーが出やすかった。
F:2のレンズでは 絞り開放から、問題のない写りだった。
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もう50年以上昔の話だが・・・・
ニコンSPを購入したとき、そんなテスト撮影をしていた。
そのカメラとS-Nikkor 50mm F:2レンズは 今も現役で活躍しています。
- 2017/08/05(土) 08:35:45|
- フィルムの眼
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正式には峰原坂と呼ぶらしい。
そんな立派な名があるとは知らなかった。
立正大学のキャンパスがあるので、
子供のときから、この坂を「坊主坂」と呼んでいた。
いまは、さすがに「坊主坂」とは呼べないだろう・・・・が。

坂の上り口には大崎警察署がある。
一台の車が停車していた。窓には、山手通りに建つビルが映っていた。

紫陽花にピントを合わせて撮影。
f:3.2まで開けたが、ボケは六角形、玉ボケにはならなかった。

絞りf:3.2、スナップで撮影するにはやや絞りを開け気味にした。
中景(画面上、手前から1/3に位置)にピントを合わせると、
遠景の像の崩れもそれほど気にならない。
全体、意外とシャープな写真になる。
戦前(72年以上前)のノンコートレンズだけど、今使っても、問題はない。
使用に耐えるだけの画質を出すことはできていると思う。
レンズの違いより、フィルムの違いのほうが、表現の幅は広がる。
さらに、現像法(スキル)の優劣で、写真表現の質が変わってしまう。
カメラは自動化されていないものほど、面白い。
この遊び、金をかけたからって、できるものではない。
遊ぶ人の覚悟、技量が試されているようなもの。
趣味とするなら贅沢な遊びだなぁと思う。
勿論、写真を趣味で楽しむ人もいれば、道楽で楽しむ人もいる。
道楽ならケチなことは言ってはいけない。
欲しいものは金をかけて手に入れろ。
すごい写真と賞賛してくれる写真を撮ればいいのだ。
そんな楽しみ方、道楽もありだろう・・・・とは思うけど。
今度は、ライカの古いレンズで「お散歩カメラ」してみます。
- 2017/08/03(木) 22:17:05|
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透明な硬いプラスチックの表面を細かく粗してつくったフィルムを3枚ほど作った。
その中で光の透過性が一番いい(露光倍率の一番小さなもの)フィルムを使ってフィルターを作った。
露光倍率は0.5絞り程度、P-フィルター③とした。
前回テストしたP-フィルター②の露光倍率は1.5絞り。
0.7絞りのフィルムもあるが、それでフィルターを作るかどうかは、この結果しだいだろう。
Retro赤外400Sフィルムを短く切り、テスト撮影。18コマ撮影できた。

P-フィルター②のテスト撮影のときも、この辺りをうろついている。
光の具合は明るく、フィルターの露光倍率も一絞り分明るいので、
この露光で充分と思ったが、もう一絞り露光を増やせばよかっただろう。

木漏れ日が庭のハランに当たっていた。こういう光を探していた。
どう写るか?いや、「写るだろう」と期待し、シャッターを切る。

明るい部分が滲んでいる。この効果を期待していた。
コーティングのない古いレンズを逆光で使うと、ゴーストが出たり、フレアーがでたりする。
このフィルター、ゴーストは出なかったが、光の当たった部分にボーッとフレアーが出ていた。
解像度の低下もほとんど感じない。
最新のレタッチソフトを使えば 同じような効果を作ることもできるかも知れないが、
ソフトの力は借りたくない。
己の経験と知力で、身の回りにあるものを利用し、考えながら撮影するほうが面白い。
しばらく、このフィルターで遊び、どんな場合に有効か、更に改良できそうか、テストしていくつもり。
もともとの目的は、ポートレート撮影。
ソフトフォーカスレンズの代用を考えていたこと、忘れてはいない。
- 2017/08/01(火) 10:40:10|
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