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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

有楽町にて             (Ⅳ)Orignal現像液で表現すると・・・

以前所属していた写真倶楽部「彩游」の写真展が、
フレームマン銀座で開催されている。
期間は10月28日から11月3日まで。
昨日の午後、Minolta Hi-Matic Fを持って、観に行ってきた。
メンバーを15名前後に保持することを会の方針にしている。
少ないと 撮影会、展示会などに支障がでるし、多すぎると メンバー同士の意思の疎通を欠く。
現在会員数は16名。 
会の制度設計としては、成功しているだろう。
ほとんどの会員は、定年退職されたかた。
浮世の荒波に一度は もまれて、人間関係の常識をわきまえている。
働いていたときの立場を、ひけらかす人はいない。
穏やか、和気あいあいと 写真撮影を楽しんでいるのだが、
どうしたことか、女性の会員は少ない。
旧知の会員の方 3名ほど、受付におられ、しばし雑談。

夕方の有楽町近辺を、スナップして、帰宅した。
有楽町903-10
Retro400S用に開発した(Ⅳ)番目の現像液。
テストピースの結果から、組成を決めたが、
実際の撮影に使用すると、露光の当て方と現像時間で、結果が大きく異なり、安定性に欠け、使いづらい。
そこで、Original→Ⅳa→Ⅳbと 改良したが、ⅣbはⅢとあまり変わらない現像結果になっていた。
最初に決めたOriginal組成の現像液を使いこなそうと、いま、奮闘中です。
有楽町903-20
有楽町903-25
フィルター無しで撮影したが、夕方のコントラストの低い空でも、くっきりと描き出してくれる。
これが、この現像液の特徴。
有楽町903-28
暗い部分焼きこんで、人物をシルエットで抜いたほうが よかったか??
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  1. 2016/10/31(月) 12:36:10|
  2. 都会の景観 Tokyo
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Retro400Sフィルムを使う。     現像液(Ⅳb) テスト

未だ 現像液を調整中(Ⅳb)、実験を兼ねて 近場の戸越公園で撮影。

紅葉には早いが、色彩のないモノトーンなので 
秋らしく撮れるだろうと、R72フィルターを使ってみました。
戸越の秋899-21
紅葉しているわけではありません。
逆光に葉は輝いていたので、白く写ると確信。
暗部は潰れるかと心配したのですが、意外にも光は回っていました。
戸越の秋899-27
斜光での撮影。
35mm広角レンズ風に狙ったけど、やはり表現は標準50mmレンズでした。
戸越の秋899-29
これは順光で撮影。切り取り方によっては85mm望遠レンズ風になります。
筋雲でも出ていればよかったが、そうは問屋が卸さない。
まぁ、晴れてよかった。
秋の戸越公園です。
 
  1. 2016/10/28(金) 10:31:33|
  2. 写真の技法
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Retro400Sフィルムを使う。     現像液(Ⅳa) テスト

この一ヶ月で Retro400S フィルム 長巻一缶を使い切ってしまった。
まともな 撮影はしていない。
同じ露光のテストピースを使い、現像液の組成を決めるため、現像実験を繰り返していた。
未だ、完全にやり切れたという感じにはなっていない。
不満は残るが、実戦で使いながら、さらに組成を詰めていこうと思う。
現像液(Ⅳa)現像液を試している。
白と黒の対比を表現できないかと考え、ストロボを焚いて撮影してみた。
無論、テスト撮影なので、近場の戸越公園で撮影している。
Ⅳaストロボ898-44
時刻は 午後4時を過ぎていた。
紫陽花が一輪、日陰にひっそりと残っていた。
Ⅳaストロボ898-45
肉眼でみた樹の幹は、乾燥しかさかさの木肌だったが、ストロボを焚いたら、テカリが出てきた。
女性の肌も・・・このように写るだろうか?
Ⅳaストロボ898-47
不気味なタコの脚でもあるまし・・・・樹の根を撮影してみました。
まだまだ、テスト撮影中。
  1. 2016/10/26(水) 21:02:00|
  2. 写真の技法
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Retro400Sフィルムを使う。     現像液(Ⅳ)の微調整テスト 

白と黒のコントラストの美しいネガを作りたいのだが、
現像液(Ⅳ)は、露光と現像の許容範囲が狭い。
もう少し余裕が欲しいので、今、微調整を行っている。
冷蔵庫の中を見ると、セロリの葉の部分と、半かけのキャベツが入っていた。
現像液(Ⅳb)896-12
改良a (Ⅳ)現像液より更にガンマーが立つ(硬調)ように調整した。
Gフィルターを掛けたほうが明るい所も、黒い所も微細なディテールが出る。
ディテールを無視しても 明暗差を強調すべきか?
考えどころだなぁ・・・
ストロボを当て、さらに 明暗差を強調した撮影をしている。 
現像液(Ⅳ896b-10)
改良b 撮影と現像の許容範囲を少し広げようと、少し軟調な方向に調整した。
現像液(Ⅲ)に近づいています。
かなり使い勝手は良い。
現像液(Ⅲ)は使わなくなるかも。
「キャベツマン」もう少しで、救出できる撮影法・現像法 完成しそうです。
 
  1. 2016/10/24(月) 12:19:55|
  2. 写真の技法
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Retro400Sフィルムを使う。     現像液(Ⅴ)をテスト 

この現像液で現像すると 、
暗い部分の銀塩濃度 薄いもののだらだら残る。
その部分を レタッチソフトで 持ち上げると(印画紙で焼き付けるなら、覆い焼きすると)
画像が出るので、
光の強弱が大きな被写体でも、白とび、黒潰れのない写真を作ることができる。
反面、光のダイナミックレンジがない場面では、眠い写真になりがち。
今回の現像実験で作ったなかでは一番軟調な現像液です。
現像液(Ⅴ)897-4
半逆光、木々の葉が明るく照らされていたので、少しオーバー目の露光をしています。
銀塩は白飽和しにくい。
デジタル・モノトーンを見慣れた眼からすると やや眠い写真になっているかもしれません。
現像液(Ⅴ)897-20
秋の空が広がっていた。空の調子を出すため全体を少し焼きこんでいます。
フィルターを使用していません。最少絞りまで絞りました。
古いノンコートレンズですが、いまでも通用する鮮明な写真を撮ることができます。
現像液(Ⅴ)897-25
空の調子をだすなら、f:12.5/500秒、家の調子を出すなら、f:6.3/125秒が適正露光と判断。
真中のf:12.5/125秒で撮影し、
トーンカーブで調整し、暗い部分を持ち上げ、明るい部分を下げて全体の調子を整えました。
厳密に言うと違いますが、印画紙に焼き付けるなら、部分的な覆い焼きと、焼きこみを施して作った写真です。
暗い部分も潰れることなく表現できましたが、空の調子は今一。
-------------------------------------------
ちょっとシュールで、かつ暗示的。
次回の衆院選、お父さんの神通力は失せてしまった。
たいへんだろうなぁ。
  1. 2016/10/23(日) 10:04:56|
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Retro400Sフィルムを使う。     現像液(Ⅰ)>(Ⅱ) 二段現像テスト

現像液(Ⅰ)を主 (Ⅱ)を従として 二段現像してみた。
1>2 現像891-18
白金・自然教育園に入ったのは午後3時過ぎ。薄日はさしていたが、武蔵野の雑木林の中は暗い。
空から洩れる光が、大きな葉に当たっていた。
散歩の延長のテスト撮影、三脚なし。 f:2で1/15秒の撮影となった。
画面の上部、黒く潰れていない。現像液(Ⅱ)の効果だろう。
1>2 現像891-23
秋の陽は 早く沈む。 
光は、雑木林に遮られ、地面には届かない。 
薄の穂の部分だけに弱い光が当たっていた。
光は弱くとも逆光の条件、古いノンコートのズマールレンズには、少し厳しいが、
足の有るレトロな写真に仕上がったと思う。
1>2 現像891-36
暗い。
カメラを杭の上に載せ、そっとシャッターを切った。
フィルムを巻こうとしたが、レバーが動かない。
最後のカットだった。
フィルムをパトローネに巻くとき、最後の部分は感光している。
その部分でも シャッターが切れた。
本来 没にすべきカットだが、何故か懐かしいような写真になっていた。
レンズ(ズマール)の味?だろうか。

  1. 2016/10/21(金) 13:20:52|
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Retro400Sフィルムを使う。     現像液(Ⅰ)<(Ⅱ) 二段現像テスト

現像液(Ⅰ)は、通常使う予定の現像液組成。
階調性は高いが 少々敏感で、ちょっとした物理的な擦れにも反応してしまう。
そこが欠点。
現像液(Ⅱ)は、低い露光部分に対しても 現像は早く進行する。
単独での使用では、粗粒子になりやすく、階調性にかけ、(Ⅰ)とは対照的な現像液になった。
この2つの現像液を組み合わせて、2段現像を行う。
どちらを主体に使うかで、写真表現が大幅に変化する。
(Ⅰ)>(Ⅱ)なら、足の有る(暗い部分も潰れない)柔らかな調子のレトロな感じのネガに、
(Ⅰ)<(Ⅱ)なら、エッジの出たソラリゼーション現像風ネガになる。

-----------------------------------------
(Ⅰ)の現像液で 浅く現像した後、(Ⅱ)の現像液を主ににつかい、現像した。
現像(1)+(2)892-11
歩いてくる老人の顔は、普通の写真のトーン、しかし、服や自転車のトーンは反転している。
ソラリゼーション現像したようなネガを得た。シュールです。
現像(1)+(2)892-22
反転しているようで していない。
エッジ効果が出ています。

いまは、デジタルの時代。
レタッチソフトを使って画像を加工すれば、同様な写真、もっと簡単に作ることができるようになりました。

わざわざ、現像液を調合し、特殊な二段現像法を開発してまでしてネガを作ること、
意味あるかなぁ、と少々鬱屈した気持ちになっている。
まぁ、現像液を調整し、開発している時は 楽しかったけど・・・

  1. 2016/10/20(木) 10:51:25|
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Retro400Sフィルムを使う。     現像液(Ⅳ)テスト 

この現像液は 少々使いにくい。
調整後 24時間以内に使用しないと、現像液の劣化が始まる。
といっても、希釈現像法、
使用する直前に、原液を希釈して使用し、一回で廃棄する。
原液は安定で、1年以上もつと思う。

効果は(Ⅲ)より ガンマーが立つように 配合を調整してある。
長巻フィルムを短く切り、Minolta Hi-Matic F に 詰めてテスト撮影した。(18コマ、撮影できた。)
現像液Ⅳ894-1
夕方4時ごろの撮影。逆光でシャッターを切っている。
雲を輝かせても、建物の陰の部分のディテールも しっかり残っている。
暗く焼きこめば、さらに雲の輝きは増すが、小生の好みはこの程度。
現像液Ⅳ894-1b
焼き込むなら、これが限界。
これ以上焼くと、暗い陰の部分のディテールはなくなってしまう。
更に焼きこむ?? そのほうが、一般受けするかも・・・
現像液Ⅳ894-2
順光。壁に落ちた樹の影が、どう写るのか知りたくてシャッターを切った。
壁の材質感、眼で見た印象より強調されている。
現像液Ⅳ894-7
池には秋の陽ざしは届いていない。曇り空の明かりが水面を覆う。
現像液Ⅳ894-9
夕方、空からの弱くフラットな光の下、紫陽花が一輪 残っていた。
明暗差のないフラットな光でも、コントラストのある写真を撮ることができた。
太陽の強烈な光の下で撮影し、現像したら・・・どうなるのだろう?
少々楽しみな 現像液です。

  1. 2016/10/19(水) 16:41:25|
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Retro400Sフィルムを使う。     現像液(Ⅲ)テスト 評価

Retro400S用の開発した現像液組成は5つに達した。
(Ⅲ)の現像液は 白黒の対比を強調できるように 現像液組成をいじったもの。
更に 強調できる現像液組成は(Ⅳ) しかしこれは非常に使いにくい。
テストピースでの現像実験では、評価は不十分なので、
実際に撮影し、フィルムを現像し、現像液(Ⅲ)の効果を確認した。
現像液Ⅲ 895-5
従来 小生が使っている現像液では、階調性は高いが、
白黒の対比が弱く眠い画像になりがち、現代風ではない。

この現像液で試すと、
デジタル・モノトーン、HCBWモードで撮影したようなトーンになった。
小生の使っているSony NEX-3のHCBWモードと比較しての話ですが、
階調性は豊かだとおもいます。
現像液Ⅲ 895-8
暗い部分を 黒く潰すのは 小生の好みではない。暗い部分の階調性は残っている。
これ以上焼きこみたくない。
現像液Ⅲ 895-17
使用したレンズは 戦前のツアイス、Tessar 50mm F:2.8のレンズ。鷹の眼と呼ばれたレンズです。(まぁ、ツアイスのキャッチコピーでしょう。) ノンコート。
ネガ・フィルムを3200dpiで取り込んでいるので、デジタルカメラ風に言えば、約1400万画素の画像。
フィルムで使うなら今でも十分な解像度がある。
画像は、長辺を800画素に縮小してあります。
ビルの部分を 当倍に切り取ってみました。
現像液Ⅲ 895-17 当倍
Retro400Sフィルムの銀粒子、意外と細かい。
以前使ったことある富士のNeopanSS(ISO:100)と同程度ではないだろうか。
現像液Ⅲ 895-21
1,2年前、水面に射す反射光の揺らぎを撮りたくて、何度か試したことがあった。
その時は 思わしい結果が得られなかったが、
今回は、かなり狙いに近いものが現像できていた。
黒の締りがあり、滑らかでヌメッとした感じが表現できている。
これなら、洗足池の鯉の撮影に使えるかも・・・・
現像液Ⅲ比較 715-19
これは、去年 反射光の渦の紋様を撮ろうと 試みていたときの写真です。
残念ながら、思ったような黒の締りと、光の輝きを捉えることができなかったので、没にした失敗作。
現像液Ⅲ 895-31
明るい部分との対比を重視して焼きこんだら、
陰の部分のディテールを残そうとしても、
影の部分、黒く潰れます。
もっとも この構図なら、陰の部分、黒く潰すのが 定番の撮り方でしょう。
影の人物は・・・何者?と謎めいた感じを付与できるから。

この現像液で現像すると、白黒の対比はでるけど、暗い部分にもディテールは残る。
やはり、「足の有る」 レトロなフィルムなのでしょう。
  1. 2016/10/18(火) 12:07:41|
  2. 写真の技法
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Retro400Sフィルム  雑司ヶ谷、池袋あたりをぶらつく

どこまでフィルムのトーンを変えることができるか、
現像方法と現像液組成を検討している。
面白くて、テストピースの現像ばかり、却ってあまり写真は撮っていない。
36枚撮りで5本分ぐらい テストサンプルで使っている。
まぁ、趣味・道楽で行っているので・・・・

これは 先日 高田馬場から池袋まで散歩したときに撮影したもの。
雑司ヶ谷を歩いているころには、日没に近づいていた。
雑司が谷から池袋890-6
露光は空に合わせた。
雑司が谷から池袋890-8
都電荒川線 改良工事中。
雑司が谷から池袋890-11
雑司が谷から池袋890-13
フィルムの時代、Tri-Xが盛んに使われるようになって、
少し焼きこんだほうが、見栄えがすると、
暗部を黒く潰すことが 流行った気がする。
フィルム自体、乳剤の厚みが薄くなり、面積当たりの銀の量は減る。
どうしても 暗部にまで銀塩が残る「足のある」写真にはならない。
暗い部分は黒く潰す、白黒の対比の美しい写真の方向へ進んだのだろう。
Retroフィルムは、乳剤層は薄いが、意外と暗部にも銀塩の画像が残る。
この辺りが、技術の進歩なのだろう。
画質は 確かにレトロなのだろう。眠い写真になりがち。
しかし、昔の(戦前の)フィルムを知らない小生にとっては 新しい感覚。
このフィルム 徹底的に使い込んでみたいと 考えている。




  1. 2016/10/16(日) 16:24:21|
  2. 都会の景観 Tokyo
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Retro400S フィルムを使う  二段現像法

写真表現とは何だろう?と考えてしまう。
写真は好きだった。

その昔、プロのカメラマンが使っているNikon Fを買えば、
いい写真が撮れるのだろうと思っていた。
しかし、現実はそんなに甘くない。
「カメラはいいのにね。」と母からは皮肉られた。
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写真雑誌を読んでいたら、森山大道のエッセーのような記事が載っていた。
横須賀のどぶ板通りを撮影したころの思い出が載っていた。
貧乏し、フィルムの入手もままならない。
100フィート巻きのTri-X缶を一つ手に入れ、これで当分 撮影できると思ったが、
一週間で使い切ってしまったという。
小生なら、一缶あったら、半年くらいは持ったと思う。
プロは圧倒的に撮影枚数が多い。愕然とした。
フィルムは、高かった。だから、むやみやたらとシャッターを切れない。
小生は うじうじ シャッターを切っていた。

一週間で一缶なら、年間で52缶。
プロは 年間4万カット近くの写真を撮っている!
2,3年も撮ったら、カメラは壊れてしまうかも・・・・
金がなくとも、撮る。貧乏しても撮る。覚悟が違う。
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小生に覚悟はないが、写真を撮るのは好きだ。
10年ほど前から、また Nikon Fなどの古いカメラを持ち出し、写真を撮り始めている。
趣味程度なら、フィルム代も大した額にはならない。年に5缶も使わないだろう。
この調子ならカメラを使い潰すこともない。
しかし問題は、覚悟がないこと、こころざしも乏しい。
視点が定まらず、あまり良い写真は撮れない。
ただ、写真でどんな表現が可能か、試し、遊んでいるだけだろう。
根889-21Ⅱ
Retro400Sフィルムで ローキー調に撮ろとしたら、
暗がりがいいだろうと、試し撮りしていた。
思ったほどよくない。
夜間撮影なら どうにかなるかもしれないと思った。
ようやく 二段現像法が完成に近づいてきた。
これなら夜の撮影でなくとも、できるのでは?と思い、
疑似的なソラリゼーション現像を行ってみた。
根892-8
闇を強調するならとストロボを 焚いて撮影もしてみた。
根892-9
同じフィルムでも、現像液、現像の方法、光の当て方、そしてフィルターワークなど、写真表現を変えることはできる。
勿論 フィルム画像を デジタル化、レタッチソフトで、トーンや明るさを編集することだってできる。

デジタルカメラは、痒いところまで手の届いた設定を 自動で行ってくれる。
単にシャッターを押せばいい。
デジタルカメラ自体が 豊な表現力を獲得しているので、
人間(カメラマン)が関与できる領域は少なくなっている。
これ以上 どうすればいい??デジタルカメラを手にすると・・・途方に暮れてしまう小生がいる。

撮影者の独自性は、どこにあり、どう表現できるのか?
レタッチソフト・・・??で細工する。
選ばれた人しか所有できないような高価なカメラ?
最新の高性能レンズ??

デジタル・カメラの進歩は早い。
上手にカメラがアシストしてくれるので、
いいなと思ったら シャッターを押すだけ。
誰もが「いいな」と思い、狙った、ありきたりの写真が氾濫している。
どこに覚悟が、志が・・・と思えど、そんなのは「ナンセンス」な問いかけかもしれない。

見たことあるような 花の接写、愛犬の写真、
好きな猫の写真と・・・おいしいそうな料理の写真が、
インターネット空間を流れていく。
綺麗の撮れてしまうデジタル写真が どこへ向かうのか 老人には、予想不可能。
写真を撮ることが 簡単になるほど、
写真の位置は低くなって、(誰だって、できるじゃないか・・・)
「覚悟」「志のある」写真家は 消えていくのかも。
  1. 2016/10/12(水) 19:07:26|
  2. 写真の技法
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Retro400Sフィルム テスト撮影  目白駅近辺

目白駅近辺を散歩したとき撮影したもの。
Retro400S用に開発した現像液で現像した。
目白889-40
目白889-44
目白889-45
目白890-2
目白890-3
階調性と解像度に関して、今回の現像液組成は、今までの現像液の中で一番高い。
しかし、ややもすると眠い画像になりがち。
階調性を犠牲にしても、もう少し白黒の対比の強い(ガンマーの強い)現像法があってもいいように思う。
できればデジタル写真のHCBW風(ハイコントラスト・白黒)写真を狙ってみたい。
Retro400Sフィルム 面白い。
まだ、現像液開発の余地が残されていると思う。

  1. 2016/10/11(火) 22:24:30|
  2. 散歩
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Retro400Sを使う。 二段現像法

Retro400Sフィルムを使いこなそうと、
この一ヶ月、さまざまな現像液を調整し、現像法を検討している。
おや変だなぁと思う現象を見つけたので、
その現象を追っかけ、現像組成を工夫していたら、
今までにない現像法を発見してしまった。
-------------------------------------------
今までにないと云っても、すでに知られた現像法かもしれない。
写真が発明され150年以上の歴史がある。
写真をフイルムで撮るようになって100年以上の時が経っている。
現像液は既に開発され尽くしたともいえる。
今まで 知られなかった現像液組成、現像方法など あり得るだろうか??
戦前の写真雑誌などに載っているかもしれない。
まぁ載っていたとしても、それでいい。
------------------------------------
小生にとっては、新しい表現方法を見つけたことになる。
しばらく、この現像法を 試してみるつもり。
化学ソラリゼーション現像
最初に、普通の現像を行い、現像途中で開発した現像液に切り替える。
現像の途中で フィルムを光に晒し、再び 現像するソラリゼーション現像に似るが、
フィルムを光に晒すことはなく、現像液を替えるだけの現像である。
2段目の現像では、銀塩濃度の少ないほうが現像速度は速くなる。
全体に銀塩の乗りが良くなるが、暗い部分に銀塩がのり、足の有るネガを得る。
昔風の足の有るネガに似るのではないだろうか?
Retro400Sフィルムにはふさわしい現像と言えるだろう。
化学ソラリゼーション891-14
試しに カメラに詰め撮影し、テスト現像をしてみた。
古いフィルム(レトロ)には古いレンズがいいだろうと、
戦前のレンズ、ライカのSummar 50mm F:2レンズを使用した。
五反田駅のガード下を撮影。
明るい外は白飽和せず、暗い部分も持ち上がり、ダイナミックレンジは広い。
フィルムで ここまで広い範囲の光は表現/記録できなかったと思う。
化学ソラリゼーション891-32
白金の自然教育園で撮影。
まだ、紅葉は始まっていない。
普通に撮影したら、葉はもっと暗くなったと思う。
まるで赤外線で撮影したような写真になった。
化学ソラリゼーション891-20
暗い陰にある桜の幹を撮影。
普通に撮ったら、幹は暗く潰れるが、
この現像法では潰れることなくディテールがネガに残っていた。
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今でも、自分でフィルムの現像をする人はいる。
でも多くは、市販の現像薬を溶かして使っている。
その人に、この現像法は無理だろう。
この現像薬組成は、市販されていません。
自分好みの現像液を作るのも、写真の楽しみ方の一つ。
味わい尽くせるだけ、楽しみましょう。
  1. 2016/10/08(土) 21:47:59|
  2. 写真の技法
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多摩川まで(5)  六郷川にて

多摩川の下流は六郷川とよばれている。
川幅は大きく河川敷が広がっていた。
六郷川887-36
50年ほど前、立会川に住む友達(級友)と、この打ちっぱなしでゴルフの練習をしたことがある。
当時は、広い河川敷を利用し、9ホールのミニコースもあったと思う。
あるいは18ホールだったか??
小さなクラブハウスがあったのを覚えている。
友達の父親のロッカーを開け、そのクラブを使用した。
いまからゴルフをすれば、40歳にもなれば誰でもシングルになれると言っていたが・・・・
小生は、あまり好きになれず、すぐに諦め、カメラの方を選んでしまった。
中学、高校と一緒だった。
それから次第に疎遠になり、消息は掴めない。
今ごろは・・・ゴルフでもして遊んでいるのだろうか?
六郷川887-38
近くを京急線が走る。
六郷川887-39
打ちっぱなしのゴルフ練習所以外、河川敷の公園に人影は少ない。
六郷川888-7
時折、雲の合間から日差しが地上を照らす。
見た目は靄がかかったよう、コントラストが足りない。
持ってきたGreenフィルターを装着した。
少し焼きこんでいます。
六郷川888-21
六郷川888-25
河川敷で 凧(和凧ではないのでカイトと呼ぶべきか)を操っている人がいた。
年のころは小生と同じか少し若い。
この頃の老人は元気です。
  1. 2016/10/04(火) 11:40:51|
  2. 散歩
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多摩川まで(4)  六郷土手まで

散歩に地図は必要あるまいと、持ってこなかった。
それに、数年前、蒲田から六郷土手まで歩いたことがある。
まぁどうにかなる。
京急蒲田駅を目指し歩き出した。
南に下れば呑川にぶつかる、
川沿いに西を目指せば、
京急線蒲田駅近くに出るはず。
そこまで行けば、見覚えある場所が見つかるはず。
多摩川まで887-10
旧呑川の遊歩道は、すぐに見つかった、西に歩けば、蒲田と歩を進める。
しかし旧呑川沿いでは梅屋敷駅?だったか・・・・と気づく。
途中から外れ、再び 南を目指し、呑川をさがしたが、その前に「キネマ通り」を見つける。
ここまでくれば、道は判る、京浜蒲田へ。
蒲田八幡詣でして、
多摩川まで887-16
多摩川まで887-15
多摩川まで887-20
京急線伝いに多摩川を目指す。
多摩川まで887-22
壁の汚れ具合、材質感は、デジタルで撮ると滑らかで、綺麗過ぎ、白々しい感じがしたが、
最新のデジタルでは、改善できただろうか?
多摩川まで887-23
京急線が高架になったのはいつのことか?
馴染ある京急蒲田駅は様変わり。
別の街にきたような感覚を覚えた。
多摩川まで887-24
雑色の駅前は 全くの見知らぬ駅前になっていた。
多摩川まで887-29
しかし、六郷土手まで来て、裏道に入るとまだ昔の姿が少し残っていた。
ほっとして、昔の感傷に浸る。
多摩川まで887-30
老人は急激な変化にはついていけません。
今までの記憶に囚われ、昔はよかったと呟く。
悪かったときの記憶は浄化・美化されてしまうのでしょうね。
「昔はよかった。今の若者は」、「俺の若いときは」・・・・と自慢する。
これ昔から、老人の繰り言です。
-------------------------------------
日本を取り戻すと叫ぶ人がいる。
そもそも取り戻すべきものなど 過去のどこに有っただろうか?
いいものはならば、いまも伝わっている。
捨てたものに いいものが混ざってしまったか?
それを取り戻せたとしたら、余計なものもまざってしまうだろう。
そうなると窮屈な世の中になっているだろうなぁと、思ってしまう。
しかし、何を取り戻す? 言語明瞭意味不明。

  1. 2016/10/02(日) 18:11:48|
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
未だフィルムカメラの沼から抜け出せない。
もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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