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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

黒い花を撮る   ・・・いえ、作る。

戸越公園を散歩していたら、花壇に春の花が咲き誇っていた。
花の撮影は、あまり好きでない。
もう十分だと思っていたが、ここは試しだとばかり、シャッターを切る。
黒い桜を撮れなかった後遺症かもしれない。
黒い花びらを求めて853-31 Ⅱ
白く小さな菊のような花は、マーガレットだろう。
赤く大きな花は芥子の仲間、ポピー、黄色いポピーも咲いていた。
R2フィルター(赤)をつけて撮影。
赤いポピーの花はグレーにならず、明るく写ること期待していた。
しかし、R2フィルターでも、赤いポピーは、やはり暗く写っている。
意外と綺麗だなぁと その暗いポピーに見とれていた。
これなら、黒百合を撮りに高い山に登らなくても(その気はありませんが)、黒い花の撮影できるかも。
「春の黒い花を作る」 面白いテーマ、できたとしても大したこと/褒められたことでもないが、
老人の暇つぶしにはなるだろう。


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  1. 2016/04/29(金) 11:45:29|
  2. 樹、草、花 
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トンネル開通

補助26号線。
いつできた計画かわからないが、
50年ほど前には、武蔵小山商店街に沿って補助26線という道路があり、
26号線というパチンコ屋があったのを記憶している。
道路より、パチンコ屋の名前のほうが印象的で、それで覚えていたのだろう。
20年くらい前か、その道路が伸び、中原街道から、大崎高校のところまで道路が拡張された。
大崎高校の校舎の所で工事は止まっていたが、
その後、大崎高校は建て替えられて校舎は別の場所へ。
かさ上げされた上に運動場が作られた。
その後、その下にトンネルを作る工事が続いた。この工事もかなり時間がかかった。
しかし、完成して、一年以上たつが、一向に開通する動きがない。
今年になって、やっと、歩道部分だけ通行できるようになる。
早速、カメラを持って散歩。
歩く人850-17
なかなか フォットジェニックな場所。
だが、狙えるアングルはそんなに多くないだろう。
経済的効率を優先すれば致し方なし。

工事は今、下神明あたり。
横須賀線(昔は品鶴線と呼んでいた)の下にトンネルを掘っている。
100mもないだろう。それで大井町につながる。
この工事も始まってかなりの年月が経つが、思い出したように時々工事するので、まだ、完成しない。
どうも、予算がつくと、その分の工事するという形で進んでいるようだ。
このやり方だと、完成は2年後かなぁ。
完成したところで、利便性が増したと喜ぶ地元(戸越)の人、どれだけいるだろう?
まぁそれでも、大井町方面から、二国へ出る広い道路がなかったのだから、いいとすべきだろう。

小生としたら、郊外にあるというフードコート付の大きな量販店でもできたら、インパクトあるけど・・・・
行ったことないので、憧れています。
(西大井から横須賀線で一駅、武蔵小杉には、フードコート付の大型商業施設があるようだ・・・)
  1. 2016/04/28(木) 12:14:34|
  2. 都会の景観 Tokyo
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感じ方

感じ方は 人それぞれとは いうが、
黒い点が二つ上に並び、下に一つの図形を見ると、
人の顔を連想するという。
逆さにすると、その連想は消える。
擬人化850-6
伸びた幹を切断し、
生い茂っていた葉は綺麗に刈り取られていた。
変だ、異様だなぁ、面白い、何かあると思い、撮影。
あらためて、写真にして見ると、擬人化してしまう自分がいる。
ないはずの眼と口を、暗い陰の中に、必死になって探す。
すると、うつむいた顔に見えてくる・・・・それは幻視だが・・・
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こんな姿にした人間を恨んでいると、後ろめたさを感じるか、
怒っている。襲いかかろうとしていると、身構えるか、
キャー肝可愛いいよ・・・・と、面白がるか?
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進化の過程で刷り込まれた記憶のなせる業か?
人間の心の深淵に、少し触れたような気がする。

ウインバロックの写真が好きだ。
ちょっとだが、ウイン・バロックに近づけたかもしれない。
写真は面白いと思う。

  1. 2016/04/27(水) 17:38:22|
  2. ???
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さて来年はどんな桜を・・・・

不気味な桜、醜い桜、見向きもされない桜を・・・撮ってみたいと思っていた。
黒い桜が撮れるのでは?
ソラリゼーション現像すれば可能だろうと、撮影してみたが、
満足できるカットは撮れなかった。
桜839-5-4 Ⅱ
まだ、工夫の余地はある。
来年 もう一度、、黒い桜花の撮影に挑戦してみたい。
桜846-88
折角 赤外線フィルムを使いながら、曇天では赤外線効果のある写真は撮れないだろうと、フィルターをUVに換え、ストロボを焚いて撮影していた。曇天では無理、ストロボを使うならUVだろうと思い込みがあったから。
駄目元でも、R72フィルターを付けて撮影すべきだったと 反省している。
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まだまだ、桜の撮影で試していない撮影技法はある。
来年は、知りうる撮影技法の全てを使って、「作る」写真を撮ってみるか・・・・と思っている。
技法に凝るのは、職人芸のようなもの。
余り褒められたものではない。
しかし、桜の精神を捉える「思想」を持たない小生には、
差別化を志向すると、そんなことしかできません。
  1. 2016/04/25(月) 17:43:39|
  2. 桜 
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何かが迫ってくる

遊覧船が目黒川を登ってくる。
それを 捕まえようと・・・手が伸びていく。
何かが迫ってくる843-24
遊覧船は、気にするでもなく、その手を蹴散らして進む。
しかし、魔の手は 次から次へと船に伸びる。
何かが迫ってくる847-46
「こいつら ゾンビか」 花の絨毯を蹴散らしていた爽快感が、いつしか恐怖心へ変わる。
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ふと見上げると川面は頭上にあった。
何かが迫ってくる846-68a
戦慄が走る。
思わず眼を閉じていた。
何かが迫ってくる848-42
異次元に迷い込んだか?
ここは、別の宇宙・・・???

そんなわけないか。
花筏に捕まっただけです。
  1. 2016/04/24(日) 11:26:35|
  2. 桜 
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構図   ・・・目黒川の桜を撮って感じたこと。

今年の桜は、不気味な桜、醜い桜、見向きもされない桜を・・・撮ってみたいものだと思っていた。
しかし、いつしか、普通の切り取り方、普通の構図になっていることに気づく。
たくさん撮っていると、段々、構図が決まってくる。
上手い人の写真を真似ていたり、無意識にも絵画で見た構図に近づいている。
ありきたりの写真は、もう撮りたくない・・・頭ではそう考えても、
気持ちの上では、やはり構図の整った写真のほうに、傾斜していく。
440カットの写真から、そんな いつも撮っている構図の写真を選んでみた。
桜842-10
この構図、小生の好みか、以前にも同じ狙いで撮っている。その時は28mmの広角レンズで切り取っている。
道の右半分に、シートを敷き花見の宴を楽しむ人がいたが、現在は禁止となり、寂しいお花見になってしまった。
通行の邪魔と、禁止になったのだろうが、同時に大事なことも失われていく。
確かに通行は便利、朝の清掃の負担は減り、ごみ処理も容易だ。
しかし、日本人にとってお花見は文化。利便性、効率化、管理のしやすさで 文化を損ねていいものか?
春が来た喜び、桜の下に円陣となり、飲食をともにし、三味線を奏で、踊り狂った。
娘らにとっては、最新のファッションを、見せびらかす絶好の機会でもあったようだ。
その伝統の楽しさが、目黒川では断ち切られてしまった。
歩いていても、お花見の楽しさを感じない。
ただ、黙々と歩き、時たま携帯電話を 空に向けるだけ。
あのざわつき感は たまらなく好かった。
シートを敷きお花見に狂ずる一団は、花見を花見たらしめる要素だったと気づく。
桜843-27
きれいな桜を撮ろうと人間の存在を感じさせないようにフレーミングしていた。
日本画風を意識しフレーミングしたところで、文化からは遮断されている。
やはり、つまらない写真。

腕に覚えのアマチュアカメラマンは、綺麗な桜を求めて、有名な桜の大木の下へ 出かけていく。
誰もがやること、やりたいこと。
しかし、大同小異の写真になる。誰かがすでに撮っている。
すでに、プロが撮っていたら、もうそれでいいではないか?
アマチュアが撮っても超えられない。

綺麗な桜を撮ることに、きゅうきゅうとして、大事なことを忘れてはいまいか?
撮りたいのは、「花見の精神」そのものだろう。
来年は、洗足池辺りを歩こうか?
あそこなら、お花見を楽しめるはず。
桜844-17
仰角で撮影・・・・始めたのは誰だったか? 当時は新たな視点の発見だったと思う。
桜845-19
これも、仰角で撮影。赤外線フィルム、R72フィルターを付けて撮影している。
桜846-54a
日本人好みのフレーミングかも。 対角線、1/3とか・・・・
桜848-23
清掃工場の煙突との対比。桜848-27
人の姿を入れないよう、そして雲の流れを意識してフレーミング。
桜849-36
これも 定番の構図になっている。縦位置にして水路(目黒川)の奥行きを表現してもいい。


写真を撮っていると、結局 構図の良し悪しが 作品のできに直結していることに気づく。
美術を志し、デッサンを重ねてきた人は、カメラを持って撮影しても、素晴らしい作品を作る。
「所詮、画家の写真、写真家の写真でない・・・・(なにも分かっていないなぁ)」
と半分 馬鹿にしたような口調で語る人がいるが、
美術を志し、若い時、デッサンを重ねた人の写真はうまい。
絵画や彫刻を勉強した人に カメラを持たせたら、上手な写真を撮るのは当たり前だと思う。
美に対する感度が、凡人より 鋭い。
もともと、カメラ・オブスキュアは画家の所有物だった。
構図を決めるための補助道具にすぎない。
それが、デジタルカメラにまで進歩し、誰もが失敗なく写真を写せるようになった。
機械音痴の人だって、ちゃんとした写真をとることができる。
美的感覚が、作品の質を決める。
デジタルになり、すごい写真家が出てくるのではないかと、密かに期待している。
「お花見の精神」そのものを捉える写真家が、きっと現れる。
  1. 2016/04/23(土) 11:52:59|
  2. 桜 
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カーブミラーに映る桜

12日間以上にわたって今年の桜を追った。
費やしたフィルムは12本。全部で440カットほど。
デジタル・カメラを持たしたら2000カットは超えていただろう。
選ぶのが大変になる。
440カットでも、大変だった。
ミラー838-14
3月24日 開花が確認されたとき、五反田の海喜館の脇に設置されたカーブミラーに、桜が映っていることに気づく。
それからは、この前を歩くときは、努めてカーブミラーの桜を撮るようにした。
一種の定点撮影。
ミラー839-2-25
どうなるかと、ソラリゼーション現像してみました。
ミラー840-9
ほぼ満開。この辺りが、ありきたりだが、ベストショットかなぁ。
ミラー843-16
カーブミラーに映っている桜は、道路に張り出した海喜館の桜です。
この写真だけ21mmの広角レンズを使用して撮影。
ミラー844-25
バックを黒く落としカーブミラーと、そこに映る桜を浮き出させようとして、ストロボを使用したが・・・・イメージしたようには撮影できませんでした。
カーブミラーに映る桜を撮る・・・それだけでも作為的。
更に作為を加えるなら、演出/作る写真だろう。
散った桜の花を集め、上から降らせ、多灯ストロボ・・・・手助けしてくれる人もなければ、機材も不足。
これは失敗作。
一本のフィルム全部使って、一つの対象を撮りきる。
一つの対象を、長期間にわたり撮り続ける。
そんな撮影があってもいい。
失敗に学ぶ。
また一つ学習。
  1. 2016/04/22(金) 07:06:57|
  2. 桜 
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水たまり そして桜   ありふれたフレーミング。模倣かなぁ・・・

美しい桜を撮るのは、もう厭きた。
不気味な桜、醜い桜、見向きもされない桜を・・・撮ってみたいものだと
12日間 追い続けてみたが、段々とありきたりの写真になっていく。
シャッターを切るが、誰かの真似しているなぁという思いがよぎる。
水たまり843-19
水たまり844-9
水たまり843-32 Ⅱ
オリンピックのエンブレム問題があった。
デザインは、シンプルなもののほうがいい。
しかし、そうすると、過去に発表されたデザインと 類似しているものがどうしても出てきてしまう。
盗作だという。
似た要素で構成されていても、「思想」が違えば、盗作にはならない。
それが、本来良しと認められる世界でもあるらしい。
世論に抗しがたく、もう一度やり直しとなってしまったが・・・・
その候補作4点と、盗作と疑われた作を比較すると、やはり、最初のほうが良いとおもう。(これは、個人の感想です)

写真は引き算。余計なものを排除し、フレーミングする。
すると、デザインに似た問題が出てくる。
模倣の疑いを避けようと、細部にトリッキーな工夫を施すが、
小手先のこと、受け狙いに終始してしまい写真は類型化していく。
写真を、技術だけで撮ろうとするから当然だろう。
職人の世界。
しかも、デジタル・カメラの時代になり、技術の大半はカメラ任せでOKとなった。
技術的な敷居は低くくなった。
現在、何億の人が、携帯、スマホ、デジカメで写真を撮っているだろう?
もう撮り尽くされている。
これ以上 美しい あるいは はっとするキャッチーな写真を求めるなら、
合成、切り貼り、演出、画像の加工の方向へ進むべきだろう。
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情景をストレートに撮影し、美しい風景を、美しく撮る。 
なんだ、また模倣写真、絵葉書調と馬鹿される。
フレーミングの細部に工夫を凝らし、そこに寓意性、警句を込める。
見た瞬間、はっとするが、やがて作者のあざとさが浮き上がってくる。
「理」に落ち過ぎていると感じる。
単に美しいだけの写真よりは 「まだまし」とは思うが、感心はしない。
単なる寓意、警句でない、心に響くものが欲しい。
それが、デザインをする人が語る「思想」なのかもしれない。

写真は「直感」で撮るものというが、そうは思えなくなっている。
小生が好きな写真家は、すべて、同時に思索家でもある。
読書家であり、研究熱心。
写真を撮る必然を感じてカメラを手にしている。
ケルテス、アンセルアダムス、ウインバロック、ビルブラント、森山大道、クーデルカ、サルガド・・・・
さっと、そんな写真家の名前が浮かぶ。
好きな写真家は沢山いるが、みなよく考え、世界を捉えようとする思索家でもある。
写真にはその人の「思想」が流れる。

月並み写真になるか、
心に響く写真になるかは、
撮る人の「思想」なのだろう。

  1. 2016/04/21(木) 10:41:42|
  2. 桜 
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花筏の流れる川

花筏を撮ろうと、毎日カメラを持って散歩した。
まだ、これが花筏という写真が撮れない。
「花筏」という言葉は美しい。
雅(みやび)なイメージを作ってしまったのかもしれない。
それを覆すような「花筏」を撮っていない。
何枚も撮影したが、これでもないと思ってしまう。
そんなことできるはずもないのに。
また、来年 「桜はもう厭きた。」と言いながら、この目黒川を彷徨っているのだろうか?
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ことしの花筏には不満が残った。
原因は簡単、小生にある。
これだという花筏を発見できなかったから。
そして、配慮不足。
考えが甘いのだ。
花筏1-849-7 Ⅱ
池尻大橋あたりの流れは早い。
川幅が狭く川面を覆い尽すように両岸から桜の枝が伸びる。
桜を愛で、撮影するなら最適の場所。
多くの人が、行き交う。
しかし、速い流れに花筏にはならない。
中目黒まで下ると、川幅が急に広くなる。
そこで花筏の赤ちゃんが発生する。
花筏2-849-13
上げ潮の時が、花筏を作りやすい。
引き潮になると、それが 河口にむかい流れていく。
花筏3-849-10a
川の形状により流れの速さが違う。一般に、真ん中が速く、護岸に近いほうが遅い。
緩やかな渦を巻きながら、千切れ、綺麗な花筏となって・・・流れていく。
花筏4-848-55a
川は本来蛇行するもの。
人間の都合、治水のため人工的に直線に矯正された川では、すぐには渦を巻かない。
花筏5-847-35
それでも、やがて、渦を作っていく。
目黒、雅叙園近くになると、水深が更に深く、流れはゆっくりとして、渦を巻いた花筏のベスト・スポットとなるが・・・・
海から上がって来た観光船は水深の関係で、ここで引き返す。
花筏はスクリューに掻き消され、川底へ沈む。
それが現実。
人間は矛盾した生物だろう。
広げる手で握手するが、同時に、握った手で相手を威嚇することもある。
桜を愛でているのか・・・・虐めているのか?
  1. 2016/04/20(水) 09:42:51|
  2. 桜 
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川面にある如く

映り込みは、良く行われる写真フレーミングの一つ。
湖に映り込んだ綺麗な景観を 画面に取り込む。
現実の風景/光景と、水面に映りこむ景色の割合(バランス)がポイントになる。

目黒川の川面は暗い。水質が良くなったとはいえ、底にはまだヘドロが溜まっている。
遊覧船、モーターボート、モーターバイクの一団が通り過ぎると、花筏は掻き散らされ、
川底のヘドロは水面まで巻き上がり暗く濁る。
光線の具合では薄みどり色に濁る。
そして、川面に点々と黒いヘドロが浮き上がっていた。

汚れた川面をじっと見ている。
別の世界が見えている・・・隠れていた異界。
意識できる世界の底に潜む別世界が浮かび上がる感じがする。
シュールリアリズム?
これは映り込みでない。
そんな 気がしていた。
川面と桜843-31
現実のものは桜の花だけ、川面に映った影(陰)の世界が浮かび上がる。
縦・川面と桜849-27a
風景写真の映り込みでは、現実と映り込んだものの対比がポイント。
それが判るようにフレーミングする。
しかし、このフレーミングでは(意識的に)実世界を排除している。
何を感じ、何を期待しているかで・・・フレーミングは変わる。
鏡の世界。
不思議の国のアリス・・・・の世界にはなっていないけど。
川面と桜843-21
異界に引き込まれようとするが、桜の花に気づき我に返る。
大した写真ではない、ありきたりの写真じゃないか。
水面に映った陰に過ぎない。
縦・川面と桜849-29
こうなると駄目、もう引き戻れない。
アブストラクト、絵画の世界に迷い込んだ気がする。
カラーで撮影したら、だれもそんな気にはならないだろう。
駄作だろう。なにが撮りたかったかと、疑問を投げかけられる。
目黒川の川面をカラーで撮っても、美しい写真にはならない。
引き込む美しさはない・・・と思う。
モノトーンにすることで、汚い色彩は消える。
目の前の光景はアブストラク化され、隠れていた姿を鋭く表すようになる。
これは、「映り込みですね」と訳知り顔に分類すべきフレーミングではないと思う。
薀蓄も語れない。

  1. 2016/04/19(火) 08:07:54|
  2. 散歩
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紋様 

花筏を撮ろうとしたが・・・・違うものが見えていた。
カラーでは見えない世界。
フィルムなら捕まえられると思った。
しかし、感じとらないと、見えてこないだろう。
なにかある。どう撮れるだろう?と・・・わくわくする。
見えてこないとフレーミングできない。
露光を合わすこともできない。
それが 写真だろう。
紋様846-74a
紋様848-15
紋様844-30 Ⅱa

紋様845-22
意外な美しさと感じるか、
面白いと思うか、
くだらない、フィルムの無駄。何を撮っているのだ と思うか。
それは その人の感性、経験、見識。

小生は、フィルムの表現力に驚いている。
デジタル・モノトーンでも撮れるかもしれないが・・・・
  1. 2016/04/18(月) 10:42:14|
  2. 桜 
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戸越の桜  

学校の校庭には 必ず桜が植えられている。
小さなミニ公園にも お約束のように一本。
デジタル・カメラの普及で、フィルムで桜を撮る人は少なくなった。
撮るとしても、カラー・フィルムが主で、白黒のフィルムで撮る人は少ない。
まして、赤外線フィルムを使うことは 更に少なくなる。
カメラには、赤外線フィルムが 入っていた。
 
太陽の光がさし、空に青空が覗く。
近くを歩き 撮影した桜。
戸越の桜845-5
中学校の校庭に咲く桜。
R72(720nmカット)フィルターをつけて撮影。
青空の青はレイリー散乱による青。色温度で説明するには無理がある。
空気の成分 窒素や酸素に散乱して青空になっている。
もし、空気がなかったら光は素通りし、漆黒の闇が空を覆っている。
僅かに空に見えるのは、強烈な太陽の輝き。
太陽の光に照らされ地表の風景はくっきりと見えるが、
漆黒の空に輝くはずの星の光は弱すぎて、見ることできないだろう。
地表の光をみないよう、上を向いていれば、瞳孔が開き、満点の星空を見ることができる。
そんな想像をする。
R72フィルターでレイリー散乱の青をカットすれば、空気のない世界を撮影したときに似るはず。
戸越の桜845-8
赤外線写真なら、普段見慣れた世界とは 異なった異界を撮影できるが・・・・異界ではなく、これも現実と受け入れるべきだろう。
単に人間の眼では見えなかっただけなのだから。
見えるものが全てと 頑なに思い込むのは危険である。
戸越の桜845-10
レイリー散乱の割合が一番多いのは、太陽を背にした方向。
太陽にちかづくにつれ割合は減る。
戸越の桜848-9a
和菓子屋と蕎麦屋の間に植えられた桜。
もう古木になっている。枝が折れ道路に落ちる危険から、去年太い枝を切ってしまった。
以前、桜の花は密集し、満開になると空を隠していたが、今は、隙間から空が覗いている。
太陽は、右手上空。
赤外線効果の少ない方向だが、それでも、空は少し暗く落ちてくれた。
ちょっと異様。これが好い。
  1. 2016/04/17(日) 10:43:55|
  2. 桜 
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雨と桜

青い空に桜の花は映える。
今年の東京の桜は、デジタルで撮る人には、あまり良い状態ではなかったろう。
しかし、雨が降ったのは一日だけ。
夜半に降っても朝頃には止み、終日曇りの日が続いた。
空の一部に青空がでても、長続きしない。
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去年、紅葉を撮ろうと赤外400Sフィルム 一缶(100フィート)を購入していた。
冷蔵庫を見ると、まだ4本 残っていた。
期限は3月で切れている。
赤外部の760nmくらいまで感光するフィルムで、
通常のパンクロフィルムのようにも使える。
期限切れだが冷蔵庫で保管していた。
この機会に、全て使い切ろうと、カメラに詰めていた。
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雨の日、散歩したことはないが、
毎日、桜を撮ろうと決心していたので、
カメラを首にぶら下げ傘をさし、大崎の目黒川を歩いていた。
雨の日の散歩など、したことない。
どう撮っていいものか・・・・経験不足を痛感。
雨846-57
どう切り取っていいか判らなくなる。
切り取ろうとしても、わくわく感を感じない。
対象の光をあまりに知らないことに気づく。
撮影したことがないので、失敗経験が不足している。
雨846-63
どうしても、写真雑誌等でみたフレーミングになる。
雨846-64
使い古された構図、
刷り込まれているのか、うまい人の真似をしている。
まねたところで、評価はされない。
むしろ酷評。
後進国が先進国のコピー製品を作るようなもの。
凡人は、たくさん撮り、たくさん失敗作をつくらないと、学べないということだろう。
折角、赤外フィルムを詰めていたのに、陽射しがないからと 赤外線フィルターを外して撮影していた。
R72フィルターをつけて、だめもとでも 写しておけばよかった。
失敗し痛い思いをしないと、進歩はない。




  1. 2016/04/16(土) 12:38:42|
  2. 桜 
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妄想の花見

写真は本来何でもありの技術・方法だと思う。
こうしたら写真ではないという規制はない。
ただ、使った技術・技法は、予め知らせておかないと、
騙しのテクニック、詐欺、悪質な思想誘導にもなる。
見ているものを、そのまま写すから「写真」だという理解が前提にある。
報道写真を見れば、いま世界の「あの」地域では、こんなことが起きていると理解する。
3.11の大津波の被害を理解する。
写真に残すことで、記憶遺産にもなる。
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宣伝写真あるいは芸術作品を志向して製作された作品は、
写真を加工していると思っている。(それが前提だと理解)
夢を売る宣伝写真は、演出写真。切り貼りも合成もありと受け止めている。
しかし、フィクションなのにノンフィクションを装う写真は、断り書きを入れないと、問題だろう。
ノンフィクションと思っていたことが、作られたフィクションだとわかったとき・・・・騙されたという腹立たしさが残る。
撮ったほうはしてやったりと、にやけているのか? 
写真を作った人の品格・品性の問題か?一言「演出しました」「切り貼りしました」「合成です」と 断っておけばいいのに。
合成、切り張り、演出写真、様々な加工を写真に施しても、いいものはいい作品と認められる。
何してもいいのが写真。それがないと、写真の発展はない。
しかし、フィクションなのに、ノンフィクションを意識しさせる作品には、技法を開示すべきだろう。
「切り貼りです」とか「合成です」と。
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この写真は、ネガを現像の途中感光させるソラリゼーションの技法で現像した写真です。
現実の光景をそのまま撮ったノンフィクション写真ですが、現像法でフィクションのような写真を作っています。
その意味で、撮影まではストレートフォット。なんの演出も施していません。
妄想の桜・彼岸にて841-49
意多くして、写真伝わらず・・・失敗作だが、こういう写真を「作る」意欲はある。
妄想の花見。
美しい桜の元で、親しくしている友人と、あるいは家族と楽しいひと時を過ごす。
そう思っているが、実は、この世界は業火に焼かれた世界、早く悟りを開き、涅槃の世界を目指すべき・・・
目黒川は三途の川の象徴。
対岸は桜咲く場所、それは「彼岸」の涅槃(悟りの世界)?
そんな妄想を抱きながら、シャッターを切っていた。
最初から ソラリゼーション現像するつもりで。
輪廻の象徴として、枯れた薄にピントを合わせ、絞りを効かせて被写界深度を深くして撮影。
しかし、彼岸までピントは届かなかった。
妄想の桜・彼岸にて841-45 Ⅱ
花見を楽しむ人たちにピントを合わせシャッターを切る。
彼岸と思った世界に不気味な紋様が現れる。
あの世も苦界、彼岸ではなく地獄へ堕ちろと・・・・いうことか。
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切り貼り、コラージュまで手を広げようとは思わない。
芸術的な感性を持ち合わせているとは思っていないから。

才能ある人は、是非 挑戦すべきでしょう。
デジタル・カメラの時代に突入。時代はその方向へ進んでいくはず。
これが写真と規定する(限界を設ける)と、写真の生命力は失われる。
光を記録する。そのやり方、表現法、何でもありが写真です。

  1. 2016/04/15(金) 11:01:46|
  2. 桜 
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花筏の流れる川

桜は満開を迎えていた。
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護岸に小さな花筏を発見。
眼には吹き溜まりに集まった薄汚れた桜の花びらにしか見えない。
カメラを持つ人、スマホを手にする人は、気にもかけず、通り過ぎていく。
まだ、花筏には2,3日ある。
しかし、確実に花は散り始めている。
これが、今年の花筏のベストになるかも・・・と思いながらシャッターを切っていた。
花筏の流れる川843-37 Ⅱ

  1. 2016/04/14(木) 09:36:17|
  2. 桜 
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ウインドウに映る桜

雅叙園近くの目黒川沿いに自動車がとまっていた。
桜の花がそのウインドウに映っている。
面白いと思った。
桜より、自動車そのものの存在感に注目していた。
どう撮れるか想像したが・・・・イメージできない。
どう撮れるか判らないが、何かある。
面白い・・・そんな「わくわく」感を感じていた。
桜と自動車839-3-13 Ⅱ
単に面白いと思って撮ったまで。
小生の「心象」風景ではありません。
自動車のボディーに、「もの」としての存在感を感じていた。
桜と自動車839-3-14
見方、撮り方によっては、こんなにグロテスクにも撮ることができる。
目の前の「もの」に何かを感じとり、どのように切り取ったかが写真の基本だろう。
撮影テクニックはそれを支えるものに過ぎない。
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今まで感じたことない、意外感のある自動車を感じとれればいい。
それが撮れているか否かは、
その写真を見た人が、意外感を感じ、面白いと思い、
経験を共有できたかどうかで決まる。
撮る人と、それを見る人との、知性・感性・見識のせめぎ合い。
もし、共有できなければ、ありきたりの写真、独りよがりの写真とされるだろう。
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使い古されたような写真が、写真コンクールで入賞する。
選者は、有名なカメラマンらしい。
選ぶということは、選者の見識が試されていることを 気にしていないのか、と思う。
まぁ、応募された写真が、似たり寄ったりだから、致し方ないか。
その中から選ぶのも大変だろうと思う。
そこで、選者のコメントを読む。
見識を感じない。
それ以来、この写真家の作品が、薄っぺらく見えてしょうがない。
見ないようにしている。

写真は、撮る人だけでなく、見る人の見識も試されていること 肝に留めるべき。

  1. 2016/04/13(水) 08:33:41|
  2. 桜 
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最後に撮影した今年の桜。

目黒川を溯り、池尻大橋まで、最後の桜を追い続けた。
帰りは、バスに乗り、出発点の大崎に戻る。
まだ、カメラに少しフィルムが残っていた。
ゲートシティーの回廊から、大崎駅の方を見ると、まだ、桜の花が残っている。
数カット撮影して、撮りきる。
これが、その最後のカット。
最後の桜849-41
逆光を受け、メリハリのない眠いネガだったが、トーンカーブを調整し、空を焼きこむ。
一種のハイダイナミックレンジ(HDR)処理を、画像にしている。
このような焼き付けは、たぶんカメラ雑誌かインターネットでみた画像の影響。
上手なアマチュア、プロの写真をみて、真似ているのだと思う。

眼に優しい桜、見慣れた桜、
定型化された美しい桜ではなく、
見たこともない桜、
薄気味悪い桜を、撮ってみたいと、始めたが、
問題は、そのテーマの立て方にあったと感じている。
結局 無意識に真似をしていただけ。
底に流れる一貫性(見識)を欠いている。
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こんな写真でいいのか?
これが、求めている 見たこともない桜??
不満が残る。
陳皮な写真だと思う。
単に、撮影テクニックで 撮っているだけ。
それなら、最新のデジカメで撮ればいい。
もっと容易に、楽々と 撮影できるだろう。
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「こんなんじゃない。」と思いながら、
12日間で撮りためた桜の写真を整理している。
何かヒントになる写真が見つかるといいのだが・・・・

  1. 2016/04/12(火) 14:21:48|
  2. 桜 
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桜のクローズアップ写真

コンパクト・デジカメでも、かなりの接写が可能で、
綺麗な花を見つけると、カメラを近づけ 花の接写をしている人を見かける。
今回、何日も目黒川を歩いたが、本格的なデジタル一眼を持つ人が減り、
代わって携帯電話やタブレットで撮影している人が増えていた。
写真の知識など持ち合わせているとは思えない若い女性が、
タブレットを使って 桜のクローズアップ写真を撮っていた。
みせてもらったが、綺麗に撮れているので驚いた。
このまま、ブログ(あるいはSNS)に載せたら・・・・凄い画質。
完璧な写真になっている。
技術の進歩は凄い。
誰でも、上手に写真が撮れる。
写真が発明されたときの夢が実現したということだろう。
喜ばしいこと。

進歩に取り残されたレンジファインダーのフィルムカメラでは、
1mくらいまでしか、近づけない。
クローズアップ写真と呼ぶのは、おこがましいが・・・・
これが、小生のクローズアップ写真。
桜クローズアップ838-10
桜クローズアップ839-2-13
桜クローズアップ839-5-13
桜クローズアップ844-8a
桜クローズアップ846-84
桜クローズアップ847-11
桜クローズアップ848-21
2枚 一眼レフ Nikomart FTnで撮影したものが混ざっていました。
家から近いところでは一眼レフを使うこともあります。
重いので、散歩に持ち出すのに抵抗あり、
テスト撮影で使うことが多い。(今回は ソラリゼーション現像テストで使用。)
レンズは Nikkor 50mm F:1.4 最短は60cmまで近づけますが、そこまで近づいてはいません。
全て、50mm 昔、標準レンズと言われた画角のレンズを使用していました。
フィルムを替え、フィルターやストロボを使い、現像液と現像法を工夫し、写真を撮っています。
デジタル時代、参考にはならないでしょうが、
フィルムでこんなバリエーションも楽しめます。



  1. 2016/04/11(月) 18:49:40|
  2. 桜 
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夜桜ではありません。

今年の花見、東京はほぼ曇り日が続いた。
日が差したのは、2日間のみ。
それも薄日が差す程度。
桜845-30
夜桜ではありません。
その薄日さす日に、赤外線フィルムを使って撮影しました。
人間の眼には見えない赤外光・・・それでも光は光。
ストレートの「光画 Photograph」です。
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3月29日より4月9日まで、毎日1本のペースで、フィルムを浪費していました。
連続12日、さすがに、疲れた。
帰宅すると すぐフィルムを現像タンクに巻き、現像、定着、水洗、乾燥。
翌朝、乾燥したネガを、スキャナーでPCに取り込み、画像を確認/調整する。
午後になると、カメラを持ち、目黒川めざし散歩にでる。
この一連の作業に追われていました。
桜の撮影は昨日で終了としました。
12日間で12本のフィルム。年間なら365本!のペース。
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予定調和の美しい桜ではなく、
意外な桜の一面はないものか、
誰も撮らなかった桜はないものか、
そんな観点で探すつもり。
明日から、
そんな薄気味悪い桜、汚い桜、なじみのない桜の姿を・・・・ブログに載せることになるでしょう。


  1. 2016/04/10(日) 21:45:59|
  2. 桜 
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戸越公園の夜桜

写真の表現に大きく関わるのは、実はフィルム。
レンズの影響はその次。
まして、カメラが どうのということはない。
それが、フィルムカメラの世界だった。
もっとも、スクリューマウント(Lマウント)が流行っていた時代だが・・・
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メーカーは ユーザーの抱え込みを図る。
ごく自然の営業戦略だろう。
自社独自のマウントを作り、高級感をアピールする。
写真のプロは それに加担し、メーカーの宣伝にのる。
ついには、レンズの味、カメラの優劣の薀蓄を講釈する素人も現れる。
メーカーとしては、してやったり、ありがたい人。
丁重に扱おう・・・・売り上げに影響する。
しかし、写真表現で重要なのは、レンズより フィルム。
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戸越公園で 何度か 夜桜を撮影。
昼間撮影したフィルム残っていると、夜、戸越公園へ行き撮影。
一本取りきり、帰宅して現像していた。
夜桜の撮影レンズは全て同じ、コシナの製造したSC-Skopar 21mm F:4 を使用。
優秀なレンズです。
夜桜842-17
フィルムは RPX400 このフィルムに合わせ開発した現像液で現像。
眼に優しい、安心して見る「綺麗な」写真。
夜桜844-44 Ⅱ
フィルムは、Retro400S 硬調現像液で現像した。
デジタルなら、すぐ綺麗な撮れるから、ちょっと変、この人、写真下手と評価されるだろう。
夜桜844-8
Retro400S用の、軟調現像液で現像。
これも、予定調和のトーンの豊かな写真。
夜桜844-42 Ⅱソソラリゼーション現像を、少しかけています。
夜桜845-45 Ⅱ
これも、少しソラリゼーション現像しています。
これ、下手写真じゃない・・・のお言葉。
私なら、デジタルカメラで、もっと綺麗な写真撮れる。
見慣れないトーンの狂った写真は・・・・拒否反応。
それが、健全な精神なのだろう。
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デジタル時代、撮像素子と画像処理プログラムの優劣が、画質を決める。
その根幹の撮像素子(CCDやCMOS) と画像処理プログラムは、全て メーカーに握られている。
撮影する人に残されているのは、シャッターを切るだけ。
お仕着せのカメラを渡され、さあシャッターを押しなさいと せっつかれている。
あとは、全て、任させなさいということか。
デジタル・カメラで 写真を撮ってる人、
どんな独自性を出すのか?出せるのか?
HDR写真ですら、ありきたり、見慣れた写真になってしまった。
デジタル・カメラは、如意輪棒のようなものかも。
デジタルカメラを振り回し、その、お釈迦の手のひらで踊っているのは、誰?
暗澹たる思いがある。
去年、写真倶楽部「彩游」に所属していたときは、デジタルカメラを使う機会が多かった。
退会し、今年になり、ほとんどデジタル・カメラに触っていない。
単純に、面白くないから、「わくわく」しないから。
反動で、フィルムの消費が激しい。
桜を撮るので 連日1本あるいはそれ以上のフィルムを使っている。
デジタルの毒素を拭い去ろうとしているのだろうか?

  1. 2016/04/09(土) 22:21:33|
  2. 桜 
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虚実の被膜に咲く桜・・・・ではありません。

目黒川の花見を楽しむ人をスナップ。
花見する人839-3-15
場所は目黒雅叙園近くの橋。
レタッチソフトで画像を加工したわけではありません。
ソラリゼーション現像しています。
法則・メカニズムを理解し、利用するだけ。
現像液に浸したら、あとは、化学反応に任せるだけ。
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桜と外人は実の世界にいるが・・・・
小型犬と背を向けた女性は普通とは異なった姿に写っている。
虚の世界?
花見する人839-3-17
虚実の被膜をスナップしたわけではありません。
それができるカメラは、まだ発明されていない。
花見する人839-3-18
この方法だと、誰と特定することが難しいので、堂々と顔を撮り、ブログに公開できる。
これが、その時のスナップ写真のベスト。

現実と非現実の狭間を彷徨(さまよ)い花見する人・・・です。
  1. 2016/04/08(金) 09:22:23|
  2. 桜 
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誰も知らない深山の夜桜・・・・

誰も知らない深山の夜桜・・・・
そんなことありません。
桜の名木を訪ねて、遠くまで旅行し撮影するだけの根性、財力がないだけ。
近場でその雰囲気を楽しんでいます。
これは、戸越公園の桜です。
夜桜842-26b

21mmという広角レンズを使用し、人間の存在を消すようフレーミングに注意して撮影。
ストレートフォットです。
ネガ(原板)を如何に作るか、現像には細心の注意を払いました。
  1. 2016/04/07(木) 14:07:09|
  2. 桜 
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桜を見る・・・

桜を見る。
写真を撮る。
家に帰り、現像する。
写真を確認する。
誰かが怒っている。
桜841-30
美しいものを見ていたいと思うのが、普通だろう。
桜は綺麗に撮らないと駄目。
不愉快なものには 眼をそむける。
「キャー可愛い」と言われたいのに、
なんということをしているのだろう?
でも、これもフィルム表現の一つだと思う。
デジタルなら・・・どうする?
  1. 2016/04/06(水) 22:32:20|
  2. 桜 
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幽霊の花見?

ボーと白く浮き上がった人の集団。
幽霊ではありません。
細工無しと言いたいが、実は、ソラリゼーション現像しています。
デジタル暗室のRAW現像とは違い、一発勝負の暗室現像です(タンク現像)。
現像技法が通常とちょっと違うだけ。
やはり、ストレートフォット?
超現実派のマンレイの開発した技法ですから・・・・どうなんでしょう?、
桜と幽霊841-31 Ⅱ
同じネガを、ポジ指定で取り込んだもの。
桜と幽霊841-31 Ⅲ Posi
どちらであれ、異様な花見になってしまいました。
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小生の心象風景でもなければ、
「これを伝えなければ」という健康的な心配りもありません。
ただ、面白いから、
そして、フィルムでどこまで表現できるか、
自閉症的に確かめているだけ。

  1. 2016/04/05(火) 13:14:04|
  2. 桜 
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桜  フィルムでHDRを真似てみました。

明暗差の大きな被写体、
満開の桜と、ビルの影を選んでフレーミングし撮影。
階調が立つように現像液を選び、処理した。
少々銀塩の乗りの大きい暗いネガなったが、
エプソンのフィルムスキャナーF-3200で、
4号の硬調印画紙に焼き付ける気持ちで、
トーンカーブをS字にし、PCに取り込んだ。
これが 、小生のフィルムを使った、ハイダイナミックレンジ白黒写真です。
勿論 ストレートフォット。ネガを2枚使用し、レイヤーを重ねるような合成はしていません。
桜839-2-22 Ⅱ
もう少し黒に締りが欲しいところ。
暗い部分の階調性を省略しすぎだと思う。
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デジタルカメラが、フィルムカメラに似るようにするのではなく、
フィルムカメラが、デジタルカメラに似るようにすべきだろう。
デジタルは、デジタルでしかできない分野をどんどん開発すべきだと思う。




  1. 2016/04/04(月) 18:21:02|
  2. 桜 
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これも桜

眼に優しい美しい桜ではなく、
不気味な桜、異様な桜を撮りたいと思えど、
意外と・・・いや、意外でもなく、難しい。
「アレ、ブレ、ボケ」の写真を撮れば、1960年代の写真になるかと言えば、そうではない。
見るに堪える写真を撮るのは、「アレ、ブレ、ボケ」でも 難しい。
デッサンのしっかりできた画家の描く抽象画と、
技量もないのに、面白い、これならできると、
真似て描いた素人の抽象画の差と言ってもいいだろう。
1本のフィルムを撮っても、一枚のカットも撮れないことがある。
毎日 1本 フィルムを使って桜を撮っているが・・・見るに堪えない汚い写真ばかり。
掃き捨てるのはこのネガだろう。
ようやく見つけた一枚。
桜839-23 Tr
まだ開花したばかりなのに、もう遊覧船が目黒川を登っていく。
昼3時ごろ、天候は曇り。川面はうす暗い。
ストロボを焚いて桜を浮き出させようとした。
合成写真ではありません。あくまでもストレートフォット。
フィルム、露光の選び方、ストロボを焚いたこと、現像の4つの要素が、この表現を可能にした。
桜は、潔く散り、美しいものという 固定観念に固まっている人が見たら、
なんという下手写真と 評価されるだろうが、
小生は、よくも撮れたりと満足しています。
-------------------------------
この写真 心象写真ではありません。
(少なくとも 小生の心の中を表していない。)
ただ、工夫しながら撮っている一枚。
多義性のある写真が撮れた、面白いと思っています。
どう読み解くかは、見る人の感性・素養・知性でしょう。
  1. 2016/04/03(日) 10:24:06|
  2. 桜 
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また桜カァ~~

数年前まで、綺麗な花を撮ろうと腐心していた。
しかし、綺麗な花の写真は、もう厭きた。
必ず誰かが、似たような写真をすでに撮っている。
真似して何が面白い?
オリジナリティのかけらもない・・・、
去年 あたりから 心境の変化。
不気味な花を狙っている。
------------------------------------
綺麗な桜の写真、うまく撮れた桜の写真など、撮りつく尽くされている。
そんなもの、掃き捨ててしまえ・・・と過激なことを考える。
さて、どうしたものか?
滅多に使用しない 135mmの望遠レンズをつけて、戸越公園へ行く。
桜の開花には、まだ、時間があった。
桜837-37a
梅に鶯(ウグイス)なら、桜には何?
蕾の膨らんできた桜の枝にカラスがとまっていた。
あと一週間もすれば、うすいピンクの花が咲いているだろう。
「アレ」るよう現像した。
眼をそむけたくなるような、不気味な桜を 撮れないものか?

  1. 2016/04/02(土) 11:35:04|
  2. 桜 
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3月20日 春のお彼岸の日に 浅草にて

階調性を整理し、ガンマーを立てるよう現像してみた。
残念ながら、デジタル暗室ではなく、昔ながらの暗室で。
慣れないことは、するものではない・・・・と言われても、してしまうのが性分。
確かに あまり上手とは言えないだろう。
デジタルモノクロームのすっきりとした画像にはならない。
浅草835-26
浅草835-27
浅草835-28
浅草835-31 Ⅱ
なにか違う。もっと何かを省略し、すっきりしている。
デジタルカメラで撮って、白黒変換したものと 比較してみるか・・・
違いはどこにあるか、はっきりするかも。
  1. 2016/04/01(金) 09:42:49|
  2. 都会の景観 Tokyo
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Author:Alchemyst Sasaki
未だフィルムカメラの沼から抜け出せない。
もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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