モノトーン写真は8ビットもあれば十分表現できる。しかし、撮影時の光はもっとダイナミックレンジが広い。その広い光のレンジを、絞り、シャッターで調整し、感光材に焼き付ける。パンクロのTri-Xだと捉える光のレンジはせいぜい10ビット、1~1024の光だろう。
フィルムでは、範囲が狭く、中間の、あるいは、影になった部分のディテールを省略せざるを得なくなる。
見たように、あるいは感じたようには撮れないもどかしさを 感じることが多い。
デジタルになると、光の強さに対してリニアー性が高くなり、ネガ特有の相反則不軌現象もない。暗い風景(夜景)でもびっくりするほどよく写る。光のダイナミックレンジもかなり広くなってきたようだ。8ビットをはるかに超え、現在は12ビットくらいまで広がっているのでは?(デジタル一眼は、48ビットのTrue Colorフォーマットになっている)技術は、今後も更に改良されていくことだろう。付け加えるならダイナミックレンジオプチマイザーなる機能も組み込まれていて、RAWで撮影しておけば、現像で光の範囲を広くとることができ、16ビットモノトーン画像に収めることもできる。
この機能を知った瞬間、フィルムの命運は決まったかと・・・思った。
最後の悪あがき、Rolei赤外400Sでダイナムックレンジの広い被写体の撮影に挑戦してみた。
このフィルム、おそらく一番ダイナミックレンジの広いフィルムで、Tri-Xに比べ二絞りほど捉える光の範囲が広いのではと・・・感じています。(ひいき目に見て12ビットのレンジ・・・現像結果から、そう感じています。)

ISO400のパンクロフィルム(たとえばTri-X)ならば、空と白塀の建物を主に撮影しようとしたらf:11/500秒の露光になるでしょう。日陰のディテールも残したいとしたら、1段あるいは2段絞りを開けるかシャッター速度を遅くして撮影、何処に撮りたいものがあるかで決めますが・・・それでも、影の部分のディテールは、かなり不足すると思います。
R72フィルターをつけ、f:4/25秒で撮影したところ、白壁は白飽和せず、暗部も極端に暗くならず、かなりダイナミックレンジの広いネガを得ることができました。トーンカーブで、暗い部分浮き出させましたが・・・これがフィルムの限界でしょう。

赤外効果を狙て撮影するなら、順光で空と木の葉を取り入れて撮影するのが定番。それを逆光気味の光を選んで撮影するとダイナミックレンジの広い写真が撮れるということだろうか。
面白いフィルムだが・・・フィルム派の最後の悪あがきのような気もする。

Tri-Xフィルムでは、このような調子(トーン)の写真は撮れない。(デジタルなら撮れるのだろうなぁ)
これも720nm以下の光をカットした(正当な)赤外線写真です。(そうは、見えないでしょうが)
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- 2014/04/30(水) 10:48:05|
- 写真の技法
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この頃、ネットサーフィンの楽しみを覚えた。
どんな写真を撮っているのだろう?
興味深々、モノトーン写真を撮る人のブログを見つける。
圧倒される思いがする。ハイコントラストでありながら、中間のディテールもしかりした作品が並んでいた。
空の調子だけ、こんなに落とせるだろうか? う~~ん、難しい。これフィルムで可能か?
撮影データは一切公表されていない。
赤外線フィルムなら可能かもと、挑戦したが・・・

これでは、少し非現実。

木の葉が白く写っていて、これではいかにも赤外線写真とわかってしまう。
ブログの作品、木の葉はそれなみに暗く沈み、中間トーンも失われていない。フィルムだとしたらどう撮ったのだろう?
すごい人がいるものだと思いながら、デジタルなのかなぁという、あきらめに似た感情も持つ。
自分の腕を棚に上げて、技術の進歩に苛立っているのだろうか?
フィルムが面白いからといって、それに固執するのはどうだろう?正しい態度/選択か?
フィルムで撮る意味がないのではないか。そんな寂しさを覚えている。
- 2014/04/29(火) 21:54:59|
- 都会の景観 Tokyo
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Rolei Infrared 400S この赤外線フィルム どんな写真表現が可能となるか その限界を試しています。一缶100フィート巻きを購入したので、いろいろ試せそう、面白いフィルムです。ローライブランドですが、製造はAgfa、戦前、写真を趣味にしていた祖父の言葉では、アグファのフィルムは最高だったとのこと。Rolei retro80Sというパンクロフィルムも販売しています。このフィルムを使い切ったら、次はレトロ80Sを試して見ようかと思っています。

樹の緑と空をあまり入れないようにフレーミングし撮影すると、明暗差の大きな疑似的な夜景風写真になることがわかりました。順光より逆光気味のほうが成功率が高いようですが、要は光をどう読むか?でしょう。
実際の赤外光は目に見えないので、経験を積まないと見えてこない。どう写るかまだ予想不能、だから面白いとも言えます。

これは順光で撮影。緑の葉を入れず影を撮影したら、暗い部分から赤外光の反射はないので、ハイコントラスト写真となる・・・これも面白い。パンクロフィルムなら、暗い部分でもディテールを失わないよう(暗くつぶれない)撮ることはできます。
夜の電燈、あるいは月の光に照らされた店の入り口、夜な夜な秘密パーティー?ちょっとミステリアスな雰囲気です。

夜のオフィスビル、左手上からの街灯の光に照らしだされた樹を撮影したのかと・・・錯覚しませんか?
赤外線フィルムで空を入れると、暗く落ちるものの夜の空にはなりません。異様に暗い空になってしまいます。バランスがとれず、夜の空という感じにはならないようです。このバランスが取れないところを利用すれば、非現実な表現が可能になるのかも。そのあたりも追求したいですね。

残業で深夜まで働いていた? 実際は午後3時過ぎ、丸の内、仲通りで撮影しました。
- 2014/04/28(月) 09:26:38|
- 写真の技法
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春の新緑を写したくてRolei赤外400Sフィルム、100feet缶を購入しました。
イルフォルドのSFX-200、パトローネ入りフィルム(36枚撮り)を購入しようとしたが、急に値段が上がっていた。
高いフィルムは使いたくないと、ネットで調べるとRoleiの長巻フィルムがヒット。これなら、1本当たりの価格は抑えられます。新しく使うフィルム、少し手こずりましたが、ようやく、どうにか現像する条件を掴みました。
面白いフィルムです。ISO400のパンクロフィルムとしても使うことができます。露光のレンジが広く、現像によりISO100~400で使っても問題ないと思います。製造はAgfaでした。コストはカットできましたが、36枚換算でほぼ20本分のフィルムです。しばらくはこのフィルムを使うことになるでしょう。
R72フィルター(720nmカット)をつけて撮影。赤外線写真を撮っているとあからさまにわかる写真は・・・撮りたくありません。

桜の花が散ったあとの若葉の芽吹きを撮影。パンクロフィルムにYGフィルターでも、同様な感じに写せたかも・・・光をどう読むかの問題、しかし同じフレーミングでは難しい。撮影地は大崎。そのご新緑を求め目黒川沿いを上るも、写したい新緑を発見できず、横にそれ、林試の森公園まで足を延ばしてしまいました。長い散歩です。

完全な順光で撮れば、空を暗く落とし、木の葉を白く輝くよう写すことができるでしょう。それでは、いかにも赤外線写真、初めて見たときはビックリしますが・・・すぐに飽きてしまいます。心に残る/訴えかける何かがが、プラスされていないとだめなのでしょう。

空を暗く焼きこめば、若葉はより白く輝き、空とのコントラストで、いかにも赤外線写真を撮りましたとなりますが、同時に豊かな階調性は失われるので・・・ビックリはすれど、穏やかな気持ちにはなれません。小生の好みでこう焼きました。(モニターなので調整していますというべき。)

新緑の芽吹きです。この三枚は、林試の森公園で撮影しました。
- 2014/04/26(土) 11:44:53|
- 散歩
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デジタルカメラの優れている点はたくさんあります。
撮影結果がすぐ液晶画面でチェックできるようになったこと。
フィルムの消費を気にすることがなく撮影でき経済的。
フォトフレームやPCのモニターで見るだけならさらにコストセーブできる。いいと思ったものをプリントするだけ。
撮影感度が高くなったこと。しかもショットごとに感度を変えることもできる!!
そのため、従来なら撮影に躊躇していた被写体に対しても、カメラを向けることがでるようになりました。
喜ばしいことです。
Sony MEX-3のレトロ調モードを、HCBWモード(ハイコントラスト白黒モード)に替えて撮影を楽しんでみました。
どう写るか興味深々、テスト撮影をしてみました。

「うぅ~苦しい。出してくれ~~」

「ここはどこ? 俺は閉じ込められているのか・・?」

「お前は どこにいるのか?」 キャベツマンにそんな声 届いただろうか?
人は、願望で・恐れで物事を見がち。
壁の染みに3つの点があれば、人の顔を思い浮かべてしまう。
これもそうなのだろう・・・
「お前は どこにいるのか?」
問われているのは、この写真を撮り、見ている小生だろう。
写真に思い入れたっぷりのキャプション(詩のごとき文言)つけて、載せることもできるが、「浅薄な幼稚」と馬鹿にされるのがおちだろう。
写真に説明は不要。写真を撮る人と写真を見る(読む)人の五感のせめぎ合いが楽しい。
本当に大切なものは見えないのだから。
Sony NEX-3にMicro-Nikkor 55mm F:2.8をつけて撮影してみました。
- 2014/04/24(木) 09:31:04|
- デジタルで遊ぶ
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桜は・・・と思っていたが、やはりたくさん撮っていた。
今年撮った桜の落穂ひろいです。
桜に新しい視点が付け加わればいいのですが・・・来年もやはり撮影しているだろうか?

戸越公園の桜。今年はこの桜に通い詰めました。

APSサイズだと、24mmレンズが、フルサイズ換算35mmの広角レンズ。使い慣れた画角で、フレーミングしやすい。カラー写真だと、逆光気味の写真はあまり撮りませんが・・・切り取り方がなくなったのでついに逆光で撮影。

これは目黒川沿いの桜を撮影。何処でとっても桜は桜。アップで撮ったら場所は関係ない・・・?
それって、桜を馬鹿にしたことにならないかなぁ? 戸越の桜と、目黒川の桜に、「同じってどういうこと?」と詰め寄られそう。「腕が悪くて、ごめんなさい」と謝るのみ。花の撮影に限界を感じています

目黒川の桜。下流に向かって撮影。流れは東の東京湾に向かっています。(順光)

上流に向かって撮影。西の中目黒方向を見ています。(逆光)
モノトーンは逆光で撮るのが面白いと思っています。しかし、これは、あくまでも小生の感覚。この2枚のモノトーン写真を見てもらい、どちらがいいか訊ねると順光のほう選ぶ人が多い。暗たいのは桜のイメージに合わないのでしょうね。
- 2014/04/22(火) 10:55:12|
- 桜
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ニコン写真教室を受講した人が集まってできたグループ(Photo彩遊)なので、みなさんニコンのデジタル一眼を使用しています。
小生は、ひょんなことから、参加を許されました。白黒フィルムで撮影しているので、会の中では異端児でしょう。
敬意を込め、なるべくニコンのカメラを持って参加するよう心がけています。
今回は日本光学の礎を築いたS型ニコン、Nikon SPに Nikkor 28mm f:3.5のレンズをつけて参加しました。
フィルムは、Rolei400Sを使用。赤外線フィルムです。ローライの名がついていますが、製造元はAgfaです。
現像してみて、びっくりしました。階調性がかなり高い(豊かな)フィルムです。
被写体の光の当たり方、現像条件の最適化・・・使いこなすには、こつがありそうです。
楽しみが一つ増えました。

赤外線フィルム、メーカーは少なくなりました
今比較的簡単に手に入るのは、イルフォルドのSFX-200、このRolei400Sくらいでしょう。いずれもパンクロフィルムの感光域が赤外部まで伸びたとフィルムです。コダックやコニカの製造していた赤外線フィルムからみたら、完全な赤外線フィルムという感じではありません。その分使い勝手がいい。フィルタとって、あるいはY2、YG、R60のフィルターに替えれば、通常の高感度フィルムとして使用することができます。

ガウディ風庭園の撮影には、最適のフィルムではないでしょうか?空も適当に暗く写っています。明暗差の大きな高コントラスト写真を撮ることができました。

空を真っ黒に、木々の葉を白くするだけの、赤外線写真は、見た瞬間、異次元空間に迷い込んだような”ドキ”とした感覚に襲われますが、すぐに見慣れ、面白くなくなります。通常使うフィルムに赤フィルター(R60)をつけて撮ったのでは?と思わせるぐらいのほうが、効果的な使い方ではないでしょうか。面白いフィルムです。

昭和記念公園にて、4月7日13時集合。16時まで、三時間の撮影会でした。
- 2014/04/19(土) 20:57:24|
- Photo彩遊
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ソニーのミラーレス一眼に、ピクチャーエフェクトという機能があり、「レトロ調」にダイアルを合わせ、撮影を行ってみた。
撮影は、本日(4月17日)夕方の4時ごろ、すぐに画像の確認ができ、ブログにアップできました。デジタル写真ならではの早業です。
レンズはコンタックスⅠ(通称ブラコン)時代のゾナー50mmF:2、「傷だらけのゾナー」生まれは1933年です。

デジタルカメラの設定はレトロ調、レンズは擦りガラス状態、相乗効果で一層古き時代のテーストがでると期待。

色彩に乏しく、ここは白黒フィルムで狙うような光線状態。レタッチソフトで暖色系以外の彩度をゼロに設定してみました。


夕方の光に戸惑いながら撮影。
小生の掌に乗る前、歴代の所有者の手厚い扱いを受け、大事に何度も拭き清められたのでしょう、前玉は曇りガラス状態になっていました。
でも、この「傷だらけのゾナー」、20世紀初頭のピクトリアリズム風写真を撮るとしたらうってつけかも。エドワード・スタイケンの"pool"に近いテーストになったと思います。いかがでしょう?

これにも、それなりの味はある・・・と思いたい。

ピントはずらして前ピンにしました。これなら、細かな表情までは判別できない。にこにこ笑っている感じは出ています。ご近所さん同士の会話を楽しんでいるようでした。
撮影場所は、「文庫の杜」公園。以前は国立国文資料館のあった場所です。
この一帯は江戸時代、熊本藩の下屋敷でした。その後、分割され一部は高級な住宅街に、残りは、戸越小学校、大崎高校、区の体育館、戸越公園などになってます。
- 2014/04/17(木) 22:28:30|
- デジタルで遊ぶ
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桜を撮るより、スナップが好き。できれば人を撮りたい。

祭りのショーに出演する人なら、撮られていることは、当然のことと承諾済みだろう。
新人プロの宣伝か?機材を持ち込み、歌もうまい。バックに貼られた広告はローカルです。「にしむら」は目黒不動のうなぎ屋、「御門屋(みかどや)」はお菓子屋です。

ショーに参加した人たちの記念写真を、隣から撮影。まぁこの程度は許して貰えるでしょう。参加した充実感が、顔に溢れています。中央の男性フォトジェニックですね。
人に気づかれず、そっとスナップ。そのほうが自然な表情をとらえることできるのですが・・・盗撮は、御法度。
そのご法度破りを数ショットしてしまいました。罪深いとは思えど・・・その人の尊厳を傷つけるものでなく、素敵なところを捉えようと・・・心掛けています。しかし、ブログには載せられません。

少し離れ、顔が不明瞭になれば・・・この程度ならOKではないかと考えますが。
中目黒に近くなると、混雑するので、遊歩道での「花見の宴」は禁止となってしまいました。品川区の遊歩道はまだ禁止にはなっていません。桜の木の元、花見酒を楽しんでいます。

中目黒の公園です。遊歩道は禁止になりましたが、公園の敷地はOK。向かい側には桜並木があれど・・・以前の「桜の木の下で花見の宴」をという風情はありません。まぁ、これも致し方なしか、有名になりすぎてしまいました。

有名になるといえば、両岸の桜を愛でようと遊覧船が数多く上るようになりました。このジェットバイクの一団は、2,3年前より来るようです。来るのは決まって四月の初め。2年前の写真で確認すると、満開の前日、まだ桜は散っていませんでした。去年は異常に早咲きだったため、桜が散ったあと新緑の青葉になりかけているころやってきました。
今年は、満開を過ぎ、花筏のころ。すでに花筏は、遊覧船により破壊されていたので・・・別段、気にはならなかったのですが。
両岸の花見客は、ジェットバイクの音に驚き、一斉に川面を注視。選ばれたる者の恍惚か、颯爽と両岸の人の群れに手を挙げて挨拶を送る。「乗りたい?」と聞かれたら、見物の人の多くは「乗りたい」と答えるだろう。しかし、この頃の老人、キレやすくなっています。「お前たちだけの桜ではない。美しい花筏を壊すなんて、許されることか!」と石を投げているかも。遊覧船に乗り両岸の桜を愛でるのは楽しいことです。しかし、その下の水面では、同時に、美しい花筏が破壊されていく・・・想像力の欠如、いつの時代もあることです。致し方なし。小生は、石を投げません。

花吹雪の時、1時間も経つと、少し桜の花びらが集まってきます。そこをカヌーが通り過ぎる。
花筏ができたとき、通り過ぎてくれると、面白い(美しい)文様が、水面に広がります。
手漕ぎなら花弁を水面下に沈めることないのでいいですね。


カヌーが通り過ぎた後、数分待つと、こんな文様に変化。
これが、花筏だったら、ずっと観察し、写真を撮り続けたでしょう。
この文様も、もう少し経つと次の遊覧船が登ってきて・・・
- 2014/04/15(火) 10:41:36|
- 桜
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花筏の撮影は無理でしたが、代わりに、「花の雪」の目黒川、それに「花の渦紋」の目黒川を撮影することができました。
環境の変化に応じ、また、違った視点を探すべきなのでしょうね。


来年は、この「うず桜」を少し長めの85mmレンズで狙ってみようと思います。
「うず桜」、花筏のでき始めですが・・・それをも掻き消されるほどの動力船、上ってこないことを願うのみ。
- 2014/04/13(日) 10:30:11|
- 桜
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桜が散っていく様を「桜吹雪」にたとえることがある。春の季語。
そよ風に乗り散り行くさまを、過ぎて行った冬の厳しい横なぐりの雪に譬える日本人の感性、いいなぁと思う。
しかし、実際の花吹雪、写真に撮ろうとしたら、大変。
散る時期は一日二日の限られた期間、強すぎもせず、弱すぎもしない風もほしい。一陣の風に花吹雪が舞う。その瞬間逃さず、適切なシャッター速度、適切なフレーミングで捉らえる。斜めからの日差しもほしい。
残念ながら、未だ、花吹雪の写真撮ったことない。

水面に浮かんだ花弁、雪と見がもう・・・? 水面に浮かぶ桜の花びらなら、やはりカラーで撮るべき、護岸で近づけないなら、望遠レンズで切り取るべき・・・とさまざまな撮影のアドバイスを受けるだろうなぁ。

でも、こんなのが好きだ。まるで赤外線フィルムで撮影したようなテーストに仕上がる。写真に撮ったらどう写るか?そんな好奇心を満たしてくれる。


撮影地は目黒川です。
- 2014/04/12(土) 08:41:29|
- 桜
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この数年、両岸から桜の花が覆う目黒川の良さが知れ渡り、川から遊覧しようと、遊覧船、モーターボート、ジェットスキーの一団が、数多く上るようになりました。
もう、以前のようなすごい花筏、残念ながら見ることできません。
昔ながらの竿で進む屋形船なら歓迎なのですが・・・動力船です。
まあ、ご時世、欲しいものはお金で解決。
そのほうが、日本経済のためにはプラスになる・・・と年金生活者はぼそぼそと呟く。
花筏を楽しみに撮影しているのは少数派でしょう。

暗い部分は、遊覧船の通った跡。花弁の多くはスクリュウの渦に巻き込まれ水面の下へ、花筏は分断、護岸へ押しやられる。艪や竿で進む屋形船なら、きっと、きれいな文様を水面に描いてくれるのだろうと、心の中で想像する。

柱状節理の渓谷で桜が咲く?それ何処?? と驚きませんか?
カラーで撮影したら、なんだということになります。ここは中目黒駅近く。
ここまでくくると、浅いので動力船は入ってこない。ただし浅瀬なので、水の流れが速く、花弁は溜まらず、花筏もそれほど大きくはならない。

山水画風。

「岩と白鷺」35mmレンズで撮りたかった。

雅叙園あたりで流れがおそくなり、そこが格好の花筏撮影スポットとなっていましたが、今年は船に蹴散らされ、撮りたいと思う花筏はできませんでした。
美しい花筏の撮影、だんだん難しくなってきました。
- 2014/04/10(木) 18:06:13|
- 桜
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桜はこれまでも沢山撮ったからと、あまり乗り気ではなかったが、いざ咲くとなると、やはりカメラをもって桜を追っていた。新鮮なアングルなど思いつかないのに・・・

4月2日 午前中の撮影。満開直前であることを確認。まだ、花弁は散っていない。
夜になり夜桜を撮ろうと来てみると、雨が降り出し、数カット撮っただけで終了。
桜は散り始めていた。この変化に驚かされる。

翌日になると散り始めた花弁が、湿った土の上に・・・

雲の切れ間から春の陽を待ち、その時逃さず撮影。乾いた地面だと照返しが強く、こういうトーンにはならない。

一本のフィルムすべてを使い、一つに被写体を撮りきる・・・そんな癖がついてしまったか、この三日間、戸越公園のこの桜の木に通い詰めてしまいました。
- 2014/04/09(水) 21:36:06|
- 桜
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フィルムでの撮影を再開。
これは、昨日 昭和記念公園で撮影したもの。
Rolei Infrared 400S 100フィートの長巻を購入。
初めて使用するフィルムだったので、ネットで現像条件を調べた。
D76現像液では、現像時間はTri-Xに比べ10%程度早く済むというデータが載っていた。
そこで、使いつけの現像液で、通常Tri-Xを処理する90%の時間で現像したら、見事に失敗。
かなり薄いネガを作ってしまった。

上下部分、現像不足。上下をトリミングし、パノラマ風に整える。それが却って良い効果を生んだ・・・と無理やり納得。
そうは言いながら、適正に現像できていたら、すごい写真が撮れたのに・・・と(負け惜しみ)
今まで使っていた赤外線フィルム ILFORD SFX-200の現像条件と比べてみました。
こちらは、Tri-Xの倍近い現像時間で処理しています。
同じ赤外線フィルム、ISO感度も近い、むしろ、この条件で現像したほうが、良かったか?
ネットを信用したのが悪かった。
テストピースを作り、前もって現像テストをすべきでした。
- 2014/04/08(火) 13:31:25|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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エプソンのフィルムスキャナーを使えるようインストールしました。
スキャナー画像はフォトショップで受けとるのですが、フォトショップ、10年以上前の製品、最新のOS、window8.1とは相性が悪いようです。メーカーもサポートはしていない模様。新しいOSまでサポートしていたら、需要は下降し、販売は落ち込みます。新しい製品に買い替えを促すのが、商売の鉄則です。
だとすると、古いカメラを、買い替えることなく使い続ける小生など、カメラ会社からすると、鼻つまみ者でしょう。
さっそく取り込んだのが、夜桜。
デジタルで撮ったものと 比較してみました。

使用したTri-Xフィルム 感度はISO400で、デジタルカメラの設定と同じですが、露光時間が4倍多くなっています。
これは、フィルム特有の問題、相反則不軌という現象のためです。銀塩フィルムでは、弱い光に対しては、感度は悪くなります。シャッター速度1秒以上になると顕著になり、さらに多めの露光時間が必要です。それがないデジタルは、暗部に対しても、明るいところと同じ特性。この辺りは、デジタルの良さですね。
変なサイドエフェクトがあり、フォトショップの動作が不安定ですが、どうにかフィルムからも画像が起こせそうです。
これで、フィルム撮影を再開できるようになりました。
- 2014/04/06(日) 17:06:00|
- 桜
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毎年、カメラぶら下げ、花見をしているが、7年も経つと、写しようがなくなってきた。こんな桜も撮ったことある、こんなアングルでも狙ったと、過去の写真と見比べてしまう。同じ場所で撮影しているから?
しかし、日本の有名な桜のスポットは、すでに大勢のカメラマンが押しかけ、撮っているし・・・
小生が撮っても、大それた写真にはならないだろうと、及び腰。
今年も、近所の名もない桜で、夜桜撮影をし、お茶を濁そう。
毎年、桜には浮かれるけれど・・・写真はマンネリ化しています。

昨日、三脚を持ち、近所の戸越公園へ。花見をしているのは一組だけ。桜は満開、夜桜見物には最適だが、小雨が降っている。
三脚をセットし、3コマ撮ったところで、雨が少し強くなってきた。
花見を楽しんでいた一団の動きが騒がしくなり、花見はお開きとなる。
花の宴の集団は、後始末を始めたので、小生も、カメラを外し、三脚をたたむ。
「三日見ぬ間の桜」というけど、夜桜見物、できるだろうか?
本日は一日、雨の予報。
明日、雨が降らなかったら、目黒川の夜桜を撮影に行こう。歳月は人を待たず。
- 2014/04/03(木) 12:48:26|
- 桜
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新しいデスクトップに替え、ようやくソフトをインストール。
PCも もはや家電製品扱い、分厚い技術書も取扱い説明書もついていない。簡単な冊子が入っていただけ。壊れたら買い替えということでしょう。
Window XPからwindow8.1へOSが代わり、使い勝手が違うので、とまどっています。
まだ、本調子にはなれません。PCの微調整が必要です。
PhotoShop、10年以上前のEnglish versionを使用しいます。XPでは、2バイトコードの日本語も使用できましたが、8.1では、拒否されてしまいました。どこかにそれを可能と設定できる所があると思うのですが、まだ、見つかりません。
キャプションは、当面 英語表示?にせざるをえない・・・・
フィルムスキャナーがアンチウィルスソフトと競合し、まだ、フィルムから画像をPCに取り込めません。アンチウイルスソフトを一時的に停止、だめならアンインストールしてから、フィルム・スキャナーのソフトをインストールすることになりそうです。
メーラーもついていない。無料のメイルソフトも探さないと・・・・面倒ですね。
ネガフィルム、すぐにはデジタル化できないので、当面、デジタル・カメラで遊ぶことになりそうです。
昨日、目黒川を散策しました。ソニーNEXで撮影した桜の写真を載せます。
桜の花、たくさん取られていうので、どう撮ったら好いか迷います。撮りつくされているような気がします。
絵画では「××画伯/新人××の描く桜」ように新しい表現が出てきますが・・・写真は出にくくなっています。
無から有を創造する絵画と、目の前の光景(有)を切り取り作品(有)とする写真では、立ち位置が異なるので、比較するのには無理があるとは思いますが・・・・写真で新規性は、難しい。

撮影場所は目黒川の河口近く、東海寺近辺です。中目黒近くまで遡ると、川幅は狭くなり、桜は両岸に鬱蒼と茂ります。

確かに美しいのですが、その分、両岸の歩道は人の波。この辺りは、のどかで 人影もまばら、隠れたスポットです。
この頃は、カヌーや遊覧船が、目黒川を登っていきます。遊覧船もゆったりと上るのはいいのですが・・・時には、速度が速く颯爽っと走る遊覧船やモーターボートがあり、花筏の時、その船が通ると、美しい水面の文様は台無しになってしまいます。ゆっくり進む遊覧船は、面白い文様を川面に作ってくれるので歓迎なのですが、船の数が増えてきたので、今年はどうなることかと気をもんでいます。花筏の撮影は、来週の前半でしょう。

これは、定番の撮り方ですね。4月1日 ほぼ満開です。(満開手前、9分咲きか)
- 2014/04/02(水) 14:52:14|
- 桜
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