今年は、秋祭りの季節、実験的な撮影法のテスト撮影ばっかりしていたので、スナップ写真が少ない。
見つけたのが、この一枚。

大崎の居木神社で写したものです。人を写すのは、このごろ大変難しくなりました。盗撮と思われてしまう。しかし、祭りに参加している人は、晴れの祭り、カメラを向けられるのは、ごく当たり前のことと心得ています。観客を撮るのは憚れますが、これはOKでしょう。写真を撮ろうとする親御さんたちと、自慢げに撥を振りあげた瞬間の子供を撮影しました。
やはり、写真は、人の写ったスナップショットが、一番 好きです。思わず撮ってしまいます。
楽しい瞬間はすぐに移ろいいく、それを留めることできるのは、写真だけに許された機能。Movieでは、やはり流れていきます。むしろプリントした写真のほうが、その瞬間を留めています。この機能があるから、写真を撮り続けるのでしょう。
スポンサーサイト
- 2013/10/30(水) 07:22:41|
- その他
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
戸越公園で、鯉のテスト撮影をしたとき、残りのフィルムで、百日紅の樹を1枚撮っていました。
葉が落ちて、老いを感じる腕が、むき出しになってきました。

レンズにはPLフィルターがついたまま。曇り日の夕方、この撮影では、PLは単にNDフィルターのようなもの、外したほうが良いのに、ずぼらな撮影でした。ストロボもあったのに、焚いていません。
もし焚いていたら、空の部分を暗くおとし、幹や残った葉を白く浮かび出せたかも・・・
そんなイメージで撮れたら、この百日紅には、ふさわしいなぁ。
プリントしてみて、そう感じています。
Tryすることになりますね。
- 2013/10/29(火) 08:18:37|
- 百日紅(さるすべり)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
戸越公園でテスト撮影した翌日の午後、同じ機材を抱えて洗足池を散歩。散歩にストロボを携帯、気合が入っています。

これでは、戸越公園で撮ったものと変わりありません。なぜ、洗足池にこだわるかの理由は2つ。柵がないので、池に直接近づき撮影できること。もうひとつの理由は、水が濁り、透明度が悪いので、湖面(バック/背景)を暗く写すことができることです。

少し、深い場所に移動し、撮影。ようやく、鯉の撮影ができたました。

一押しは、この写真。こういう写真を狙っていました。
暗い湖面の底から、すっと上がってくる 神秘的な鯉の写真を写したい・・・ようやく 技術的な問題をクリアした気分です。撮影は、いよいよ、これからですね。ホップ、ステップ、ジャンプ。
写真は理論や理屈で撮るものでないとは言いますが・・・それができないのが、元技術屋の宿命か。
カメラは常にその時代の最先端技術を取り込んで発展してきました。カメラこそ、理論と技術の結晶。それを扱うのに、理論も理屈もいらない??とは どういう考え?
細かなデーターを羅列するわりには、たいした写真が撮れない、小生に対する忠告? あるいは、「あなたはボタンを押すだけ、あとはコダックにお任せを」のパロディ-で言っているのか・・・
確かに、今のデジカメはすごい。理論も理屈も知らなくとも、写真を綺麗に撮ることができます。
しかし、撮影結果が、今一だなと感じたときは、常に、理屈を考え、理論書をあたり、解決法を考え、Try&Erroで確かめるのが、小生の撮影法。考えの道筋が、独りよがりにならないよう、屁理屈にならないようするため、つとめて、撮影法や、撮影データーは公開しています。検証可能にしておくのは、科学論文や会社内の報告書では、当たり前のこと。写真も、科学技術の上に咲いた製品である以上、公開は当たり前のことと考えています。(ノウハウとして、隠したくなるのは分かりますが・・・・)
- 2013/10/27(日) 13:46:48|
- 水辺の光景
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
年の後半 10月になり、今年撮った写真の整理をしていた。
取り残しが多くあることに気づく。
「竹林を吹く風」、「スカイ島への行進」は手付かずのまま、今年の「すすき」の撮影はどうしよう? 「Night walk in Tokyo」も本格的に始めたいし・・・そう、洗足池の「鯉」の撮影も終わっていない。
撮った鯉の写真をテーブルに並べてみる。
やはり、フィルムにこだわろう。
望遠より、105mmか標準レンズ、PLフィルターは、効果が期待できる。日差しは弱くなってきているし、魚は明るいところには、あまり出てこない。ストロボを焚いたほうがいいだろう。
効果を確かめようと、早速、フィルムマガジンに、10枚程度のフィルムを詰めた。Nikon FにNikkor105mm F:2.5をつけ、 PLフィルターとストロボを携え、近くの戸越公園へ行き、テスト撮影をしていた。帰宅後、すぐに現像し、結果を判断する。

PLフィルターなしでは、鱗がくっきりと浮かび上がらない。ストロボは有効な手段。なしだと暗く、池の暗さに溶け込んでしまう。ストロボは、45年以上前に購入して使っているカコ・ストロボ ISO400でガイドナンバー64の大きな光量を誇るが・・・鯉まで2m程度、それなら絞りはf:22~f:32でもいいはずが、f;8まで開けないと、適正に写らない。背景が暗く、鱗の黒さが光を吸収してしまうから?それとも、古くなったので、発光量が減っている?? 発光量が落ちているか否かの検討は、別にするとして、とりあえずガイドナンバー16程度で考える(計算する)ことにした。

PLフィルターをつけると2絞り程度暗くなる。鯉まで1.5mくらい。絞りf:8で撮影した。鱗がくっきりと撮影できた。
- 2013/10/27(日) 12:37:41|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
4月、この頃、竹林の筍を撮ろうと足しげく洗足池を散歩。そのとき、鯉の撮影も。
日差しは明るく、水もぬるんでいます。

明暗差がでたので、水面を暗く、鯉の姿を浮かび上がらせることができる状態になりましたが・・・

寒いときに目立たなかった茎や葉の浮遊物が増えていて、それを避けてフレーミングするのが難しい。良い光線状態になったが、この時期は、望遠で切り取るか、もっと近づいてアップだろうか?
いづれにしろ、今の時期、複数の鯉を画面に入れる構図は難しい・・・

9日後、今度は望遠レンズを持って散歩。アップで撮れるが・・・もっとコントラストが欲しいところ。フィルターで調整できるか・・・

ぬめっとした感じは出せそうだが。まだ、今一、ピンとこないなぁ・・・と撮影法で、悩んでいましたが・・・筍の季節を過ぎると、散歩に、洗足池へ向かうことがなくなりました。
- 2013/10/27(日) 08:06:40|
- 水辺の光景
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
昨年の暮れ、湖面に映る樹の文様を撮ろうと、洗足池を散歩していた。鯉と樹の組み合わせ、明暗さが少ないので、どうかなぁと 思ったが、意外にはっきりと写っている。

これなら、PLフィルターを使えば、もっとはっきり写るだろうと、2日後、カメラを一眼レフに替え、PLフィルターをつけて撮影してみた。

撮影の目的は、あくまでも 湖面に映る樹の枝の文様。冬の葉の落ちた樹でなければ、撮影の対象にはならない。PLフィルターを調整し、鯉と樹の文様の最良点を探し、撮影・・・・今一だなぁ。どちらもが主役になりたがり、無理がある。

切り取り方の問題と、鯉を主体に撮影する。まだ納得できるレベルの写真にならない。
やはりカラーで撮るべきか・・・・

2月、再び湖面の樹の文様を撮影に、洗足池散歩。その折、鯉の姿を追う。

日差しもまだそれほど強くない。もっと明暗さがあった方がいい。池を暗く写し、鯉の姿を浮き出させたい。

鯉の鱗の文様、ぬめっとした胴体の感じ面白い、この特徴を適切に表現できたら・・・いいなぁ。撮影の難しい対象だ。水がぬるんだ頃、もう一度撮影してみようと、思った。
- 2013/10/26(土) 09:20:58|
- 水辺の光景
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
今年の写真を整理しながら、この写真を見つけた。
この橋の前を通り過ぎるとき、風が穏やかで川面に橋の姿が現れると、シャッターを押していた。集めるとかなりのカット数になる。撮影は、水底の世界を撮り出した、去年の暮れから春にかけてである。

「出会い」、「再会」を暗示するカットはすでにある。これは、「別れのとき」を暗示している。物語の構成を 起承転結の連続と捉えると、転の部分のカットが抜けている。今年の冬は、転を捉えるチャンスがあればいいなぁ。
勿論 ここに写る人物の影は、皆違う人、老人もいれば、若い人も、足早に通り過ぎる人、ゆっくり歩く人、さまざま。しかし、写真に撮り、並べてみると・・・物語が見えてくる。
遥か昔読んだ英国の小説 Brief encounterを 思い出していた。
- 2013/10/25(金) 09:27:09|
- 映し出された世界
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
何故 水面に映る風景に 惹かれ撮るのだろうか・・・?
直接の原因は、建設中の東京スカイツリーが、運河の水面に映っているのを偶然撮影、予期しない像を結んでいたことによるのだが・・・
その写真をA4にプリントし、部屋の壁に掛けて見ていると・・別の世界が現れてくるような錯覚を覚える。最初はぼんやりしているが、次第にはっきりと・・・
そして、ふと、昔観た映画に突き当たっていた。
高校生のころ、有楽町の日劇の地下にATG(?)という映画館があり、そこでベルイマンの「鏡の世界にあるごとく」を見たことがある。東京オリンピックの前年ではなかったか?
そうかもしれない。あの映画が、心の深層に沈殿していて、撮らせているのかも・・・と一人合点し、それからは、水溜り、水面を見ると、そこに映る光景を、勤めて撮影するようにしている。

横浜美術館で開催されたロバート・キャパ展を観に行った時撮影。前日の雨に美術館の前には水溜りができていた。

奇妙な世界が写っているが、人の姿が倒立しているので、これは、水面に映っている光景とすぐ分かるでしょう。でも、奇妙な世界であることに変わりなし。
どちらが奇妙か、現実か、水底かは、見る人の感性によります。
- 2013/10/24(木) 09:55:47|
- 映し出された世界
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
大風26号が関東の沖を過ぎ去った翌日の夕方、戸越公園の「さるすべり」を撮影。

わずかに残っていた赤い花弁も散り去っていた。しかしよく見るとまだ花になりきらない蕾が枝に残っている。
花を咲かせるのだろうか? 咲いたとしても、手の届かない高い場所、マクロで接写撮影は無理。しぼむ花弁を撮りたかったが、来年に持ち越しとなりました。

この大風で一気に落葉が進み、元の奇怪な姿が現れてきました。
急激なこの変化、鈍感な小生でも、冬の到来を感じます。
- 2013/10/23(水) 08:13:09|
- 百日紅(さるすべり)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
楽しいときはすぐに移ろい消えていく。長続きしてほしいと、写真に撮り 移ろいいくものをとどめようとする。
子供の成長する姿を、写真に撮り、アルバムに貼っていた。家族旅行にも馬鹿チョンカメラを持っていった。子供の誕生日・・・楽しいことがあると、カメラを出し、そっと撮影している。考えてみれば、それは変化し、移ろい行くものを、とどめておこうとする 気持ちの表われだろう。
このごろ、散歩にカメラを持ち出すようになると、その変化に敏感になってきた自分に気づく。
百日紅、今、萎み、葉は散り始め、急激に変容している。戸越公園へ 足が向く機会が増えている。

撮影に工夫があってもいいと、マクロレンズに、接写リングをつけ、ほぼ等倍で百日紅を撮影する。ストロボを日中シンクロさせ、わざと露光オーバーで撮影。ほとんど黒のネガを作り、焼きこんでプリント。1970年代に流行したアレ、ボケ、ブレのうち、アレを意識して撮影。こういう撮影技法、今までしたこないのですが、やればできるものですね。

切り取り方(フレーミング)によっては、百日紅の花か?と思わせる写真も撮れます。
美しい花の陰には、もう1つの花の世界がある。何かの拍子に、その裏の/陰の 花がそっと現れる。それに気づくのは、見る人の感性。不気味と嫌うか、面白いと・・・心にとどめるか・・・ですね。
- 2013/10/22(火) 08:04:49|
- 百日紅(さるすべり)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
カラーで百日紅の花を撮影すると、見ればそれとすぐ分かるが・・モノトーン写真だったらどうだろう? フィルムで撮っていないことに気づき、撮ることにした。
カラーと違い、モノトーン、葉まで入れると、花が浮き出ないので、ここは接写撮影だろうと、Micro-Nikkorに更に接写リングをつけ、ほぼ等倍(フィルムネガ上)での撮影を試みた。
季節は、華の盛りを過ぎ、花弁は散り始めている。

縦24mm、横35mmの世界を切り取っています。(ほぼですが・・・)色がないと、何の花か判別は難しくなります。散りぎわの百日紅、花弁が少なくなっている。これでは、何の花か判別がむずかしい。
華麗ではないが、何かの花であることは確か。花一般の特徴を抽出していると評価すべきか?
老さるすべり、もう少し華やかに表現できないか・・・少しハイキー調にプリントする。

誰もが撮るありふれた写真になっている。語りかけてくるもの、迫ってくるものを感じない。「だから、どうなの?」と百日紅から詰問されているような気がする。
萎み、縮み、朽ちて散っていく花弁に、もう少し話しかけ、返事をもらえることできないか?
撮影法に工夫があってもいい。
課題が残りました。
- 2013/10/21(月) 08:13:42|
- 百日紅(さるすべり)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
16日未明から早朝、台風26号が関東をかすめ、東海上を抜けていきました。そのため、伊豆大島は甚大な災害に見舞われてしまいました。同じ東京都でも、区部の方は、鉄道の一部に支障がでただけですぐに復旧し、それほどの被害も出ませんでした。上陸していたら、大変な惨事になっていたでしょう。
台風が過ぎ去った午後4時過ぎ、林試の森公園を散策。

風にちぎられた枝が、あたり一面に散乱していました。野分・・・ふと古い日本語を思いうかべていました。まだ死語ではないでしょう。源氏物語にも出てきた由緒正しい言葉です。遥か昔、高校の古文で習った記憶があります。
大風というより、野を分ける風(のわけ)のほうが雅語・・・しかし、そこに 野ざらしがあったら・・・昔はすごい光景が、日常的に存在していたのですね。言葉の裏、光景の影に隠れているものを、はっきりと聞こえ、見ることができる感性・・・それが大切なことと 思っています。
もっとも、この落ちた実、野ざらしではないけれど・・・

デジカメはソニーのNEX-3 純正のE18mm F:2.8のレンズがついています。まだ、カメラをコントロールして撮影できるというレベルになく、カメラに撮ってもらっているという状態です。カメラ任せのPモードで撮影。フレーミングしボタンを押すだけです。付属の小さなストロボがあるので、それを強制発光させてみました。
狙い通り、スポットライトを当てたように 撮影できました。NEX-3 なかなか賢い。

この付属のストロボ、発光量が小さいのですが・・・何のためついているのでしょう?こんなクローズアップ写真を撮る目的? かなりマニアチックな考えの人が、NEXの開発者のなかにいたのでしょうか。
少し広い部屋での夜間撮影では、発光量不足となります。
このカット、強制発光させませんでしたが、絞り、シャッター速度とも、強制発光させたカットと あまり変わりません。

一瞬、台風一過の青空がでました。雲が流れていきます。
まだ、風の残る空を、カラスがわめきながら 飛んでいました。
- 2013/10/20(日) 10:06:17|
- 散歩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
日蓮聖人が入滅された日にちなみ、入滅の地、池上本門寺では、10月12日(土)万灯練り行列が池上の町を練り歩きます。近くに住んでいながら、まだ一度も観たことがありませんでした。
蒲田に住む 彩遊の会員に誘われ、その「お会式」の万灯行列を撮ってみました。
この日のため、増感現像のテストをしていたようなものです。カメラはNikon SP レンズはコシナ製 Nokton 50mm F:1.5 フィルムはTri-X。
4倍増感現像することを前提に、使用しました。

池上線、池上駅前です。万灯の出発地点は2箇所。駅前は通過地点の一つです。ここからずっと、山上の本門寺まで行列は続いています。
幼いころ、大崎の立正大学から、列を組み、うちわのような太鼓をたたいて、第二京浜国道を行進する一団を見た記憶が残っています。ようやく記憶がつながりました。お会式だったのですね。

激しく振り回す纏を撮影しようと、コンビニの明かりをバックに撮影。纏は黒いシルエットになってもいいと、シャッター速度を1/125秒にしましたが、絞りを開けて1/500秒で撮ればよかったと、現像してみて反省しています。

1/125秒で撮影。少し露光不足でした。これは、もう1段絞りを開けるべきでした。

万灯です。火消しが纏を振って万灯を先導することになっているようです。

小学生とおぼしき火消しもいました。

交代して纏を振っています。太鼓をたたく人、万灯を引く人、笛を吹く人・・・

お会式に参加しているという誇らかな顔/行進を楽しむ顔、善男善女のつどう楽しい行事でした。
来年は、本山まで登って、撮ってみようと考えています。
- 2013/10/18(金) 12:29:25|
- Night walk in Tokyo
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
デジタル写真を整理していて発見した画像。
撮った当初、こんな形に写っているとは、予想もしていませんでした。

場所は、大崎近くの目黒川。川面に映った光景です。
みずそこ(水底)の異界を、どこへ飛んでいくのか。
自由でありたいと希求すれど、鳥にしあらねば・・・・
・・この画像に突き当たり、「おぉ!」と驚きました。
美しい誤解もアリですね。
勿論、ストレート・フォト。合成でも演出でもありません。
- 2013/10/17(木) 11:18:41|
- 映し出された世界
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
もう少し、露光バランスを考え、さまざまな条件で撮影しておくべきでした。

現像があがりネガを見ると、ほとんど透明のフィルムの上に黒い銀が濃く乗っている。普通、ネガを見れば、何が写っているかすぐ分かるものだが、何が写っているかイメージがわかない。前後のカットから、自然教育園で撮影したものである。教育園には、マクロレンズとストロボを持って行ったが・・・
スキャナーで取り込み、プリントすると、不気味姿が現れた。
不気味で、気持ち悪いが・・・なぜか惹かれる。小生の感覚、少し狂っているのだろうか?
撮った本人が、意外な結果に驚いている。(これだから、写真は面白い・・・と心の中でつぶやいている)
Micro-Nikkor 55mm F:2.8に接写リングをつけ、当倍で撮影、レンズの先からこの物体までの距離は4cmくらいだろうか。ストロボを焚いている。暗い木陰である。シャッター速度1/60秒で撮影しているので、背景は暗く落ちている。
別のカット。
接写リングの何枚かを外し(倍率は1/2倍程度)別のアングルを探し、シャッター速度を加減し撮影すると、何を撮ったか、はっきりする。

蜘蛛が嫌いな人にとっては、嫌だろうが、正体が判明すれば、心が乱れることはないでしょう。
天上にあって、美しい織物を織っていた女性が・・・何の罪で地上に落ち、こんな姿で糸を紡いでいるのか?
そう思えば・・・「怖ろしいは素敵、素敵は怖ろしい」・・だろうなぁ。 もう少し、蜘蛛を撮り続けることになりそうです。最初に感じた「それ」をやはりネガの上に定着したい。
- 2013/10/16(水) 07:16:03|
- ???
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
写真クラブ 「彩遊」の展示会の飾りつけのため ニコンサロンに集まったとき撮ったものです。Night walk in Tokyoの写真とは、前後します。

集合時間は4時半、ここから10分もしないでニコンサロンにつくでしょう。ほんの少しの間ですが、ニコンサロンの近辺を散策し、スナップ写真を・・・外出するときは、フィルムの入っているカメラを、いつも携帯しています。
この日はNikon F。ニコンのサービスセンターへ行くので、ちょうど良い。レンズは、テスト撮影(自然教育園の蜘蛛を狙っていました)で使っていたズームの35-70mmがついていました。

銀座も横道に入ると、昔の銀座が・・・しゃれた感じの店があります。4時半前なので 支度中です。飲み屋のランチは、安くておいしいのは、世界の常識。昼、銀ブラしたときは、ここでランチ・・・と思うのですが、いつになるやら。

ビルが壊され更地に。
またすぐビルが建つのでしょうが、それまでは、ビルの陰になっていた部分が、むき出しになって観察できます。ビルとビルにはさまれ、窓は数えるほどしかありません。排気のダクトが伸びています。どんなビルができるか、また、楽しみが1つできました。

飾りつけ終了後は、ここで ご苦労さん会。飾りつけは15分ほどで終了。ビールを飲むのが目的で集まったようなものです。実は、生ビールを初めて飲んだのは、ここでした。45、6年前のことです。大ジョッキ1杯飲んで、昼の銀座の街に出たら、瞳孔が開き、町が眩しかったことを、覚えています。当時の大ジョッキ、1リッターは入る大きさでした。このごろは、大ジョッキといえど、小さいですね。内装の印象は、昔のまま。横道の外装は、少し変わったように感じました。
この銀座の道を、祖母や母は、歌舞伎を観に、何度となく通ったと思います。祖母は、天麩羅が好きで、新橋寄りにある、天国や橋善で食事したそうです。その橋善は、店を閉じました。天国の趣のある木造の店が、ビルになったのは、かなり前のこと。その後も、何度か、天国で食事したことありますが・・・
つい最近利用してみましたが、なにか違和感がありました。昔の味を感じません。天国の屋号を掲げていますが・・・経営者は、同じなのでしょうか?銀座の老舗を個人(家族経営)で守るのは、大変なことです。会社組織になったのかも。

ズームレンズをつけていながら、撮影は全て広角の35mmでした。f:3.5と暗いので、夜の銀座を1/30秒で撮影、1/15で撮影したかったのですが・・・それでは手ブレしてしまいます。現像してみると、やはり少し光が足りません。明るいレンズ(f:2以上)で、増感現像すれば、十分 銀座の夜をスナップできると、思いました。
- 2013/10/15(火) 06:57:33|
- 散歩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
10月10日 展示会の最終日、作品の片付けにニコンサロンへ。その帰り、夜の銀座、7丁目近辺を20分ほど撮影。Tri-Xフィルムを4倍増感で使ってみました。

ニコンサロンから銀座通りに出たところで撮影。レンズは、コシナ製Nokton 50mm F:1.5を使用。f:2.8で1/60秒の露光。銀座通り、光が豊かに回っているので、諧調も豊か。ISO1600で使いましたが、心配したほど、極端に硬い写真にはなりません。

銀粒子も それほど目立ちません。これなら、Delta3200フィルムを使わなくても・・・

横丁にはいり、豊岩稲荷へ。昼でも薄暗いのですが、夜になると更に暗くなります。f:1.5、1/30秒で撮影しましたが、やはり、露光不足。諧調の乏しい硬いネガになりました。狭い横丁ですが、三脚を立て、長時間露光しないと綺麗なネガは作れないでしょう。

と思っていたら、銀座で働いている人か、お参りにきました。ややしばらく、熱心に祈っているので・・・一枚、撮影。
そろそろ、Night walk in Tokyoの季節になってきました。
- 2013/10/13(日) 14:04:39|
- Night walk in Tokyo
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
所属する写真クラブ彩遊の展示会に出した作品です。

ニコンカレッジで風景写真の撮り方を習っていた人たちが、カレッジ終了時に集まってできたクラブとのこと。リタイアーした人が半分以上。まだ現役の方も数名います。カレッジを受講したことない小生ですが、参加させていただいています。皆さん ニコンの一眼デジカメを使用されています。(当然か)
解像度感からすると、圧倒的にデジタルなのですが、まだ、さりとて、デジタルカラーに軸足を移そうとは思っていません。小生の興味は、風景より、日常の散歩写真だからでしょう。日常生活の場を、あまり鮮明に写り出すと現実感がなくなり、息苦しを感じます。鋭角さより、銀塩の落ち着いた風合いがいいなどと自己弁護。・・・昔は、粒子の目立たない滑らかな画像、高かい解像度と豊かな諧調性が、ネガ作成の目標でした。それがデジカメで実現すると、昔とは真逆のことを言い出しています。自分ながら身勝手なものだ・・・
この写真は、去年11月、立会川河口の勝島運河を散歩中撮影。アジ釣りの乗合船から、降りた釣り人が落としたアジでしょう。3カット撮ったうちの1枚。これが一番引いて撮ったもの。モチーフのアジに近づいて撮ったカットもありますが、場所の雰囲気を出すため、このカットを選びました。露光はf:5.6 1/250秒です。
あと2つのカットは、近づいて、船と魚の組み合わせで撮ったカット。

上部の船の存在感が強く、アジが大きく写っているのにもかかわらづ存在感が薄くなる。船体の白が問題。
更に 一番近くで取ったカット、

アジの存在感はでたけど、背景が今一です。35mmフィルムなので、4つ切りに伸ばすと、長辺をカットすることになります。上部を少しはカットし背景を整えたののですが「とり のこ されて」という感じにはなりません。フレーミングの失敗です。
2カット目を大幅にトリミングすると、画面はすっきり。モチーフが浮き出ます。
これなら、「とり のこ されて」だろう思うのですが、

大幅にトリミングするのは・・・・(気持ちの上で)邪道だろうと・・・小生は感じています。
そこで、最初のカットを選びました。
今のデジタルでしたら、画素数が大きいので、トリミングOKだと思います。
とり・・のこ・・されて いるのは、このアジだけではありません・・・ね。
- 2013/10/11(金) 09:15:56|
- Photo彩遊
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
カテゴリーを「散歩」に分類したが・・・一枚でも、納得できる写真が撮れたら、その写真は違うカテゴリーへ入れたでしょう。再挑戦しましたが、まだ納得の一枚撮れません。呪縛は続いています。
蜘蛛のネットと蜘蛛のバランスを撮影したいと考え、使い慣れたレンジファインダーカメラ、Nikon SP Nikkor 50mm F:2を選びました。蜘蛛のネットをくっきりと出すためストロボを使用。

ネットはでましたが・・・

暗いのでピントあわせが難しい。特にレンジファインダーだと、背景もはっきり見えているので、ピントの二重像があっているのか外れているのか、判断に苦しむ。

主役の蜘蛛が目立たない。これでは、蜘蛛の巣に引っかかったごみ、獲物の残骸と間違える、キャッチーではない。やはりカラー、バックを暗い緑にして、蜘蛛の姿を浮き出したほうがいいのだろうか。
カメラは最短90cmまでしか近づけない。半分の45cm程度までは近づきたいところ。やはり、一眼レフにマクロレンズだろう・・と最初の意気込みから、少々弱気になっている。

めづらしく蜘蛛の巣が明るいところにあり、逆光で撮影。
ネットがもうすこしはっきりでてくれれば・・・

蜘蛛の綱渡り。ストロボを使用しないほうが、雰囲気がでる。
蜘蛛の本質は、こんなものではない。最初に感じた「それ」をどうしても撮りたい。まだ、挑戦するつもりでいる。今回は失敗だ、しかし、この失敗が、明日の新しい技法を生むと思えば、奮い立つものがある。
毎日が日曜のアマチュアカメラ。老い先は短くとも、蜘蛛より長生き。撮影、急ぐことない。
- 2013/10/10(木) 11:06:49|
- 散歩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
東急大井町線と新幹線が交差する下神明駅近くで撮影。

合成写真ではありません。あくまでもストレートフォト。時たま、出現します。
異次元空間を疾走する新幹線。どこへ??
この光景、しばらくしたら写せなくなるでしょう。
- 2013/10/08(火) 07:15:54|
- 映し出された世界
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
雑誌をパラパラとめくる。青い珊瑚礁の写真が見開きいっぱいに広がる。プロの写真。さりげなくオメガの宣伝が載る。ページをめくる。ああこれもプロの作品だ。重厚なヨーロッパのホテルのロビーを、構図を決め、隅々までピンが出ている。三脚を立て、大型カメラで撮らないとこうは写らない。料理のクローズアップ、おいしそうだ。行きたくなる。旅行会社の説明が続く。綺麗な花のクローズアップ、小さく香水の宣伝が・・・
将に映像の時代、身の回りは綺麗な写真に取り囲まれている。自分の写す写真まで、影響を受けてしまう。
いつしか、美しいだけの写真を撮ろうとしている自分がいる。思わずフレーミングする。待て、それは、プロが撮っているだろう。それ以上のもの撮れるか? 十分じゃないか。もし、ほしいのならプロの作品を買えばいいと、我に返り反省する。
プロが取るこれらの写真は、クライアントの求めに沿って写されたもの。写真が勝手に語りだしては駄目。キャッチーで美しい必要があるが、でしゃばってはいけない。語るのは、あくまでも文であり、クライアントの意向に沿い飾る/購買意欲をそそる写真が求められている。
写真で飯を食っているわけでもないアマチュアは、自分の懐で撮っているのだ。もっと自由であっていいはず。でしゃばった写真、とんがった写真を撮ろう。
そう思いながら、お散歩中、「おやっ」と思ったものを撮影する。美しいだけの花の接写(クローズアップ)撮影は、性に合わないようである。いいねと思っても、それだけ、それ以上花は何も語ってくれない。(まぁ小生にその感性がないのでしょうが・・・)

美しい写真より、少々見栄えが悪くてもいいから、撮影者の手を離れ、勝手に語りだす写真を撮りたいものである。
- 2013/10/06(日) 07:57:10|
- ひまわり
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
9月最後の土曜日の午後、寅さんの住む柴又を散歩しました。

定番の寅さんの銅像です。これから旅に出ようとする寅さんでしょう。後ろ髪引かれるのか、振り返る。視線の先は、「さくら」さんでしょうか、「達者で暮らせ」と言っているようです。背にペーソスを感じます。たっぷり気味に露光し銅像の材質感を潰さないようにしました。露光オーバーなので空は銀塩のざらとした感じになりましたが、かえって雰囲気を出していると思います。
駅から帝釈天までは200m程度でしょうか、参道は土曜の午後とあって人が出ています。

スナップ写真を沢山撮りましたが・・・個人情報云々で、誰と特定できるのがはばかれるので、小さくして載せました。町の様子はこんな感じでした。もの陰に隠れて撮ったら、明らかに盗撮です。堂々と道に立ち、カメラを構えて撮影。撮影は1秒程度。あれ、何しているのだろうと訝しく思ても、フレーミングしたらシャッターを切るだけなので、撮られた人は気づかないでしょう。それだけ表情は自然です。木村伊兵衛のスナップ術を真似てみました。

帝釈天の山門です。具合よく陽が出たので、山門をシルエットに一枚。

山門に飾られた獅子の彫刻。境内を監視しているようです。睨まれたら悪いことできそうにもありません。

境内では、土曜の午後、参拝客が多いので、猿使いが演技を見せていました。階段に座り、遠くで演技する猿の動きに見入っている人たちです。

帝釈天の建物は、フォットジェニックです。お母さんに付いて颯爽と渡り廊下を歩いていきます。御前様に挨拶に行くのでしょうか?
帝釈天から江戸川まで、歩いても5分程度の近さです。矢切の渡しに到着。

土曜午後とあって、渡し舟は満員。それでも、だんだん雲が厚くなり、4時ごろとなると、人影は少なくなります。
「利根の川風」。去年、恵比寿の写真美術館で初めてオリジナルのプリントを見ました。見た瞬間、「あ、これ見たことがある。」
北井一夫さんの「村へ」の写真シリーズが 記憶の底から浮かび上がってきました。1975年ごろ、写真雑誌で見たことがあります。一度見ただけなのに、覚えていたのですね。やはり心に引っかかるものがあったのでしょう。
晩秋の利根川の風景という印象でした。当時の雑誌編集者の感性か、時代がそうさせたのか、ローキーでざらっとした印刷でした。しかし、実際のオリジナルは、早春のまだ寒い利根川の渡し舟を連想させる、淡い調子の印画紙です。
うまい、こうゆう写真撮れたら・・・と狙いましたが、無理ですね。

北井さんは、広角レンズ28mmか、それ以上の広角レンズを使っているようです。構図は単純化されています。
50mmの標準レンズで撮影。江戸川は都会の川です。これは「町へ」ということですね。

マイケル・ケンナ風の写真を狙いました。
66のハッセルではありません。35mmのキエフです。三脚に固定し、スローシャッターを使うでもありません。手持ちで1/250秒です。画面を単純化するのが(切り取る)のがポイントなのでしょう。~~風はまねできても、本質的な目が違うと、胡散臭くなりますね。

もうすぐ日没。

川原から人影が引いていきます。

最後に山本亭を訪問。楽しい散歩でした。
- 2013/10/04(金) 08:47:36|
- 散歩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
自然教育園を散歩して、ふと見た蜘蛛の姿に惹きつけられていた。蜘蛛は綺麗な昆虫ではない。むしろ恐ろしげで、呪術的なものを感じる。何を感じたのか・・・写真を撮っていた。
帰宅後、早速、フィルムを現像した。プリントすると、自然教育園で感じた「それ」が失せている。なぜだろう?
再度、自然教育園を散歩する。マクロレンズで接写するのではなく、蜘蛛のネットとの関係がポイントだろう。そのためには、標準レンズから少し長めのレンズがいいだろうと、35-70mmのズームレンズを使用してみた。

ストロボを焚いてみた。バックの明るさを考慮し、シャッター速度は遅くした。蜘蛛の糸が出てきたが・・・蜘蛛のネットの輝きが足りない。もっと蜘蛛が浮かび上がる撮影法ないかなぁ?

YGフィルターを使用。蜘蛛は明るく出たが、蜘蛛の糸は出てこない。もっとバックは暗いほうがいいようだ。

これでは 蜘蛛に感じた呪術性は失せている。

逆光で捉えたのがよさそうだ。蜘蛛のネットを白く輝かせるタイミングはいつなのだろう? そのとき暗いバックから蜘蛛を浮かび上がらせる撮影法は・・・?
最初に感じた「それ」を求め、これがあのときの「それ」だといえる写真を1枚でも撮りたい。
もう一度チャレンジするつもりです。蜘蛛の写真、意外と難しい。
- 2013/10/03(木) 09:59:54|
- 散歩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
9月の百日紅の撮影は終了。あと残すは三ヶ月のみ、その果てはどうなるのでしょうね。

9月が百日紅の絶頂期でしょう。老いた百日紅にも一面 赤い花で飾り立てられています。

咲き始めの7月より、ずっと艶やかです。しかし、その陰に・・・

桜ほど潔くはありませんが、徐々に花が散っていきます。春には目立たなかった、小さな魚も成長し姿を見せています。

確実に・・・盛りは過ぎていきます。
その先には・・・どんな運命が?

ビックバン!? ・・・輪廻の果てしない繰り返しの輪の中に囚われているとは、思いたくないが・・・ ズームぼかしです。

これは、露光中、ピントをずらしてみました。ズームぼかしより穏やかですが、似た効果がありますね。ソフトフォーカス効果を期待したのですが・・・
- 2013/10/01(火) 12:04:52|
- 百日紅(さるすべり)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0