寒かった冬が終わると、急に暖かくなり、桜の開花が早まるなど、今年は異常気象?桜が散ると、一斉に春の花が開花。春に追い立てられるよう 花を撮影していた。
しかし、花を真正面から撮ろうとすると、拒絶されたような気がする。
「あなたの写真、私の美しさにおんぶに抱っこじゃない。本当に カメラの腕確かなの?」と花から詰問されている気分。
花の何が撮りたいのか、自問せざるをえない。

花は綺麗なだけ 撮るのは難しい。花の美しさの彼方になにがある?と自問しながら、花の陰を撮影する自分がいた。この影になにを感じますか?
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- 2013/06/30(日) 20:53:22|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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目黒川沿いを散歩していると、川の浄化に 時々、地下水を放出している。
持っていたカメラで撮影。

散歩に三脚は持ち歩かない。鉄柵にカメラを載せ、低速シャッターを切った。
おそらく1秒以上の露光にすれば、水の勢いは白いもやのような文様になり、Michel Kenneの描く世界に近づくのでは・・・と淡い期待。
彼の作品では、水の流れ、波のある光景では、約束事のように長時間露光し、人の足跡を消している。幻想的といえば、幻想的だ。単純化された風景写真には、深いものがあると喧伝されている・・・
しかし、それは、Wynn Bullockのように 自身の内的な自然から出てきた表現法だろうか・・・?とふと考えてしまう。内的自然を表現するため、長時間露光を 最初に効果的に使ったのはWynn Bullockでは、と記憶しているが どうだろう? Michel Kenneはそこになにか付け加えたか? 新たな意味づけをしたか? まだ(Craftman/Artisan or Artistなのか)判断できないでいる。
Wynn Bullockのまねは とても無理、彼はArtist、水の流れがあったら 即、長時間露光というわかり易さはない。

数日後、同じ場所を歩くと、放水していた。 終了間際だったのか、勢いがない。シャッター速度を更に下げて撮影してみた。結果は、思わしくない。
昨年、恵比寿の写真美術館で、著名な日本の写真家の写真を見たことがある。説明では、ペースペクチブを使ったヌード作品で、(おそらく)傑作として美術館が所蔵している作品らしい。見た瞬間、Bill Brandtに 同じような写真があることを思い出していた。作品の動機/意図/効果は同じでは?と疑ったが、そこに写っている人間、場所が違えば別作品と見られるのが 写真の世界なのだろう。本歌取りは・・・日本の伝統、更に良い作品ならば許される・・・
新しい技法、表現法が開発されたら、それに続くものは、その表現法をマスターし、さらに 深めていく、願わくば、斬新な別の技法、表現法も提案していく、それがプロの写真家なのでしょうね。

今年、3月、Pinkkorレンズでも撮影していました。このときは1秒の長時間露光です。やはり1秒以上で撮影すべきですね。デジタルカメラの機能があがり、長時間露光した美しい風景写真を、アマチュアカメラマンも ネットにアップする時代になってきました。
- 2013/06/29(土) 21:50:09|
- 水辺の光景
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モノトーンフィルムで 紫陽花を撮れないものかと、挑戦したが、結果は今一。
「雨上がり、花弁に水滴、そこへ斜めから陽射しが入っている」そんな瞬間でも捉えないと、絵にならないかなぁ~。話に聞くと、花の撮影に、霧吹き持参のカメラマンもいるとか・・・TVでは、富士山を撮影するため邪魔な木の枝を切り倒すカメラマンもいると、告発のニュースも流れていた。霧吹き、枝を切る、程度は違え、似たような行為。撮影対象に手を加えるのは・・・問題ですね。 やはり、時を 待ちましょう。
しかし、紫陽花の季節は終わりに近づいている。ネットで、「紫陽花 写真」と打つ込み検索すると、紫陽花の写真が、あふれるように出てくる。やはりカラーですかね。モノトーンの写真はありません。みな綺麗に撮影されていますが・・・オリジナリティーは? 大同小異の写真の羅列。1つ1つ見ると、みな綺麗に撮れています。しかし、誰が撮っても同じよう。これでは、Micro-Nikkorで撮ったところで・・・同じだろう、致し方ないか?
と、ここまで考え、ふと、ライカマウントの古いレンズでクローズアップ写真撮れないものか?と思い至った。
アイデアがでたら、すぐ どのように実行するか考えるのが、習い性。いろいろ手はありそう。
顚末は、いつか、このブログで公開し、カテゴリの「写真の技法」に分類しておきます。
使用したカメラは、いつもの Sony NEX-3。 NEX/Lmaunt アダプターを使用し、古いライカLマウントレンズをつけて撮影。今回はカラーデジタルです。

Summaritは、ライカの大口径レンズ。F:1.5の明るさを誇ります。ただし、逆光には弱く、コントラストの低下、フレアー、ゴーストが出やすい。順光条件ですが、開放絞りではソフトフォーカス、絞ると 驚くほどシシャープな写真が撮れる 個性的なレンズです。レンジファインダーカメラ用のレンズなので、最短は90cm。
これが最短距離で撮った紫陽花です。
クローズアップするため、工夫しました。(もちろん 接写リング、あるものの流用)

右の花びらを接写しました。花までは20cmくらいでしょうか。Lマウントのレンズで接写ができました。レンズを設計したドイツ人?(Summaritの元になったXenon/クセノンは イギリス製ではなかったか?)も、予想しなかった使い方。液晶画面でピントを合わせるのだが、ピントの山が摑みづらく苦労しました。

調子に乗って、紫の花弁をクローズアップ。このレンズの弱点、逆光気味の光で撮影。なぜかパステルカラー調に仕上がりました。

紫陽花も、クローズアップで捉えると、少々不気味な花の集団という感じが出てきました。同じような捉え方の紫陽花を、ネットの画像ではあまり見かけないので・・・こういうのがいいかな。

色のついたキノコ? 千本シメジ? 毒々しい感じ でてませんか?

今回撮影した中で、一押しのカットです。「花は綺麗」という言葉の固定観念に縛られないのが、視覚的思考、これも 紫陽花です。
- 2013/06/29(土) 04:51:29|
- 樹、草、花
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梅雨の止んだ午後、薄日も差していたので カメラを持って散歩にでた。
大崎から目黒川沿いに下流に向かって歩いていると、ネズミモチの木に花が咲いていた。目を惹きつけるほどの華やかさはないが、一斉に伸びた白い房は、枝を覆っていた。

偶然と偶然の出会いが、必然に転化していくということか・・・
たまたまの外出、日が違うと、梅雨の空の雲には会えなかっただろう。遅い午後という光線状態で、ネズミモチの開花を見た。鉄塔と曇り空、ネズミモチの配置、どれもぴったりしている。
この光景に気づき興味を持っても、カメラがなければ・・・撮影できない。偶然の連続の先に必然が待っているのか? YGフィルターをつけていたのも良かったようだ。21mmという広角レンズも良かった。空の雲までピントがでて、空の広がりを捉えることができた。
感じるものはあっても、言葉では表現できない視覚思考というものがあるのだろう。アングルを変え数カット、写真を撮っていた。撮った当人は 言葉に出し、何を感じたか、理由を述べたくなるのだが・・・説明していながら・・どうもぴったりした表現が出てこない。当惑するだけ。そこで、撮影した時の状況を説明し、感じたことの代わりにする。画家は、自分の作品の説明をすることはまれ。このちがい面白いですね。
ところで、この写真、あなたは どう感じましたか?
- 2013/06/28(金) 10:58:30|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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そろそろ夏になってきました。
デジタルカメラで撮った花をまとめてみました。多くの花は、散歩の合間に撮ったものです。

立会川河口の勝島運河の土手にあったポピー?(すいません、花には詳しくないので・・)

大井町に出るため、品川区役所前を通ります。区役所の前には、公園があり(中央公園!の名前)があり、手入れがよく行き届き、季節の花を植えています。昔は、大きな企業の・・・用地で、塀に囲まれてた記憶が残っています。

光と影が面白くて、アングルを変え撮影。

バランスを意識してフレーミング。日本には華道の伝統があるので、花の撮影は、好きなのかも。Flower Arrangementと言われたら、プロの仕事と思われて敷居が高くなりますね。日本人、花の撮影に関しては、レベル高いかも。「お花のお稽古」しておけば・・・・

花の撮影は」あまり得意ではありません。散歩中のスナップ写真が好きなので、人の姿がないと なにか不安です。男の子が、もう少し、前を歩いてくれたら、白い花が、もう少しくっきりと出たでしょう。

急ぎ足で、通り抜ける女性の姿が素敵で、背景に入れました。

「あれ! 写真 撮ってる」と女性が指差しているようにも・・・でも、ニコニコ笑っているようです。 安心してください、ピントはしっかりはずしています。
- 2013/06/27(木) 21:25:59|
- 樹、草、花
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梅雨の合間の晴れを狙って撮影。
カメラはNikon F、レンズはMicro-Nikkor 55mm F:2.8
フィルムはイルフォルドのPANF Plus50、 YGフィルターをつけて撮影しています。

日陰部分の紫陽花。花のコントラストを出すため、敢えて少し露光を控え目にして撮影。画像は、白飽和しないようローキーに調整してみました。花びらのディテールが出ていると思います。

陽の当たった紫陽花には、少したっぷり目の露光で撮影。
デジタルでないので、白飽和は、かなり抑えることができます。幾分ハイキーに調整、気持ちが明るくなります。

やはり、日差しがあったほうが、紫陽花も引き立ちます。花の全体の写さず、上半分をクローズアップで、

逆光で撮ったこのカットが好きですが、やはり 手垢のついた構図か・・・どこかで見たような紫陽花になっていますね。
狙いは、3つの紫陽花の上部の光の輝きに注目。真ん中の紫陽花を主体にしたのですが、今一かな。
PCのモニター画面では・・・鑑賞に堪えませんかね?
紙にプリントすると、花のディテールが浮き立ち、奥行きがあり、梅雨の晴れ間の紫陽花かと、感じましたが。

これは 別の日 Zoom-Nikkor 35mm-70mm を使用し、二重写しで撮影したものです。レタッチソフトを使い2枚の画像を合成したわけではありません。
Nikon SpとNikon Fには、巻き戻しても、きっちりフィルムを合わせてくれる機能があり、多重露光は可能です。こうゆう機能をつけているニコンのカメラ、設計の緻密さを感じます。
70mmで紫陽花を撮影後、紫陽花の配置を記憶し、35mmで大崎のタワーマンションをその上に露光しました。少し、テクニックに溺れています。作為が多過ぎると、本質を失う危険性ありですね。

Nikon SPに イルフォードのSFX-200フィルムをつめ R72(720nmカット)フィルターで 紫陽花を、赤外線写真で撮影してみました。これも 策に溺れているかな・・・
紫陽花の葉が、真っ白に写ったカットもありましたが、現実感を失ってしまうような気がして、このカットを選びました。花の撮影は、やはり難しいものですね。
- 2013/06/26(水) 15:53:32|
- 樹、草、花
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季節は梅雨。紫陽花の季節。
曇天で、今にも雨が降り出しそうでした。
練習に選んだのは、近くの公園の紫陽花。
フィルムは、微粒子のほうが良いだろうと、ILFORD PANF PLUS50を使用。
コダックのPanatomicXを使いたいところだが、今はもうない。微粒子フィルムを探したら、あったのがイルフォルドのPANF。初めて使うフィルムですが、現像条件は、Tri-Xと同じでほぼ良いようです。
ISO50と低感度です。それだけ高解像度かといえば、確かに解像度はTry-XやKentmere400などの高感度フィルムより少し高いのですが、びっくりするほど高いわけではありません。選んだ理由は、銀塩の粒子が細かいだけ、滑らかな画像を期待して使用しました。YGフィルターも使用しました。

クローズアップで紫陽花を狙いました。レンズの焦点距離は70mm 花までは50cmくらいか、近いためボケ量は大きくなります。そこで、花全体にピントを利かせるため、絞りました。シャッター速度は遅くなり、風にかすかに揺れ、結果は、しっとりとした感じに撮影できました。これはこれでいいと思いますが、精細な花の写真を撮りたい・・・と、焦点距離を60mmくらいにして、少しさがり撮影。

ピントを合わせていると、ミツバチがやってきたので、その動きを止めたくて、ストロボを使用。自然光とストロボ光が、1:1になるよう、シャッター速度、絞り、ストロボと花までの距離の3要素を調整して撮影。ストロボを焚いたとわからないよう、ストロボはカメラから離し、右手前方から照射。ディフューザ-や、反射板は使っていません。(そこまで大掛かりなことはしません) ミツバチがしっかりと写っています。花も しっとりした感じから、精細なほうになってきましたが・・・しかし、まだ足りませんね。より精細な感じを出すためには、陽のある日の撮影のほうが良いでしょう。もう少し、コントラストを効かせる必要がありそうです。

ズームレンズをつけていたので、ズーミングして撮影してみました。
花の撮影、難しいものですね。いろいろ工夫するのですが、見慣れた、手垢のついたような写真になってしまいます。
背景と紫陽花の関係で、紫陽花を浮き出させる。背景がポイントかなぁ~・・・もう少しコントラストも欲しい。紫陽花の季節はあとわずか、あと1回 撮影に挑戦してみます。
- 2013/06/24(月) 06:20:42|
- 樹、草、花
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東京のような都市の景観は、常に少しずつ変化しているようです。
スカイツリーの建設に気づき、浅草に遊びに出たとき、カメラに収めるようにしていました。

最初の写真が、2010年3月15日ですから、少し遅すぎました。建設のニュースは聞いていましたが、タワーの一部でも 眼に飛び込んでこないと、意識しないものですね。

4ヶ月後には、展望台のところまで進んでいました。


外観はほぼ完成。

レンズはすべて50mmの標準(デジタル時代、標準レンズという名称はなくなったか?)を使用。使ったレンズは、Nikkor(日本光学)、Summicron(ライカ)、Sonnar、Tessar(ツアイス)、Jupiter-3(キエフ)と非常にバラエティに富んでいました。みな一世を風靡した名レンズ。
レンズの差、わかりますか? レンズの味の差・・・PCの画面ではわからないでしょう。
デジタル時代になって、モニターで写真を鑑賞するようになったようです。それなら100万画素もあれば充分でしょう。(小生のPCのモニター画面は1280×1024で、ほぼ100万画素です。またブログの写真は800×600程度ですから48万画素です)
デジタルになり、何か根本的なところで変化しているような予感がします。モニターで鑑賞するなら、現在のカメラはオーバースペック状態。これから、モニターが良くなり、2000万画素(あるいはそれ以上)対応となるのか?写真の鑑賞は、CMYの減色カラーから、RGBの加色カラーへ移っていくのだろうか?
- 2013/06/21(金) 12:36:41|
- 都会の景観 Tokyo
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百日紅の葉を白く写したいと思い、IlfordのSFX-200フィルムをNikonSPに詰め撮影の機会を待った。
太陽の差込具合から、午後2時から3時ごろで、晴れて、背景の空に適度の雲があるとき撮影すると決めたが、曇天だったり、都合でほかの場所に居たりで、なかなかチャンスは訪れない。

「暗く落ちた空に、百日紅の葉を白く浮き出て、そばに雲が白く浮かんでいる」というイメージを狙ったのですが・・・まだ何か足りません。百日紅の葉、もっと白く輝くように撮りたい。それには空をもっと暗く・・・紫外線の強く、空が抜けるような天候を待つべきでしょう。

6月は 紫外線の強い季節ですが、梅雨の季節 なかなかスカッと晴れません。梅雨のない北海道なら、赤外写真むきでしょう。
季節は移り、木々の葉は生い茂り、幹を隠すようになりました。しかし、この百日紅だけは、枝も幹も隠しませんね。アングル選ぶと深い森に生えている百日紅の樹のイメージになります。木々のモノトーンの諧調もあり、これはこれで佳しとしました。(Tri-Xやkenntmere400フィルムでは無理でしょう。YGフィルターでは木々の諧調は豊かに出るも、空は暗く落ちません。R60フィルターでは、空は暗く落ちますが、木々の諧調は乏しくなるでしょう。)
- 2013/06/19(水) 10:03:32|
- 百日紅(さるすべり)
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今、紫陽花の季節。紫陽花を取ろうと、近くの公園などに出かけていますが、去年は 何をしていただろう?とファイルを調べると、6月10日に、両国界隈を散歩していました。東京スカイツリーは目立ちますね。ついそちらに吸い寄せられます。

コシナ製SC-Skopar 21mm F:4 カメラは、KievⅡを使用。カメラは、コシナのBessaR2Sでもいいのですが、どういうわけか、BessaR2Sにつけて使用したことがありません。不思議です、このレンズ、Nikon SP、ContaxⅡaなどでは使用しています・・・

21mm広角レンズの威力です。

今まで 何枚の写真が撮られたのでしょう。おそらく億枚は超えているでしょう。撮り尽くされ、構図かなり限られてきました。撮影ポイントマップがあるほどです。(富士山みたい)

小生も、スカイツリーが空に伸びだし注目されてから、見るとシャッターを押していました。
どんな写真を撮っていたか探してみます。
- 2013/06/17(月) 20:29:00|
- 都会の景観 Tokyo
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「芸術は爆発だ!」
紫陽花を撮影、PCのモニター画面で確認中、岡本太郎の言葉を思い出していました。

画家の写真~と言うなかれ。デッサンのしっかりした人は、構図をとるのがうまい。岡本太郎は一級の写真家だと思います。(たとえ 彼にとっては余技だとしても)
美容柳の次は、紫陽花に挑戦。
- 2013/06/15(土) 17:49:07|
- 樹、草、花
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Imogen Cunninghamに、花/植物を撮影した作品があります。
花の写真は、デジタル時代になり、携帯電話でも撮影でき、最早 陳腐化しています。
その中で、まだ彼女の作品は光を失っていない。
何が違うのか?
花の美しさに助けられてイモージン・カニンガムの写真が成り立っているわけではないようだ。
花びら、葉、茎などの造形と、それが織り成す光と影を平面に映し出したとき、静物として美しさが表現できると告げているように感じる。
美容柳 撮影に挑戦しましたが、まだ、納得の1枚も撮れていません。美容柳の花の季節は終わろうとしています。次回は、また来年。次こそ、傑作を! それまで感性を磨き、撮影技術の向上に勤めたい。

曇天、昼間の撮影。ストロボを絞って使用。f:16に絞り、左手よりストロボ光、シャッター速度は1/2秒。背景を単純化しないと、美容柳が浮き立ちませんね。
- 2013/06/15(土) 14:46:05|
- 樹、草、花
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5月の連休明け、Nikon SPを肩にぶら下げ 大崎から五反田を抜け、目黒不動まで散歩。レンズはコシナ製SC-Skopar 21mm F:4を使用。

大崎にできた高層住宅。芳水小学校時代の同級生、購入を考えたようですが断念しました。彼の住んでいる家は眼と鼻の先ですが・・・近くに昔から住んでいる(彼もそうですが)人には、圧迫感があるのでしょう。ソ連時代の笑話に、ソ連の援助で町の中心に高い建物ができたとき、住民が言うには、「あの建物の天辺に行けば、この町の最高の景色が見える。なぜなら、この建物が見えないから。」というのがありました。同級生もそんな気持ちだったのか・・・?
確かに、空が少なくなっています。その分、住む人は快適、便利になっているのでしょう。
時代の変化は、受け入れるのが鉄則。この都会的な景観、良しと評価しましょう。

大崎にツタヤ!! 地元で頑張っていた書店、一時は、大崎ニューシティーなどに出店したのだが、今はどこに?

大崎から五反田へ。五反田は繁華街。小生の小学校時代、まだ戦後の香り(どさくさのカオス)が残っていて、五反田と大井町には行かないようにと、先生から釘を刺されていました。その場所で働いている同級生のお母さんもいましたが・・・大崎はくすんだ工場の町、五反田は、光あふれる猥雑な繁華街、子供心にも惹かれるものがありました。
昔の感じが少し残っています。しかし、道行く女性は携帯電話、ご時世ですね。

目黒不動へ。ここはあまり変化はないようです。変化は、参拝客が少なくなったこと。この「たこ薬師」の看板は・・・昔からあったでしょうか? 幼いときの記憶にはありません。
- 2013/06/12(水) 20:58:03|
- 散歩
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普段の見慣れた光景も、少し見方を変えると、別の世界を見ているような感覚/錯覚に襲われることがある。
大崎で撮影した一枚の写真、プリントしてみると・・・

半地下の通路だろうか、吹き抜けの部分から陽が差し込んでいる。人の姿はない。俺はどこのいるのか?
緩やかな傾斜の坂は、だんだんと傾斜を強くし、地上に向かって延びていく。この道の先には 何が待っているのか?
潜在意識に訴えるほどのインパクトある写真ではありませんが・・・シュールリアリズム的な趣の写真だと、一人納得しています。
日常生活の慣れで現実/Realityを見ていると、「本当に大切なもの」を感じる精神が薄れていくのでは・・・
こうに違うないと思う偏見と常識的見方を拭い去るため、遠くへ出かけ、構図、光が完璧な時を狙い、精神を集中させ、美しい写真を撮ることより、日常の生活の中の何気ない光の中で、精神を覚醒させ、読み解く写真を撮ることを、小生は選びたい。
- 2013/06/11(火) 14:06:18|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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小生の好きな写真家の一人にウイン・バロックがいます。密かに「存在」を探求した写真家と呼んでいます。
さるすべり(百日紅)の撮影に夜の戸越公園に行き、ついでに咲いていた花をデジタルカメラで何気なく撮影。
帰ってきてPCのモニターで撮影した花の画像を見て、「アッ」と驚きました。

夜の公園で見た花と印象が全く異なっていました。
そして、不意にウインバロックの言葉を思い出していた。
彼は以下のように語っていたと、小生は解釈しています。
「"Reality"は、存在"Existance"そのものではない。光の反射を捉え現実(Reality)を認知しているだけ。Existanceはその奥にいる。」
そして、彼はRealityからExistanceへ、何層にもなったLadder(梯子)を降りていき、写真を通して「RealityとExistance」の関係を探求していた。
後日、戸越公園の庭師に聞いたところ、この花「アカンタス・モリス」という名前だそうです。インターネットで調べると、ギリシャの国花でもあるとのこと。
夜の公園では、街灯の弱い光に、薄紫の花という印象が残っていた。がくの部分の印象は薄かった。
レタッチソフトを使ってハイキーにすると、鮮やかな緑に、ローキーにすると、神秘性が増す。ストロボをたいて写した画像では、ブルーの色が葉の緑に乗っかり、また違った印象になる。しかし改めて、昼 戸越公園へ行き確認すると何の変哲もない見慣れた花という感じである。どれが、「アカンタス・モリス」のRealityなのだろうか?
花の写真、キャッチーに撮ろうと思えば、光を調整、レフ板を使い、背景をつくり、その花が美しくなるようセットして撮影。しかし、それで、美しい花の写真が撮れたとしても・・・ウインバロックだったら、どんなコメントを残すだろう?
彼からも「本当に大切なものは見えない」と言われていそうな気がする。

フィルムで撮影した、「アカンタス・モリス」です。左上方に街灯の灯があり、人影のない公園でひっそりと咲いていました。人けの失せた夜の公園のベンチに座り、この花を観賞する人 有りや無しや?
- 2013/06/08(土) 09:23:09|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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古い写真が出てきた。46年前の坪庭の写真。
北八ヶ岳の横岳の山麓にピラタス・ロープウエィができ、営業が始まったのは1967年7月とのこと。
その1ヶ月後、ケーブルカーに乗り坪庭へ登っている。ふもとに2.3日泊まり、晴れた日に登ればいいものを、当時はその余裕がなかったのでしょうね。
ニコンFを握り、登ったはいいが、期待した眺望は得られず、寒い風が吹いていたのを覚えています。
霧がかかっていたので、唐松林を撮影していました。

もし、また、いま、同じ場面に遭遇していたら、おそらく同じような構図で撮影しているでしょう。
写真の腕、46年間、進歩していません。
一方、自然の風景はどうだろう?変わった??
いや、昔から変わらず、蓼科の唐松林、霧が出たら同じ光景になるでしょう。
変わったのは、小生の髪の毛だけ・・・
自然の風景、撮影は難しい。時空を超えています。
時空を超えた何を撮りたいのか・・・自問するばかり。
- 2013/06/06(木) 08:42:06|
- 思い出の写真
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百日紅(さるすべり)を撮るため戸越公園へ通いだし約6ヶ月。はや春は過ぎ去ろうとしている。
さるすべりの木の近くに黄色い花が咲き始めていた。公園の庭師に聞くと「ビヨウヤナギ」という名を教えてくれた。

雄シベが糸のように、雌シベを取り囲んでいる。潅木で背が高くないので公園、街路には多く植えられているとのこと。花を撮った経験があまりないので、練習と、早速撮影。

蟻は花びらの蜜を吸っているようだ。
家に帰り、早速インターネットで「ビヨウヤナギ」を検索。すると、たくさんの画像が・・・アップされていた。
みな 似たような写真である。小生が撮ったのも大同小異。 あぁ~~花の写真は難しい!

擬似的な赤外線写真ならどうかと、Sony NEX-3にMicro-Nikkor 55mm F:2.8 R72フィルターをつけて撮影。赤い画像を得た。昼の撮影にもかかわらず、f:5.6で1.6秒の長時間露光となってしまった。 幻想的と言えなくもないかな。

この画像をモノトーン(白黒)変換してみた。f:5.6では絞りの効果不足 あるいは、1.6秒の長時間露光のため、風に揺れたか、画像は鮮明さに欠けている。雰囲気はあるかも・・・と思えど、雄しべの部分、白とびしていて、コントラストが出ていない。白黒の諧調は今一という感じ。やはりフィルムのほうがいいようだ。

赤外光にほとんど感度を持たないパンクロフィルムだが、R72フィルターをつけて撮影。絞りはf:16まで絞ってみた。不鮮明なのは、風の影響と判明。この調子なら、R72フィルターを使わず、普通に撮影してもいいと思うが・・・ありきたりの写真になるかなぁ~

ぶれないよう1/1000秒で撮影。絞らないでも十分。むしろ雌しべが引き立つ。

もう少し、花弁、雌しべ、雄しべが 引き立つようにできないかと、日中ストロボ撮影を行ってみた。これは、左手真横から、ストロボ発光。

左手上方よりストロボ発光。作る写真にしないと、「ビヨウヤナギ」周囲から浮き上がってこないようである。補助光を当てるのを更に工夫し撮影を続けるべきだろうか? それとも雨上がりの斜光を期待し、天候を待つ?
花の撮影、簡単なようで難しいですね。
- 2013/06/04(火) 11:47:39|
- 樹、草、花
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百日紅(さるすべり)の異様な姿に出会ってから約5ヶ月経った5月下旬、葉は生い茂り、周りの木々の間に隠れるようになってきた。百日紅の姿を浮き出すよう、「空は暗く、葉を白く」というイメージで 撮影したいと考え、夜間撮影を行ってみた。葉を白く写し出すため、YGフィルターを使用。

夜の百日紅は、昼間見るのと違い、穏やかさが消えていた。
右方向から入る街灯の光に、百日紅は、腕を広げ、その光を受け止めようとしているのか? あるいは、その光の攻撃に抵抗しているのか? 異様さは消えていない。
結果は、空は暗く撮れたが、葉は思ったほど白くなっていない。

YGフィルターの使用を止め、もう一度 夜間撮影を 行ってみた。(フィルム現像後でないと結果を判断できないハンディーがあります。デジタルのようにすばやくはできません)結果は、昼の撮影結果に近いものでした。そこでレタッチソフトで、擬似的にソラリゼーションをかけて見ました。イメージに近づいたけど・・・今一だなぁ。フィルムで ソラリゼーション現像? すでにこの百日紅で使った技法・・・
赤外線写真なら 空を暗く、葉を白く写すことできるだろうと考え、まづデジタルで確認。

Sony NEX-3にR76とR72のフィルターをつけて液晶画面を見たところ、R76では画像暗く、撮れるかどうか微妙だが、R72では画像が確認できた。さすがソニー 擬似的だけど 赤外線写真が撮れる。
しかし、昼の明るい光の下で撮影したが、まるで夜間撮影のよう。f:8で10秒の露光となった。全体が赤いカラー画像となったので、白黒のモノトーン変換した。
これなら、暗い空をバックに、百日紅の葉を白くというイメージで撮影できそう。
ILFOLDのSFX-200フィルムなら、f:8で 1/8秒の露光で撮影できるだろう。f:4なら1/30秒、手持ち撮影も可能。後は日差しの問題。太陽を背に、百日紅をフレーミングできるかがポイント。その場所探しと晴れた日が撮影のチャンス。空に いい形の雲が浮かんでいたら・・・
- 2013/06/02(日) 06:33:28|
- 百日紅(さるすべり)
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以前といっても昭和40年頃の話ですが、一時期 赤外線写真を撮っていたことがあります。
現在 コニカがフィルム事業から撤退したのでありませんが、コニカは赤外線フィルムも販売していました。当時もそれほど需要がなかったので、季節生産という感じでした。売り出されると、10本ほどまとめて購入し冷蔵庫にしまっておきました。赤外線フィルムは生ものです。
赤外線写真を撮りたくて、ヨドバシにいったところ入手できたのは、ILFOLDのSFX-200だけでした。
NikonSPにSFX-200をつめ、テスト撮影。

フィルターなしでは、感度ISO200の普通のパンクロフィルムと同じ調子に上がります。

R60フィルターでは3絞り開けて撮影。普通のパンクロフィルムと、補正倍数もおなじなら、写真の調子も同じに仕上がります。
これなら、Tri-XでもKentmere400でも同じ、わざわざ使う必要ありません。

R76フィルターを使うとようやく 赤外線写真の効果がでました。
6絞り開けて撮影しましたが、それでも露光不足。おそらくあと2絞りくらい開ける必要がありそうです。秋の晴天で適正露光がf:2/30sec.とは驚きです。 こうなると三脚に固定して撮影しないと駄目ですね。完全な赤外線写真と呼べるレベルではありません。R76(あるいはそれ以上のカットフィルター)を使う赤外線写真は、最早、失われた過去の技術・・・?
ようやく 調子が掴めたので、R72フィルターを使い、実際の撮影をしてみました。

いつも散歩する戸越公園。空は黒く落ち、木の葉が白く写っています。昔のコニカ赤外だと、木の葉は白く輝くよう、空は深みある黒に写ったでしょう。経験を積めば、このフィルムでも、そういう写真も取れるかな・・・

広角レンズを使用しているので、距離補正の必要は無いようです。だいぶ赤外線写真風になりました。このフィルムで花の写真撮れないものかと考慮中。冷蔵庫に2箱 SFX-200が 眠っています。
以下は 退屈な技術的な検討結果。フィルター効果の検討です。デジタルの方には無縁の技術です。
まづ、普通のパンクロフィルムで、代表的なフィルターの効果を確認。
空をテスト撮影。

Y(yellow)フィルターで1絞り。YG(Yellow-Green)で2絞り、R60(600nm以下の光カット)で3絞り、R72(720nm以下の光カット)で8絞り以上 おそらく10絞り露光補正するという結果です。露光計内蔵で自動露光してくれるカメラなら、補正するという気を使わなくても済むでしょう(多分)。
Tri-Xフィルムの分光感度データシートによれば650nmより長い波長の光に感度がほとんどありません。R60までが、実用範囲。R72は 何か特殊な効果(ND効果も加味する?)を期待できるとき使えるかも。
木と岩を撮影した写真では、フィルターをつけると、コントラストが上がり、木の葉が明るく撮影できます。YG>R60>Yの順。そのなかでも、YGフィルターが、岩の質感をよく出していると思います。
木と広場の写真では、R60フィルターが光の影を一番くっりきと映し出していました。R72は実用的ではありません。R72とR76(760nm以下の光をカット)のフィルターは、昔、コニカの赤外線フィルムを使ったときの遺物?です。
可視光の範囲が380nm~720nm、Tri-Xの分光感度は380nm~650nm、SFXフィルムでは380nm~740nmあたりまでです。普通のモノクロフィルムより、少し赤外部まで感光する範囲が延びたということです。800nmくらいまで延びていれば・・・逆に言うと、普通(Tri-Xなど)のフィルムの感覚で使えそうです。R72フィルタ-を使えば、720nm~740nmの僅かな赤外光を使って撮影できるということでしょう。まあ、赤外線写真の雰囲気は、撮り方によればでるということでしょう。
赤外写真で注意しなければいけない点は、赤外光はレンズの屈折率が違うので、可視光でピントを合わせると、ピンボケになるということです。人間の眼は赤外光を見ることができませんから、あらかじめ、可視光と赤外光の間の関係を調べる必要があります。ニコンF用のレンズには、赤い点が打ってあり、距離補正が出来るようになっていますが、使おうとしている古いレンズにはありません。どの程度距離補正をすれば良いのか、チェックしました。

R60では可視光もたっぷり入っているので、それほど距離補正は必要ないようです。30~40cmほど後ピンです。距離補正はf:2.8の目盛りに戻せ(補正する)ば良いようです。(ということはf:2.8以上に絞ればOK)
R72ではさすがに可視光は少なくなるので、70cm~1m 後ピンになりました。補正はf:5.6とf:8の中間位置になります。それ以上絞ればピンは合いますが、三脚の使用は好みではないので、やはり、しっかりと距離補正して使用したい。
- 2013/06/01(土) 08:16:26|
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