第2次世界大戦前から、ロシア人は写真好きだったようで、カメラ本体はライカを、レンズはツアイスを模倣してカメラを生産していました。いいとこ取りですね。「資本家から、縄の作り方を習い、それで資本家の首を絞めればいい」というジョーク漫画を見た覚えあります。
大戦後、念願叶い占領地にあったツアイスの工場を得、それをソ連邦に持ち帰り、レンズ技術、精密機械技術は、飛躍的にアップしたのでしょう。
今回 撮影に使用したレンズは、Induster-22 ツアイスのF:3.5テッサーを模倣したものです。模倣といってもテッサーの特許は1900年頃のもの、すでに特許は切れていますから、作るのは自由。むしろツアイスのレンズ設計技術を獲得できたのが、大きい成果でしょう。
Sony NEX-3にLマウントアダプターをつけ インダスター22(1950年製)のレンズで、夕焼けを撮影してみました。レンズの構成が4枚と少なくブルーのコーティングが施されているので、クリアーな画像が得られました。これなら、今のレンズと比較しても遜色ないでしょう。

お散歩コースに、目黒不動と林試の森があります。晩秋 散歩して 撮影してみました。
目黒不動での撮影です。つぼみにピントを合わせました。解像度、コントラストともに申し分なし、背景の紅葉した銀杏の葉のボケ具合もいいですね。ツボミが浮かび上がって見えます。

林試の森を行くと、子供たちが遊んでいました。逆光です。テッサー系のレンズ、光の入り具合で光芒(ゴースト)が発生します。ミラーレスだとその状態が確認できるので、コントロールして撮影。レンジファインダーではできない芸当です。

男の子の表情がいいですね。
昭和20年から30年代 木村伊兵衛や土門拳が街角でスナップ写真の名作をたくさん残しています。写し手と撮られた人の両者が、時代の「そこ」にいます。今見ると、あぁ~そう、こんな時代だったと共感を覚えます。木村伊兵衛の写真、撮られた人は いつ撮られたか、気づかなかったそうです。今なら盗撮の疑いをかけられてしまいますね。
土門拳の写真、被写体になった子供たちは、いつしかカメラマンの存在を忘れ、遊びに熱中、そこをスナップ。表情が自然で生き生きとしています。今なら 親御さんが出てきて、何で撮るのか、余計なおせっかいと 抗議されるでしょう。
いつから こうなったのでしょう。個人情報、プライバシーとうるさくて自然な人の表情を捉えたスナップ写真 撮れなくなりました。
現在は、モデルを使った街灯スナップ風写真。これでは写し手が前面に出てしまいます。被写体は写し手のイメージを作るための材料、時代との共感/共生は望むべくもなし。写真家が自分のイメージを表現するために「写真を作る」ということもありですが、作品によっては、でっち上げの虚構じゃないかと、土門拳なら怒るかも・・・

盲導犬の訓練でしょうか、大きな犬ですが、やさしい性格なのでしょう。座り方も優しい。
指導されている方のお顔までは撮影できません、自主規制です。

別の日 馬込、池上あたりを散策。通過する自転車を入れて案内板を撮影。

竹林の上空を鴉が2羽飛んで行きました。そろそろ夕方、秋の日は短い。

女の子(幼児)のかわいいしぐさを見て、思わず1枚パチリと・・・慌てて構え、撮ったので、少し後ピンでした。木村伊兵衛のようにはいきません。しかし、こうなると止りません。

こんなスナップ写真を撮っていました。「お母さん、柄杓貸して」とおねだりしています。表情を捉えたショットもあったのですが・・・・公開できません。 盗み撮りして、お母さん、すみませんでした。
Sony NEXで使うとフルサイズ換算で75mmになるインダスター22、スナップ写真では少し長めです・・・わざわざ、操作が不便になる古いレンズを購入し、写すのは酔狂というもの、スナップに自動焦点が効く現在のデジカメ便利だと思います。
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- 2013/05/29(水) 11:59:08|
- オールドレンズの密かな楽しみ
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パナソニックからミラーレスが発売されたとき、購入を真剣に考えました。しかし、50mmの標準レンズが、100mmの望遠になるなんて・・・と、そこで、思いとどまりました。すぐに、フィルムと同じサイズのミラーレスがでてくるとたかをくくっていました。
Sonyのミラーレス一眼 NEX-5がでたときは、まだまだと思いながら、誘惑に負け、ついに購入に走りました。こうなると、マウントアダプターも各種そろえ、保有するオールドレンズの ほとんど全部、NEXにつけられるようにしました。モノトーンのフィルムと違って、カラーは華やかですいいですね。 いつとはなく花の写真が増えていました。

レンズは ライカLマウントのSummar 50mm F:2.0 1933年製です。当然ノンコート。前玉が柔らかい材質の硝子のため細かな拭き傷がつきやすく、ソフトフォーカス気味です。レンズ中心の解像度はかなり高いレンズですが、コントラストは、同時代のF:2ゾナーと比べると見劣りします。しかし、柔らかな描写力は独特で、このレンズでしか撮れないと思わせるものがあり、無視できないレンズです。

これも、ズマール(Summar)で撮影。現代のデジタル一眼のレンズからすると、切れがありません。ボーとした感じでしょうか。まあ、オールドレンズの味わいと思ってください。

2.8テッサー ContaxⅡ用にはF:3.5とF:2.8の2つのテッサーがあります。これはF:2.8のテッサーで撮影。曇りの日だったので、発色はあまりよくありません。1936年製だと思います。当然ノンコート。4枚とレンズの数が少ないので、色のりの良いレンズです。
このあたりまではNEX-5を使っていましたが、息子が欲しそうな顔をしていたので、NEX-5は、息子の手に。 小生は・・NEX-3となってしまいました。小生も優しい父親が欲しい。

ライカLマウント Summarit 50mm F:1.5 で撮影。
戦前のライカは、F:1.5のレンズを自社開発できなかったので、ゾナーF:1.5の対抗として Schneider社製のクセノン(Xenon)を調達していた。このズマリット(Summarit)は、クセノンと同じ設計だが、ライカが自社で生産したもののようです。戦後のコーテング技術と新硝子の採用で、性能がアップしたとのことですが、絞り開放F:1.5で撮影すると、戦前のノンコート1.5ゾナーと比べても、切れが悪く(フレアーがかかる)、解像度も劣っています。しかし、絞ると先鋭度が増し、解像度感ではゾナーより良くなります。同じレンズとはとても思えないような切れです。使用したレンズはレンズ番号から、1952年製でしょう。

これは番外、新しいレンズです。でもレンズの設計は、すごく古いものです。Pinkkor 19mmレンズ、2013年製です。絵画調(Pictrial Photo)専用の超軟焦点レンズです。色載りがすごく良いですね。
所有するレンズのデジタル画像比較は、一度してみたいと思っています。主に、フィルムカメラを使っているので・・・・いつになるやら。
- 2013/05/27(月) 17:12:38|
- オールドレンズの密かな楽しみ
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小生の性格、あるいは、撮影スタイルの故か、カメラをぶらさげ散歩すると、カメラは自然 街を行く人物に向いてしまう。
道端に花があっても あまり気に留めていない。白黒のフィルムでは、綺麗に写らないという先入観、あるいは花を撮って何が面白い?という傲慢さがあるようです。
それでもこの6年間のお散歩カメラには、いくつかの花の写真が残っていました。

香港から来日した女性のお供で、鎌倉に行ったとき撮影したもの。小生がデジカメでなく、古いフィルムカメラを使っているのを、面白そうに見ていました。彼女の手には、日本のコンパクトデジカメが。小生の手には、日本が誇るレンジファインダーカメラの最高傑作(の呼び名の高い/キャノンだと言う人もいるでしょう)Nikon SPが、 と言っても・・・理解してくれますかね?
まだ梅雨には早い時期でしたが、深い紫のアジサイが咲いていました。もう少ししゃがんで、お堂の屋根を背景に 花を撮影したほうがいいようです。レンズはNikkor 50mm F:2 戦前、ツアイスから技術者が来て、日本光学の設計者にツアイス流の設計法を教えたとか。写りは ツアイスのF:2ゾナーそっくりです。でも、このレンズ最終形に近く、ぼけの美しさでは一番いいレンズだと思います。F:2ゾナーで解像度重視の最終形は、ドイツ製ではなく、ソ連製ツアイスF:2ゾナー Jupiter-8Mだと、小生は判断しています。それも初期製造のF=5cmと刻印されたもの。
F:2ゾナーいろいろありますが、その差はごく僅か。どれもみな優秀なレンズなので、重箱の隅を突っつくようなことは あまり勧められません。写真撮ることに専念すべきでしょう。

夕方、戸越銀座駅近くを散歩していたら、線路際の塀に つる性の花が巻き付いていました。電車が通る瞬間撮影。カメラは共産党時代のソ連製、LマウントカメラZorki-4 1963年製です。レンズは、Induster-50 テッサータイプ、50mm F:3.5 沈胴タイプのレンズです。製造は1964年製。小生の保有するオールドレンズでは、比較的新しいレンズです。解像度もそれなり高く、西側のレンズと遜色ありません。ぼけも綺麗で、密かに、3.5テッサーの最終形ではないかと、個人的には高く評価しています。中古で安価に手に入れられるのもいいですね。

ソ連製で愛用しているカメラは、KievⅡですが、もし、壊れた場合のバックアップにKiev4AMを持っています。
戦後、東ドイツに駐留したソ連はコンタックスの工場を接取(100万ドルで買収したという話もある)、キエフに移し、コンタックスカメラを製造し始めたのは、1948年頃。名前は地名のKiev(キエフ)となりましたが、実質コンタックスです。そのカメラが、ほんの少しの改良(あるいは改悪)のみで、1980年の中ごろまで続いたとは・・・計画経済とはいえ、時代に取り残されますね。コンタックスⅡ型の発売は1936年ですから、50年近く、距離計とシャッター機構を そのまま保持し、生産していた!!なんて、信じがたいことですね。シャッターは、戦前からユニット化されていました。ツアイスの先見性恐るべき。そのため、ソ連製Kievのシャッターユニットをはずし、ContaxⅡに組み込んだものが出回っているようです。そんな話、修理屋さんから聞いたことがあります。
レンズは戦前のツアイスの「35テッサー」1934年製 当然ながらノンコート ContaxⅠ(いわゆるブラコン)カメラにつけられていたものでしょう。「鷹の目テッサー」のキャッチフレーズで有名ですが、知っていますか?
政略結婚で無理やり嫁がされた娘の子供(Kiev)と、本家に残ったテッサー叔父さんが再会した組み合わせですね。
70年近く前のレンズですが、カクシャクとした写りです。おじさん(いや、お爺さんか)すごい。
梅の花を撮影しましたが、梅の花 あまり撮りようがありません。梅は、枝振りを見せるアングルを探したほうがいいようです。

一式カメラにLマウントのPAM Britar 105mm F:4.5 カメラもレンズもいわくありげですね。戦争中、ドイツからライカのレンズが入らなくなったので アメリカ、ニューヨークのメーカーが設計・製造したレンズのようです。完成したら、戦争が終わっていたので、商売的には失敗、会社は倒産。2000本くらいは製造されたようです。ヘリコイドのピッチが合っていないのか、ピントがすごく前ピンです。距離あわせ後換算表を見て、ピントを調整して撮影。物好きでないと使わないレンズです。しかし悪女ほど魅力的。

「はなみづき」の写真が好きです。レンズの切れと、背後のボケのバランスが絶妙、いいなぁ~と、扱いにくいレンズですが、時々手が出て、撮影に使っています。
カメラは 安原氏が設計した一式カメラ。 「安原」と「一式カメラ」で インターネットで検索すれば、どのようなカメラか、わかると思います。当倍ファインダー Lマウントというキャッチフレーズに魅かれました。ファインダの二重像が少し見にくいこと、距離精度もあまり高くないこと、の2点が問題かな。内蔵の露光計も動作が不安定で、自動露光に慣れた人には、扱いにくいでしょうね。でも、個人で企画し、よく作ったなと思うカメラです。

KievⅡは、愛用しているカメラです。51年製と53年製を保有。修理屋さんとの間を何往復もし、使える状態になっています。47年からキエフでの生産が始まったようですが、50年ごろまでは生産台数も少なく、格好のコレクターアイテムになっているようで、値段もびっくるする高さです。51年以降は徐々に下がり、小生でも手に入れられる価格となります。中古カメラは、修理するのが鉄則です。買ったらすぐ使って駄目出しをし、修理屋さんの手に預けましょう。1955年製のKievまでは、占領したドイツの部品が残っていて、それで組み立てられているという噂があったので、51年製と53年製を手に入れました。レンズは 戦前のドイツ・ツアイスの15ゾナー 1937年製。絞り開放f:1.5でも 実用上問題なく使えます。中心部の画質は、さすがにいいと思いますが、周辺部では、少し像が流れるというより解像度不足。しかし、画面の周辺にはテーマとして狙ったものを置きませんから、通常の使用では何の問題もありません。非点収差があるので、周辺にある点光源に羽がでます。また、ゾナー特有の三角ボケもでます。絞れば 収差、解像度とも改善されます。ただしレンズ最小絞りがf:11まで。イメージサークルが小さいので、f;11では周辺部、時によりですが、ケラレます。安全をみて通常F:1.5~F:8で使用するのがいいでしょう。(オールドレンズだもの、それなりの心遣いを)
この写真、絞りはおそらくf:5.6で撮影。紫陽花にピントを合わせています。電車のボケ具合 良いと思います。現在のレンズと遜色なしと思いますが、いかがでしょう?(今のレンズのほうが紫陽花は鮮明に写るかな?)

ContaxⅡaは、西側のドイツに逃れたツアイスの経営者たちが、オプトンの地で生産したコンタックスです。戦前のコンタックスⅡを改良し、少しコンパクトにしています。そのため距離の測定精度が少し悪くなっています。
改悪したとの声もありますが、手になじみやすく、シャッターもContaxⅡより改良され、頑丈になったと思います。軽いシャッター音 小生好きですね。戦前のツアイスのBiogon 35mm F:2.8は、このカメラにつきません。レンズがカメラにぶつかります。Biogonのソ連版Jupiter-12も駄目です。でも、Biogon(Jupiter-12も)はS型ニコンに装着できます。ピントも問題なく、実用的に使用できます。(ただし、ソ連の工作精度から、Jupiter-12をS型ニコンへの装着するときは慎重に、硬かったらやめたほうがいい)
テッサーお爺さん、西側に逃れた本家筋のご長男に再会した、というところです。小生の掌の中で喜んでいました。歴史を思うと、カメラといえど ぞんざいな扱いはできません。
機械式カメラは道具、自動映像記録装置ではありません。使っていると手になじみ、使う人の癖を覚えてくれる感覚があります。7年で修理不能の烙印が、そうなればくずかご行きの自動映像記録装置とは、思い入れが違ってしまいますね。
- 2013/05/25(土) 14:27:11|
- 樹、草、花
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カメラに2枚ほどフィルム残数があった。外は雨。ふと見ると、猫の額の我が家の庭に 雨に濡れた羊歯。水滴の様子が面白く、どのように取れるだろうとシャッターを切っていた。

現像があがり、プリントし 眺めていると、ふと 蓼科高原の唐松林の羊歯の原を思い出していた。こんなじゃなかったなぁ。カメラに凝っていた一時期 羊歯を撮影したのを思い出していた。
あれは傑作だったと、古いスライドを調べてみたが、どこにもない。出てくるのは、蓼科高原の花のスライドだけ。
当時 どんな思いで写真を撮っていたのだろう?
写真には 美しいもの、面白いものを 撮って見せたいという伝達の側面と、起きたことを残しておきたいという側面もある。アマチュアの日曜写真では、結婚式、子供の誕生、入学・・・など個人的な記録の意味合が大きい。あの時はこうだったと、アルバムを見せられると、「いいですね、良く取れてますね」とはいえても、積極的に自分から他人のアルバムをみたいとは思わない。
羊歯の写真 どんな気持ちで撮ったのか? 感動したという気持ちが、時とともに頭の中で整理され、美しい羊歯の原を思い、逆光に光った羊歯の葉脈のイメージとして定着。探したスライドのなかに、その写真があったのかも・・・これは記録だったのだろうか?
唐松林の下草の羊歯が林一面に群生。木漏れ陽に羊歯の葉は緑に輝いていた。唐松の林を、涼しい高原の風が吹き抜けていく。
今年、もう一度 あの蓼科の高原に行ってみたいと思っていた。
- 2013/05/24(金) 09:50:48|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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キャノンのフィルム・スキャナー CanoScan FS4000USを購入してしばらくたった頃、2002年ごろでしょう。押入れの中からお菓子のブルキ缶が出てきました。なかには、カメラに凝っていた一時期 撮っていたカラースライドが。多くのスライドは褪色し 当時の色調は失せてしまいましたが、なかに まだ色調の残っているものもありました。これ以上の褪色を防止するため、フィルムスキャナーでとり込み、デジタル化、PCのOSはWindow98でした。取り込んでからもう10年近く経っていますね。これも驚きです。
1998年か9年 コダックの100万画素デジカメが世にでて、ついに100万画素時代到来かと、早速手に入れ、出張の備忘録代わりに使っていました。さすが、フィルム会社のカメラは違うと、カラー発色のよさに驚いていました。しかし、その時点で画素数が少なく、当面はフィルムだろうと、フィルムスキャナーを購入したわけです。デジカメに関しては、その後、Canon IX 200万画素、ニコンCool PIX P1 800万画素を購入、もっぱらコンパクトデジカメを使っていました。
800万画素のカメラは 予想より早く手の届く値段まで下がり これも驚きでした。2年前(2011年)ついにSonyのミラーレス NEXに手を出しました。アダプターを介しニコンF、Sニコン、コンタックス、Lマウントなどのレンズが使えるためです。そのうち それらのレンズで撮影した花の写真 アップしたいと思っています。

カメラは、今も愛用するNikon F、レンズはAuto-Nikkor 35mm F:2.8 最短30cmまで近づくことができ、ファインダーを覗き、ワァと驚いた記憶が残っています。レンジファインダーカメラでは90cmが限界です、接写は特殊な装置が必要でした。一眼レフに、パララックスがないのも良いですね。
30年以上ブリキ缶には入ったまま密閉状態で保管されていたため、開けたときアンモニア臭がしました。劣化、褪色が進み、茎の部分、色が乗っていたはずですが、透明のようになっています。今 こんな写真、撮ろうとしても取れませんね。これは、これで面白い。

アザミの花まで20cmくらいだったでしょか、蜂に刺されないか 気にしながら撮影しました。青春時代の撮影です。懐かしいですね。

当時すでにMicro-Nikkorは発売されていたと思うのですが(ニコンのことですから)手が出なかったと思います。そこで、接写リングを買い、50mmレンズにつけて撮影していました。リングを組み合わせると、当倍まで接写でき、蟻を接写撮影した記憶があります。絞りをある程度絞るため、昼の撮影でも、三脚に取り付け、風の収まった瞬間、シャッターを切るという撮影でした。接写リングの倍率を上げると、露光の補正も必要で、計算し、絞りを補正していました。花の接写は、かなり面倒な 撮影でした。
もう少し鮮やかな赤だったのですが・・・



小生の腕 進歩していませんね。おそらく現在でも同じような構図で撮影しているでしょう。

接写リングをつけた50mm f:1.4 ISO100のリバーサルフィルム、カメラは手ぶれ防止に三脚に固定、行動力に欠けると 花の接写撮影から次第に遠ざかってしまいました。花の接写はプロか、アマチュアでもかなり物好きな人の撮影領域でした。
現在はデジタル時代、花の接写はごく簡単にできます。携帯電話のカメラ機能を使い、携帯を花のそばに近づけ、片手で撮っている!!のさえ見かけます。いい時代になりました。
- 2013/05/22(水) 20:58:24|
- 思い出の写真
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以前 近所を散歩していると、猫の姿をよく見かけ、その姿をカメラに納めていたが、この頃は少なくなった気がしている。
猫好きな方は、猫の愛らしい姿を うまく捉えるのですが、あまり猫好きでないにのかなぁ~ 猫の生態をうまく捉えることができません。
と思っていたら、散歩中、立て続けに3匹の猫に遭遇。やはり猫はいますね。猫を見る眼のない人には、猫もその姿を見せないということでしょう。
これはラッキーと、撮影させてもらいました。

老女に撫でられ安心しきった顔で、猫が眠っています。場所は、林試の森。ベンチに座っている老女いわく、「今はノラ猫とは呼びませんよ。地域猫です。」とのこと。公園に来る人が、替わり番で猫の世話をしているようです。確かに以前撮影した林試の森の猫たちも、人に馴れ馴れしい感じでした。

二日後、上大崎から目黒駅に向かって散歩していると、住宅地の歩道に野良猫が寝そべっています。毛並みに輝きがないので老猫でしょう。見ると左耳がありません。昔、けんかして失くしたのでしょう。嘗ては このあたりを取り仕切ったやくざ猫??それとも馬鹿にされ、いじめにあっていた猫なのか? いじめは 人間界だけの悪しき行為、猫界にはないでしょう。気性の荒い猫なのでしょう。カメラを向けると、「ふぅーー」と威嚇の声をあげますが、声をあげるだけで、動こうともしません。ノラなら、起き上がり、すぐにどこかへ消えていくのが普通です。疲れているのか? こいつは危害を加えてこないと踏んでいるのか?
林試の森の猫と境遇が違いすぎます。鼻もたれ 情けない貧相な猫ですが、愛猫家の人は、こんな猫も被写体にするのでしょうかね? 「親分 さようなら」と言って別れました。

更に 3日後、洗足池を散歩。池の周辺は 大会社の幹部社宅などが点在する高級住宅地になっています。この猫は、散歩歩道の脇に座り、優雅に池の景観を楽しんでいました。鈴が付いているので、近くの豪邸に住む猫様でしょう。小生が、撮影で近づいても、あまり関心を寄せません。「写すの?いいわよ。綺麗に撮って」という感じか。育ちのいいおっとりとした顔立ち、横すわりした、足の出し方も 妙になまめかしい。
いろんな猫さんが、いますね。
- 2013/05/20(月) 08:17:36|
- 猫、犬、鳥
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ある写真誌を読んでいたら、「写真はキャッチー(Catchy)なところがないと」駄目だとのコメントがあった。確かにそうだとは思えども・・・
プロであれば、一目見てクライアントが納得するような、引き付ける何かを持った(キャッチーな)写真でないと、次の仕事はなくなる。また、アマが、コンクールへの応募するのであれば、たくさんの応募から選んでもらえるよう、一目で記憶に残るような(キャッチー)写真でないと、入選は難しいだろう。
どうも、小生には、そのような写真は撮れそうもない。真剣さが足りないのだろうか?
ただ、自分で面白いと思ったものにカメラが向き、撮っているだけ。
うまく撮れたと思い、家人にみせても反応は今一つ、むしろ月並み写真と(小生の)評価が低い写真を褒めてくれる。

なんということない写真だが、小生は好きである。ある人は、この写真を見て、「なにこれ珍百景」に応募したらとコメントしてくれた。おそらく、半ば馬鹿にして、こんな写真でなく、綺麗な風景の写真でも撮ったらどうなの?と言いたかったのだろう。
確かに、この写真には「花」もない。キャッチーではないでしょう。
目黒七福神巡りをしているとき、ふと歩道を見ると描かれていた標識、この二人も七福神巡り?と思わずシャッターを切っていました。
現像があがり、プリントしてじっと見ていると、小生にはこんな声が聞こえてきた。
「手を離しては駄目よ。」
母親は、子が右の黒い道を進むことを知っている。ぎゅっと握り締めたその手は、道が離れるとともに、いつしか切れることを、母は覚悟している。前方に、象徴するかのように車の横切る姿がある。
だから、「手を離しては駄目」
1ヵ月後、同じ場所に立ったが、歩道は綺麗に舗装され、二人の姿は跡形なく失せていた。
残ったのは、この写真と小生の記憶。
- 2013/05/18(土) 09:54:26|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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筍の季節。その姿を追い、できれば神秘性を帯びた筍を撮影したいものと、何度かトライしたが、まだ「これだ」という写真は撮れていない。
筍の写真を整理していて、筍をアップで切り取るため、望遠系の長めのレンズを使用したが、広角接写はしていないことに気づいた。
時期は遅いかと思ったが、Sony NEX-3 E16mm F:2.8を手にして、5月7日 ゴールデンウイーク開けの大崎の公園へ向かった。
幸いなことに そこにはまだ顔を覗かせたばかりの筍がいてくれた。

筍を強調した切り取り方ができそうである。広角接写も有りだ。フィルムで撮れば、光線の具合によりイメージする写真がとれるかも。
しかし、ウエストレベルファインダーがないと、フレーミングできないなぁ~~

背景の建物が写らないよう フレーミングすれば、深い竹林のイメージになるだろう。これは来年の課題にしようと思う。
整理して気づいたのはもう1つ。
筍に注目するあまり、成長した竹を撮ることはなかった。しかし、竹そのものも、魅力的な対象です。

皮がはがれ、みどりの竹になっていく。

その場合、カラーで撮るのが良いのか? やはり、モノトーンか?
竹の春は 秋の季語とか。秋になったら竹林の撮影に挑戦してみよう。青竹の林を吹き抜ける風の音が撮りたい。
- 2013/05/16(木) 06:47:34|
- 竹林
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4月下旬 百日紅の樹にも遅い芽吹きが。
これで異様な姿は覆い隠され、風景に溶け込んでいくのだろうか。

新緑のみどりとは少し異なり、芽吹いた葉は、橙色を帯びている。

1週間後 35mmの広角レンズで撮影。葉が枝を被い始めたが、それでもまだ蔽い尽くしてはいない。チェアリーダーのもつボンボンのようにも見えるが、この姿、何かを応援しているとは思えない。異様な姿は、だいぶ失せた。中国原産の樹なのだろうか、中国絵画の画材に、こんな樹が描かれていても違和感はないように思う。

百日紅の道を、老いた母と息子と思われる人が通り過ぎていく。池を見つめる老女に、思わずピントを合わせ撮っていた。数年前の小生の姿を見た思いがしている。
- 2013/05/15(水) 06:41:35|
- 百日紅(さるすべり)
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4月25日 もう1つの候補地 洗足池の「妙福寺」へ。レンズは Nikkor*ED 180mm F:2.8 明るいレンズで、切れがいいので気に入っています。Tri-Xのような高感度フィルムと組み合わせれば、手持ちで撮影できる。戦前、ツアイスが、ベルリンオリンピック用に、光学技術のレベル高さを世界に知らしめようと開発したレンズが、ゾナー 180mm F:2.8。 映画用とコンタックスⅡ用に、二,三百体製造されたとのこと。
後を追うカメラメーカー、レンズメーカーも、自社の技術を見せるため、同じスペックのレンズを開発したのだろう。ニコンやキャノンに 180mm F:2.8のレンズがある。
モノトーンの写真では、写された被写体はより抽象化され、もはや「地球外生命体」と誤認されることなく、確かに筍と確認できる。これが、白黒写真のいいところだよなぁ~~と妙に納得。

木漏れ日に、少しは幻想的な雰囲気を帯びている。

逆光で撮影。人里離れひっそりとではなく、よく手の入った竹林の筍となった。しかし、引き込まれる何かが足りません。

やはり 光なのでしょうね。木漏れ日で 光が揺れています。一番良い瞬間を押さえれば、その引き付けるものを定着できるのかも。
広告写真なら、ここでライトを持ち込み、最良の光線状態で撮影となるのでしょう。
「作る写真」も魅力的ですが、まあ趣味で撮っているので、「撮る(だけの)写真」演出なしのノイエ・ザッハリヒカイトで行きましょう。
その昔、朝日カメラ誌上、土門拳、木村伊兵衛との、3人の対談(もう一人は忘れた)、で、土門拳氏がしきりに「ノイエ・ザッハリヒカイト」と話していたのを、覚えています。「ノイエ・ザッハリヒカイト」とは、どういう運動だったのか? 今、それを唱えて写真撮っている人いるのですかね。
- 2013/05/14(火) 07:51:19|
- 竹林
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目黒、大崎、戸越などの城南地区は、竹林が多かったようで、目黒は「秋刀魚」でなく「筍飯」が有名だったという。たしかに 幼い頃、斜面には竹の林が広がっていた。今はその斜面に家が立ち並んでいる。
4月17日 大崎 小関通りの公園の竹林へいく。
この公園の竹林、ごく狭く管理された空間だが、その当時の記憶を留めるため作られたものだろうか?

筍が顔をだしていた。筍を取らないでの注意書きがある。朝取りし、すぐゆでたら、八百屋で買う筍よりおいしい筍飯も若竹煮も作れるだろうが・・・そこまでやるか?
小生の撮りたいイメージは竹の持つ神秘性。人里はなれた深い竹林に、密かに顔を覗かせた筍というイメージ。 筍を盗掘することではない。
どう撮ればいいのか、とりあえず撮影し、考えてみることにした。曇天である。露光を少なめにして、増感現像処理しコントラストをあげて筍を浮き出すようにできないか試した。

イメージに近づかない。駄目だ。やはり光が必要。
4月22日 薄日が差していたので、再度、小関通りの公園へ。

背景に小関通りが入り、深い竹林の中という感じにはならないが、筍の感じは良くなっている。

明るい竹林という感じ。ハイキートーンにまとめたのが良かった。

陽射しを受けた感じが神秘性を出すのに効果的のようである。あと、一歩か。
- 2013/05/13(月) 06:06:27|
- 竹林
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今年(2013年)は冬が深く、春節を過ぎたのに、池上梅園の梅の便りも聞こえてこない。
カメラを片手に、日課の散歩に出た。
正午を少し過ぎた頃だというのに、早春の陽は低く、雲に遮られ 弱弱しい光の影を地上に投げかけているだけ。
妻は暖房の前から離れず、家に引きこもっている。

公園の中を散歩するのは、小生一人。
時たま、人影を見るが、近道をしようと襟を立て、百日紅の下を足早に通り過ぎていくだけ。
「綺麗は、汚い。汚いは、綺麗」という呪文が聞こえてきそうな気がする。
「怖ろしいは、素敵。素敵は、怖ろしい。」と思わず呟いていた。
さるすべり(百日紅)・・・こんなに異様な姿の樹だったでしょうか?
百日紅のカテゴリをつくり、1年かけて、そこに納めていきます。ご覧ください。
- 2013/05/12(日) 08:06:48|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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4月半ば過ぎ、ようやく百日紅にも早春が訪れたようだ。節くれだった指の先から、かすかに芽吹きだした。
この姿を、古典的だが ソラリゼーションの技法を使い、腕(枝)の特徴を強調してみようと思った。

今は、デジタル時代。レタッチソフトで、ソラリゼーションとほぼ同じ画像に加工することができるが、Alchemistである以上、アナログにこだわりがある。現像途中でネガを光に晒す、ソラリゼーション技法を守っている。
かといって、デジタルが嫌いなわけではない。おおいに利用している。フィルムを現像するまでは、従来通りだが、焼付けは、ネガをフィルムスキャナーで取り込みデジタル化し、その後は エプソンのPX-5600でプリントすることで、暗室の定着液の悪臭から開放されている。

これは、レタッチソフトを使い、上の画像を、逆転変換。ネガをポジにしたというべきか、ポジをネガにしたというべきか・・・・どちらが、百日紅の特徴を描き出しているのだろうか?

ソラリゼーション現像したなかで、小生のイメージに一番合ったのは、この1枚。異様な姿は、異様な背景に合う。
- 2013/05/12(日) 07:00:18|
- 百日紅(さるすべり)
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筍の撮影の候補地 洗足池「妙福寺」へ、おもむくと 期待通り、たけのこが顔を覗かせていた。

顔を出すほどの筍は育ちすぎで、「筍飯」の材料にはならないが、写真を撮るには、この程度の大きさになっていないと、見栄えしない。
アップで、しかもなるべく地面から撮りたかったので、Sony NEX-3に アダプターを介しMicro-Nikkor 55mm F:2.8を装着した。ミラーレスのデジタルカメラは、液晶画面を上げると、しゃがんだ状態でピントの確認ができる。しかもパララックスはない。地面すれすれにカメラを構えても、撮影は楽である。従来の一眼レフではできない芸当である。Nikon Fなら、ファインダーを、ウエストレベルファインダーに替えればできるが、小生 もっていない。中古で手に入れることできますが・・・使う頻度が少ないから、手が出ませんね。

背景の垣根の向こうは、この筍が顔を出すべき竹林だが、地下茎が外に伸び、人が歩くところに出てきてしまった。通行の邪魔と、もう少し大きくなると、管理人(庭師)は、この竹を掘り出してしまう。
しかし、この姿、地中から這い出してきた地球外生命体のような不気味な感じがしませんか?以前見たB級SF映画をふと思い出していた。庭師も、この姿では、不気味で手が出せないでしょう。もう少し大きく伸び、竹とわかれば、通行の邪魔と、安心して掘り出すのでしょう。
これから半月、この地球外生命体、次々と地中から顔を出す。その間にイメージする筍が撮れればいい。狙うイメージは、神秘性を感じさせる竹、「かぐや姫」が小生の心の隅にいる。
- 2013/05/11(土) 06:33:25|
- 竹林
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1月 この百日紅(さるすべり)を見たとき、奇妙な心の共鳴を感じた。それから、この木の下を通り過ぎるときは勤めてレンズを向けている。

2月 夕方の4時過ぎ 公園の街灯が点りだしていた。時たま 近道をしようと通り過ぎる人はいるが、肩をすぼめ、内向き顔で足早に通り過ぎていく。あとは、小生とこの百日紅だけ、人影はなくなる。
21mmの広角レンズで切り取ってみた。

3月 落葉樹は全て葉を落としたまま、しかし、陽射しは少し春を含んでいた。
午後3時ごろ、Sony NEX-3 純正の広角レンズE16mm F:2.8で撮影。背景の木々まで鮮明に撮影できている。

Sony NEX-3にPinkkor 19mmをつけて撮影。純正のE16mmと比べると、鮮明とは言い難いが、百日紅を表現するなら、こちらのほうがその場の雰囲気を伝えていると思う。

Pinkkor 57mmにレンズを交換。フルサイズ換算すると85mmくらいだろう。陽射しを受け春を迎える準備をしているのだろうが・・・、この怒かったような腕は・・「なぜだ」と、問いたい気持ちになる。
- 2013/05/09(木) 08:50:56|
- 百日紅(さるすべり)
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桜の季節が終了。桜の写真をまとめていた4月中旬、夕食に「筍飯」が出てきた。
そういう季節なったんだ。今度はこの筍(竹の子)を撮影してみようと、散歩で撮影した竹林の写真を調べ、どこがいいか 思いをめぐらした。

散歩中撮影した最初の竹林は、池上本門寺の竹林でした。まだ筍は顔を覗かせていません。春先、新緑も出ていないので、陽射しが竹林の奥まで届いています。

近くの公園です。ゴールデンウイーク後だと、筍は竹に変身しています。ここは戦後焼け野原で、所有者が確定しないのか、ずっと空き地でした。草が延び放題、子供の頃は格好の遊び場で、一時資材置き場や駐車場になっていたようですが、10年位前公園に整備されました。
昭和20年代の後半、ここを、冬の夜、父に手を引かれ 家に帰った記憶があります。周りの人家の灯は乏しく、風が草の間を吹き抜け、ザワザワと騒ぎます。思わず父の手をぎゅっと握ったのを覚えています。子供頃は大きな原っぱと思ったのですが、今となるとたいしたことありませんね。
カメラは一式カメラ レンズはソ連製のLマウント インダスター50を使っています。ツアイスのテッサーのコピーですが、ソ連独自のレンズ設計でしょう。F:3.5のテッサータイプでは一番良いのではと密かに考えています。固定鏡のレンズもありますが、沈胴のレンズの方が携帯に便利なので、こちらを使っています。解像度を重視するなら、固定鏡の方がいいでしょう。当たり外れなく、かつ安価(たくさんある)です。

洗足池の湖畔?(池畔と呼ぶべきか)に妙福寺があります。夕方の陽が差し込み、いい雰囲気のところへカップルが歩いてきたので、思わず1枚撮影しました。ここの竹林もいいですね。

同じ妙福寺です。ゴールデンウイーク前に、筍が顔を覗かせています。今は4月の中旬、筍を撮影するなら、ここがいいかな。
更に調べると、

大崎の小関通り、居木橋近く(神戸製鋼ビル近く)の公園にも、竹林がありました。
筍の撮影は、大崎と洗足池で行うことにしました。
- 2013/05/08(水) 08:20:55|
- 竹林
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3月30日 東京の桜開花「宣言が出されて、はや1週間経ちました。
桜は満開を過ぎ、散り始め、花筏となり目黒川を流れていきます。今年は、「花筏」と「夜桜」の撮影に挑戦してみました。

尾形光琳ふうの切り取り方をしたいと思ったのですが、自然相手では、そうはいきません。撮影テクニックにも問題があるようです。どうしても使いなれた標準50mmレンズを手にしてしまいます。広角、望遠などのレンズを上手に使えば、写真表現の幅が広がるのでしょうが・・・

左の枝が少し邪魔ですかね。よく観察し、望遠で不要分を入れないよう構図を選べばと思いますが、やはり、そこまでの技量がないのでしょう。しょうがないかと、あきらめています。

これは、右の桜の枝が邪魔のようです。なかなか、いいショット撮れません。場所は 目黒川、雅叙園近くです。

それから数日後、再び花筏に挑戦。
4月4日 葉桜になっていました。もう桜の季節は終わりですね。名残の花筏を求めて、目黒川を遡り、ようやく中目黒近くで、最期の花いかだに遭遇。

白鷺が降り立ち、ゆっくりと歩いています。数カット撮りましたが、白鷺が、この位置に来たときシャッターを押したのがベストでした。
- 2013/05/05(日) 09:11:59|
- 桜
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24日夜 「夜桜」の撮影に挑戦。
長時間露光は初めてです。前日 Sony NEX-3 E16mm F:2.8、ISO1600で 公園の桜を手持ち撮影。ぶれた画像ですが、露光の具合と、写り具合(構図)をチェック。 ISO400なら f:8で5秒~20秒(撮影するシーンによる)の結果を得ました。 フィルムだと、1秒以上の露光時間で、相反則不軌があり(特に高感度フィルムは)、f:8で10秒~40秒の撮影になると踏みました。

背景に 公園の時計が写っています。時刻は9時5分です。公園内の街灯の光でも綺麗に写っています。レンズは、コシナのSC-Skopar 35mm F:2.8 街灯の強い光が入ってもハレーションやゴーストが出にくいこと、広角レンズの方がピントが出やすいので選びました。

狙っていた構図です。ストロボを1回照射し、前の桜をくっきりと出しています。暗い空間の枝の文様を出したかったので、16秒の露光としましたが、もっと明るくさせたほうが 良いような感じですね。40秒くらいかけたほうが良かったかも・・・もう1枚 40秒で撮っておけばよかったと悔やんでいます。
家に帰り、すぐに現像、翌朝 ネガを詳細にチェック。
これならば50mmの標準レンズでも撮影できそうだと、26日 同じニコンSPに 50mm F:2の標準レンズをつけて、再び夜の戸越公園へ

同じf:8で撮影しましたが、広角レンズと違い、無限遠までピントは届きません。当然桜の花が主体になります。この日は、少し風があり、枝がゆれていました。ストロボを1回焚き(古い表現ですね)近くの桜を止めています。遠くの桜の幹は、out-of-focus ピンボケ、枝もボーと太くなっています。絵画調 Pictrial Photoの世界です。桜の花も、絵筆で書いたようなタッチになっていると思いませんか?

この写真が、今回のベストと思っているショットです。画面上部の明るい光は月です。A4にプリントし、見ていると、何層にもなった桜の花に動きがでて、空間の深さを感じます。風にゆれた桜の花が、偶然にも面白い文様を生み出していると、一人悦にいっています。(妻の評価は散々でしたが・・・)
と、ここまでは快適な撮影を楽しめたのですが、三脚を使った撮影経験が乏しく、暗いところの作業だったので、三脚を倒すというアクシデントを起こしてしまいました。哀れにもNikonSPを破損してしまいました。ネガが助かっただけでも 良しとしないと・・・

26日夜、ニコンカメラ破損にめげることなく、今度はKievⅡを持ち出し、15ゾナーで 戸越公園の夜桜を撮影。戦前(1939年製)のレンズです。この時代に、すばらしいレンズができていたという尊敬の念を込めて使用しています。ゴーストが出ても それはこのレンズの特性、今のレンズでは出せない味と 割り切っています。
ゴースト 派手に出ていますね。中心近くの街灯の明かりを受けて、中心から左右二方向 下に向かい出ています。

左上の街灯の光を受けて、円弧上のゴーストがでています。これはこれで いいと思うのですが・・・

これには、ゴーストらしきものでてません。狙い通りの写真になりました。中央の建物、映画に出てくる、人知れぬ林の中のアジトのような 不気味な雰囲気出ていませんか?
撮影に使ったKievⅡはContaxⅡと同じ設計です。戦前のままなので、ストロボ端子も、フラッシュ用端子も付いていません。ストロボは、シャッターをバルブで止め長時間露光しているとき、強制発光させています。ストロボ発光と長時間露光のバランス、24日の撮影よりうまくいきました。失敗してこそ、上手になる。
後日談、破損したニコンSP 入院していましたが、ようやく4月下旬退院しました。 もうすぐ復帰後の活躍を伝えることができると思います。
- 2013/05/02(木) 07:30:46|
- 桜
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花の盛りを過ぎたウイークデイの夜、近くの公園(いつもの戸越公園です)で 夜桜撮影に挑戦。デジタルになり、夜の撮影が非常に簡単になりました。デジタルカメラに弄ばれている感覚もありますが・・・

葉桜になりかかり、桜の花も少し緑色を帯びています。あるいは蛍光灯の光のせいでしょうか? 色温度があわせづらいところです。空の色が、かすかにマゼンタ色を含んでいます。実際の眼には、灰色に見えました。

ピントが掴みにくいので、広角レンズが最適でしょう。、23日夜、手持ち(f:2.8)で露光時間をチェックしてみました。結果は 手ブレで見られた画像ではありませんが、ISO400 f:8まで絞ると 5~20秒の範囲で撮影できるようです。そこで三脚をもちだし、絞りもf:8まで絞り撮影。デジタルカメラは、長時間撮影に対し、ノイズ除去処理をするので、良い調子の画像を得ることができました。撮っているのは小生なのか?カメラなのか?わからなくなります。
カメラは映像を記録する道具から、映像記録処理装置に変化したと理解すべきでしょう。インターネットに直結、ブログ、フェースブックなどにそのまま画像を送れるなどの宣伝文も読みました。すごい進化・発展ですね。

これは、3月31日の夜桜です。葉桜の頃ですが、ここの桜だけ、開花が遅れていました。
- 2013/05/01(水) 07:37:32|
- 桜
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