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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

水底の世界(1)

散歩中、水面を眺めても、見慣れていて、何の感興も覚えなかった風景が、レンズの眼を通しフィルムのネガに記憶させると、思いがけない世界が広がっていた。これは 驚きでした。
デジタルカメラで撮っている人から、「写り込み」と称して、湖面に映る綺麗な風景を 見せてもらったことがあります。
しかし、小生の写したものは、綺麗でも、有名な風景でもありません。
日常のごく当たり前の世界の裏に、裏返ったような世界が潜んでいる。
現実を支えているのは何だろう? 奇妙な感覚を覚えています。
木炭画のデッサンのような世界が広がっていると思いませんか?
水底の世界-1
写真の多くは自宅近くを散歩中、撮影したものです。
水底の世界-2
これには童話の世界を感じます。
水底の世界-3
窓から、夕方の外の世界を見ているような雰囲気がありますが、実は水底の世界・・・・ちょっと不気味か。
水底の世界-6
これも、目黒川で撮影しました。なにか 物語が始まりそうな予感がします。
水底の世界-4
少し足を延ばし、洗足池を散歩し、撮影したものです。「バオバブ」の木のような感じがします。水面下には大きな鯉がいて、水面を揺らしています。不気味な感じがするこの写真が 一番好きですが、どう思われますか?
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  1. 2013/03/31(日) 12:18:49|
  2. 映し出された世界
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八ヶ岳登山

20歳そこそこの若者が、良いカメラを持ちさえすれば、人をうならせるような写真が取れると錯覚し、当時 世界最高と言われたNikonFを購入。いざ撮ってみると、ニコンクラブの倶楽部誌に載るような写真は 撮れません。
猫の小判、宝の持ち腐れ、カメラは道具なのですね。
絞り、シャッター速度、ピント、フレーミング、シャッタータイミング、全ては、人の判断。うまく写れないのは、写真を撮った人の責任。
それから、ニコンと格闘すること約4年、その後は 就職、結婚、子育てと追いまくられ カメラを手にするのは、家庭で子供の成長を撮る程度になってしまいました。
10年ほど前、押入れの中からお菓子のブルキ缶が出てきて、なかには、当時撮っていた カラースライドが出てきました。多くのスライドは褪色し 当時の色調は失せてしまいましたが、フィルムスキャナー(CanonのFS-4000?を使っていました)でデジタル化しました。これで、これ以上の褪色を防げます。
カラー写真は ネガで撮ると現像、焼付け(4つ切りに伸ばしたい)と費用がかかるので、リバーサルフィルムを使っていました。しかし、リバーサルは露光の許容範囲が狭いので、絞りとシャッター速度をどうするか、いつも悩んでいました。結果的にそれが良かったのですね。現在 白黒フィルムで撮影していますが、露出計なしの撮影でも、痛痒を感じないで撮影できています。
八ヶ岳-18b
この写真は、小学校時代からの親友と2人で、八ヶ岳の縦走をしたとき撮ったものです。赤岳近くの山小屋に泊り、早朝の朝日を撮ろうと 小屋を抜け出しました。朝日(ご来光というのですかね?)を見ようと数人の人が続きましたが、まだ、カメラが高価な時代、カメラを構えていたのは小生だけでした。三脚は使わず手持ち撮影です。
夏とはいえ、早朝の冷気が漂っていました。
八ヶ岳-22b
これも 早朝 あまりの美しさに、宿をぬけだし、必死になって撮った覚えがあります。空から火が降り落ちてくるようでした。大分 褪色してしまったなという印象です。こんなものではない、もっと深み/凄みのある朱色だったという記憶が残っています。
1968年11月23日 天狗岳登山 -24
八ヶ岳の縦走は、いい思い出になりました。
登山・撮影熱に浮かされ、同じ年の11月 勤労感謝の日に再度天狗岳めざし登山しました。このとき持参したのは、Nikon SP レンズはNikkor 28mm F:3.5 フィルムはTri-X。
登山装備が重いので、なるべく軽くと、このカメラを選びました。
1968年11月23日 天狗岳登山-17
天狗岳の頂上から硫黄岳を撮影。その奥には主峰の赤岳が続いています。稜線を登山者の列が続いていて、米粒より小さいのですが。引き伸ばすと一人一人判別が付きました。S用Nikkor 28mm F:3.5の威力をまざまざと感じ、好きなレンズの1つになりました。

 
  1. 2013/03/29(金) 23:13:49|
  2. 思い出の写真
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はじまりの一枚

ずいぶん久しくカメラから遠ざかっていたが、ふとしたきっかけで、出張に 昔使っていたNikon SPを もっていった。帰国後 現像 焼付けをしてみると 思いのほか よく撮れていて、「写真て、いいものだな」と感じ、それからは、勤めて 出張にもカメラを持参するようになっていた。
2001年ベルゲン-10
これが カメラを再開するきっかけになった写真です。人種、育った環境、背負った歴史は 違えども、そっと寄り添い、相手を大事に思う心は伝わってきます。演出のないスナップ写真は良いですね。 2001年9月 ノルウエーのベルゲンの町 カメラは NikonSP Nikkor 50mm F:2.0 フィルムはTri-Xを使用。
その後、2004年に 会社を卒業、そして、約6年前より 散歩にカメラをぶら下げ 街をスナップ撮影し楽しんでいます。世の中はデジタルカメラ全盛、背を向けるわけではないが、古いカメラで 銀塩写真を撮り、現像し、スキャナーで取り込み、プリンターで打ち出している。そのプロセスが 楽しいのでしょうね。
  1. 2013/03/19(火) 16:30:47|
  2. 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
未だフィルムカメラの沼から抜け出せない。
もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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