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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

早春の勝島運河にて                       SMC-Takumar 50mm F:1.4 レンズ

勝島運河の護岸に 菜の花が咲いていると品川ケーブルテレビが伝えていた。
早春の勝島運河1607-40
その声に誘われ行ってみたが、2月の後半に入ると菜の花の盛りは過ぎていた。
早春の勝島運河1607-42
梅が見頃を迎えていた。
早春の勝島運河1607-35
鳥が護岸の遊歩道に沢山とまっていた。
ウミネコより少し小さい気がする。
ユリカモメかもしれない。
野鳥撮影はしないので、知識不足、鳥の名はよく知らない。
カメラに付けたSMC-Takumar 50mm F:1.4のレンズの写り具合を確かめたくて撮ってみたまで。
シャープに撮れている。
さすがに良いレンズだと思う。

オート絞りができないので、ピント合わせはF:2.8以下にしないと、
Nikon F のスプリットイメージのスクリーンでは距離合わせできない。
その場合は、中心から外れたマット面でピントを合わせるか、
F:2.8以下であわせてから、撮りたい絞りにし、暗くなったファインダーで構図を確認しシャッターを切ることになる。
一眼レフカメラができた当初のごく初期の使い方になる。
このペンタックス用のレンズ、M42のカメラなら快適に使えるだろうが、
Nikon Fでは オートが利かないので使いづらい。
しかし、名レンズ 使ってみるとさすがと思う。

PCの画面(液晶)やスマホの画面(液晶、有機EL)はRGBの世界。
一方、絵画や写真は 紙や布、板、漆喰などの上に描かれたCMYの世界。
RGB(透過光)とCMY(反射光)では、コントラスト、色の輝き(彩度)は 異なる。

ステンドグラスに描かれた教会の宗教画(RGB)と、
漆喰の上に描かれた宗教画(CMY)をイメージすれば、
軍配は圧倒的にRGBの色世界の方が綺麗だろう。

青写真で焼いた画像をデジタル化すると、CMYからRGBの世界に入る。
すると、コントラストが上がり、くっきりとした画像になる。
色も変化し、明るいブルーの色調になった。
早春の勝島運河 デジタル化した青写真
紙に焼いた画像と見比べると明らかに違う。
PSE(フォットショップエレメント)で色や彩度、コントラストを 変化させ、近づけようとしたが・・・
CMY画像をRGB画像にするのは無理がある。
これが調整を加えた限界。
早春の勝島運河 青写真

テレビがカラーとなり、パソコンが普及し、スマホの時代になると、
映像はRGBで見るのが普通になる。
紙に焼いた写真は段々とマイナーものになる。
デジタルカメラが普及し始めた2000年頃からプリンターで写真を作ることが増えてくる。
それに伴い印画紙に焼き付けた写真は少なくなる。

しかし、一時流行ったデジタル写真のプリント自体も、この10年、減ってきているようだ。
ヨドバシやビッグカメラの写真コーナー棚のアルバムの数、種類が減ってきている。
おそらく、プリントする枚数が減り、多くは記憶媒体(USBやハードディスクなど)に保存されているだけなのだろう。
RGBの写真は綺麗で鮮やか、コントラストも高いし善いこと尽くめだが、長時間見続けることはできない。
精々数十秒が限界。(数秒かも)
紙に焼いた写真だと 気に入ると数分間は見続ける。
そして写真をながく見ていると、なるほどという気づきがある。
でも モニターに映し出された映像にはそれがない。
RGBの華美な映像に 眼は食傷気味、
耐えられなくなり、次の画像へ眼はせかされる。
そんな経験ありませんか?
今の人は、RGBの映像の世界で育ってきているので 気にしないのかもしれないが・・・
なにか大切なものを失ってはいないだろうか?

写真は紙に焼いた手作りが一番面白い。
同じ色調、同じトーンにすることも難しい。
一枚一枚に 撮影者の狙い、美意識が込められる。
これが写真だろう。
-------------------------------------------
撮影に使用したカメラはNikon F 初期のバージョンで1966年の春に購入した。
いちどミラーアップ故障がありニコンで修理してもらったが、それ以外 問題なく使い続けている。
今になったらコストパーフォーマンスの良いカメラだろう。

レンズはSMC-Takumar 50mm F:1.4 青写真を引き伸ばし機で焼き付けるためのレンズとして、ヤオフクで落札した。
落札価格と比較すると送料が意外と高い。トータルで5000円程度。
レンズに曇りは有ったが、分解し、コーティングを剥がさないようそっと表面を洗浄、拭き取りした。(かなり綺麗になった)
マウントアダプターでNikon Fに取り付け、撮影した。
フィルムはFomapan100、当日の天気は曇りだったので f:2.8/500秒で撮影。(体感露光、経験、勘)
眠いネガを避けるため、ネガのコントラストを上げようと、一番硬調な現像液(Ⅱfo)で現像した。

引き伸ばしレンズは、撮影に使用したレンズを使用。

撮影レンズと、引き伸ばしレンズが同一だと、レンズの収差は補完されるのではという淡い期待があった。
全体に鼓のような湾曲がでている。(樽形の反対)
収差が補正されたとは思えないが、焼き付けには問題ない解像度があると思う。

印画紙はA4の紙(白洋紙)を4等分したものに感光液(A9)3を塗布し使用した
青写真の露光時間は35分、露光後4分現像し、16分水洗した。(普通の青写真と違っています。過酸化水素で画像のコントラストが上がることもない)
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  1. 2024/03/20(水) 12:30:38|
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晩秋の勝島運河

秋の終わり、勝島運河を散歩。
勝島運河1534-15
勝島運河1534-25 Ⅱ
勝島運河1534-22
勝島運河1534-9 T
写真の善し悪しは、見てくれる人の感受性に依存する。
写真に説明はいらない、勝手に話し出す写真を撮りたいもの。
  1. 2023/01/04(水) 21:55:07|
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写真

1827年にフランス人発明家ニセフォール・ニエプスは、
天然のアスファルトが 光によって固まる現象を利用して、部屋の外の光景を撮している。
これが 写真の始まりだという。

それから約200年、
写真はダゲレオタイプ、カロタイプ(銀塩)、湿式、乾式、フィルムへと換わり、
今は光りを半導体に記録するデジタル写真へと発展を遂げている。
初期には、感光剤を自家調合、塗布して感光プレートを作っていた。
そのため専門知識と技能をもったごく一部の人のものであった。
乾式、フィルム式になって、初めて、一般の人でも手が届くようになる。
それでも、上手に使いこなすには、それなりの努力は必要だったと思う。

デジタルカメラ(Phone-Camera)は革命的だと思う。
誰もが 綺麗な写真を、思った時すぐに撮ることができる。

デジタル化は生活を簡便にしてくれたが、
同時に「文字を書くという文化」の地位も低下させている。
友からメールが届いた。
携帯電話で撮った写真が添付されていた。
和歌
どんな歌か読んでくれという。
何文字か変体仮名でも読める字はあったが、
全体を和歌として読むとなると、まるで判じ物。
変体仮名をすらすら読める人は、もう少なくなった。
いまはデジタルの時代、
活字のフォントのお世話になり、手書きすることは希になった。
書かれた文字が手慣れた人のものか、初めて2,3年の人のものかすら分らない。

友も小生が読めるはずもなしと判断していた。
妻に読んで欲しいという依頼だった。
妻にPCの画面の和歌を見せたら、直ちに、手慣れたうまい人の書だという。
現代の人で、系統からすると関西の人だろうという。(書家、日比野五鳳の系統だというが・・・小生には何を言っているか分らない)
送られた画像の画素数が小さいので、PC上で少し拡大して見せた。
判読には数分かかったが、こんな歌ではないかという。
和歌 読み方
筆に墨を含ませ紙に書く訓練を重ねていると見えてくるものがあるのだろう。
「綺麗なこの線は なかなかだせるものではない」・・・といわれても、実際に筆を持ったことのない身にその判断はできない。
おなじことが、写真にもあるよなぁと思う。

勝島運河でテスト撮影。
筆に墨を含ませて、練習しているようなもの。
運河の水面に注目していたので、適正露光は絞りf:8で1/250秒が適正露光かなぁと思った。
勝島運河の舟(1)1479-#1-5
一絞り 絞って撮影。
勝島運河の舟(2)1479-#1-6
一絞り開けて撮影。これが 小生の判断した適正露光(勘です)。
勝島運河の舟(3)1479-#1-7
更に 一絞り開けて撮影。

フィルムは、二段現像している。
普通の現像法なら、一絞りの露光の違いは、トーンに影響を与えない。
でも二段現像だと、露光の過不足、現像液の切り替えのタイミングで トーンは変化する。
この見極めが難しい。
難しいといっても、一枚だけ見せられたら、通常の現像との違いを指摘できる眼力を持った人、どれだけいるだろう?
25年前(デジタル写真が始まる前)は、
自家現像し、自分でプリントし、暗室経験を積んだ人が多かった。
変なトーンだね、面白いトーンだねと指摘する人多かったと思う。

文字は何千年かの歴史、写真は、ほんの200年しかない。
あっという間に、銀塩写真を鑑賞する眼力は失われてしまうのだろう。
小生の写真は、最後のか弱い抵抗のようなもの。
その差を云々する写真の眼力は、デジタルになり急激に落ちていると思う。
なぜなら デジタル画像は全て明快で綺麗、でも画一的だから。




  1. 2022/07/12(火) 12:36:48|
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Retro80Sフィルム 軟調現像液で現像

以前は 白黒フィルムの現像液も、バラエティーに富んでいたが、
この頃は淘汰され、簡単に入手できる現像液は少なくなっている。
コダックのD-76はまだ入手できる。
マイクロドールXもまだ供給されているらしい。
フジのミクロファインも健在だが、フジドール、プロブドールはなくなり、SPD(スーパープロドール)が市場にでている。
アグファのロジナールも市販されているようだが、ヨドバシの通販では見当たらない。
現像液の選択肢は限られてきた。

フィルムで撮影して楽しいのは、トーンの変化を考えること。
トーンを決めるのは、フィルムとフィルターと現像液。

フィルムはまだ沢山の種類が市販されている。
フィルターも新品では廃版になっていても、
中古を探せば、どうにか目的のものを手に入れられる。
現像液の選択肢が少なくなったことは、問題だなぁと思うが、
自家現像する人が少なくなったのだから、致し方無し。

最初は、現像薬のコストを下げようと、
自分で調合することから始めたが、
今となってみると、
目的は、フィルムに合わせて調合し、現像するようになっていた。

軟調現像液(Ⅵ)を、
Retro80S用に微調整して(Ⅵr)現像液を作った。
現在はRetro80Sフィルムでテスト中。
フィルムNo.1399、旧東海道で撮影したものと、
No.1400、小山八幡、勝島運河で撮影したフィルムは、
この現像液を使って現像した。
勝島運河1400-37
露光は、ややたっぷりめに加えた。
空の白飛びを避けるなら、2絞りほど露光を減らすが、
それでは水面の暗い部分は黒潰れする。
タップリ目の露光をし、あとは現像液の効き具合任せした。
現像時間をもう少し短くした方がよかったかも。
勝島運河1400-38 Ⅱ
水面に映る白いボートに注目していたので、
ややオーバー気味の露光になっている。
市販の現像液ならミクロファインかマイクロドールXで現像しても、
同様なネガになると思う。
自分で調合したからといって極端にコストが下がるわけではない。
市販のミクロファインで現像したら、現像だけの費用(定着は含まない)は一本当たり30~40円だろう。
調合し、希釈現像法(現像時間30分程度)で行ったとしても10円弱の費用は発生する。
手間暇考えたら、市販薬を購入したほうがいいと思う。
なお、店に頼んで・・・・軟調現像液でお願いしますと頼めるか?それは疑問。
--------------------------------
一つ前のブログのフィルムはRollei赤外400。
R72フィルターをつけているので、
そのままD-76で現像したら、非常に硬調なトーンになるだろう。(それがいい場合もあるけど)
なるべく平滑なトーンにするため、
軟調現像液(Ⅵ)で現像しています。

撮影の狙い、フィルム、フィルター、露光、現像液は一体のもの。
それが白黒フィルムで遊ぶと言うことだなぁ・・・とようやく分り始めてきた。
  1. 2021/09/24(金) 14:44:26|
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勝島運河にて

1994年か95年に母が購入したキャノンのコンパクトカメラCanon Autoboy Luna35をもって散歩した。
小さくて軽く、重さはわずか270g 35-70mmのズーレンズが付いている。
パトローネのDIXコードを読み取るので、
フィルムをセットすれば、自動で巻き取り、
シャッターを押しさえすれば、
失敗知ることなく写真を撮ることができる。
「Autoboy」という名称に恥じない機能を持っている。

現在のデジカメに備えられた技術は、
すでにこの頃 完成していたのかもしれない。
シャッターを切っていて一瞬デジカメかなと思ったくらい。
勝島運河1385-32
大井町から立合川緑道を通り、勝島運河へ。
勝島運河1385-34
10年くらい前、NHKの大河ドラマで「龍馬伝」が放映され、話題になった。
それ以降、町興しを考えたのか、立会川駅近くの児童公園に「坂本龍馬像」(銅像のような風合いだが・・・プラスチック製?)が置かれ、
運河近くには土佐藩の建設した砲台の姿が再現されている。(浜川砲台)
この絵もその頃描かれたものだろう。
果たして、当時、どれほどの人が立会川のこの地を訪れ、賑わいになったかは知らない。
今は、その祭りの熱狂を伝えるレガシー?のようなものかも・・・(記憶に残り、今も有効に機能していればレガシー)
勝島運河1385-35
勝島運河1385-40
勝島運河1385-42
勝島運河の遊歩道を、「花街道」と称し宣伝しているが、訪れる人はそれほど多くない。
勝島運河1385-43
地元の人が楽しめる程度に整備すればそれでいい。

過大な投資をして人を呼び込み、
集客による経済効果を狙っても、狙い通りになることは少ない。
特に、倒産の恐れのない団体が行う事業は、
希望的観測が加味され、バラ色になりやすい。
「レガシー、レガシー」と言い続ければ、負債がでても許されると思っているのだろう。
小生には、「くわばら、くわばら」としか聞こえないけど・・・
  1. 2021/07/26(月) 10:53:06|
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
未だフィルムカメラの沼から抜け出せない。
もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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