塀の隙間から、雲り空を通し
一条の光が当たっていた。
葉の輝きとその影の対比に、なんとなく不気味さを覚えた。
これ撮れないものか?

太陽光は射し込んでいる。
フィルムはFomapan100、
影の陰鬱さ(不気味さ)と葉の輝きを記録しようと、
絞りf:8 1/125秒にセットして撮影した。
雲が切れたのか、急に明るい太陽の光が射す。
慌てて、そのまま、縦位置にしてシャッターを切った。
明るい光はすぐに、雲に覆われ、光は鈍くなっていき、元に戻る。
その間は一分程度だった。

現像しネガを見ると、横位置で撮ったもののネガ濃度は薄く、
明らかに露光不足だった。
縦位置は、光が当たった葉の部分は適正濃度に達していたが、
画面の大きな部分を占める暗い部分は潰れ、
ディテールは記録されていなかった。
おそらく自動露光のカメラなら、適正な露光(絞り、シャッター速度)を選んだと思う。
今までの経験に囚われて、間違った判断をしてしまったようだ。
露光計は持っている。
ちゃんと光量を測定し、絞りとシャッター速度を決めれば良かった。
しかし、そのとき 心の余裕はなかった・・・
老害が忍び寄ってきたのかなぁ。
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- 2023/11/27(月) 12:49:35|
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中央公園の道を横切っていた。
日は傾き、噴水を照らす。

一神教信者なら、
そこに何らかの解釈を加えるだろう。
小学生のとき授業で、太陽の光は、宇宙空間を伝わり、
約8分30秒で地球に達すると習っていたが、
それは知識にすぎず、実感を伴わったものではない。
イマジネーションが不足していたのだろう。
ユダヤ教の国と、イスラム教の民族が、戦争状態になっている。
無関心でいる分けには行かないが、
悲惨さは知識として理解できても、実感にはならない。
困ったものだと思う。
せめて、この鈍感さの罪滅ぼしに、「国境なき医師団」へ(少額だが)献金することにした。
- 2023/11/23(木) 23:16:17|
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昼食を済ませると直ぐカメラを抱え散歩に出る。
夏の日差しは容赦ない。
歩いていると、そのうちボーとなり、なんで歩いているのか分からなくなる。
日陰を探し、立ち止まった。

前方から日傘をさした若い女性が、さっそうと歩いてくる。
あっという間に小生の前を通り過ぎる。
若さとは羨ましいもの、その後姿を一枚スナップ。
女性が来た方向を振り返り・・・奇妙な感覚に襲われる。

見たこともない通りがそこにあった。
錯視だろうか?
- 2023/10/09(月) 16:29:00|
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7月になると急に暑くなった。
陽が傾いた頃、林試の森へ行く。

誰もいない枯れた小川は、ちょっと不気味な感じがする。
しかし、夏休みを迎えると、小川は綺麗に掃除され、
水遊びする子供達の歓声が響く。
水遊びしたい人は予約を取る必要がある。
親御さん同伴が原則となり、小川の入り口には、係員が立つ。
個人情報、肖像権、犯罪防止の意識も高い。
以前なら水遊びの様子を撮ったかもしれないが・・・
第三者の老人が、興味本位に写真を撮ることは憚れる。
小生の子供時代、友達と連れだって遊んだものだった。
親が遊びに口出すことはなく、放任に近い。
戸越公園内を駆け回り、鬼ごっこ、池のアメリカザリガニを取り、小鮒を釣ったりもした。
今は それは禁止されている。
どちらがいいのかなぁと思う。
規則に従って遊ばせるか、
子供を放任し、好き勝手に遊ばせるか。
遊んでいて、大人に怒られたこともあったが、それがよい人生経験だったと思う。
何が迷惑行為か分るかは、後者の方だと思う。
- 2023/08/30(水) 18:44:24|
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今日は日本がポツダム宣言を受け入れた日。

戦前、戦争に疑義があった者達は、
「否」の意思表示を示すと「非国民」とよばれ、
治安維持法のもと、牢屋へつながれてしまった。
見猿、聞か猿、言わ猿が 処世術となる。
敗戦のあと、社会は 大きく変わったはずだが、
この頃の政府の要人の言説を聞いていると、
また再び、あの時代に戻ていくような気がしてならない。
政府の大衆迎合(ポピュリズム)と、圧政。(飴と鞭。)
マイナンバーカードと保険証の一体化を進めてきた大臣が、
記者の質問に答えて
「政府が決め、法律で定めたことだから、そのまま実行します。」
問答無用と言わんばかり、取りつく島もない この答弁は、
戦前の政府の高官(大臣)と おなじ匂いがした。
お上が全て差配する、それに従順に従うのが国民だろう。
見猿、聞か猿、言わ猿 の時代に戻っていくのだろうか?
民主主義はどこへ?
- 2023/08/15(火) 19:33:08|
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