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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

写真のトーン          フィルム、フィルター、現像液と現像法

赤外線カットフィルター(R72)を使い、
Rollei赤外400のフィルムを使うと、
感光域が赤外部のみとなるため狭い。
ネガは硬調なトーンになりやすい。

軟調現像液(Ⅵ)や中庸な(Ⅰ)系の現像液の現像データーは取ったが、
中庸(Ⅲ)や、硬調(Ⅳ)系の現像液のデータは取っていない。
硬調な現像液を使うことも、考えるべきかもしれない。

こんなトーンのネガもできた。
大鳥神社1352-31 Ⅱ
白飽和も黒潰れもしていないと思う。
エッジがでて、建物の輪郭がくっきりでる。
樹の幹の文様が強調されていた。
新緑の葉が、白く輝いて記録できていた。
ちょっとシュールな写真だが、
レタッチソフトのアート・フィルターを使って作ったわけではない。

ネガに記録できた銀画像のトーンは、
フィルムに何を使用したか、
どんなフィルターをレンズにつけて撮影したか、
露光の与え方(オーバー、アンダー)、
現像液の選定と、その現像液の使い方、
で変わる。
その選択肢は、
撮影者に委ねられるべきものと考えている。

それが 良い選択だったか否かは 
デジタル写真と同じ土俵(プリント)で評価されるべきだろう。
デジタルのほうが良いものはデジタルで撮ればいい。
(それが殆どだろうけど)
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  1. 2021/03/19(金) 10:47:00|
  2. フィルムの眼
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SuperPan200 フィルム  桜の幹を撮ってみる&テスト現像

コロナの影響で、外出を控えていたので、
自宅に籠もっている時間が長くなる。
もてあそんだ時間は 現像実験して遊んでいた。

Fomapan100フィルムの再検討が終了したあと、
勢いに乗り、SuperPan200フィルムの現像条件を探した。
ようやく終了。
テスト撮影を始めている。
SuperPan200桜幹1346-25
SuperPan200は、赤外部にも感光性があるので、
赤外線写真用のフィルターをつければ、
赤外線写真を撮ることができる。
720nmカットのフィルターをつけて撮影すると、
以前使ったことのあるイルフォードのSFX200赤外線フィルムに似る。
桜の幹を撮ってみたが、被写体としては、緑の葉がないと、赤外効果は実感できない。
赤外部の光のみで撮影することになるので、コントラストは、高くなる。
SuperPan200桜幹1350-29
桜の幹の文様に注目し、撮影。
軟調な現像液と硬調な現像液を切り替えて使う二段現像法で現像した。
エッジが出るのではないかと期待して、
切り替えのタイミングと硬調現像液の現像時間を決めたが、
それらしきエッジは出なかった。幹の文様はそれなりに面白く出ている。

戦前、二液現像法として知られていた手法があった。
(昭和の初め刊行されたアルス写真全書に記載されている。)
しかし、戦後フィルムの性能は良くなり、乳剤層は薄くなったので、
現在のフィルムでは、殆ど効果は発揮できない。
この方法に注目し、作ったのが二段現像法。
軟調な現像液で一段目を行い、暗部潰さないよう上げておき、
現像液を切り替え、
硬調な現像液でハーフトーンから白い部分を伸ばし、
全体の調子を整える現像法。
一段目の切り替えのタイミングと、
二段目の現像を押すか、控えるかで、ネガのトーンは変化する。

この二段現像法が有効に働くのはRetro系のフィルム。
いままで経験したことのないようなトーンになる。
SuperPan200桜幹1349-33
これは非現実なトーンになった。
そのさじ加減が、(今のところ)難しい。
あと何回か、テストを繰り返せば、使う方向性が、分かってくると思う。

画像にエッジをつけたり、画像を処理し、非現実なトーンに変換すること、
デジタル時代になり、レタッチソフトの進歩で、簡単にできるようになる。
明るい暗室で、現像する・・・というが、
メーカーの優秀なプログラマーが作ったソフト(ルール)で処理すれば、
キャッチーな画像になるということだろう。(それ現像だろうか?)

決められたルール(レタッチ・ソフト)で遊ぶか、
ルールを作って(現像液を調整して)遊ぶかだが、
その選択肢はもう段々少なくなってきた。
デジタル写真は、ルールで遊ぶことが基本。
それは写真の終焉を意味していないだろうか?

  1. 2021/03/13(土) 15:02:41|
  2. フィルムの眼
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Fomapan100  軟調現像液で現像してみる

Fomapan100フィルムを使ってみようと思い立ったのは、一昨年の暮れの頃。
(このフィルムが入手可能な100フィート長巻で、一番安価だった。)
その頃は、まだコロナ感染が、始まっていなかった。
約一ヶ月かけ、現像液の検討と、現像条件を詰めた。
年が明けた、去年の1月、
ダイアモンド・プリンセス号の感染が報じられたが、
まだ、対岸の火事かと思っていた。
しかし、3月になると、現実の脅威となっていく。
「散歩にカメラ」の機会は徐々に減り、
範囲も、自宅から徒歩で済む所に限定されていく。

行き場がなくなると・・・小人閑居、不善を為す。
そうなっては駄目だろうと・・・フィルムで遊ぶ機会が増えていく。
このフィルムを、トコトン使い切るぞ。
そのためには・・・更なる現像実験は必要だろうと、
思い出したように、現像実験を再開した。

テスト・ピースを使った現像実験を重ねれば、
それだけ、フィルムの特性と現像液の関係もよく分かるようになるのだが・・・
実際使ったら、どんなネガを作れるのか、どんな写真が撮れるのか、
確かめの撮影は、まだ終了していない。

一昨年暮れ、すでに、Fomapan100用の軟調現像液(Ⅵf)の組成と現像条件は決まっていたが、
しかし、未だ一回も使っていなかった。
これが初めての実践。
西小山あたり1348-3
軟調な現像液なので、明暗差の大きな被写体向きだろうと思っている。
拡大すれば、道を行く女性の表情までトーンは豊かに記録できていることが分かる。
黒潰れ、白飛びは殆ど感じない。
この状態の光を、硬調な現像液で現像したら、白飛び、黒潰れすると思う。
ただし、白黒の効いたすっきりとした写真になるかも。
西小山あたり1348-4
桜の太い幹のディテールを出したいため、少し露光を多めに加えた。
この程度なら、明るい空もギリギリ・セーフ、白飽和しないだろうと・・・思ったが、
手前の白く枯れた笹の葉は・・・意外、白飽和? 意識していなかった。
西小山あたり1348-13
(Ⅵf)現像は、明暗差の大きな光線向き。
白飛びを抑え、黒潰れのない豊かなトーンが記録できる。
Fomapan100 なかなか、使い勝手のいいフィルムだと 感じるようになってきた。
西小山あたり1348-7
白い看板や白のマスクの目立つ所では、なかなかの描写力だと思う。
白と黒の境界で、ちょっとエッジが立っているようにも感じた。




  1. 2021/03/12(金) 11:44:35|
  2. フィルムの眼
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SuperPan200、テスト撮影        林試の森にて

SuperPan200フイルムの現像条件を検討中。
その中で、硬調現像液(Ⅳ)を調整し、
ようやくSuperPan200用の現像液(Ⅳz)を決定した。
(一つ前のブログの現像液は、中庸な現像液(Ⅰfz)を使用。)
早速、テスト撮影。
赤外線写真・林試の森1347-3
R72フィルターをつけて撮影した。
いわゆる赤外線写真。
赤外線写真の効果をはっきり見せるなら、
太陽の光を背に受けて、
青空と湖(水面)、樹木の緑の葉を入れた構図で撮るのが定番。
散歩コースには、そのような絶景は少ない。
またそんな構図、定番過ぎて・・・撮る気持ちも失せる。(ルールに従って遊ぶのは嫌だ。)
やや逆光気味の光を選んだ。(赤外線効果は薄まる)
赤外線写真・林試の森1347-2
硬調な現像液を使用したので、
只でさえ硬調になる赤外線写真、すごいコントラストがついてしまった。
春の日差しはまぶしい。
早咲きの桜が、もうすぐ満開を迎える。
赤外線写真・林試の森1347-4
古いツアイスのレンズには、赤外撮影用の距離補正マークがない。
レンジファインダーカメラ Nikon S用のレンズには 50mmの標準レンズ以外は、補正マークがついている。
(Nikonの交換レンズ、28mm F:3.5、85mm F:2, 135mm F:3.5で確認。)

勿論、フィルム時代のNikon F用レンズには 全て距離補正マークがついている。
ただし、赤外線フィルターをレンズにつけてNikon Fのファインダーを覗くと、
一瞬真っ暗になってしまう。
構図を確認するためには、片目を閉じ、
目が明るさに慣れるまでしばらく待つことになる。
赤外写真はレンジファインダーカメラ向きです。

ツアイスとしては、レンズごと、使う赤外線フィルターの特性(波長カット値)ごとにより、
補正する距離マークが違うので、使う人がテストし、補正量を求めよ・・・ということらしい。
ツアイスのゾナーレンズの補正量は、テストピースを実際作り、数年前求めていた。
全て、距離補正して 撮っています。
  1. 2021/03/01(月) 12:21:38|
  2. フィルムの眼
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SuperPan200 フィルムを使ってみる

イルフォード系(イギリス)のフィルムは何度か使ったが、
高くなったので、
数年前、ヨーロッパ系のフィルムに切り替えた。

そのなかに、気になるフィルムがあった。
フィルムのベースがポリエステルだという。
アグファ製のフィルムだと思う。
でもすでに、アグファ製フィルムには、
Retro80S,Retro400S、赤外400の三つのフィルムが用意されている。
なんでわざわざ、ISO:200のフィルムを出す必要があるのだろう?
価格もほぼ同じ、
テストしてみようかと、100フィート巻き一缶を購入した。
これは そのテスト撮影でとったもの。
SuperPan200 film1346-30
SuperPan200 film1346-31
カタログによると、
赤外線写真も可能で、
撮るときは715nmカットのフィルターが推奨されていた。

そこで、R72(720nmカット)フィルターをつけて撮影。
Retro80SやRetro400SでもR72をつければ、
似たような赤外線写真は撮れると思うが・・・
このフィルムのほうが、少し赤外線効果が強いかもしれない。
(カタログの分光感度曲線からすると・・・400Sのほうが高いと思うのだが。)
粒子も意外と細かく目立たない。

現像特性も、Retro80SやRetro400Sとは異なっていた。
同じアグファ製のフィルムだと思うが、やはり別物。
Retro400Sフィルムは
Retro80Sフィルムと赤外400Sフィルムの間に挟まれ、
個性が発揮しにくい。(粒子は赤外400並、際だった特性はない。)
SuperPan200には、違った特性が あるような気がする。

今、軟調や硬調の現像液で現像した場合のチェックを進めている。
  1. 2021/02/26(金) 21:48:07|
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プロフィール

Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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