梅の開花を知ったのは、旧品川宿・海晏寺だった。

カメラは、KyivⅡ/S-Nokoton 50mm F:1.5からNikon SP/Sonnar T 50mm F:1.5に換えていた。
試みに、どんな写りになるか、何カットかこの梅で写真を撮っている。
レンズは1939年製、 開放絞りは、F:1.5だが、最小絞りがF:11という
今では考えられないようなレンズだった。
開放で撮影した画像でも、ボケた部分の像の崩れはなく、さすがだと思う。
当時は唯一無二の明るいレンズだった。
ツアイスの光学設技術は、ほぼ完成の域に達していたと思う。
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それから三週間経ち、梅は満開。
山海雲寺の梅を撮った。
午後の陽は傾き、柔らかな光に境内は包まれていた。
梅の花まで約1.2m(4フィート)で、花にピントを合わせた。
被写界深度は15cmくらいだろう。

等倍まで拡大してチェックしたが、ピントは正確に合っていると思う。
花は、被写界深度内に入っていた。

梅は枝振りを見る・・・と後ろの下がり、枝振りを入れたフレーミングに。

ピントは花に合わせた。
距離は4mくらい(12t.と15ft.の中間)、被写界深度は、9ft.~20ft.(約2.7m~約6m)になる。
拡大し調べると、背景のお堂は被写界深度を外れている。
でも像の崩れはないので精細感は残る。
昔のレンズなので、白黒フィルム向きなのかもしれない。
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- 2023/03/09(木) 12:22:05|
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人は、美しくだまされたいのだろう・・・・その人が見たいように脳は見えてしまう。
それがなかったら、夢を語る広告写真は成立しないし、
Fake news(プロパガンダ)に心を動かすこともない。

川面を水鳥が右に泳いでいく・・・
それを見て、ちょっと変だと、見た瞬間感じた人は鋭い。
見た人をだます仕掛けが入っている。
もしトリミングし画像を整えていたら・・・・だまされる人は多いだろうなぁ。

ニコンマウント用のレンズを、コンタックスマウントのカメラで使っている。
なんの細工も必要ない。
マウントの互換性はあると思う。
レンジファインダーの最短撮影距離 約0.9mから無限遠までピントは合ている。

枝にピントを合わせた。距離は10mくらいだろう。
建物までは20m、f:4なら被写界深度の中にはいるが、f:2では少し外れる。
でも 像の崩れが少ないので、f:2でも解像感は出ている。

昭和の記憶のような被写体だなぁと思った。
リアカーをつけた自転車が止まっていた。
ペダルに焦点を合わせ 撮影。
被写界深度を外れても、像の崩れ方(ボケ方)は綺麗で、解像感は残る。
S-Nokton、確かにいいレンズだと思う。
だますのは、常に人間の欲望、レンズに責任があるわけでもない。
使ってみて、今のところ、ピントが合わないという経験はしていない。
「ピントは合わない」とするネットの記事は、一体何なんだろう?
- 2023/02/26(日) 09:46:17|
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旧東海道品川宿 山海雲寺にて

もはや宿場町の面影はない(当たり前だけど)、下町の商店街という感じか。
現在の地目は南品川三丁目になる。

建物をシルエットにして雲をだそうとしたら、
二段ほど露光を絞るところだが、
暗部を黒潰させるのが嫌いなので、
たっぷりとした露光を加えた。
こういう場合にも、二液現像法は有効に働いてくれる。

(BⅢ)は 硬調な現像促進液で
コントラストは高くなるが、暗部は潰れていない。
エッジが立ち、二液現像法の特徴である精細感もある。
問題は、粒状性だろう。

Fomapn100フィルムでは、二液現像法、実用的に使えるようになった。
- 2022/11/27(日) 16:19:19|
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久しぶりに旧東海道品川宿を歩く。
京急青物横丁駅近くの品川寺を訪れる。

台座の上には、江戸六地蔵の一つが安置されている。


今までも、何回か撮ってはいるが、これだというショットはない。
難しい被写体だと思う。

旧東海道の道に面しているが、境内にまで入ってくる人は希。


静かだし 誰に気兼ねすることも無く、写真の撮影ができる。
光を探せば、フォトジェニックな被写体も出てくる。
現像は二液現像で行った。
現像成分液(Afx)をフィルムに染みこませる時間は 24℃で4分。
現像促進液は(BⅢ)を使用。
(BⅢ)液に交換し、24℃で10分現像した。
なお現像中に攪拌は行っていない。
普通の現像からしたら非常識な現像操作だと思う。
でも現像結果にムラはでなかった。(ムラは出るはずだが、少なすぎて分らないというのが実情)
ただし、攪拌したほうがいいかもしれないので、(コントラストがアップするかも)
次のテスト現像では攪拌した実験を行う予定でいる。
- 2022/11/02(水) 17:10:19|
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北品川の旧東海道沿いにあるこのビルの入り口に設けられたモニュメントを、
どのように撮ろうか、前を撮るたびに考える。
光の状態を読み、
カメラに入っているフィルムを考え、
そして胸ポケットに入っているフィルターを確認する。(胸ポケットに一枚、何らかのフィルターを入れている。)
これなら、今までとは違った写真が撮れるかも・・・とおもうと、フレーミングしてシャッターを切る。

よほどのことがないと交換レンズは持ち出さない。
今日はこのレンズと決めて家を出る。
ズームレンズも持ってはいるが、
カメラにズームレンズをつけて散歩にでた覚えはない。
あったとしてもレアケースだろう。
動き回ってフレーミングするのが好き。
これはおそらく小生の思い込み、偏見かもしれないが、
ズームだと、歩き廻らないでもフレーミングできてしまうので、
安直と思えるのかも。

持ち物は少ないほどいい。
カメラに入っているフィルムの残りが少ない場合は、予備のフィルムをポケットに入れる。
露光計は意外に重量があるので持っていくことはない。
中判カメラのSuperIkontaやMamiya Pressを持ち出すときは、
バックにいれて持ち出すので、そのときは入れていく。

露出は勘で絞りとシャッター速度を決めるが、
それほど狂うこともない・・・でも、たまには露光を間違えることもある。
それもまた楽しいという心境になっている。
現像は、D-76よりやや硬調な現像液(Ⅲd)で行った。
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別の日、この前を通る。
カメラにはRollei赤外400のフィルムが入っていると思い込んでいた。
一眼レフカメラなのでR72フィルターを装着すると、ファインダーは殆ど真っ暗。
YA2のオレンジフィルターをつけていた。
このフィルターならファインダー越しに焦点を合わすことも、フレーミングもできる。

空に雲はない。
青空なのでバックの空は暗く、植物は白く写るだろうと予想した。
帰宅し、いざ現像しようとフィルムを確認したらRetro80Sフィルムだった。
もともと赤外線フィルムと思っていたので、軟調な現像液で現像するつもりだった。
D-76よりやや軟調な(Ⅰ1)現像液を使った。
軟調現像液(Ⅵ)より増感現像向きな現像液、
2プッシュした現像を行った。(現像時間をほぼ2倍に延長しただけです。)

手前のマンホールから後ろのビルまでパンフォーカスにしたかったので、
28mmの広角レンズで、f:11まで絞って撮影した。(f:11まで絞る必要あったか・・・?ちょっと疑問だが)
いつか赤外線フィルムで撮ってみるつもりで居る。
まだまだ、このモニュメント、撮りようはある。
それを考えるのも面白い。
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PCニッコールレンズ持ってはいないが、シフトして撮ったらまた違った写真になるだろう。
「あおり」が自由に利く大判カメラだと、別な表現になる。
デジタルカメラに合う自由に「あおり」ができるレンズがすでに出ているらしい。
うらやましい限り。
- 2021/11/23(火) 11:04:19|
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