区役所から大崎駅方向へ下っていく。

大井の繁華街を外れると、人通りは消えてしまう。
区役所前の道を車が通り過ぎていくだけ。

土手の上にススキの穂が明るく輝いていた。
近づいてフレーミングすると、穂はバックの空に溶け込み、コントラストがでない。
オレンジフィルター(YA2)で空を落とせばいいのかもしれないが・・・

新宿湘南ラインの電車が通過していく。
この辺り一帯は京浜工業地帯の端に位置し、
住居も兼ねた町工場が密接していたが、
産業構造の変化に伴い、町工場も減り、
今は静かな住宅街へ変わってきている。
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- 2023/11/26(日) 10:32:27|
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閑静な西大井の住宅街を歩いていた。
時刻は午後3時過ぎ、後方右手奥の空から陽の光が坂道に射してきた。
一瞬、石壁が生き返ったように思えた。

デジタルカメラ(カラー)なら見向きもされない被写体だろう。
Retro80Sは 暗部に対し足のあるフィルム。
もし、暗部に注目したら絞り f:4、1/125秒の露光だろう。
フレーミング全体の光のバランスを考えたらf:8/125秒を選ぶだろう。
しかし、石組みの壁にこだわり、敢えて絞り f:8 シャッター速度を1/500秒で撮影した。
これが正解だったか・・・となると、まだ自信はない。
狙うなら、朝。逆光の光だろう。
この時間帯なら、通勤、通学で この坂を降りて来る人がいる。
その人影が長く坂道に伸びた瞬間、シャッターを切る。
そしたら格好いい写真になる。
しかし、見てくれの良い写真をとるため、
わざわざ出てきて 意図した瞬間を待つのは心理的な抵抗がある。
定番過ぎて、新たな視点の発見にはならないから。
たまたま歩いていて、その光景を発見したらシャッターをきる。
それが、カメラを携えた散歩のすがた。
これだけでも充分楽しめている。
それ以上は求めていない。
- 2023/10/24(火) 11:49:24|
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区界を近くを散歩していると、
徳富蘇峰の旧宅近くに出ていた。
今は大田区記念公園になっている。

公園の前は空き地になっていた。こちらは品川区側。
雲の切れ間から、午後の日差しが柔らかく空き地を照らす。
レンズは戦前のゾナーで、最小絞りはF:11、
F:11まで絞ると、イメージサークルが小さくなり、
空(明るい)をいれたフレーミングをすると、隅の光量は落ちて暗く落ちる。
普通は、F:5.6より絞りを開けて使うことが多い。

公園内は木が茂り思ったより暗い。
f:2.8まで絞りを開けて撮影した。
被写界深度は狭くなったが、深度を外れた看板の「のぼらない・・・」の文字のボケ具合は優しい。
像の崩れの少ない綺麗なレンズだと思う。(84年前、ツアイスはこれだけの高性能レンズを既に製造していた。)

微かな木漏れ日が水面を照らす。
被写体までの距離は近い。
パンフォーカスにしたかったので、f:8まで絞った。

紫陽花が木陰に咲いていた。
現像には 一番硬調な現像液(Ⅳ)のなかから(Ⅳz)を選び使用した。
Retro80Sでは この現像液の組成が一番使いやすい。
白飽和、黒潰を比較的よく防止でき、
光の強弱がすくない日陰の撮影では、
キリッとしたコントラストの高いネガを作ることができる。
Retro80Sフィルムは現像液を変えると、トーンは変化する。
市販の現像液だとトーンを変えようとしても選択肢は限られてしまう。
使い慣れた市販の現像液で現像し、
上手くいくこともあれば、トーンがまとまらないこともある。
扱いにくいフィルムという評価になりやすいが、
自分で配合を調整し、自家現像するなら、
選択肢は広い。
使い勝手のいい、面白いフィルムだと思う。
- 2023/10/19(木) 11:24:13|
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武蔵小山商店街、
小さい頃からこの商店街を歩いている。
店舗は少しずつ変わっていったが
商店街の印象は昔とあまり変わらない。
明るく華やかな一番賑わいある商店街というイメージがある。

記憶をたどると、やはり様変わり。
目蒲線は地上を走り、画面中央には踏切があった。
その手前に一間幅くらいの小さな店舗あり、電気部品を扱ていた。
今はその踏切もなく、その店舗もない。

この辺りは細い道が入り組み飲食店が多かった。
昼はそれほどの賑わいはなかったが、
夜は飲み屋街になり、喧噪が道に漂っていた。
駅前の再開発により、綺麗に整備されたが・・・むかし通った飲食店がなくなったのが、少し寂しい。

小学生の頃だから70年くらい前だろうか、
初めて見た屋根付きのアーケード街にびっくりした。
映画やニュースで見たアメリカの繁栄を見たような気がした。

今は、アメリカ風落書きもある。
時代の最先端を走っているのだろう・・・それが武蔵小山商店街?
- 2023/09/25(月) 09:46:28|
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西品川の古い家を撮ろうとしていたら、
貴船神社の山車が後ろから近づいてくる。
貴船神社の祭礼は、6月の梅雨のころ催される。
この時期のなると、祭礼を告げる祭り囃子の街頭放送がありのだが、
今年は、その放送もなかった。
まさか、祭礼が行われているとは思わなかった。

コロナの蔓延で、祭礼中止が続いていた。
ようやく、祭りができるようになる。
まだ、おっかなびっくり、
山車を引く子も あまり集まっていない。
来年からと言うところだろうか。
- 2023/07/07(金) 18:55:32|
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