FC2ブログ

本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

記録する写真と記憶する写真。

見たものを伝えたい(記録)か、記憶に残しておきたいか、
で写真を撮るスタンスが違うのかもしれない。

伝えたいと思うと、圧倒的にカラー写真を選ぶ。
素敵なレストランへ行き、おいしい料理を食べたとしたら、
カラーで撮影(Phone-Camera)し、SNSで直ちに友に伝える。
カラーは情報量が大きい。白黒写真で撮ったら、どんなおいしい料理であったか、判ったものではない。
でも、記憶に残すとしたら、余分な情報量を少なくし、
エッセンスを抽出(アブストラクト)した白黒モノトーンのほうが合っているように感じる。

天王洲1239-6 Ⅱ

記憶は思い出すたびに更新され純化して新たな記憶となる。
脳はそんなに沢山の情報を一時に処理できないのかもしれない。
情報過多は脳を疲れさせるだけだろう。
カラーで撮られた美しい写真、
もう一度見てみようと、写真集あるいは写真雑誌を探そうとはしない。
カラー写真は氾濫している。しかも みんな綺麗、あるいは定番のキャッチー写真。
こんなものだったろうと勝手に想像し、それで終わってしまう。

だけど白黒モノトーンであれば、
あの写真、何に心が動いたのか?と、記憶を反芻する。
気になり、その記憶を確かめようと、本棚をひっくり返す。
カラー情報が無い分、受け取り方の自由度は広い。
昔見ていいなと思った写真を再度見てみる。
何に心が動いたかを反芻して見ていると、
その時の感動を再確認したり、違った意味合い(よさ)を発見したりする。
その瞬間、記憶は新たなものとなる。
それが 白黒モノトーン写真の魅力なのだろう。
即物的な思考が得意な人は、カラー、
隠されたものを想像するのが好きな人は 白黒モノトーン
どちらが正解というわけでないが、
今はデジタルカラーが主たる写真表現、時代は、即物的な思考に 傾いているのだろう。
スポンサーサイト



  1. 2019/11/07(木) 21:50:36|
  2. 読み解く写真、心に残る写真を・・・
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

新橋

以前は高級デジタル一眼に、大きなレンズ(高価そう)をつけた人を町で見かけたが、
この頃は そういう人を見かけなくなった。
代わりに、スマホ(Phone-Camera)をかざす人が増えている。
iPhoneで撮った写真が、大きく引き伸ばされ、広告媒体として町に飾られる時代、
写真の持つ意味合いも 変化しているのだろう。

その変化に戸惑い、
写真の位置づけ(役割)の変化に、ついていけない。
歳をとるとはそういうことなのだろう。
新橋1234-2 Ⅱ
古いカメラを使っているから 古いタイプの写真になるのではなく、
変化についていけないから、使い古された写真になってしまうのだ。

  1. 2019/11/05(火) 09:01:58|
  2. ある場所、ある瞬間
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

巣鴨にて              Super Ikonta Opton-Tessar 105mm F:3.5の切れ味

巣鴨の町をスナップ。
巣鴨1231-2
巣鴨地蔵通りの入り口にある地蔵菩薩。
江戸の出入口6箇所に丈六の地蔵菩薩坐像を造立したという。
これはその一つ。
品川の旧東海道の品川(ほんせん)寺にもその一つが鎮座している。
一体は失われたというが、まだ5体は健在、
散歩がてら回ってみるのも面白いかも。
カメラはSuper Ikonta 105mmレンズ ブローニーフィルム一本で8カット撮影できる。
一カットが、6×9cmのネガになる。(実際は57mm×87mmぐらいの画像ネガ)
映像を、フィルムスキャナーで3200dpiで取り込み、デジタル化すると約7千万画素のデーターになる。
Acros100フィルムの粒子はかなり細かい。
ピクセル等倍まで拡大しても、銀粒子はあまり目立たない。
ピクセル等倍1
昔使用したNeopan SSのフィルムよりずっと粒状性は改良されている。
これなら、現像液を超微粒子対応に改良すれば、
6400dpiで取り込んで、更なる高画質画像を狙えるのではと思う。
古いカメラだけど よく写るものだと・・・・感心している。
素人の使うカメラではなく、凝ったアマチュアか、職業写真家が使うカメラだったのかも。
(super Ikontaの 6×6とか6×4.5のカメラは、比較的多く 中古屋さんの棚に並んでいるが、6×9は少ない)
巣鴨1231-4
距離ファインダーとフレーミングファインダーが別にあるのは、ふるい機械式カメラには多い。
ファインダーを替えてフレーミングするので、スナップ向きではないが、
往時の写真愛好家を思い浮かべ、使っていると、どうにかなるものだ。
巣鴨1231-5
テッサーレンズ、高解像度でコントラストも高い。さすがだ・・・・・
  1. 2019/11/03(日) 14:29:23|
  2. 都会の景観 Tokyo
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

レンズの眼、カメラの眼、フィルムの眼

6×9cmのネガの写真が撮りたくて、ツアイスの古いカメラSuper Ikontaを買ってしまった。
Super Ikon 本体
新宿の中古カメラ店を回ったが、6×6や6×4.5のSuper Ikontaは有ったが、6×9はない。
そこでインターネットのオークションサイト、「ヤオフク」で探し、
安い中古品(ほとんどジャンク品)を落札した。
-----------------------------
全体に塗装が剥がれ、きれいなものではない。
レンズには曇りがあったが、それ以外のカメラの機能は、動作していた。
レンズを取り出し洗浄したら、曇りは取れ、ほとんど傷らしいものはついていない。
使い方を知っている人が使っていたのか?蛇腹にピンホールは一つもない。
外観の傷みがひどいので、ピンホールがあるのではと覚悟していたのだが、うれしい誤算。
Super-IkontaDSC04562.jpg
裏蓋のモルトを交換。
距離計は、擦りガラスをあて、ルーペで確認したが、正確に一致していた。
しかし、フレーミングするファインダーがないことに気がつく。
6×9cmのフォーマットで105mmレンズなので、
35mmフィルムカメラに換算すると42mmくらいのレンズに相当する。
幸いなことにS型ニコン用のズームファインダーを持っていたので、
それをつけることにした。
シャッター操作が左手というのは、右利きの小生には使いにくい。
レリーズをつけて右手でシャッターを切れるよう改造した。
これで 重さは1kgくらい。
Nikon Fに50mmレンズ付と ほぼ同じ重さであった。
フィルターはかぶせ式になるのだが、今となっては、入手はほとんど難しい。
かぶせ式のステップ・ダウンリングを自製した。
これで、Φ40.5mmのフィルターを使うことができる。(Φ40.5mmのフィルターは各種持っている)
-----------------
Canon Autoboy 1994年1月17日に亡母が購入したもの。
2000年頃にはコンパクトデジカメを母は購入し 以後使っていたから、
1994年から1999年までの5年間使ったもの。
フィルム式のコンパクトカメラとしても、
最後期にあたり、完成形に近いものではないかと思う。
Super Ikontaは Opton Tessarが付いていたので、おそらく1952年か1953年製、
シンクロコンパーシャッターが付いていた。(Opton Tessarとシンクロ・コンパー付きだったこと、そして安かったことが落札の決め手)
2つのカメラをもって テスト撮影した。
Canon Autoboy1240-11
Super Ikonta1239-2
電子化され、完成形に近づいた時期のコンパクトフィルムカメラと、
中判の機械式カメラで携帯性にこだわった蛇腹式カメラ、
ブログに載せる程度の小さなものなら、画質に優劣はつかない。
操作性、フィルムのコストを考えたら、Canon Autoboyのほうが断然いい。
しかし、4つ切りや半切まで大きくしたなら 圧倒的にSuper- Ikontaの画質はいい。
35mmの高級カメラでも この画質には届かない。
Mamiya Pressには手こずるが、Super Ikonta意外と使いやすかった。
どちらも使って面白いカメラであることに変わりはない。



  1. 2019/11/01(金) 19:02:44|
  2. フィルムの眼
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ラシャカキ草     クローズアップ写真を撮る

特殊なレンズを使うか、特殊なカメラでしか撮れなかった写真なんだが、
ラシャカキ草1236-3a
デジタルカメラの出現で、今は、簡単に撮れるようになった。
技術の進歩の成せる技だろう。

古いカメラで、当時の人のテクニックを 思い浮かべながら、追体験してみた。
デジタルで撮れば、簡便にずっといい写真が撮れるのだろうが、
「撮ったぞ」という達成感をあまり感じないだろう。
古いカメラ操作には、細心の注意が必要、手こずった分 面白かった。
また撮ってみようという気になる。
  1. 2019/10/30(水) 10:00:16|
  2. 黒い花 怪しい花
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
未だにフィルムカメラを使っています。
それが最後に残った趣味なので、冷蔵庫に100フィート長巻フィルム5缶、ブローニ 5本いり13箱をストックしている。
これだけあれば、あと一年は撮り続けられるでしょう。
だいぶ体にガタがきたようだけど、来年は、来年の風が吹く。
たいした写真が撮れるわけでもないが、今年も写真撮り続けるでしょう、たぶん。

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

読み解く写真、心に残る写真を・・・ (105)
思い出の写真 (25)
遥かなる寧夏 (35)
新幹線の見える街 品川 (6)
フィルムの眼 (54)
レンズの眼、カメラの眼 (29)
映し出された世界 (27)
水辺の光景 (17)
勝島運河 (14)
写真の技法 (143)
旅行・観光 (7)
ある場所、ある瞬間 (77)
デジタルで遊ぶ (29)
Silent City (8)
??? (19)
Street Photograph (26)
都会の景観 Tokyo (185)
Night walk in Tokyo (33)
散歩 (219)
猫、犬、鳥 (9)
白木蓮 (17)
黒い花 怪しい花 (50)
樹、草、花  (62)
桜  (104)
ひまわり (37)
竹林 (11)
八つ手 (7)
百日紅(さるすべり) (28)
オールドレンズの密かな楽しみ (30)
人物 ポートレート 踊り (34)
Photo彩遊 (27)
品川宿 (7)
その他  (30)

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR